1987年のNFL1987年9月13日に開幕したNFL68回目のレギュラーシーズンである。

1987年のNFL
レギュラーシーズン
日程1987年9月13日 - 1987年12月28日
プレイオフ
開幕日1988年1月3日
AFC優勝デンバー・ブロンコス
NFC優勝ワシントン・レッドスキンズ
第22回スーパーボウル
開催日1988年1月31日
開催都市カリフォルニア州サンディエゴ
スタジアムジャック・マーフィー・スタジアム
チャンピオンワシントン・レッドスキンズ
プロボウル
開催日1988年2月7日
開催都市ハワイ州ホノルル
スタジアムアロハ・スタジアム
NFLシーズン
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第2週のマンデーナイトフットボール終了後の9月22日、NFL選手会はストライキを通告、第3週の試合は中止となり、第4週から第6週にかけてはジョー・モンタナなど一部の選手はスト破りを行ったが、NFL選手会に所属する大半の選手が欠場、代替選手により試合が行われた。代替選手の中にはショーン・ペイトンニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチとして第44回スーパーボウルで優勝)などがいる。ストライキに参加した選手は、10月25日、26日に復帰した[1]

1988年1月31日カリフォルニア州サンディエゴで開催された第22回スーパーボウルを経て、2月7日ハワイ州ホノルルでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。

ドラフト 編集

1987年4月28日-29日にドラフトが行われ、12巡335名が指名された。全体1位ビニー・テスタバーディタンパベイ・バッカニアーズに指名された。

主なルール変更 編集

  • エンド ゾーン内でディフェンスがパス インターフェアランスの反則を犯した場合、次のプレイは1ヤード地点からとされた(ただし、既に敵陣2ヤード以内に進入している場合はエンドゾーンまでの距離の2分の1の罰退となる)。
  • 2度目のオンサイド キックもアウト オブ バウンスに出てしまった場合、リターン側はキックオフ位置から30ヤードの地点またはボールが出た地点からの攻撃とされた。
  • 時計を止める目的での、クオーターバックがボールをスパイクする(またはサイドラインへ投げ捨てる)行為が許可された。
  • パスプレイ時の、オフェンス選手によるチョップ ブロック(既にオフェンスの選手と組み合っている状態のディフェンス選手に対する、足元へのブロック)の禁止。
  • パント フォーメーションの相手に対しては、スクリメージ ラインから5ヤード以上離れたエリアでのイリーガル コンタクトの反則を適用しないとした。
  • キックオフ/パント時の、リターン チームの選手による腰から下へのブロックの禁止。腰から下へのブロックは、ボールが蹴られるまでの間でキッキング チームの選手によるもののみを許可するとされた。

日程 編集

レギュラーシーズン 編集

各チーム16試合の対戦相手は、以下のルールに従って、前年の成績に基づいて決定された。

  • 4チーム所属地区
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区(6試合)
    • 他カンファレンス(4試合)
  • 5チーム所属地区(1~4位)
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(4試合)
    • 他カンファレンス(4試合)
  • 5チーム所属地区(5位)
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(6試合)
    • 他カンファレンス(2試合)

この年の対戦ルールは以下のようである。

   同カンファレンス他地区(AFC)
1位 vs. 1位+4位
2位 vs. 2位+3位
3位 vs. 3位+2位
4位 vs. 4位+1位
5位 vs. 5位×2+中地区1~4位

   同カンファレンス他地区(NFC)
1位 vs. 1位+4位
2位 vs. 2位+3位
3位 vs. 3位+2位
4位 vs. 4位+1位
5位 vs. 5位×2+西地区1~4位

   他カンファレンス
AFC東地区1~4位 vs. NFC東地区1~4位
AFC中地区1~4位 vs. NFC西地区1~4位
AFC西地区1~4位 vs. NFC中地区1~4位
AFC各地区5位 vs. NFC各地区5位

(例)前年王者ジャイアンツの対戦相手
AFCNFC
前年西地区中地区東地区西地区中地区東地区
1位ブロンコスブラウンズペイトリオッツ49ERSベアーズジャイアンツ
2位チーフスベンガルズジェッツラムズバイキングスレッドスキンズ
3位シーホークススティーラーズドルフィンズファルコンズライオンズカウボーイズ
4位レイダースオイラーズビルズセインツパッカーズイーグルス
5位チャージャーズコルツバッカニアーズカージナルス

 :1度対戦  :2度対戦

レギュラーシーズン順位表 編集

AFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(3)インディアナポリス・コルツ960.6005-38-630023820.015.94.1
ニューイングランド・ペイトリオッツ870.5336-28-432029321.319.51.8
マイアミ・ドルフィンズ870.5332-65-736233524.122.31.8
バッファロー・ビルズ780.4674-46-627030518.020.3-2.3
ニューヨーク・ジェッツ690.4003-56-533436022.324.0-1.7
AFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(2)クリーブランド・ブラウンズ1050.6675-18-339023926.015.910.1
(4)ヒューストン・オイラーズ960.6005-17-434534923.023.3-0.3
ピッツバーグ・スティーラーズ870.5332-46-528529919.019.9-0.9
シンシナティ・ベンガルズ4110.2670-63-928537019.024.7-5.7
AFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(1)デンバー・ブロンコス1041.7007-18-337928825.319.26.1
(5)シアトル・シーホークス960.6004-35-637131424.720.93.8
サンディエゴ・チャージャーズ870.5333-46-725331716.921.1-4.3
ロサンゼルス・レイダース5100.3332-63-830128920.119.30.8
カンザスシティ・チーフス4110.2673-53-927338818.225.9-7.7
NFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(3)ワシントン・レッドスキンズ1140.7337-19-337928525.319.06.3
ダラス・カウボーイズ780.4674-45-734034822.723.2-0.5
フィラデルフィア・イーグルス780.4673-54-733738022.525.3-2.9
セントルイス・カージナルス780.4673-57-736236824.124.5-0.4
ニューヨーク・ジャイアンツ690.4003-54-828031218.720.8-2.1
NFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(2)シカゴ・ベアーズ1140.7337-09-235628223.718.84.9
(5)ミネソタ・バイキングス870.5333-56-633633522.422.30.1
グリーンベイ・パッカーズ591.3673-44-725530017.020.0-3.0
タンパベイ・バッカニアーズ4110.2673-44-928636019.124.0-4.9
デトロイト・ライオンズ4110.2672-54-726938417.925.6-7.7
NFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(1)サンフランシスコ・49ers1320.8675-110-145925330.616.913.7
(4)ニューオーリンズ・セインツ1230.8004-18-342228328.118.99.3
ロサンゼルス・ラムズ690.4001-55-731736121.124.1-2.9
アトランタ・ファルコンズ3120.2001-43-820543613.729.1-15.4
AFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1ブロンコス西1041.7007-18-3
2ブラウンズ1050.6675-18-3
3コルツ960.6005-38-6
ワイルドカード
4オイラーズ960.6005-17-4
5シーホークス西960.6004-35-6
レギュラーシーズン敗退
6ペイトリオッツ870.5336-28-4
7スティーラーズ870.5332-46-5
8チャージャーズ西870.5333-46-7
9ドルフィンズ870.5332-65-7
10ビルズ780.4674-46-6
11ジェッツ690.4003-56-5
12レイダース西5100.3332-63-8
13ベンガルズ4110.2670-63-9
14チーフス西4110.2673-53-9
NFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
149ers西1320.8675-110-1
2ベアーズ1140.7337-09-2
3レッドスキンズ1140.7337-19-3
ワイルドカード
4セインツ西1230.8004-18-3
5バイキングス870.5333-56-6
レギュラーシーズン敗退
6カウボーイズ780.4674-45-7
7イーグルス780.4673-54-7
8カージナルス780.4673-57-7
9ラムズ西690.4001-55-7
10ジャイアンツ690.4003-54-8
11パッカーズ591.3673-44-7
12バッカニアーズ4110.2673-44-9
13ライオンズ4110.2672-54-7
14ファルコンズ西3120.2001-43-8

プレイオフ 編集

トーナメント表 編集

                  
ディヴィジョナルプレイオフ
  1月9日
キャンドルスティック・パーク
    
NFC ワイルドカードNFCチャンピオンシップ
 5 バイキングス 36
1月3日
ルイジアナ・スーパードーム
  1月17日
RFKスタジアム
 1 49ers 24 
 5 バイキングス 44 5 バイキングス 10
1月10日
ソルジャー・フィールド
 4 セインツ 10   3 レッドスキンズ 17 第22回スーパーボウル
 3 レッドスキンズ 21
  1月31日
ジャック・マーフィー・スタジアム
 2 ベアーズ 17 
 N3 レッドスキンズ 42
1月9日
クリーブランド・スタジアム
AFC ワイルドカードAFCチャンピオンシップ  A1 ブロンコス 10
 3 コルツ 21
1月3日
アストロドーム
  1月17日
マイル・ハイ・スタジアム
 2 ブラウンズ 38 
 5 シーホークス 20 2 ブラウンズ 33
1月10日
マイル・ハイ・スタジアム
 4 オイラーズ (OT) 23   1 ブロンコス 38 
 4 オイラーズ 10
  
 1 ブロンコス 34 
  • ディヴィジョナルプレイオフの試合は、同地区のチームが対戦しないように組まれている。
  • チーム名の左の数字はシード順。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、1987年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。


受賞者 編集

受賞者ポジションチーム
スーパーボウルMVPダグ・ウィリアムスQBワシントン・レッドスキンズ
MVPジョン・エルウェイQBデンバー・ブロンコス
最優秀攻撃選手ジェリー・ライスWRサンフランシスコ・49ers
最優秀守備選手レジー・ホワイトDEフィラデルフィア・イーグルス
最優秀コーチジム・E・モーラHCニューオーリンズ・セインツ
最優秀新人攻撃選手トロイ・ストラトフォードRBマイアミ・ドルフィンズ
最優秀新人守備選手シェーン・コンランLBバッファロー・ビルズ

プロボウル 編集

詳細は「1988年のプロボウル英語版」を参照

脚注 編集

  1. ^ MNF History: 1987”. ABC (2002年8月29日). 2013年6月1日閲覧。