円満に離婚する方法

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離婚のプロセスは決して心地よいものではなく、友好的な解決は稀です。離婚をすれば色々な物を失います。家、将来の保証、快適さ、信頼のおけるパートナーなどは、ほんの数例です。しかし、ストレスを抱えずスムーズに解決する方法もいくつかあります。失う物や得る物を賢く処理する方法を見つけて、平和的解決を目指しましょう。

  1. How.com.vn 日本語: Step 1 離婚から起こる感情面の問題に対処しましょう。
    離婚をすると心理的に大きな打撃を受けるだけでなく、生活も激変します。離婚に至らないようにあらゆる手段を尽くしたにもかかわらず、上手く行かなかったという人もいるでしょう。身の回りの変化や深い喪失感に耐えられないようであれば、中立的立場のカウンセラーに相談することが大切です。これまで築き上げてきた信頼関係や尊敬の念、愛情を失ったことによる苦痛への対処方法についてアドバイスをしてくれるでしょう。感情面の問題には、次のようなものがあります。
    • パートナーから拒否された、あるいは捨てられた、という思いが強くなり、トラウマが生じます。特にパートナーが去ってしまった場合は、自尊心が大きく傷つきます。
    • 怒りや恨みといったネガティブな感情が生まれます。それらを解放して、人生を取り戻しましょう。
    • 将来を考えるたびに、空虚感に圧倒されます。もう一度、誰かと人生を分かち合いたい、と思う反面、不安が一杯で気力が起こりません。
    • 深く傷つき、誰に対しても心を開けなくなります。さらに、人間不信に陥る場合もあります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 弁護士との長いセッションや複雑な裁判手続きも、最後はプラスに転じると信じましょう。
    弁護士とのやり取りや裁判手続きには精神的疲労を伴いますが、最終的には多くのメリットを得られます。相手への法的義務や責任から解放されるとともに、愛着心が強すぎてなかなか手放せなかった共有財産の分割問題もきれいに清算されます。法律に絡む問題に取り組む際は、次の事を考慮すると平和的解決が期待できます。
    • 法的権利を知りましょう。資産配分、養育費、親権に係る権利を知り、実践方法を理解します。知識があると、何が起こっても穏やかに落ち着いて対処できます。
    • 自分に合った弁護士を選びましょう。最初にピンとこなかったら、別の弁護士を探しましょう。離婚には相当なストレスがかかります。馬が合わない弁護士とのやり取りは、精神的負担を増大させます。相性を熟慮してから契約を交わしましょう。全てを勝ち取る、という攻撃的な姿勢では、友好的な解決が望めません。弁護士選びには十分に気を付けます。
    • 弁護士に頼らない離婚を考えましょう。当人達が気づかぬうちに、争いに陥れようとする狡猾な弁護士もいます。自分たちで解決する選択肢も視野に入れましょう。離婚は、ほとんどが似たり寄ったりです。「離婚」と検索すると「初心者のための離婚」などといった関連サイトがたくさんヒットします。
      • 子どもがいる場合は事情が複雑すぎるので、「弁護士に頼らない離婚」アプローチは適さないかもしれません。有能な弁護士を選びましょう。優れた弁護士は泥沼戦争を回避して、スムーズかつ迅速に円満な離婚に導きます。満足な結果が得られたクライアントから新たなクライアントを紹介され、同じようにスピーディに解決を図り、信頼と評判を得ます。こうした弁護士は、邪悪な手段を使う弁護士とは異なり、スピーディな円満解決を目指してビジネスを広げていきます。インターネットで離婚について調べるのも良いアイディアです。しかし、ネット上の「初心者のための離婚」はあくまでも一般向けに書かれており、個々の事情を考慮したものではありません。あらゆる点でお互いの同意がとれ、インターネットの情報を基に必要書類が作成できたとしても、少なくとも1時間は割いて、弁護士に書類をチェックしてもらいましょう。見落としている点や間違いを事前に指摘してもらうと、裁判官からの承認が得やすいでしょう。子どもがいる場合は、さらに複雑な法令や要件が絡んできます。弁護士の力を借りて、適切に処理しましょう。何時間もかけて裁判所で手続きを行ったにもかかわらず、最終的に書類の不備で裁判官の承認が得られないとしたら悲惨です。しかも、裁判官は法的アドバイスを与える立場にはないので、間違いを指摘するだけで、具体的な修正方法を教えてはくれません。裁判手続きの前に、弁護士費用を払ってでも書類をチェックしてもらう価値は十分にあります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 資産を分け合う際は、敵対心を抑えます。
    資産分与は、大きな問題を招くことが多々あります。全てを奪われたくないという強い気持ちから、激しい口論になります。お互いに、新しい人生、新しい環境づくりに目を向け、過去を引きずらない努力をしましょう。未来を考えると、結婚生活の痛みや辛い出来事を巡っての争いが軽減します。
    • 弁護士が金銭面の問題を解決しやすいように、また配偶者が反論できないように、事実を書き出し、数字を全て準備しましょう。レシートや文書化された証拠、あるいは、信頼できる情報源を確保して、自分の希望が通るように準備します。共有財産、個人資産、負債など、それぞれの推定額も書き出します。これは決して狡猾な行為ではありません。事実を確認し合うための準備に過ぎず、感情的にならずに話し合いを進める効果もあります。
    • パートナーに好きな家財道具を先に選んでもらいましょう。寛容な姿勢で臨むと、口論なく家庭用品を分割できます。普段は「自分の物、相手の物」という区別なしに生活していても、口論になると潜在的区別が顕になり、相手を傷つけてしまうことがあります。争いを避けるためにも、パートナーに好きな物を最初に選ばせて、平和的に解決しましょう。愛情に裏打ちされた責任感と罪の意識を素直に認めると、財産分与が上手く行きます。
    • お互いに半分ずつ払って購入した家財道具は、コインを投げて決めましょう。最終的には均一に分配できます。たかが家財道具に固執して争う価値はありません。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 子どもがいる場合は、その後の家族の在り方について慎重に決めます。
    親権、子どもとの面会、子どもに対する責任分担は、全て重要な問題です。子どもを自分の都合良く使ったり、争いに巻き込んだり、離婚の苦痛を味わわせたりしてはいけません。子どもの幸せを一番に考えましょう。両親への忠誠心を逆手にとって、選択をせまってはいけません。
    • 自分が受けた心理的虐待を、子どもに向けないように注意しましょう。子どもへの精神的虐待は絶対に行わない、と夫婦間で取決めましょう。「お父さん(お母さん)が好きなら、一緒に来なさい」と言い放つ態度には、虐待の兆候が伺えます。人の心を操作する典型的な例で、子供を本心が言えない状況に追い詰めます。
    • 自分達だけで解決できる自信がない場合は、コンサルタントや仲介者を立て、親権の問題を考えましょう。親権の取決めに、裁判所の同意や裁判所での手続きが必要になるかもしれません。子どもの権利や幸せを一番に考えて、親が真剣に協力し合っている様子は、裁判官に好印象を与えます。
    • 親権のあり方を調べ、いくつかの選択肢の中から、2人にとって一番良い方法を選びましょう。色々な方法を試さないと、自分達にとっての最善策を判断できません。子どもの考えもきちんと聞きましょう。
    • 平和的な解決は、子どもの問題が鍵を握ります。2人で話し合って解決するようにしましょう。子どもの将来についても、情報を交換しながら協力して決めましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 親交のあったコミュニティーについて、今後の付き合い方を真剣に考えましょう。
    離婚後、今まで慣れ親しんだコミュニティーを去るカップルがたくさんいます。2人の共通の友達が、相手側についてしまうこともあります。離婚で失う物はたくさんあります。終わってしまう結婚もあれば、長続きしない友情もあります。一度築いた関係や帰属意識を断ち切るには、相当な精神的覚悟が必要かもしれません。しかし、現実的に考えて、これからの人生を歩んで行きましょう。
    • 友達が自分の側についてくれるのではないか、という期待は持たないようにしましょう。元夫や妻の悪口を言わなければ、友達も言いません。友達には、離婚は友好的だったと伝えましょう(もちろん、それが事実であることが前提です)。友達もホッとしてお互いの緊張が緩和されます。また、元夫や妻の話題を持ち出すのもやめましょう。友達との関係が壊れ、誰も前に進めなくなります。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 1人の人間としての自分を取り戻しましょう。
    カップルの片割れとしてではなく、自立した1人の人間として自分自身を確立しましょう。怒りや深い嘆きに襲われたら、あるいは、相手の言葉に防衛反応や、取引で勝ちたいという感情が起こったら、寛容な心で全てを受け入れるように努力しましょう。
    • 時間をかけましょう。離婚後しばらくは、物事が手につかず、傷つきやすく、身体的にも疲れ切っていて、ネガティブな感情が襲います。男性でも女性でも、離婚を切り出した本人でも、離婚協議中起こる出来事に関係なく、自分に自信がもてません。解放感で一杯になる場合もあるかもしれませんが、どんな気持ちであっても、新しい生活に慣れるには時間が必要です。また新しい生活習慣や、日々のルーティンを整える必要もあるでしょう。
    • 自分を責めてばかりでは、心の平安が得られません。人間関係は、2人の同意とパートナー意識とで成り立っています。起こった事で自分を責めてしまうと、罪悪感、怒り、無力感に襲われます。自己非難は全く無駄な感情です。離婚での自己非難は害しかありません。結婚生活が終わったことを受け入れ、これからの人生を前向きに考え、新たな目標を見つけましょう。
    • ヨガ、瞑想、あるいは武道などを始めてみましょう。自分の内面に焦点をあてると、ストレスが軽減されます。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 機能しなくなった夫婦関係から距離を置きます。
    気持ちを切り替えて、自分のアイデンティティを確立し直しましょう。本来の自分を取り戻し、パートナーなしでも、自分が完全に自立した1人の人間である、という感覚を持てるようにします。「本格的な別離」とも呼べるこのステージでは、良好な関係を維持するために、元夫あるいは妻との今後の関わり方を考え、自分の中で次のようなルールを決めます。
    • 2人の問題はプロフェッショナルに、実務的に処理します。子どもの問題で話し合いが必要であれば、子どもの幸福を考えるビジネス会議と捉えて話し合います。
    • 話し合いの最中、怒鳴り合いになったり、相手から遮られたりしたら、すぐに中止します。「全員が冷静になったら話し合いに応じる」という姿勢を示し、相手の理解を得て規則化します。
    • 相手に情報を伝える際、子どもを間に入れてはいけません。メールや郵便を使いましょう。テキストメッセージは親密な間柄での情報伝達手段なので、避けたほうがよいでしょう。
    • 感情抜きでコミュニケーションをとります。話し合いの前に、要点を書き出しておくと便利です。やり取りは常に淡々と行いましょう。
    • 関係をきっぱり断ちます。原則として、元夫や妻にアドバイスや助けを求めてはいけません。アドバイスが必要な場合は、担当の会計士、主治医、弁護士、ホームヘルパー、あるいは、元夫や妻の職場の同僚などに求めます。
    • 子どものためにお金が必要な場合は、元夫や妻に事務的に相談します。懇願する、泣いて頼む、たくみに操る、被害者意識を強調して同情を買う、などの行為は絶対にやめましょう。
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ポイント

  • 友達や専門家のアドバイスは、状況によって良くも悪くも働きます。友好的な結論に達するには何が必要かを常に自分で判断しましょう。
  • 暴力ではなく、話し合いで解決しましょう。
  • 親身で、サポートを惜しまず協力的な弁護士を選びましょう。しかし、そうして選んだ弁護士が、パートナーに対しても同じように振る舞うとは限りません。弁護士の仕事は、クライアントの勝利です。クライアントの訴訟の相手に、同じように接するわけではありません。裁判は、敵対的アプローチで臨むシステムです。相手の弁護士のアプローチに抵抗がある場合は、パートナーと話し合い、それぞれの弁護士に、相手への態度を和らげてもらいましょう。2人の間の緊張が緩和されます。
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注意事項

  • 離婚協議中、自殺願望が生じたら、すぐに助けを求めましょう。離婚は辛い経験ですが、自殺する価値はありません。
  • 交渉が行き詰まると、合理的で友好的に進めようという気持ちが一変し、辛辣な態度をとるようになります。ネガティブな感情は悪循環をもたらします。財産分与に関しては、仲介者に協力を得ると、比較的スムーズに事が運びます。仲介者の前では感情的になることも少なく、疲労を感じずに交渉できます。
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必要なもの

  • 有能な弁護士
  • 自分自身を取り戻せるスペース
  • 自分の感情や考えの一覧と話の要点

出典

  1. Adapted from: Marriage Guidance, Facilitative couples counselling. Study guide, University of South Africa, University Press, Pretoria 2010.

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