息を長く止める方法

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息を長い間止める能力があれば様々なことに使えます。ダイビングやサーフィンをする際に水中に長い間潜っていることもできますし、パーティーで人を驚かせる一芸にもなります。目的がなんであれ、十分に安全に気を付けて正しい練習法を用いれば、息を止めている時間を延ばすことは驚くほど簡単です。以下のステップでご紹介します。

方法 1
方法 1 の 3:

息を止める練習方法

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 深い呼吸を練習しましょう。
    息を止める前に、横隔膜の奥から「ゆっくり」呼吸しましょう。こうすることで肺から新鮮でない空気が取り除かれます。[1]5秒かけて吸い込み、1秒間息を止めてから、10秒かけて吐いていきます。息を吐く際には肺の中の空気を「全て」吐き切るようにして、この深い呼吸を2分間続けます。[2]
    • 息を吐く際には舌を歯に押し当てます。こうすることによって、舌が呼気の流れを調節する弁の役割を果たします。息を吐く際にシューッという音がするでしょう。[3]
    • 深く呼吸をすることによってより多く体に取り入れられた酸素の余剰分は、赤血球に蓄えられます。体は蓄えられた酸素を消費することによって、呼吸を止めていても機能し続けることができます。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 二酸化炭素を肺から追い出しましょう。
    息を止めている際に肺が苦しくなるのは体が新しく息を吸わなければならないからではなく、蓄積された二酸化炭素が排出されようとするからです。この蓄積された二酸化炭素による痛みは時間の経過とともに増していきますが、息を止める前に肺からなるべく多くの二酸化炭素を取り除いておけば蓄積を最小限に抑えることができます。以下がその方法です。
    • できるだけ多くの空気を肺から強く吐き切ります。頬を膨らませて、水面の上のおもちゃの船に息を吹き付けて動かそうとしている様をイメージしながら行います。
    • 息を完全に吐き切ったら、素早く息を吸って繰り返します。前ステップで得られた酸素の消費を避けるために、体をなるべくじっとさせて行いましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 息を吸って1分30秒間止めましょう。
    これは体を酸素が不足している状態に慣らすための予行演習です。タイマーを使って90秒を測りましょう。まだ今の段階では、より長時間息を止めることは避けます。
    • 体に緊張を生み出し、より多くのエネルギーを消費させるので、目いっぱい息を吸わないようにしましょう。代わりに、少し余裕ができるように、肺容量の約80~85%まで肺を空気で満たします。 [4]
    • 90秒が経過したら短く息を吐いて古い空気を肺から取り除いてから、3回大きく呼吸します。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 上記の息を吸って吐き切るステップを繰り返した後に、今度は息を2分30秒止めます。
    最初の息を90秒止める練習が終わったら、前記の大きく呼吸するエクササイズを再度行います。それぞれ1分30秒ずつ行います。
    • このエクササイズの後に息を2分30秒間止めましょう。ストップウォッチを使って時間を測りましょう。2分30秒以上息を止めようとしてはいけません。
    • 2分30秒が経過したら古い空気を吐き出して、3回大きく呼吸しましょう。次に、2分間深呼吸してから、1分30秒間息を吐き切るエクササイズをしましょう。いよいよ次のステップから息をできるだけ長く止める練習に入ります。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 顔に冷たい水をかけましょう。
    息を止める前に顔に冷たい水をかけてもよいでしょう。顔に冷たい水が接触すると除脈作用(心拍が遅くなる)という現象が起こることが知られています。これは哺乳類の潜水反射の第一段階に当たります。[5]ただしこのステップは必ずしも必要というわけではないので、任意で行います。
    • 顔全体を水につける必要はありません。水を少しばかり顔にかけるか、あるいは冷たい水で濡らしたフェイスタオルなどを使うと良いでしょう。
    • 水の代わりに氷嚢を使うことは避けましょう。研究によれば、冷た過ぎるものに接触した際のショックが他の反射を引き起こすことがあります。体をリラックスさせた状態で、約20℃の水を使いましょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 息を吸ってからできるだけ長く止めましょう。
    心地よく腰かけた状態で、肺容量の80~85%まで息を深く吸ってから息を止めます。エネルギーと酸素を不必要に消費するのを避けるために、体を完全にじっとさせます。自分でしょっちゅう時計を確認するよりも、誰かに時間を測ってもらった方が時間の経過が速く感じられれるので、より長時間息を止めることができるでしょう。[3]
    • 長時間息を止めることは大変苦しいので、何かを使って気を紛らわしたほうが成功率が高まるかもしれません。人気のある気の紛らわし方の一つは、ひらがなの「あ」から順にそのひらがなで始まる友達や有名人、歴史上の人物の名前を次々と思い浮かべていく方法です。有名なマジシャンであるデビッド・ブレインは、このテクニックを使って17分4.4秒間息を止めた世界記録を打ち立てました。[3]
    • 頬には息を溜めません。頬は予備の空気を溜めておいて、肺の空気を「解き放った」後に、吸気への切り替えを潤滑に行うために使われます。これは循環呼吸と呼ばれるテクニックですが大変難易度が高く、結果的に肺と頬両方の予備の空気を失ってしまう恐れがあるので、今の時点では止めておいた方が良いでしょう。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 体中の筋肉をリラックスさせましょう。
    息を止める際には、体がリラックスしていて緊張がどこにもないことが重要です。目を閉じて体の部分ごとに順を追って緊張を解いていきます。つま先から始めて、意識をゆっくりと首と頭まで上昇させましょう。この方法を行うと心拍数を著しく落として、より息を長く止めることができるようになる可能性があります。[6]
    • 何かリラックスできることに集中します。集中できないほど苦しくなったら、手を使って数字を99まで数えるなどして気を紛らわせましょう。[7]
    • 息を止めている時はいかなる時も体を動かしてはいけません。体を動かすと酸素を無駄に消費するので、息を止めていられる時間が短くなってしまいます。
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 ゆっくり息を吐きましょう。
    もうそれ以上息を止めていられなくなっても、慌ててすべての空気を肺から吐き出してはいけません。まず肺の中の空気を20%ほど吐き出してから少し息を吸います。こうすると体の重要な部分により早く酸素が行き渡ります。その後に完全に息を吐いて、再び吸います。
  9. How.com.vn 日本語: Step 9 一度の練習ごとに上記のステップを3、4回繰り返しましょう。
    それ以上行うと肺と体を傷つける恐れがあります。朝晩に一度ずつ練習しても良いでしょう。練習を続けていくと、気がついた時には数分間息を止めることができるようになっています。
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方法 2
方法 2 の 3:

肺活量を最大限に活用する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 肺活量を増やすためにエクササイズを行いましょう。
    肺のサイズを大きくする方法はありませんが、肺が一度に吸い込める空気の量と、酸素の吸収率を高める方法はいくつもあります。特に、激しい運動には肺機能を高め、空気を溜める容量を増やす効果が期待できます。
    • 有酸素運動をたくさん行いましょう。激しい有酸素運度を運動スケジュールに組み込むと肺機能が驚くほど高まるでしょう。ジョギングやスキップ、エアロビクスや水泳などはどれも血流を高め、体中に酸素を供給するために肺を活動させる素晴らしい有酸素運動です。最大の効果を得るために、体を限界まで追い込むような激しい運動を30分間しましょう。
    • 水中で行うエクササイズ 水中で行うエクササイズ(水泳、ウォーター・エアロビクス、水中ウェイトトレーニングなど)もまた有酸素運動ですが、水が体への抵抗になって、より負荷の高いエクササイズを行うことができます。結果的に、体に酸素を供給するために肺がより激しく活動し、徐々にではありますが肺活量が大きく高まります。
    • 高地トレーニング 高度の高い場所は空気が薄いので、酸素を取り込むために肺はより多く活動しなければなりません。これは肺を鍛える素晴らしい方法ですが、高山病に罹る恐れがあるので、やり過ぎないよう注意が必要です。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 減量しましょう。...
    減量しましょう。体質量が高いとその分より多く酸素を供給しなければならないので、余分な贅肉は体の酸素利用効率を低下させます。[8] したがって、息止め競技者の多くは競技会の何週間も前から少しでも余分な体重を落とすために減量に励みます。
    • 減量はエクササイズやバランスの取れた食事などを通して、きちんと健康的な方法で行いましょう。急激な減量は体を弱らせ、息止めにも悪影響を及ぼします。
    • マジシャンのデビッド・ブレインが水中での息止め世界記録に挑んだ際には、身体体積に対しての肺容量の比率を高めるために13キロ以上の減量を行なったと伝えられています。[3]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 禁煙しましょう。...
    禁煙しましょう。喫煙が肺機能と肺活量に悪影響があるということは広く知られています。禁煙を行うと、二酸化炭素を排出して酸素を取り込む肺の能力を、ほんの数週間以内に大きく向上させるでしょう。したがって、肺機能を強化し肺活量を高めたい場合は、禁煙は疑いの余地なく最初にやるべきことの一つです。
    • 他人の吸っているタバコの副流煙も肺に悪影響を及ぼすので、受動喫煙も可能な限り避けましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 管楽器や金管楽器を演奏しましょう。
    管楽器の演奏には肺の力を大きく使うので、肺機能の強化と呼吸をコントロールする能力の向上に役立ちます。また、楽器の演奏は生活を豊かにする素晴らしい技能であり、大きな満足をもたらします。
    • フルート、クラリネット、オーボエ、サックスはどれも素晴らしい管楽器です。また、トランペット、トロンボーン、チューバは人気のある金管楽器です。
    • 良い声をお持ちの方は歌うことも良い音楽活動になりますし、やはり肺機能を向上させます。歌うことは多大な呼吸のコントロールを必要とするので、息止めに意欲的な方には素晴らしい無料のトレーニング方法になります。
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方法 3
方法 3 の 3:

必要な安全対策を取る

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 必ず誰かパートナーを付けて練習しましょう。
    息を止める練習をする際にはパートナーを付けることを強くお勧めします。練習中に意識を失った際に(限界まで息を止める練習中によく起こります)怪我をすることを防ぐとともに、回復するまで手当をしてくれる人がいた方が安全です。また、パートナーに30秒経過するごとに合図してもらうなどすると、練習中に時間が測りやすくなります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 横にならずに座って練習しましょう。
    ソファーや椅子の上に背筋を伸ばして座った姿勢が息止めの練習に最も適しています。座った姿勢はエネルギーの消費を抑えます。気絶した際に自分の舌で喉を詰まらせる恐れがあるので、横になって息を止める練習をしてはいけません。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 専門家の監督下にない限り水中では練習しません。
    水中で息を止めることを目的に息止めの練習をする人が多数いますが、監督者なしに一人で練習を行うことは絶対にしてはいけません。以前に述べたように、息を長時間止めていると気絶してしまうことがよくありますが、水中で気絶した場合溺死する恐れがあります。
    • パートナーが慣れていないと、息を止めているのか、それとも意識を失っているのかの違いが判らず、事故につながることがあります。
    • パートナーを付けて練習する場合は手で行う合図を前もって決めておいて、問題がないことを知らせるために一定の間隔でパートナーに合図を送るようにしましょう。[9]
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ポイント

  • 不必要な体の動きを最小限に留めましょう。無駄な酸素を消費すると息を止めていられる時間が短くなってしまいます。
  • 息を止めているという現実から意識を逸らせましょう。何か楽しいことについて思いを巡らせていれば、呼吸をしたいという欲求を意識しなくてすみます。
  • 長時間息を止める前には何度か深く息を吸います。
  • リラックスして目を閉じ、体から力を抜きましょう。しかし水中で息を止める場合には、必要があれば水面に急浮上するための余力を残しておきましょう。
  • 例え専門家が近くにいても水中での練習は控えましょう。多数の死亡事故が報告されています。その一人にならないように気をつけましょう!
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注意事項

  • 大きく呼吸する際には過呼吸に陥らないように注意しましょう。過呼吸には多くの弊害がありますが、中でも危険な影響の一つは、体内に実際以上に空気があるように感じさせて、前兆なしに気を失ってしまうことです。これが監督者なしで潜水中に起こった際には死亡する可能性が高いでしょう。
  • 圧縮空気(スキューバダイビング用のタンクなど)の使用時には、水中から浮上する際に息を止めてはいけません。浮上時に圧縮空気が膨張すると肺を破裂させる恐れがあります。
  • 胸に痛みを感じたら息を吐いて、普通に呼吸しましょう。ただし水中にいる場合は、息を吐いてから適切な速度で水面へ浮上します。
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必要なもの

  • ストップウォッチ
  • 鉛筆
  • 時間を記入するための紙
  • パートナー(任意)

このHow.com.vn記事について

How.com.vnは「ウィキ」サイトの一つであり、記事の多くは複数の著者によって共著されています。 この記事は、匿名の筆者を含む140人が執筆・推敲を行い、時間をかけて編集されました。 この記事は195,181回アクセスされました。
カテゴリ: 趣味・DIY
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