女性の体のサイズを測る方法

完全オーダーメイドの服を作る際は、バスト、ウエスト、ヒップ、股下のサイズを正確に測ることが大切です。それに加えて、肩幅や袖丈など他のサイズも測っておくと便利でしょう。ポイントを押さえれば正確に測定するのは簡単です。サイズを記録する用紙を用意して、良い姿勢で測りましょう。一人では測りにくい部分は友達に手伝ってもらいましょう。すべてのサイズを記録したら、完全オーダーメイドの服やカスタムメイドの服を注文する際、もしくは自分で服を作る時にもそのサイズを使うことができます。

方法 1

方法 1 の 3:

測定の準備をする

PDF形式でダウンロード

1
適切な下着と薄手の服を身に着けましょう。素肌にメジャーをあてて測ってもかまいませんが、薄手の衣類の上から測ることもできます。薄手のTシャツやタンクトップ、レギンスやスキニージーンズを身に着けた状態で測っても問題ありません。場合によっては、服の下につける下着が測定値に影響することもあります。オーダーメイドやカスタムメイドの服を注文する場合は、その服に合わせる予定のブラをつけてサイズを測るほうが良いでしょう。単にサイズを測るだけなら、パッドの入っていないシームレスブラなどシンプルなものが適しています。^{[1]X出典文献}
- ウエストとヒップのサイズを正確に測るために、ウエストを締め付けない下着をつけましょう。仕立てる服の下に補正下着をつける予定がある場合にだけ、補正下着をつけて測ります。
- 単にサイズを測るだけなら、普段使っている下着をつけましょう。たとえば、いつもプッシュアップブラやスポーツブラをつけている場合は、どちらかをつけて測定します。
- 測定値が実寸よりも大きくなってしまうので、トレーナーなど厚手の服を着て測定するのは避けましょう。
2
股下や裾丈を測る際は、ヒールの高さが最適な靴を履きましょう。ドレスやズボンの寸法を測る際は特に重要です。オーダーメイドの服の丈が短くならないように、その服と合わせる予定の靴かヒールの高さが同じ靴を履いてサイズを測りましょう。^{[2]X出典文献}
- たとえば、結婚式に参列するためのドレスを仕立てる際にそのドレスに合わせて10㎝のヒールの靴を注文しているのなら、10㎝のヒールの靴を履いてサイズを測りましょう。
- ハイヒールを履くと姿勢が変わるので、裾丈とは関係がない部分を測る場合でも、適切な靴を履いて測ったほうが良いかもしれません。
3
両足を腰幅に開き、頭を上げてまっすぐに立ちましょう。正確に測るためには、良い姿勢を保つことが大切です。両足を15㎝以上開き、両足に均等に体重をかけましょう。正確に測れなくなるので、片足だけに体重をかけたり膝を曲げたりしないように注意します。^{[3]X出典文献} 頭を下げたり視線を下に向けたりすることなく、まっすぐ前を向いて測りましょう。
- 直立姿勢に疲れてしまったら休憩を取ってもかまいません。測定を中断し、体をほぐすか椅子に座って一息入れてから再開しましょう。
- メジャーを確認するために前屈みになったり、股下の測定を手伝ってくれる友達のほうを見たくなったりするかもしれませんが、我慢して前を向きましょう。
- 姿勢を崩さないように壁の一点を見つめるか、頭に本を載せてバランスを取る姿勢を取りまましょう。鏡の前に立って測定する場合は、常に鏡の中の自分と視線を合わせます。
4
柔らかいメジャーを使いましょう。柔らかい布または樹脂製のメジャーは値段も安く、手芸店やオンラインショップで簡単に見つけることができます。一本のテープのようなメジャーもあれば、巻き付け収納タイプのメジャーもあります。リボンのようにしなやかで柔らかいメジャーを選びましょう。
- 日曜大工などで使う金属製のメジャーや定規は曲げにくいので、体の測定には適しません。
- かなり古くなったメジャーを使うのは避けましょう。素材が歪んでいる可能性があり、目盛りが正確でないかもしれません。^{[4]X出典文献}
5
体の周囲のサイズを測る際は、メジャーを水平に保ちましょう。バスト、ウエスト、ヒップなど体を水平に測る場合は、体に巻き付けたメジャーの高さを一定に保つことが重要です。^{[5]X出典文献} 巻き付けたメジャーがどの部分も同じ高さになっていることを再確認してから、サイズを確定します。
- メジャーが床と平行になっているか、または片側が下がっているかを確認するには、全身が映る鏡を使うと簡単です。鏡を見ながら体の向きを変え、メジャーが完全に水平になっていることを確認しましょう。^{[6]X出典文献}
- 体に巻いたメジャーの高さを揃えるには、指をメジャーの下に滑り込ませ、ずれている部分を直しましょう。
6
測り始める部分に目盛りの「0」をあてましょう。ウエストなど体の周囲を測る場合は、メジャーの「0」の目盛りを体の中心にあて、残りのメジャーを一周させて前で合わせます。股下など縦の長さを測る場合は、測り始めの位置にメジャーの「0」の目盛りをあて、測り終わりの位置までメジャーを縦に伸ばしましょう。^{[7]X出典文献}
- メジャーが重なる部分や測り終わりの位置にあたる数値が測定値になります。
- 測る際は、メジャーの150㎝の目盛り（0と反対側のメジャーの端）を起点にしないように注意しましょう。メジャーの端を逆に使っても、正確であるかのような値が出ますが、実際にはその測定値は間違っています。
7
メジャーの適切な点をつまみ、目の高さに持ち上げて値を確認します。前を向いたまま測定してどのように目盛りを確認するのかというと、実は簡単な方法があります。良い姿勢でまっすぐ前を向いたまま、メジャーの適切な点を親指の爪と指でつまみましょう。そのまま目の高さにメジャーを持ち上げ、つまんだ位置の目盛りを確認します。
- メジャーをしっかりつまんだまま体から外し、持ち上げてよく確認しましょう。
- 親指の爪が指している目盛りを確認し、この値を測定値とします。
- 親指の爪がメジャーの80㎝の目盛りを指している場合は、この値を測定値として記録します。
8
表を作り、サイズをきちんと記録します。測定を始める前に簡単な表を作り、そこに測定値を書き込みましょう。表の1列目には測定する部分の名称を書きます。2列目は空白にしておき、そこに測定値を記録していきましょう。^{[8]X出典文献}
- 1列目に「バスト、ヒップ、ウエスト」と簡単に書き込むだけでもかまいません。特に測定値が小数の場合は、きちんと記録しておかないと忘れてしまいます。
- 測る場所が多い場合は、友達に記録を依頼すると簡単です。表に従って、次に測る部分を指示してもらうこともできます。
- 身体図を印刷して、測った部位に数字を書き込む方法もあります。こうすると一目でどの部分の測定値かわかるでしょう。

方法 2

方法 2 の 3:

バストと胴部のサイズを測る

PDF形式でダウンロード

1
胸の膨らみが最も大きい位置にメジャーを巻きましょう。胸の膨らみが最も大きい高さで、メジャーの端を体の前にあてます。メジャーを腕の下を通して背中に回し、体の前に戻して端と合わせます。^{[9]X出典文献}
- 多くの場合、胸の膨らみが最も大きいのは乳首の高さになります。^{[10]X出典文献}
- メジャーを床と平行にして水平に巻きましょう。
- メジャーの端と重なった部分をつまみ、その値をバストのサイズとして記録します。
2
ブラのサイドベルトがあたる部分を測り、アンダーバストのサイズを求めます。アンダーバストを測るには、乳房のすぐ下でブラのサイドベルトがあたる部分にメジャーを巻きましょう。バストを測るのと同じ要領でメジャーの端を体の前中心にあて、腕の下を通して背中に回し、前に戻します。巻いたメジャーが端と合った部分をつまみましょう。^{[11]X出典文献}
- アンダーバストはブラのサイズを決めるときの数字に使われます。
3
バストの測定値からアンダーバストの測定値を引いて、ブラのカップサイズを求めましょう。バストとアンダーバストのサイズがわかったら、アンダーバストの測定値（75や80など）をブラのサイズの数字として使います。ブラのカップサイズを求めるには、バストの測定値を一番近い整数にして、その値からアンダーバストの測定値を引きましょう。この差でカップサイズが決まります。
- バストとアンダーバストの差が7.5cmの時はAA、10cmならA、12.5cmならB、15cmならC、17.5㎝ならD、20㎝ならE、22.5㎝ならF、25㎝ならGカップです。^{[12]X出典文献}
- たとえば、バストが90㎝でアンダーバストが80㎝なら、その差は10㎝なのでブラのサイズは80Aになります。
- 差が2.5㎝増えるごとにカップのサイズが大きくなります。
4
曲げた腕に沿ってメジャーをあて、裄丈を測ります。この測定は友達に手伝ってもらいましょう。立ち上がって手を腰にあて、肘を直角に曲げます。友達に頼んで、首の後ろの付け根の中心にメジャーの端をあててもらいます。そこから肩を通って肘、さらに手首までメジャーを伸ばしてもらいましょう。手首の骨の位置までの距離を裄丈として記録します。^{[13]X出典文献}
- 途中で分けずに、首の付け根から手首の骨の位置まで一続きで測りましょう。
- 裄丈はカスタムメイドのシャツやブラウス、または一部のフォーマルなシャツやブラウスに使われます。
- 人形のように、曲げた腕を体の前に伸ばして測ってもかまいませんが、肘は必ず直角に曲げましょう。
5
上腕にメジャーを巻いて二の腕周りを測ります。両腕を体の脇で下ろし、体から少し離します。二の腕の一番太い部分にメジャーを巻きましょう。メジャーの端が合う部分の値を二の腕周りのサイズとして記録します。^{[14]X出典文献}
- 二の腕周りのサイズは、カスタムメイドの袖付きのトップスやドレスに使われます。
- メジャーをピンと張り、肌に食い込まない程度に巻きましょう。メジャーの下に指1～2本が入るくらいの余裕を持たせたほうが、着心地が良くなるでしょう。
- 筋肉が非常に発達している場合は、筋肉を収縮させた時のサイズと力を抜いた時のサイズの両方を記録することも検討しましょう。
6
背中の肩の間の距離を測って、肩幅のサイズを求めます。良い姿勢で立ち、肩の力を抜きましょう。友達に頼んで、メジャーの端を片方の肩の外端にあててもらいます。背中に沿って、反対の肩の端までメジャーを伸ばしてもらいましょう。メジャーが床と平行になるように測ります。この距離を肩幅として記録します。^{[15]X出典文献}
- 肩幅は、カスタムメイドのトップスやジャケット、オーダーメイドのドレスに使われます。
- 一人で測る場合は、メジャーをあてるために腕を持ち上げてもかまいませんが、メジャーをつまんで測定値を決定するときには肘を体に近付けましょう。
- 体の前でも同じ要領で測り、体の前の肩幅として記録します。
7
脇の下の間の距離を測って、身幅を求めます。この測定は友達に手伝ってもらいましょう。友達に頼んでメジャーの端を腕の付け根にあててもらいます。この部分はアームホールと呼ばれます。そこから後ろの肩甲骨を通って、反対側のアームホールまでメジャーを伸ばしてもらいましょう。床と平行になるようにメジャーをあててもらいます。この測定値を身幅のサイズとして記録しましょう。^{[16]X出典文献}
- 身幅はカスタムメイドのトップスやジャケット、ドレスに使われる可能性があります。
- アームホールはTシャツの袖をつけるところだと考えてみましょう。身幅は両脇下の縫い目を直線で結んだ長さで、体の前と後ろで測ることができます。
- 全身が映る鏡の前に立って背中をまっすぐに伸ばし、肩の力を抜きましょう。
- 肩甲骨の中程の高さで、片方の腕の付け根から反対側までメジャーを伸ばします。これは、アームホールの中心から反対のアームホールの中心までの距離にもなります。メジャーを床と平行に保ちましょう。
8
肩からウエストまでの距離を測って身丈を求めます。背中をまっすぐに伸ばして立ち、肩の力を抜きましょう。友達に頼んで、服を着た時に肩の縫い目があたる部分にメジャーの端をあててもらいます。そこからバストを通って本来のウエストまで、メジャーを伸ばしてもらいましょう。
- 友達に頼んで、体の前後で身丈を測ってもらいましょう。
- さらに細かくサイズを確認するには、同じ要領で首の付け根からウエストまでの距離を測りましょう。首の後ろの付け根にメジャーの端をあて、本来のウエスト位置までの距離を測ります。
- 身丈はカスタムメイドのトップスやジャケット、オーダーメイドのドレスに使われます。
9
肩から好みの裾の位置まで、ドレスの長さを測りましょう。両脚を腰幅に開き、背中をまっすぐに伸ばして立ちます。友達に頼んで、肩の上にメジャーの端をあててもらいましょう。体の前でバストを通り、好みの裾の位置までメジャーを伸ばしてもらいます。
- ドレスの裾の位置は、ロングドレスや裾が床まで届くドレスの場合には床のすぐ上になりますが、好みに応じて膝の少し上か少し下になるかもしれません。
- この測定値は、ドレスを購入する際やオーダーメイドのドレスに使われます。
- スカート丈を測る場合は、肩ではなく本来のウエスト位置にメジャーの端をあて、同じ要領で測りましょう。

方法 3

方法 3 の 3:

ウエスト、ヒップ、脚を測る

PDF形式でダウンロード

1
本来のウエストを見つけましょう。まっすぐに立ち、前や横に体を傾けたときに折れ曲がる部分を覚えておきます。ここが本来のウエスト位置です。胴の一番細い部分で、一般的に胸郭とへその間になります。^{[17]X出典文献}
- 股上など、ウエストに関係する測定を多く行う場合は、本来のウエストラインに細いひもを巻いておくと、ウエストの位置をその都度確認する手間が省けて便利です。
2
本来のウエストにメジャーを巻き付けてサイズを測ります。メジャーが床に平行になるように、ウエストの周りに巻きましょう。息を止めたりお腹をへっこませたりすると正確に測れません。メジャーをきつく巻きすぎないことも大切です。^{[18]X出典文献}
- メジャーをきつく巻かずに、指2本分が入る余裕を持たせましょう。
- 前屈みになったり下を向いたりせずに、メジャーが合った部分をつまみます。この値をウエストのサイズとして記録しましょう。
3
お尻の一番膨らんだ部分にメジャーを巻いて、ヒップサイズを測ります。ヒップは胴体下部で一番太い部分で、通常はウエストの18～23㎝下に位置します。骨盤のかなり低い位置になるかもしれません。メジャーの端を体の前にあて、体の後ろを通して前で合わせます。メジャーが床と平行になるように巻きましょう。^{[19]X出典文献}
- この測定は間違えやすいので、メジャーが床と平行になっているかをもう一度確認してからメジャーをつまみ、サイズを決定しましょう。
- 測定値を用紙に記録します。
- ヒップサイズと呼ばれてはいますが、体の前の腰骨の高さで周囲を測るのではありません。通常、腰骨周りはお尻周りより細くなります。
4
脚の内側を測って股下のサイズを求めます。この測定は友達に手伝ってもらいましょう。両足を腰幅に開いてまっすぐに立ち、股の一番高い位置にメジャーの端をあてます。友達に頼んで、脚の内側に沿ってメジャーを伸ばしてもらいましょう。標準的な股下を測る場合は、足首の骨の付け根までメジャーを伸ばしてもらいます。^{[20]X出典文献}
- ズボンの丈を決めるために測定する場合は、好みの裾の位置までメジャーを伸ばしてもらいましょう。
- 履く靴のヒールの高さを考慮して測りましょう。
- たとえば、ワイドパンツにハイヒールを合わせる場合は、そのハイヒールを履いて測りましょう。友達に頼んで脚の内側に沿ってメジャーを伸ばしてもらい、床上0.6cmまでの距離を測ります。
5
サイズが合うズボンやジーンズを使って股下を測りましょう。手伝ってくれる人がいなければ、体に最もフィットするズボンやジーンズを選んでその股下を測ります。ズボンを広げ、股から裾までの片脚の長さをメジャーで測りましょう。^{[21]X出典文献}
- 股下はズボンやジーンズに使われます。特に、どんな長さのズボンを探せばよいかという目安として役立ちます。
6
太ももにメジャーを巻き付けてサイズを測ります。両足を腰幅に開いて立ち、友達に頼んで太ももの一番太い部分にメジャーを巻いてもらいましょう。メジャーを床と平行に巻いてもらい、太ももの前でテープが合う部分をつまんでもらいます。この値を太もものサイズとして記録しましょう。^{[22]X出典文献}
- 太もものサイズは、カスタムメイドのズボンやストッキングによく使われます。
- 太ももの一番太い部分は、思ったより高い位置になるかもしれません。正確な値を得るために、太ももの一倍太い部分を測りましょう。
- 自分で測る場合は、太ももに手が届くように上体を曲げる必要がありますが、膝を曲げると太もものサイズに影響する可能性があります。膝ではなく腰を曲げるようにしましょう。
- 膝やふくらはぎ、足首など脚の他の部分も同じ要領で測りましょう。
7
胴の下半分にメジャーを巻いて股ぐりを測ります。まず、本来のウエストに紐を巻きましょう。その高さで、メジャーの端を体の前中心にあてます。姿勢良く前を向いたまま、脚の間を通して背中のほうへメジャーを伸ばします。背中側のウエストの高さまでメジャーを伸ばし、その部分をつまみましょう。体からメジャーを外し、指でつまんだ部分の値を股ぐりのサイズとして記録します。
- 胴の長さを測るには、片方の肩越しに後ろから前へメジャーを回し、前のウエストの位置でメジャーを合わせます。
- 胴の長さはカスタムメイドのズボンやレオタードに使われます。
- 股ぐりは股上と呼ばれる場合もありますが、通常、股上は股ぐりの半分の長さで、椅子に座った時のウエストから椅子までの距離を測ります。
- これらの測定値の提供を求められた場合は、混乱を避けるために、どのサイズが必要なのかを正確に確認しましょう。^{[23]X出典文献}

ポイント

自分で測定した値の正確さに自信がない場合は、仕立ての専門家に測定を依頼しましょう。
気にならなければ、デパートの下着売り場や下着専門店のスタッフにブラのサイズを測ってもらえるか聞いてみましょう。自分でブラのサイズを測るのが難しいと感じている女性は多くいます。
着心地の良い服のサイズを知るには、ボリュームのある食事をとった後で測定しましょう。朝食の前に朝一番で測定すると、測定値が小さく出るかもしれません。