X脚を治す方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

外科的手術を受けずに治す

医師に相談する

子供のX脚を治す

関連記事

参照

X脚とは、両膝をつけて立った時に両足の間に隙間ができる状態を指します。10代や大人のX脚は、生活習慣の改善や運動で膝の骨や筋肉を強化することで対処できるでしょう。ただし、症状そのものを根本的に治すことはできません。症状が重く心配な場合は、医師に相談しましょう。外科的矯正治療を勧められる場合があります。子供のX脚が大人になっても治らない場合、または痛みや歩行困難などの不便を被る場合は、医師の診断を受け最適な治療方法を考えましょう。

ステップ

方法 1

方法 1 の 3:

外科的手術を受けずに治す

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   膝を強化する低刺激の運動を試す　X膝を治すには、まず健康な体を維持し膝への衝撃を最小限に抑えながら脚の筋肉を強化することが重要です。医師または理学療法士がサイクリング、水泳、またはウォーキングなど関節に優しい低刺激の運動を勧めるのが一般的です。怪我や関節炎を起こすリスクの低い運動で、特に膝に良いものを医師や理学療法士に勧めてもらいましょう。次にいくつか例を紹介しましょう。

   • 足の指で文字を書く足指文字体操
   • 立位キックバック
   • ウォール・スクワット
   • レッグリフト
   • ステップアップ

   安全上の注意： 運動する前に、少なくとも５〜10分間の準備運動を必ず行いましょう。運動前の体を整え、運動中の怪我を防ぐのに役立ちます。ウォーキングやクロストレーナー・マシンを使うなど衝撃の小さい有酸素運動が効果的です。
2. 
   2
   X脚の治療経験豊富な理学療法士に相談する　10代や大人のX膝は、膝の痛みや関節炎、運動中の怪我のリスクを高めます。膝を強化し、且つ合併症を防ぐのに効果的で安全なストレッチ運動を提案できる理学療法士を医師に紹介してもらいましょう。

   • 残念ながら、ストレッチや運動だけでX脚を治すことはできません。しかし、怪我の防止や症状の悪化を防ぐのに役立つでしょう。
   • 行うべき運動は、X脚の重症度、年齢、体型、総合的な健康状態などによって異なります。
3. 
   3
   ヨガで膝を強くする　膝の強度、柔軟性、安定性を高めるヨガのポーズやエクササイズが色々あります。ヨガは、理学療法と組み合わせて行うと特に効果て的です。 X脚の治療経験が豊富な有資格のセラピストを探すか、かかりつけ医にヨガの先生を紹介してもらいましょう。経験豊富なヨガのインストラクターなら、膝を悪化させない方法でポーズとエクササイズを行う方法を教えてくれるはずです。

   • 膝を強くするポーズとしては、戦士のポーズや三角形のポーズなどがあります。
   • 数あるヨガの種類の中でアイアンガーヨガは、変形性関節症や膝の痛みなど、X脚が原因で起こる様々な症状に特に役立ちます。インターネットで、地元のアイアンガーヨガのインストラクターを検索しましょう。
4. 
   4
   膝に優しいピラティスを試す　ピラティスも、膝を強化し、筋肉の緊張を解し、膝関節の可動性を向上させるのに効果的です。膝を鍛えることに特化したエクササイズを教えられるピラティスのインストラクターを見つけるか、医師または理学療法士に良いインストラクターを紹介してもらいましょう。

   • 膝の強化を目的に作られたガイド付きエクササイズ・ルーチンをオンラインで見つけることもできます。例えば次のようなサイトです。https://www.nhs.uk/conditions/nhs-fitness-studio/knee-problems-pilates-exercise-video/.
5. 
   5
   フェルデンクライス・メソッドを試して関節の安定性と膝の歪みを改善する　認定されたインストラクターが、立ち方、動き方、体の使い方を指導するフェルデンクライス・メソッドは、歩き方や、膝の安定性、歪みを改善するのに効果的かもしれません。地元のセラピストをオンラインで検索するか、医師または理学療法士にインストラクターを紹介してもらいましょう。

   • フェルデンクライス協会の認定を受けたインストラクターを選びましょう。
   • 国際フェルデンクライス協会の詳細については、次のサイトを参照しましょう。https://feldenkrais-method.org/en/iff/member-organizations/. （英語）　https://feldenkrais-method.org/ja/. （日本語）
6. 
   6
   足にぴったり合うランニングシューズで膝をサポートする　質の良いランニングシューズは、膝と足首への負担軽減に大きく役立ち、アスリート以外の人にも多くのメリットがあります。運動靴専門店の販売スタッフに膝の悩みを相談し、シューズ選びに協力してもらいましょう。自分のニーズにぴったりのシューズを一緒に選んでくれるでしょう。

   • ランニングやウォーキングの際に足が内側に回転してしまうのを矯正するシューズを勧めてくれるでしょう。
7. 
   7
   脚をサポートし正しい歩き方を導くシューズ、または脚用ギブスを装着するべきかを相談する　医師や理学療法士が、足と膝の歪みの調整に役立つ特別なシューズやギブスを勧める場合があります。これらの装置は、膝にかかる圧力の一部を取り除きX脚の悪化を防ぎます。 どのような装置が最適かを医師または理学療法士に尋ねましょう。

   • X脚の症状として、片方の脚がもう一方よりも長い場合があります。 矯正靴はその差の修正に役立ち、膝や足に負担をかけない歩行やランニングを可能にします。
   • 更に、矯正靴は歩く際、足が内股になるのを防ぐことができます。内股歩きは X脚によくみられる症状です。
   • また、膝関節の外側をサポートするギブスも役立ちます。
8. 
   8
   骨と関節の健康をサポートする食べ物を食べる　安全に実践できる適切な運動に加えて、骨や関節周りの細胞組織を強化する食べ物を食べることも、膝の保護やサポートに役立ちます。膝の健康に最適な食べ物について医師や栄養士に相談しましょう。次のような食べ物を勧められるでしょう。

   • 彩り豊かな果物や野菜、特にベリーや濃い緑の葉野菜のような抗酸化物質が豊富な食べ物
   • 魚、種子、ナッツ、植物油などのオメガ３脂肪酸が豊富な食品
   • 魚、鶏の胸肉、豆類などの脂肪分の少ないタンパク質
   • ターメリックやショウガなどの抗炎症性を有するスパイス
   • 乳製品、卵、栄養分が強化されたシリアル、骨付き魚の缶詰など、カルシウムとビタミンDが豊富な食品
9. 
   9
   X脚の原因が肥満にある場合は減量を試みる　余分な体重は膝に負担をかけ、X脚の症状を悪化させます。体重と、体重が脚に及ぼす影響が心配な場合は、医師、理学療法士、管理栄養士に相談しましょう。安全に実践できる健康的な減量法を紹介してくれるでしょう。

   • 安全に減量できるように、理想的な食事をとることに加えて、運動量を増やすことも勧められるかもしれません。
   広告

方法 2

方法 2 の 3:

医師に相談する

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   X脚の症状が出始めたり悪化したりした場合は、医師に診てもらう　10代あるいは大人になってX脚の症状が出始めたなら、医師の診断を仰ぎ原因を探ることが重要です。膝の関節炎、ビタミン欠乏症、膝の怪我など、根本的な原因があるかどうかを判断してくれるでしょう。症状が悪化した、痛みが出た、歩きづらくなった、または両膝を合わせた時に両足首の間が８cm 以上開いてしまうといった極端な症状が見られる場合は、医師に診てもらいましょう。

   • 血液検査を行うか、膝のレントゲンを撮り、基礎疾患や合併症を特定してくれるでしょう。
   • 原因や重症度によっては、骨と関節の治療を専門とする整形外科医を紹介される場合があります。
2. 
   2
   医師が推奨する薬やサプリメントを服用する　X脚の原因がビタミンD欠乏症やくる病などの場合、治療の一環として医師がサプリメントや薬の服用を勧めることがあります。すでに薬やサプリメントを服用している場合、または健康上の懸念がある場合は、医師に現状を説明し安全性が高く適切な処方箋を出してもらいましょう。

   • くる病が原因の場合は、ビタミンDとカルシウムを含むサプリメントを処方されることがあります。
   • 変形性関節症が原因の場合は、抗炎症薬またはグルコサミンやコンドロイチンなどの関節をサポートする栄養補助食品を勧められることがあります。
3. 
   3
   重症の場合外科的手術を考える　症状が重く痛みがあったり、歩行が困難になったりする場合は、治療に矯正手術が効果的な場合があります。10代後半の若者や成人の場合は、骨切り術で治療するのが最も一般的です。この手術では、膝周辺の骨の一部を切り取り、膝関節が正常な位置に戻るように骨を調整します。かかりつけ医に骨切り術を勧められたら、整形外科医を紹介してもらいましょう。

   • 重度の関節炎に何らかの原因がある場合は、膝の代替手術を勧められることがあります。
   • X脚の外科的手術の成功率は、一般的にかなり高いと言われています。

   ヒント： 骨切り術や膝の代替手術などのX脚矯正手術では、膝にプレート、ネジ、人工関節などの金属を埋め込みます。金属等にアレルギーがあるかどうかを医師に知らせて、適切な器具を選んでもらいましょう。

   広告

方法 3

方法 3 の 3:

子供のX脚を治す

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   ７歳未満の子供のX脚に関してはしばらく様子をみる　幼い子供の場合、脚の筋肉の発達に伴ってX脚が発症することが頻繁に見られ、非常に一般的な現象です。通常、２〜５歳までの子供に最初に現れます。ほとんどの場合、７歳になるまでには症状がなくなります。念のために、７歳未満でも症状を医師に診てもらう必要があるでしょうが、 治療は必要ありません。

   • ２歳未満でX脚を発症した場合は、小児科医に相談しましょう。

   ご存知ですか？ すべての幼児がX膝を発症するわけではありません。２〜５歳の間で見られる場合がありますが、骨の成長と発達の正常な範囲内だとみなされます。
2. 
   2
   ７歳までに改善されない場合は医師に診てもらう　子供の X脚が７歳までに自然消滅しない場合は、根本原因の有無を小児科医に診てもらいましょう。身体検査を行って原因を突き止めるのが一般的ですが、レントゲンや血液検査などを勧める場合もあります。

   • 子供が７歳を過ぎて X脚を発症した場合や、X脚が原因で痛み、歩行困難、自尊心の欠如などを起こしている場合は、医師に相談しましょう。
3. 
   3
   可能性のある根本原因をすべて治療する　子供のX脚の一般的な原因には、くる病に代表されるビタミン欠乏症や膝の怪我などがあります。小児科医がX脚の根本原因を特定、治療できるなら、X脚そのものも治療して全ての問題を解決してくれるかもしれません。

   • X脚の原因にもよりますが、薬やサプリメントの服用を勧められる場合もあります。
4. 
   4
   脚の強化や歩き方の改善を目標に取り組む子供をサポートする理学療法士を見つける　X脚が原因で子供が痛みを感じたり歩行に悪影響が出る場合は、理学療法士に相談するのが一番です。子供のX脚対処に経験豊富な理学療法士を小児科医に紹介してもらいましょう。

   • 子供がX脚の外科矯正手術を必要とする場合は特に、理学療法は重要です。 理学療法士は、手術後に必要な筋力強化や可動域回復のためのトレーニングを紹介してくれます。
5. 
   5
   かかりつけ医に勧められたら、子供のために脚のギブスまたシューズを入手する　７歳になるまでにX脚が治らない場合は、矯正器具が非常に有効です。小児科医または理学療法士は、歩行矯正用に作られた靴や、靴の中敷などを勧める場合があります。また、睡眠中、脚をまっすぐに矯正し膝関節を調節するギブスを処方する場合もあります。

   • 靴やギブスを正しく装着する方法については、かかりつけの小児科医、理学療法士、整形外科専門医に相談しましょう。
6. 
   6
   これまでの方法が全て機能しない場合は、低侵襲手術を考える　通常、子供のX脚の治療に手術は必要ありませんが、症状が重い場合や他の治療法が効かない場合には、医師が手術を勧める場合があります。子供に施す一般的な外科的治療を「低侵襲手術」と呼びます。この治療法が自分の子供に適しているかどうかを医師に尋ねましょう。

   • 低侵襲手術は一般的に思春期を迎えている、11〜13歳のほとんどの子供に対して行われます。
   • この治療法では、膝の成長に合わせて膝関節を正常な位置に調整することを目的に、膝関節の内側に金属性器具を埋め込みます。
   • 手術後、松葉杖か歩行器を数週間使用する必要があるかもしれませんが、通常、６か月を過ぎれば、問題なく日常生活を送れるようになります。
   広告