2001年のNFL2001年9月9日NFL82回目のレギュラーシーズンが開幕し、2002年2月3日ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された第36回スーパーボウルを経て、2月9日ハワイ州ホノルルでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。

2001年のNFL
レギュラーシーズン
日程2001年9月9日 - 2002年1月7日
プレイオフ
開幕日2002年1月12日
AFC優勝ニューイングランド・ペイトリオッツ
NFC優勝セントルイス・ラムズ
第36回スーパーボウル
開催日2002年2月3日
開催都市ルイジアナ州ニューオーリンズ
スタジアムルイジアナ・スーパードーム
チャンピオンニューイングランド・ペイトリオッツ
プロボウル
開催日2002年2月9日
開催都市ハワイ州ホノルル
スタジアムアロハ・スタジアム
サラリーキャップ
6,740万5000ドル(約81億円)[1]
NFLシーズン
« 2000
2002 »

翌年から1チーム拡張し、32チームによる2カンファレンス各4地区の8地区制に移行したため、1970年シーズンより続いた6地区制でレギュラーシーズンを行った最後の年である。

ドラフト 編集

2001年4月21日-22日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでドラフトが行われ、7巡246名が指名された。全体1位マイケル・ヴィックアトランタ・ファルコンズに指名された。

主なルール変更 編集

  • ファンブルリカバーの際、リカバーした選手が故意でなく移動した場合、移動後の地点ではなく、ボールをリカバーした地点からの攻撃再開が認められるようになった。これはファンブルをリカバーした際にボールを拾った勢いで自陣のエンドゾーンに入り、セイフティとなった事例が2000年シーズンのファルコンズ対パンサーズ、レイダース対シーホークスの2試合で生じたためである。
  • 侮辱行為の反則をより厳格に適用するようになった。
  • ラフィング・ザ・パサーの反則をより厳格に適用するようになった。

アメリカ同時多発テロ事件の影響 編集

9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件の影響で、9月16日、17日に予定されていた第2週の試合は、翌年1月6日、7日に延期された。この結果、第36回スーパーボウルを始めとするすべてのプレーオフ、プロボウルは1週間延期された。第2週のESPNサンデーナイトフットボールは、クリーブランド・ブラウンズピッツバーグ・スティーラーズだったが、フィラデルフィア・イーグルスタンパベイ・バッカニアーズに変更された。

日程 編集

レギュラーシーズン 編集

日程は前年の成績に基づいて決定され、各チーム16試合を行った。

  • AFC西地区、AFC東地区、NFC
    • 同地区(ホーム&アウェイ、8試合)
    • カンファレンス内他地区(前年同順位+2試合、4試合)
    • 他カンファレンスの1地区の内の4チーム(4試合)
  • AFC中地区
    • 同地区(ホーム&アウェイ、計10試合)
    • カンファレンス内他地区(前年1位、2位:2試合、前年3位以下:3試合)
      • 前年1位、2位:前年同順位2チーム
      • 前年3位~5位:前年同順位2チーム+1試合
      • 前年6位:カンファレンス内他地区3チーム
    • 他カンファレンス(前年1位、2位:4試合、前年3位以下:3試合)

2001年の対戦ルールは以下のようである。

   AFC他地区
東1位 vs. 西2位+西4位
東2位 vs. 西1位+東3位
東3位 vs. 西1位+中5位
東4位 vs. 西5位+中3位
東5位 vs. 西2位+中6位
西1位 vs. 東2位+東3位
西2位 vs. 東1位+東5位
西3位 vs. 東2位+中4位
西4位 vs. 東1位+中6位
西5位 vs. 東4位+中6位

   NFC他地区
東1位 vs. 中2位+西3位
東2位 vs. 中4位+西1位
東3位 vs. 中1位+西5位
東4位 vs. 中5位+西2位
東5位 vs. 中3位+西4位
西1位 vs. 中3位+東2位
西2位 vs. 中1位+東4位
西3位 vs. 中5位+東1位
西4位 vs. 中2位+東5位
西5位 vs. 中4位+東3位

   カンファレンス外
AFC東地区 vs. NFC西地区
AFC中地区 vs. NFC中地区
AFC西地区 vs. NFC東地区

(例)前年王者レイブンズの対戦相手
AFCNFC
前年西地区中地区東地区西地区中地区東地区
1位レイダースタイタンズドルフィンズセインツバイキングスジャイアンツ
2位ブロンコスレイブンズコルツラムズバッカニアーズイーグルス
3位チーフススティーラーズジェッツパンサーズパッカーズレッドスキンズ
4位シーホークスジャガーズビルズ49ERSライオンズカウボーイズ
5位チャージャーズベンガルズペイトリオッツファルコンズベアーズカージナルス
6位ブラウンズ

 :1度対戦、 :2度対戦

レギュラーシーズン順位表 編集

AFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(2)ニューイングランド・ペイトリオッツ1150.6886-28-437127223.217.06.2
(4)マイアミ・ドルフィンズ1150.6885-39-334429021.518.13.4
(6)ニューヨーク・ジェッツ1060.6255-38-430829519.318.40.8
インディアナポリス・コルツ6100.3753-55-741348625.830.4-4.6
バッファロー・ビルズ3130.1881-72-1026542016.626.3-9.7
AFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(1)ピッツバーグ・スティーラーズ1330.8137-310-335221222.013.38.8
(5)ボルチモア・レイブンズ1060.6256-48-430326518.916.62.4
クリーブランド・ブラウンズ790.4385-56-728531917.819.9-2.1
テネシー・タイタンズ790.4383-74-833638821.024.3-3.3
ジャクソンビル・ジャガーズ6100.3755-55-829428618.417.90.5
シンシナティ・ベンガルズ6100.3754-65-822630914.119.3-5.2
AFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(3)オークランド・レイダース1060.6256-27-539932724.920.44.5
シアトル・シーホークス970.5635-38-430132418.820.3-1.4
デンバー・ブロンコス880.5004-45-734033921.321.20.1
カンザスシティ・チーフス6100.3754-45-732034420.021.5-1.5
サンディエゴ・チャージャーズ5110.3131-73-933232120.820.10.7
NFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(3)フィラデルフィア・イーグルス1150.6886-28-434320821.413.08.4
ワシントン・レッドスキンズ880.5004-46-625630316.018.9-2.9
ニューヨーク・ジャイアンツ790.4384-45-729432118.420.1-1.7
アリゾナ・カージナルス790.4382-64-829534318.421.4-3.0
ダラス・カウボーイズ5110.3134-45-724633815.421.1-5.8
NFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(2)シカゴ・ベアーズ1330.8136-210-233820321.112.78.4
(4)グリーンベイ・パッカーズ1240.7506-29-339026624.416.67.8
(6)タンパベイ・バッカニアーズ970.5634-47-532428020.317.52.8
ミネソタ・バイキングス5110.3133-54-829039018.124.4-6.3
デトロイト・ライオンズ2140.1251-72-1027042416.926.5-9.6
NFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(1)セントルイス・ラムズ1420.8757-110-250327331.417.114.4
(5)サンフランシスコ・49ers1240.7506-28-440928225.617.67.9
ニューオーリンズ・セインツ790.4384-45-733340920.825.6-4.8
アトランタ・ファルコンズ790.4383-56-629137718.223.6-5.4
カロライナ・パンサーズ1150.0630-81-1125341015.825.6-9.8
AFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1スティーラーズ1330.8137-310-3.418.457
2ペイトリオッツ1150.6886-28-4.449.375
3レイダース西1060.6256-27-5.469.425
ワイルドカード
4ドルフィンズ1150.6885-39-3
5レイブンズ1060.6256-48-4
6ジェッツ1060.6255-38-4
レギュラーシーズン敗退
7シーホークス西970.5635-38-4
8ブロンコス西880.5004-45-7
9ブラウンズ790.4385-56-7
10タイタンズ790.4383-74-8
11コルツ6100.3753-55-7
12チーフス西6100.3754-45-7
13ジャガーズ6100.3755-55-8
14ベンガルズ6100.3754-65-8
15チャージャーズ西5110.3131-73-9.375
16ビルズ3130.1881-72-10.354
NFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1ラムズ西1420.8757-110-2
2ベアーズ1330.8136-210-2
3イーグルス1150.6886-28-4
ワイルドカード
4パッカーズ1240.7506-29-3
549ers西1240.7506-28-4
6バッカニアーズ970.5634-47-5
レギュラーシーズン敗退
7レッドスキンズ880.5004-46-6
8ジャイアンツ790.4384-45-7
9セインツ西790.4384-45-7
10ファルコンズ西790.4383-56-6
11カージナルス790.4382-64-8
12カウボーイズ5110.3134-45-7
13バイキングス5110.3133-54-8
14ライオンズ2140.1251-72-10
15パンサーズ西1150.0630-81-11

プレイオフ 編集

トーナメント表 編集

                  
1月12日
ベテランズ・スタジアム
 1月19日
ソルジャー・フィールド
     
 6 バッカニアーズ 9
 3 イーグルス 33
 3 イーグルス 31  1月27日
ドーム・アット・アメリカズ・センター
 2 ベアーズ 19 
NFC
1月13日
ランボー・フィールド
 3 イーグルス 24
1月20日
ドーム・アット・アメリカズ・センター
  1 ラムズ 29 
 5 49ers 15NFC チャンピオンシップ
 4 パッカーズ 17
 4 パッカーズ 25 2月3日
ルイジアナ・スーパードーム
 1 ラムズ 45 
ワイルドカード・プレーオフ 
ディビジョナル・プレーオフ
1月12日
ネットワーク・アソシエーション・コロシアム
 N1 ラムズ 17
1月19日
フォックスボロ・スタジアム
  A2 ペイトリオッツ 20
 6 ジェッツ 24第36回スーパーボウル
 3 レイダース 13
 3 レイダース 38  1月27日
ハインツ・フィールド
 2 ペイトリオッツ 16* 
AFC
1月13日
プロプレーヤー・スタジアム
 2 ペイトリオッツ 24
1月20日
ハインツ・フィールド
  1 スティーラーズ 17 
 5 レイブンズ 20AFC チャンピオンシップ
 5 レイブンズ 10
 4 ドルフィンズ 3 
 1 スティーラーズ 27 
  • 対戦カード及びスタジアムはシード順で決定され、そのラウンドに登場する最上位チームが最下位チームとホームで対戦、残った2チームが上位チームのホームで対戦する(つまり、ワイルドカードプレーオフの第3シード対第6シードの結果によって、ディヴィジョナルプレーオフの対戦カードが決まる)。
  • スーパーボウル開催地は事前にオーナー会議で決定。
  • チーム名の左の数字は、2001年レギュラーシーズンの結果に基づいて決定されたシード順。
  • * 延長戦決着
  • 日付はアメリカ東部時間

受賞者 編集

受賞者ポジションチーム
スーパーボウルMVPトム・ブレイディQBニューイングランド・ペイトリオッツ
MVPカート・ワーナーQBセントルイス・ラムズ
最優秀攻撃選手マーシャル・フォークRBセントルイス・ラムズ
最優秀守備選手マイケル・ストレイハンDEニューヨーク・ジャイアンツ
最優秀コーチディック・ジャーロンHCシカゴ・ベアーズ
最優秀新人攻撃選手アンソニー・トーマスRBシカゴ・ベアーズ
最優秀新人守備選手ケンドレル・ベルLBピッツバーグ・スティーラーズ
カムバック賞ガリソン・ハーストRBサンフランシスコ・49ers

プロボウル 編集

詳細は「2002年のプロボウル英語版」を参照

脚注 編集

  1. ^ 日本円は当時のレートによる