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この記事の共著者 : Murphy Perng. マーフィー・パーングはカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点にチーム育成、交流会などのワイン啓発イベントを制作している会社「 Matter of Wine」の設立者兼ワインコンサルタントです。現在までEquinox、Buzzfeed、WeWork、そしてStage & Table他、多数の企業のイベント制作を手掛けてきました。ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラストによるWSETレベル3アドバンスコース認定資格を取得。
この記事には28件の参照文献があり、文献一覧は記事の最後に表示されています。
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「二度と酒は飲まない!」と言う台詞はお酒を飲んだ翌日に、殴られたような頭痛と、あたかも洗濯機の中で転がる運動靴のように胃がひっくり返った状態で目を覚ました人がよく言うものです。アルコールは利尿作用、つまり体内から水分を排出する特性があります。二日酔いの非常に不快な症状の大半は脱水症状が原因です。残念ながら、二日酔いを治す完璧な治療法はありませんが、体調が回復するまで、その日の活動を妨げない程度に症状を軽減する様々な対処法があります。[1]
ステップ
- 水を大量に摂取しましょう。二日酔いを治したいのなら、アルコールの消費によって生じる脱水症状に対処しなければなりません。水分補給をする最もシンプルな方法は、目を覚ました時に水を大量に摂取することです。消化器官に優しい口当たりの良い飲料を摂取すると、胃を刺激する事なく失われた水分を補充できます。[2]
- 就寝前に水をコップ一杯飲んでおくと、目覚める前の脱水症状を軽減できます。ベットの横にグラス一杯の水を置いておき、夜間に水分を摂取できるようにしておきましょう。
- 一日を通して飲み物を摂取しましょう。どの飲料物にも決められた摂取量はなく、むしろ一日を通して摂取することが大切です。定期的に水やフルーツジュースもしくはアイソトニックスポーツドリンクを摂取して、失われた水分やビタミン、その他の栄養素を1日中補給します。[10]
- カフェイン含有飲料は避けましょう。水分補給のために水やジュースを飲むように、コーヒーのようなカフェイン含有飲料を多量に摂取すると、脱水症状を軽減するかわりに悪化させます。カフェインは血管を収縮して血圧を高めるので、二日酔いの症状が悪化します。[11]
- 卵を食べましょう。卵は二日酔いと戦うために大変有効な食品です。酒宴の後の体が喜んで受け入れる、アミノ酸の一種のシステインを含んでいます。システインには、飲酒後に気分が悪くなる原因の毒素を分解する働きがあります。卵はこうした毒素の残滓を体内から除去し、気分の改善と元気や精力の回復に貢献します。[12]
- 卵を調理する際は、むかつき感が増すので油や脂肪分の使い過ぎを避けましょう。
- 2シリアル食品を食べましょう。卵と想像しただけで胃がひっくり返る人は、朝食用栄養強化シリアルを試しましょう。多くのビタミンと栄養素を含む全粒穀物のシリアルが望ましいでしょう。[13]
- カリウム分が豊富な食品を摂取しましょう。飲み物を飲むとトイレへ頻繁に通うことになりますが、これはアルコールに利尿作用があるからです。排尿量が増えると通常より多くのカリウム分が失われます。カリウム分の低下は、すべて二日酔いの症状である疲れやむかつき感、四肢の倦怠感の原因になります。それに対抗するために、カリウム分の補給源となる食品を摂取しましょう。
- ゆっくり散歩をしましょう。二日酔いのときは、あまり無理をしたり脱水症状を悪化させない範囲で外出して散歩をすると、体調が良くなります。体内の酸素量が増えると、アルコールの毒素が早く分解されます。
- 早歩きは新陳代謝を促し、体内からアルコールを排除するのに有効です。[24]
- 体調がどうしても優れない場合は、無理をしないで休息して回復を待ちましょう。
- 気にしすぎないようにしましょう。二日酔いになると、自分の絶望的な状態に思いが常に向き、一日中ベッドやソファーから起きたくない欲望にかられるかもしれません。その傾向に抵抗して、どんな症状があっても通常の生活をしようと努めると、症状が軽減されるように感じるかもしれません。現状否定は、すべて問題なしと脳を説得する強力な方法です。[25]
- 市販の鎮痛薬を服用しましょう。ズキズキする頭痛と筋肉痛には容易に入手できる市販の鎮痛薬で簡単に対処できます。箱に記載されている用法や用量をきちんと守り、目を覚ました時に水と一緒に服用します。
- アスピリン系鎮痛薬もしくは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:エヌセイド。例えばイブプロフェン)を服用できますが、胃をさらに刺激するのでむかつき感が生じるかもしれません。[26]
- 自身の胃が敏感であったり、どの鎮痛薬を服用すれば良いのか分からないときは、医師に連絡しましょう。
- アセトアミノフェンは服用してはいけません。アセトアミノフェンはアルコールと同様に、肝臓で分解されます。説明書には使用上の注意として服用前後の飲酒を避けるように明記されています。飲酒時に服用すると肝障害を引き起こす場合があります。[27] 国によっては、アセトアミノフェンはパラセタモールと呼ばれていますが、これは同じ医薬品です。[28]
ポイント
- 二日酔い防止のため就寝前にコップ一杯の水を飲むほか、飲酒時はアルコール飲料と水を交互に摂取しましょう。
- 水分を多量に摂取して水分補給を十分にして、昼寝をしましょう。
- 飲酒運転は絶対にやめましょう。
- 空腹はむかつき感を増すので、二日酔い時は食事をしっかり取りましょう。
- チキン・ヌードル・スープは気分回復に役立ちます。
- お酒は炭酸を含まない飲料で割りましょう。炭酸飲料はアルコールの吸収を早めます。
- 冷水シャワーを浴びましょう。体の火照りがなくなり、頭と胃がすっきりします。
- 二日酔いを防ぐ最良の方法は飲酒しないことです。
- 節度ある飲酒を心がけ、自分の限界を知りましょう。米国の国立アルコール乱用・依存症研究所は女性の飲酒量は一日3スタンダードドリンク(スタンダードドリンクは米国などで使用されるアルコール摂取量の目安。純アルコール換算で10gもしくは12.5ml相当)もしくは1週間に7スタンダードドリンクを超えないように推奨しています。男性は1日4スタンダードドリンクもしくは1週間に14スタンダードドリンクを上限としています。[36] 1スタンダードドリンクは次のいずれかに当てはまります:ビール350mlかモルトリカー(度数の高いビール)240-270mlかワイン150mlもしくは蒸留酒45ml。[37]
- 色が濃い蒸留酒(ブランデーやウィスキー)よりも色が薄い蒸留酒(ウォッカやジン)を選択しましょう。色が薄い蒸留酒は、二日酔いを引き起こすコンジナー(醸造過程の際に生じる副産物)をあまり含みません。総合的には、化学物質の含有量が多いほど二日酔いがひどくなります。赤ワインはその最筆頭に挙げられますが、もちろん人により違いがあります。[38]
注意事項
- 飲酒時の出来事を思い出せなかったり定期的に二日酔いになったり、あるいは飲酒が仕事や人間関係に影響を及ぼしている場合は、飲酒問題を抱えている可能性があります。援助を受けるため、誰かに相談をしましょう。
- 「迎え酒」、つまり起き抜けにアルコールを摂取することは二日酔いの発症を遅らせるだけで、最終的にはさらに重症な二日酔いになります。
- 運動は二日酔いの解消にはなりません。むしろ、脱水症状が進むことで二日酔いが悪化する場合があります。運動する時は水分を余分に補給しましょう。
- 二日酔いは処置をしなくても24時間以内に治るはずです。それ以後も不快に感じる場合は、医師に診察してもらいましょう。
出典
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- ↑ http://www.telegraph.co.uk/topics/christmas/8193745/Hangover-cures-the-doctors-view.html
- ↑ http://www.abc.net.au/health/talkinghealth/factbuster/stories/2008/12/10/2442749.htm
- ↑ https://www.drinkaware.co.uk/check-the-facts/health-effects-of-alcohol/hangovers/dealing-with-a-hangover/
- ↑ http://www.lovelivehealth.com/eight-surprising-hangover-cures-can-found-kitchen/
- ↑ http://www.details.com/blogs/daily-details/2013/08/the-7-best-foods-and-drinks-to-cure-a-hangover.html
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- ↑ http://www.bbcgoodfood.com/howto/guide/how-cure-hangover
- ↑ http://www.nhs.uk/Livewell/alcohol/Pages/Hangovers.aspx
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- ↑ http://edition.cnn.com/2010/HEALTH/12/30/hangover.remedies/
- ↑ http://www.huffingtonpost.com/monica-reinagel-ms-ldn-cns/cure-hangover_b_1165668.html
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- ↑ http://abcnews.go.com/GMA/Health/story?id=1458572
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