1974年のNFL1974年9月15日NFL55回目のレギュラーシーズンが開幕し、1975年1月12日ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された第9回スーパーボウルを経て、1月20日フロリダ州マイアミでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。

1974年のNFL
レギュラーシーズン
日程1974年9月15日 - 1974年12月15日
プレイオフ
開幕日1974年12月21日
AFC優勝ピッツバーグ・スティーラーズ
NFC優勝ミネソタ・バイキングス
第9回スーパーボウル
開催日1975年1月12日
開催都市ルイジアナ州ニューオーリンズ
スタジアムテュレーン・スタジアム
チャンピオンピッツバーグ・スティーラーズ
プロボウル
開催日1975年1月20日
開催都市フロリダ州マイアミ
スタジアムマイアミ・オレンジボウル
NFLシーズン
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ドラフト

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1974年1月29-30日にドラフトが行われ、17巡442名が指名された。全体1位トゥー・トール・ジョーンズダラス・カウボーイズに指名された。

主なルール変更

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ゲームの迅速な進行とプレイの活性化を目的として、いくつかのルール変更が行われた(WFL で採用された新ルールへの対抗措置という側面もある)。

  • プレシーズン、レギュラーシーズンゲームにおけるオーバータイム(サドンデス方式、1Qのみ)の導入。
  • ゴールポストの位置を、ゴールラインからエンドラインへと移動(1932年以前の状態へと戻された)。また、ゴールポストの長さを 30フィートへと延長。
  • フィールドゴール失敗後の攻撃開始地点を、フィールドゴールが蹴られたプレイの開始位置(ボールを蹴った位置ではない)と自陣20ヤード地点のどちらか遠い方へと変更。
  • キックオフ位置を、自陣40ヤード地点から 自陣35ヤード地点へと変更。
  • パント時、カバーチームの選手は両端の2名を除き ボールが蹴られるまでスクリメージラインを越えてはならないとされた。
  • パス捕球有資格者に対するバンプは、スクリメージラインから3ヤード以内の範囲において1回のみとされた。
  • ディフェンスによる、スクリメージラインを越えた位置でのイリーガル・ユーズ・オブ・ハンドや腕や体を使ってのファウルに対しては、罰退を反則の起こった位置ではなく そのプレイの開始位置から適用することに。
  • オフェンシブホールディング、イリーガル・ユーズ・オブ・ハンド、トリッピングの罰退を15ヤードから10ヤードに変更。
  • WR による、スクリメージラインから3ヤード以内のエリアへ戻ってくるかたちでのブロックでは、腰から下へのヒット禁止。

日程

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各チーム14試合の対戦相手は、以下のように組まれた。4チーム所属地区の各チームは5チーム所属地区のチームとの対戦を原則2試合行ったが、4チーム所属地区から見て、16試合(2試合×8チーム)が必要であるのに対して、5チーム所属地区から見ると、15試合(3試合×5チーム)しか組めないため、各カンファレンスで1試合足りなくなった。そのため、1試合足りないチーム同士の他カンファレンス対決を1試合増やした。このシーズンでは、ラムズとブロンコスがこのチームに該当する。

  • 西・中地区(ラムズ、ブロンコス除く)
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
  • 西地区 vs. 中地区(3試合)
  • vs. 東地区(2試合)
    • 他カンファレンス(3試合)
  • ラムズ、ブロンコス
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
  • 西地区 vs. 中地区(3試合)
  • vs. 東地区(1試合)
    • 他カンファレンス(3試合)
    • ラムズ vs. ブロンコス(1試合)
  • 東地区
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(3試合)
    • 他カンファレンス(3試合)

レギュラーシーズン順位表

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AFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)マイアミ・ドルフィンズ1130.7866-29-232721623.415.47.9
(w)バッファロー・ビルズ950.6435-37-426424418.917.41.4
ニューイングランド・ペイトリオッツ770.5004-44-734828924.920.64.2
ニューヨーク・ジェッツ770.5004-45-627930019.921.4-1.5
ボルチモア・コルツ2120.1431-71-1019032913.623.5-9.9
AFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ピッツバーグ・スティーラーズ1031.7504-27-3-130518921.813.58.3
ヒューストン・オイラーズ770.5004-27-423628216.920.1-3.3
シンシナティ・ベンガルズ770.5003-35-628325920.218.51.7
クリーブランド・ブラウンズ4100.2861-53-825134417.924.6-6.6
AFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)オークランド・レイダース1220.8575-19-235522825.416.39.1
デンバー・ブロンコス761.5363-35-4-130229421.621.00.6
カンザスシティ・チーフス590.3572-44-723329316.620.9-4.3
サンディエゴ・チャージャーズ590.3572-44-721228515.120.4-5.2
NFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)セントルイス・カージナルス1040.7147-18-328521820.415.64.8
(w)ワシントン・レッドスキンズ1040.7145-38-332019622.914.08.9
ダラス・カウボーイズ860.5714-46-529723521.216.84.4
フィラデルフィア・イーグルス770.5003-55-624221717.315.51.8
ニューヨーク・ジャイアンツ2120.1431-71-1019529913.921.4-7.4
NFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ミネソタ・バイキングス1040.7144-28-331019522.113.98.2
デトロイト・ライオンズ770.5003-36-525627018.319.3-1.0
グリーンベイ・パッカーズ680.4293-34-721020615.014.70.3
シカゴ・ベアーズ4100.2862-44-715227910.919.9-9.1
NFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ロサンゼルス・ラムズ1040.7145-17-326318118.812.95.9
サンフランシスコ・49ers680.4294-26-522623616.116.9-0.7
ニューオーリンズ・セインツ590.3573-35-616626311.918.8-6.9
アトランタ・ファルコンズ3110.2140-63-81112717.919.4-11.4
AFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1レイダース西1220.8575-19-2
2ドルフィンズ1130.7866-29-2
3スティーラーズ1031.7504-27-3-1
ワイルドカード
4ビルズ950.6435-37-4
レギュラーシーズン敗退
5ブロンコス西761.5363-35-4-1
6オイラーズ770.5004-27-4
7ベンガルズ770.5003-35-6
8ペイトリオッツ770.5004-44-7
9ジェッツ770.5004-45-6
10チーフス西590.3572-44-7
11チャージャーズ西590.3572-44-7
12ブラウンズ4100.2861-53-8
13コルツ2120.1431-71-10
NFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1バイキングス1040.7144-28-3
2カージナルス1040.7147-18-3
3ラムズ西1040.7145-17-3
ワイルドカード
4レッドスキンズ1040.7145-38-3
レギュラーシーズン敗退
5カウボーイズ860.5714-46-5
6イーグルス770.5003-55-6
7ライオンズ770.5003-36-5
849ers西680.4294-26-5
9パッカーズ680.4293-34-7
10セインツ西590.3573-35-6
11ベアーズ4100.2862-44-7
12ファルコンズ西3110.2140-63-8
13ジャイアンツ2120.1431-71-10

プレイオフ

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トーナメント表

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ディヴィジョナルプレイオフ
  12月22日
スリー・リバース・スタジアム
    
AFCチャンピオンシップ
 ビルズ 14
  12月29日
オークランド・コロシアム
 スティーラーズ 32 
 スティーラーズ 24
12月21日
オークランド・コロシアム
   レイダース 13 第9回スーパーボウル
 ドルフィンズ 26
  1月12日
テュレーン・スタジアム
 レイダース 28 
 スティーラーズ 16
12月22日
ロサンゼルス・コロシアム
NFCチャンピオンシップ  バイキングス 6
 レッドスキンズ 10
  12月29日
メトロポリタン・スタジアム
 ラムズ 19 
 ラムズ 10
12月21日
メトロポリタン・スタジアム
   バイキングス 14 
 カージナルス 14
  
 バイキングス 30 
  • 同地区のチームが対戦しないように、ディヴィジョナルプレイオフの試合は組まれている。
  • いずれのホームで開催するかについては現行のシード順ではなく、毎年のローテーションで決定されていた。
  • 対戦カードといずれのホームで試合を行うかはレギュラーシーズンの成績によるものではなく、
    毎年のローテーションであらかじめ決められている。

受賞者

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受賞者ポジションチーム
スーパーボウルMVPフランコ・ハリスRBピッツバーグ・スティーラーズ
MVPケン・ステイブラーQBオークランド・レイダース
最優秀攻撃選手ケン・ステイブラーQBオークランド・レイダース
最優秀守備選手ジョー・グリーンDEピッツバーグ・スティーラーズ
最優秀コーチドン・コリエルHCセントルイス・カージナルス
最優秀新人攻撃選手ドン・ウッズRBサンディエゴ・チャージャーズ
最優秀新人守備選手ジャック・ランバートLBピッツバーグ・スティーラーズ

プロボウル

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詳細は「1975年のプロボウル英語版」を参照

脚注

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