鼻づまりを解消する方法

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上気道感染症(風邪)やアレルギーで鼻がつまると厄介なだけでなく、睡眠の質や仕事の生産性が低下するかもしれません。また、鼻づまりが長引くと副鼻腔炎を発症する可能性もあります。副鼻腔炎の症状は、鼻づまり、濃い緑色や膿の混じった鼻水、顔面の痛み、頭を圧迫されるような痛み、咳、微熱などです。鼻づまりに悩んでいるなら、ここで紹介する様々な方法を試してみましょう。

方法 1
方法 1 の 2:

民間療法を試す

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 蒸気を吸い込みましょう。
    これは、鼻づまりを解消するための最適な方法の1つです。蒸気をたくさん吸い込むためには、浴室で熱いシャワーを出し、蒸気を逃がさないようにドアを閉めましょう。熱い湯を流したまま、3~5分間浴室で過ごします。こうすると鼻につまった物が柔らかくなるので、鼻をかめばすっきりするでしょう。沸騰したばかりの湯を大きなボウルに入れ、前屈みになって顔に蒸気をあてる方法もあります。蒸気を逃がさないように、頭からタオルをかぶりましょう。呼吸をしながら10分間、もしくは鼻づまりが解消するまで続けます。
    • いずれの方法でも、めまいを感じたら別の場所に移動して座り、普段通りに呼吸しましょう。こうするとめまいは数分で治まるので、心配する必要はありません。
    • 浴室でもラベンダーやユーカリ、ペパーミントなどのエッセンシャルオイルを使えます。このようなエッセンシャルオイルには充血除去作用があるので、楽になるかもしれません。特にユーカリオイルには、充血除去や抗菌、抗炎症などの作用があることが示されているので、鼻づまりの解消と副鼻腔炎の予防に役立つでしょう。[1] これらのエッセンシャルオイルを使用するには、浴槽や洗面器に溜めた湯に5~10滴垂らします。
    • エッセンシャルオイルは子供の手の届かないところに置きましょう。間違った方法で使用したり摂取したりすると非常に危険で、場合によっては命にかかわる恐れもあります。[2]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 加湿器を購入しましょう。
    鼻が非常に乾燥すると、つまりやすくなることもあります。加湿器は蒸気と同じように作用するので、鼻づまりの緩和に役立つでしょう。鼻腔の湿度を上げて鼻につまった物を柔らかくするために、在宅中や睡眠時に加湿器を使いましょう。
    • 鼻づまりを緩和するために、加湿器にセットする水にユーカリやペパーミントなどのエッセンシャルオイルを数滴加えても良いでしょう。ユーカリオイルには抗菌、充血緩和、抗炎症などの作用があるので、鼻づまりの緩和に役立つかもしれません。[3]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 鼻を温めましょう。
    鼻を温めると鼻をかみやすくなり、鼻づまりが緩和するかもしれません。濡らしたタオルを電子レンジに入れ、2~3分加熱しましょう。触れないほど熱くなるまで加熱する必要はありませんが、できるだけ高温にします。このタオルを鼻にあて、冷めるまでそのままおきましょう。必要に応じて繰り返します。こうすると鼻につまった物が柔らかくなるので、鼻をかめばすっきりするでしょう。
    • 電子レンジからタオルを取り出す際は、火傷に注意しましょう。加熱時間は電子レンジによって異なるので、タオルが非常に熱くなっている可能性があります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 生理食塩水スプレーを作りましょう。
    生理食塩水スプレーは、鼻づまりの緩和に役立ちます。生理食塩水を手作りするには、温水240mlをボウルに入れて塩小さじ1/2杯を加えましょう。生理食塩水を鼻にスプレーするために、ゴム球吸引シリンジなどを用意します。シリンジの細長い先を生理食塩水に浸けましょう。ゴム球を押して空気を押し出し、ゴム球が一杯になるように生理食塩水を吸引します。先端を鼻孔に差し込み、それぞれの鼻孔に2回ずつスプレーしましょう。このようにして鼻につまった物を湿らせると、鼻をかみやすくなります。
    • 薬局などで販売されている生理食塩水スプレー(医薬成分無配合)やミストを使ってもかまいません。生理食塩水スプレーには医薬成分が配合されていないので、数時間おきに使っても安心です。生理食塩水ミストは、赤ちゃんにも非常に安全で効果的です。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 ネティポットを使いましょう。
    ネティポットは小さなティーポットのような形の道具です。片方の鼻孔に温水を注ぎ、反対側の鼻孔から排出して鼻の中を洗浄します。40度前後の温水をネティポットに入れて使いましょう。頭を左後方に少し傾け、注ぎ口を右の鼻孔にあてます。ポットを持ち上げ、右の鼻孔に温水を注ぎましょう。こうすると、温水は左の鼻孔から排出されます。
    • 必ず、清潔な消毒済みの水を使いましょう。水の安全性に確信がなければ、あらかじめ沸騰させて不純物をすべて取り除き、少し冷ましてから使います。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 温かい物を食べたり飲んだりしましょう。
    鼻づまりの緩和に役立つ食べ物や飲み物があります。蒸気を吸い込むのと同じ効果があるので、温かいお茶を飲んでみましょう。お茶の熱で鼻腔が温まり、鼻をかみやすくなるでしょう。好みのお茶でかまいませんが、ペパーミントティーやラベンダーティーは鼻づまりの緩和にさらに効果があるかもしれません。
    • また、食べる物も工夫しましょう。辛いサルサや唐辛子、スパイシーな手羽先のから揚げ、もしくは好みの辛い物を食べてみましょう。体が温まると鼻も温まり、鼻水が流れやすくなります。
    • 鼻につまった物を取り除くために、温かいスープなどを飲んでも良いでしょう。[4]
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 運動しましょう。
    鼻がつまっていると運動する気が起こらないかもしれませんが、体を動かすと鼻水が流れやすくなり、鼻がすっきりします。鼻づまりを緩和するために、有酸素運動を15~20分行いましょう。
    • 花粉などにアレルギーがある場合は、アレルギーの原因物質を避けるために屋内やジムで運動しましょう。[5]
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 マッサージを試しましょう。
    指先でマッサージすると鼻づまりが緩和することもあります。人差し指と中指で軽く押しながら、額、鼻すじ、目の横や下を円を描くようにマッサージしましょう。鼻づまりが緩和するように、ローズマリーオイルなどのオイルを額に使いましょう。
    • 刺激や指先の動きによって鼻水が流れやすくなるだけでなく、マッサージした部分が温まるという効果もあります。[6]
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方法 2
方法 2 の 2:

医療と医薬品に頼る

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 薬を服用しましょう。
    鼻づまりの緩和に効果がある市販薬や処方薬は多くあります。フルナーゼは市販のステロイド点鼻薬で、各鼻孔に1回ずつ1日1、2回スプレーします。この薬は、特にアレルギーに効果があります。眠くならない抗ヒスタミン薬のジルテックも鼻づまりの緩和に効果的で、1日1回10㎎服用します。クラリチンも眠くならない抗ヒスタミン薬で、1日1回10㎎服用すると鼻づまりが軽減するかもしれません。さらに、プソイドエフェドリンが配合された経口充血除去薬も効果的に作用する可能性があります。
    • 市販薬を服用しても症状が改善しない場合は病院へ行き、同成分の処方薬(効き目が強いもの)またはその他の薬の処方を受けましょう。[7]
    • 副鼻腔のうっ血に伴う痛みには、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの市販の鎮痛薬が効く可能性があります。[8]
    • ナシビンMスプレーなどの点鼻薬を使うと鼻づまりがすぐに軽減するかもしれませんが、使用は3日に限られます。それ以上使用を続けると、症状が悪化する恐れがあるので注意が必要です。[9]
    • 心疾患、糖尿病、高血圧、甲状腺疾患などがある人、または妊娠中の女性は、これらの薬を服用する前に必ず医師に確認する必要があります。また、子供にこのような薬を服用させる場合も、事前に医師に相談しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 病院でアレルゲン免疫療法について相談しましょう。
    重度の慢性アレルギーが原因で鼻がつまる場合は、鼻づまりを解消するためにアレルゲン免疫療法を検討しましょう。アレルゲン免疫療法とは、花粉、カビ、ペットの毛や皮膚などのアレルゲン(アレルギーの原因物質)を少量投与する方法です。皮下注射や錠剤の舌下投与が行われます。初めに、アレルギー専門医による検査を受け、何に対してアレルギーがあるのかを正確に診断してもらいましょう。アレルギーの原因物質がはっきりしたら、皮下注射や錠剤によるアレルゲンの投与が始まります。アレルゲンを投与する狙いは、その物質に体を慣らすことです。体がアレルゲンを異物として認識しなくなれば、鼻づまりや鼻水などの過敏な免疫反応が起こらなくなるでしょう。
    • 最初の4~6か月間は注射や舌下投与を毎週受ける必要がありますが、維持期になると2~4週間に1度に減ります。治療や注射の間隔は次第に延びていき、最終的には月1度になるでしょう。1年続けて効果が現れると、症状が治まるか大幅に改善されます。さらに3~5年続ける必要がありますが、最終的にはアレルギー反応が全く起こらなくなるでしょう。
    • 効果が現れない場合、免疫療法は打ち切られます。
    • アレルゲン免疫療法には時間と費用が掛かりますが、鼻づまりを解消して生活の質を改善するために多くの人がこの治療法に注目しています。[10]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 医師の診察を受けましょう。
    場合によっては、病院での治療が必要になることがあります。風邪の症状が2週間を超えて続く場合は、細菌感染のような深刻な問題がないか確認するために診察を受けましょう。また、アレルギーによる普段の症状や鼻水とは異なる反応が1週間続き、7日目に症状が改善するのではなく悪化した場合は、病院で診察を受けたほうが良いでしょう。
    • 鼻づまりが続くと細菌性副鼻腔炎を発症する恐れがあり、その場合は抗生物質が処方されるかもしれません。慢性的な鼻づまりや副鼻腔炎の治療で手術が必要になることはめったにありません。
    • 副鼻腔からの出血が見られる、鼻づまりの他に激しい頭痛や高熱、錯乱、項部硬直などの症状がある、民間療法を行った後にいずれかの症状が悪化したなどの場合は、直ちに病院で診察を受けましょう。[11]
    • 喘息や肺疾患のある人は、鼻炎がきっかけで発作が起こる可能性があります。鼻づまりの他に咳や喘鳴、胸痛、息切れなどの症状がある場合は直ちに病院で診察を受けましょう。
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ポイント

  • 水分をたっぷり摂取する、アルコールやカフェインの摂取を控える、頭を高くして寝るなどの方法も鼻づまりの軽減に役立つかもしれません。
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出典

  1. Sadlon, A.E., Lamson D.W. Immune Modifying and antimicrobial effects of eucalyptus oil and simple inhalation devices. Alternative Medicine Review 2010, April 15 (1) 33-47
  2. Essential Oil Poisoning, Clinical Toxicology 1999 37 ( 6) 721- 727
  3. Sadlon, A.E., Lamson D.W. Immune Modifying and antimicrobial effects of eucalyptus oil and simple inhalation devices. Alternative Medicine Review 2010, April 15 (1) 33-47
  4. https://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/000647.htm
  5. http://www.besthealthmag.ca/best-you/a-z-index/sinusitis#JEXr1yibpzQVhExC.97
  6. http://www.pacificcollege.edu/news/blog/2014/10/12/lymphatic-drainage-and-facial-massage-can-help-sinus-infections-and-allergies
  7. http://www.nhs.uk/Conditions/Sinusitis/Pages/Treatment.aspx
  8. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/acute-sinusitis/basics/treatment/con-20020609
  9. http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/acute-sinusitis/basics/treatment/con-20020609
  1. Sublingual Immunotherapy for Allergic Rhinitis, as Effective as Subcutaneous Therapy, Journal of Asthma and Clinical Immunology, 4-3-2013
  2. Sande, Merle and Jack Gwaltney. Acute Community Acquired Bacterial Sinusitis, Continuing Challenges and Current Management Clinical Infectious Disorders 2004 39 (supp 3) s151-s 158

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Laura Marusinec, MD
共著者 ::
学会認定小児科医
この記事の共著者 : Laura Marusinec, MD. マルシネック医師はウィスコンシン小児科病院の小児科医で、病院内の臨床実務評議会に参加しています。1995年にウィスコンシン医科大学医学部にて医学博士号を取得後、1998年に同大学病院小児科にて臨床研修を修了。全米医療ライター協会と小児緊急治療学会の会員です。 この記事は1,737回アクセスされました。
カテゴリ: 全般的健康
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