デライノ・デシールズ

元プロ野球選手(二塁手)

デライノ・ラモント・デシールズDelino Lamont DeShields, 1969年1月15日 - )は、 アメリカ合衆国デラウェア州シーフォード出身の元プロ野球選手二塁手)、野球指導者。右投左打。

デライノ・デシールズ
Delino DeShields
A級デイトンでの監督時代(2011年4月15日)
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地デラウェア州シーフォード
生年月日 (1969-01-15) 1969年1月15日(55歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
170 lb =約77.1 kg
選手情報
投球・打席右投左打
ポジション二塁手
プロ入り1987年 MLBドラフト1巡目
初出場1990年4月9日
最終出場2002年8月8日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

現役時代は、MLBで13年間プレーし、通算463盗塁は歴代44位(2012年現在)を記録している。

息子のデライノ・デシールズ・ジュニア2010年のMLBドラフト1巡目(全体8位)でヒューストン・アストロズに入団したメジャーリーガーで、2021年にはレッズで選手とコーチとして同時に在籍した。

経歴 編集

プロ入り前 編集

高校時代はバスケットボールポイントガードとしても名を馳せ、ビラノバ大学から奨学金を提示される。

プロ入りとエクスポズ時代 編集

1987年MLBドラフト1巡目(全体12位)でモントリオール・エクスポズから指名され、野球選手への道を選ぶ。

1990年4月9日のセントルイス・カージナルス戦で1番・二塁手として先発出場し、メジャーデビューを果たした。1年目からレギュラーとして44盗塁を記録し、ナ・リーグの新人王ではデビッド・ジャスティス(ブレーブス)に及ばなかったが、2位の得票数を集めた[1]

エクスポズではデビューから4年連続で40盗塁以上を記録していた。

ドジャース時代 編集

1993年11月19日にペドロ・マルティネスとの1対1のトレードで、ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した。デシールズはドジャース在籍の3年間で通算打率.241と不振だったが、マルティネスは後に球史に名を残す大投手に成長したため、このトレードは“ドジャース史上最悪のトレード”として語り継がれるようになった[2]

ドジャース退団後 編集

1997年からはFAでカージナルスへ移籍した。その後、ボルチモア・オリオールズシカゴ・カブスと渡り歩いた。

2002年を最後に現役を引退した。主要タイトルやオールスターには縁がなかった。

現役引退後 編集

2011年からは、シンシナティ・レッズ傘下のA級デイトン・ドラゴンズの監督[3]を務めた。2012年限りで退任した。

2012年12月12日にAA級ペンサコーラ・ブルーワフーズの監督に就任した[4]2014年限りで退任した。

2014年12月1日にAAA級ルイビル・バッツの監督に就任したことが発表された[5]

2019年シーズンからはレッズの一塁コーチに就任した[6]2022年シーズン限りで退任した。

2023年からはワシントン・ナショナルズ傘下AA級ハリスバーグ・セネターズの監督に就任した[7]

人物 編集

野茂英雄のメジャーデビュー時の同僚であり、1996年9月17日のロッキーズ戦では二塁手として野茂のノーヒットノーランに関わった。また、オリオールズ時代の2001年4月4日にレッドソックス所属の野茂が2回目のノーヒットノーランを達成した際には最後の打者となった。

詳細情報 編集

年度別打撃成績 編集

















































O
P
S
1990MON1295724996914428641964542221266349610.289.375.393.768
199115167356383134154101875156238595221596.238.347.332.680
199213559953082155198721156461593544310810.292.359.398.757
1993123562481751421772179294310427233646.295.389.372.761
1994LAD893763205180113210333277115400539.250.357.322.679
1995127493425661091838157373914316341836.256.353.369.722
199615464258175130128517341481125537112412.224.288.298.585
1997STL15064357292169261411256585514765513725.295.357.448.804
1998117484420741222187180442610445620616.290.371.429.799
1999BAL963743304687112612034118513701525.264.339.364.702
200015164356184166435102498637103969218216.296.369.444.813
20015822218829378235821111113111423.197.312.309.621
CHC6819516326459326616121312800355.276.380.405.785
'01計1264173515582175512437232425911778.234.344.353.697
20026717414620286134510101612120380.192.292.308.600
MLB:13年16156652577987215482447480218056146314757427543120106199.268.352.377.729
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績 編集

内野守備


一塁(1B)二塁(2B)三塁(3B)遊撃(SS)
















































1990MON-1282363711265.981--
1991-1482854052772.962--
1992-1342513601571.976--
1993-1232433811174.983--
1994LAD-88155277652.986-101511.857
1995-1132043301155.980--
1996-1542744001779.975--
1997STL-1472713981993.972--
199810000----111247273966.983--
1999BAL-931782491054.977--
2000-961712541146.975--
2001CHC110001.000162821011.00050420.667-
2002-416598515.970--
MLB210001.000139226083817153743.97750420.667101511.857
外野守備


左翼(LF)中堅(CF)右翼(RF)




































2000BAL3975311.98722010.667-
20014686230.967110001.000-
CHC3340110.976--
'01計79126340.970110001.000-
2002--120001.000
MLB118201651.97633010.750120001.000
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号 編集

  • 4(1990年 - 1993年)
  • 14(1994年 - 1996年)
  • 7(1997年 - 1998年)
  • 11(1999年 - 2001年途中)
  • 16(2001年途中 - 2002年)
  • 90(2019年 - )

脚注 編集

  1. ^ Braves' Justice Voted Nl's Top Rookie
  2. ^ A Long-term Trade Deficit
  3. ^ Reds shuffle Mustangs field staff for 2009
  4. ^ Delino DeShields to manage Blue Wahoos in 2013”. PNJ.com (2012年12月12日). 2014年12月21日閲覧。
  5. ^ Delino DeShields named 2015 Louisville Bats manager”. The Official Site of the Louisville Bats (2014年12月1日). 2014年12月20日閲覧。
  6. ^ Evan Lewis (2018年11月28日). “Delino DeShields Among 4 New Members of Reds Coaching Staff” (英語). 12up.com. 2019年3月29日閲覧。
  7. ^ Harrisburg Senators Announce 2023 Field Staff”. MiLB.com (2023年2月1日). 2023年5月17日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集