白髪を自然に染める方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

天然の染毛剤をテストする

ヘナを使う

髪にほのかな色付けをする

関連記事

参照

自然な方法で髪を染めるには、従来の染毛剤を使用するより手間がかかります。けれども、天然の染毛剤は化学薬品を含む染毛剤よりも色持ちが良いため、自分が望む髪色を楽しむことができます。カシア（センナ）、ヘナ、インディゴは、白髪染めの染料として使えるハーブです。ヘナで髪を染めると、レッド、ブラウン、カッパーの豊かな色合いにゴールドのハイライトが混じった仕上がりになります。それほど明るい色合いを望まない場合は、ヘナをインディゴなどの他のハーブと混ぜて、色を抑えることができます。 インディゴを使用すると、ミディアムブラウンからブラックまで、落ち着いた色合いを実現できます。最初にヘナで処理をしてから、次にインディゴのペーストを塗るため、白髪をブラックに染めるのは一番時間がかかります。完全にハーブのみで作られた染毛剤は、毒性がなく、刺激の強い化学薬品を含む染毛剤より害が少なく済みます。また、コーヒー、紅茶、レモン、またはジャガイモの皮などを利用して、白髪を暗くする、明るくする、または薄く色付けすることができます。

ステップ

方法 1

方法 1 の 3:

天然の染毛剤をテストする

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   天然の染毛剤が自分に合うか判断する　自然な方法で髪を染めるのは、化学薬品を含む染毛剤を使用するより面倒な作業で時間もかかります。けれども、髪がすでに傷んでいる、または傷みやすい場合は、天然の染毛剤を使う方が、従来の染毛剤よりも髪に優しいでしょう。不便さに勝る安全性や有効性があるかどうかは、個人の判断によります。

   • 敏感肌の場合、化学薬品を含む染毛剤では、接触性皮膚炎を引き起こす可能性があるため、天然ハーブの染毛剤を使うのが最適でしょう。
   • カシア、ヘナ、インディゴなどの天然の染料を使う場合、準備段階でペースト状にして一晩寝かせます。また、髪に塗布してから染まるまで時間がかかります（1〜6時間）。
   • 天然の染毛剤で得られる結果は常に一定ではないことを覚えておきましょう。具体的に希望する色を念頭に置いている場合は、天然染毛剤は最適ではないかもしれません。
2. 
   2
   仕上がりの色に大きな期待をしない　大まかな色合いは用意できても、天然の染料は各個人の髪のタイプや状態によって反応が異なります。結果はその都度異なり、思った以上に明るい、暗いなど様々な色合いになるでしょう。

   • 天然の染毛剤、特にカラートリートメントでは、白髪が完全に染まらない場合があります。どれだけ効果があるかは、使用方法、放置時間、髪質によって決まります。白髪を上手く染められなかった場合は、48時間後に再度カラーリング処理をする必要があるでしょう。
3. 
   3
   ストランドテストを行う　それぞれの髪質、および過去に使った様々なヘアケア製品は、天然の染料に対する髪の反応に影響します。次回ヘアカットをする時、切った髪の毛を少し取っておくか、襟足付近の毛束を切り取っておきましょう。選択した方法の説明書にそって、使用したい染毛剤を少量の毛束に塗布します。

   • 染毛剤を塗布したら全行程の処理時間を待ち、その後よくすすぎ、できれば直射日光に当てて乾燥させましょう。
   • 明るい自然な光の下で仕上がりを確認しましょう。必要であれば、希望する色合いに応じて、成分や処理時間を多くしたり少なくして調節しましょう。
   • ストランドテストをしても、髪全体が同じ結果になるとは限らないと覚えておきましょう。髪の毛の上部など、部分によっては染まり具合が異なる場合があります。これは、一般的なスタイリング、接触、環境への露出が髪に影響を与えるためです。
4. 
   4
   髪染めをする場所を決める　天然の染毛剤は通常、従来のヘアカラーリング剤よりも汚れるため、髪染めをするのに最適な場所を事前に考えておく必要があるでしょう。カシアは、ルバーブなどが加えられていなければシミにはなりませんが、ヘナとインディゴはどちらも塗りにくく、シミになりやすいでしょう。

   • 天気が良ければ、大きな鏡を1〜2枚持ってきて、外で髪を染めるのも良いかもしれません。
   • 浴室で髪染めをする場合は、浴槽やシャワーブースの中で行うと良いでしょう。
   • 髪を染める時は、着古した服、またはヘアサロン用のケープを着用し、ビニールシートか使い古したタオルなどで全てのものを覆いましょう。
   • 友達に手伝ってもらえば、汚れを最小限に抑えることができるでしょう。
5. 
   5
   白髪を染めた後は、天然素材のコンディショナーを使う　白髪になると、色素だけが変わるわけではなく、キューティクルも薄くなり、髪の毛はパサつき、切れやすくなります。 卵、蜂蜜、オリーブオイル、またはココナッツオイルなどの天然素材で、髪の毛の潤いを回復させましょう。

   • カシア、ヘナ、レモン、紅茶は髪を乾燥させることがあるため、特に天然素材のコンディショナーを後で使うことを考慮しましょう。
   • 月に一度、混ぜ合わせた全卵を清潔で湿った髪に塗りましょう。20分間置いてから、冷水で洗い流します。
   • 蜂蜜1/2カップとオリーブオイル大さじ1〜2杯で、湿った清潔な髪をマッサージしましょう。20分間置いた後に温水で洗い流します。
   • ココナッツオイルは、室温では固まっているため、手の中か、または電子レンジで温めましょう（後者の場合は、使用する前に熱すぎないか注意しましょう）。小さじ2杯程度を湿った髪に塗って、使い古したタオルで髪全体を包みます（ココナッツオイルが布地にシミを付ける可能性があります）。1〜2時間放置して、十分に洗い流してからシャンプーをしましょう。
   広告

方法 2

方法 2 の 3:

ヘナを使う

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   ブロンドをストロベリーブロンドにするにはカシア（センナ）を使用する　ブロンドにしたい場合は、カシアのパウダーに水か柑橘系のジュースを混ぜて使用します。ストロベリーブロンドの場合はヘナを加えます。ブロンドにはカシアパウダー100％、ストロベリーブロンドにはカシアパウダー80％とヘナパウダー20％を使いましょう。水を使ってパウダーをペースト状にします。さらに明るくしたい場合は、オレンジかレモンジュースを使いましょう。ヨーグルトのような柔らかさになるまで、パウダーに少しづつ水を加えていきます。混ぜ合わせたものを冷蔵庫へ入れて12時間寝かせましょう。

   • ブロンドまたは白髪にはカシアを使用しましょう。白髪以外の髪がブロンドより暗い色合いの場合、カシアを使用するだけでは暗い色が明るくなるだけで、ブロンドほど明るくすることはできません。
   • ショートヘアには、カシアパウダー100gを使用します。
   • 肩までの長さの髪には、カシアパウダー200〜300gを使用します。
   • ロングヘアには、カシアパウダー400〜500gを使用します。
2. 
   2
   赤、茶、黒髪用のヘナペーストを用意する　ヘナパウダーに、アムラパウダー小さじ3杯、コーヒーパウダー小さじ1杯、少量の凝乳かプレーンヨーグルトを混ぜます。全ての材料をよくかき混ぜましょう。 ボウルに入れたヘナペーストに、熱湯ではないお湯1〜2カップを、ゆるくなり過ぎずドロっとなるまでゆっくりと加えていき、よく混ぜ合わせましょう。ボウルを蓋かラップでしっかりと密閉します。髪に使用する前に、室温で12〜24時間寝かせます。

   • アムラ（インディアングースベリー）は、不乾性で赤に涼感を加えるため、仕上がりがそれほど明るくなりません。鮮やかなオレンジ系レッドにしたい場合は、アムラは省くことができます。アムラは髪にボリュームを与えるだけではなく、質感やカールも引き立てます。
   • ミディアムヘアまでの長さには、ヘナパウダー100gを使用し、ロングヘアには200gを使用しましょう。
   • ヘナは乾燥することがあるため、翌朝ペーストに、オリーブオイル大さじ2〜3杯と保湿用コンディショナー1/5カップを加えると良いでしょう。
3. 
   3
   茶色の髪用にはインディゴパウダーを加える　12〜24時間寝かせたヘナペーストに、インディゴパウダーをよく混ぜ合わせましょう。ペーストがヨーグルトのようにドロッとしていない場合は、ちょうど良い質感になるまで少しずつお湯を足していきます。ペーストを15分置きましょう。

   • ショートヘアには、インディゴパウダー100gを使用します。
   • 肩までの長さの髪には、インディゴパウダー200〜300gを使用します。
   • ロングヘアには、インディゴパウダー400〜500gを使用します。
4. 
   4
   ペーストを髪に塗る　まず手袋を着用しましょう。 髪をいくつかのブロックに分けて、手袋をした手、料理用のブラシ、または美容用品店のカラーリング用ブラシなどで、ペーストを湿った、または乾いた髪に塗ります。髪の根元までしっかりとカバーするように塗ります。塗り終わったら、クリップで髪を後ろでまとめると扱いやすくなるでしょう。

   • ヘナペーストは濃厚なので、髪を無理にとかさないようにしましょう。
   • 通常、髪の根元の着色時間が一番長くかかるため、最初に根元にペーストを塗りましょう。
5. 
   5
   髪を覆ってペーストを浸透させる　ロングヘアの場合、クリップで髪を上にまとめると良いでしょう。染料を保護するため、プラスチックのラップかシャワーキャップを使いましょう。

   • 赤い髪にする場合は、ペーストを約4時間置ましょう。
   • 茶色、または黒髪にする場合は、ペーストを1〜6時間置きましょう。
   • ヘナを少しだけ擦り落として髪の色をチェックすれば、仕上がりを確認することができます。自分が望む色になったら、ヘナを洗い流しましょう。
6. 
   6
   ペーストを十分に洗い流す　染毛剤を洗い流す時は手袋を着けないと、手に染みがついてしまいます。 低刺激性のシャンプーを使いましょう。 シャンプー後、必要であれば保湿トリートメントを使っても良いでしょう。

   • 赤い髪の場合は、いつものように乾かしてスタイリングをし、黒い髪にする場合は、続いてインディゴのカラーリングをします。
7. 
   7
   インディゴペーストで黒髪にする　ヨーグルトのような柔らかさになるまで、インディゴパウダーにお湯を少しずつ加えます。インディゴパウダー100gに対して、塩小さじ1杯を混ぜます。ペーストを15分間置いてから、湿った髪、または乾いた髪に塗っていきましょう。手袋を着用し、髪をいくつかのブロックに分け、まず後頭部から前に向かってペーストを塗り始めて、髪の根元までしっかりとカバーしましょう。

   • インディゴパウダーは、ショートヘアには100g、肩までの長さの髪には200〜300g、ロングヘアには400〜500gを使用します。
   • ペーストを髪にたっぷり塗ったら、クリップかヘアピンを使って髪をアップにし、ラップかシャワーキャップで頭を覆って、そのまま1〜2時間置きましょう。
   • 1〜2時間置いたら、ペーストを完全に洗い流し、必要であればコンディショナーを使いましょう。いつものように髪を乾燥させてスタイリングをします。
   広告

方法 3

方法 3 の 3:

髪にほのかな色付けをする

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   レモン汁を天然のライトナーとして使う　太陽の光を1回30分ずつ、4〜5回浴びる必要があります。レモン1～2個（髪の長さに応じて）を搾り、ブラシを使って髪に塗りましょう。

   • 必要に応じて、レモン汁1に対してココナッツオイルを2の割合で加え、髪を明るく着色しながら、潤いも与えることができます。
2. 
   2
   コーヒーを使って髪を暗くする　濃く入れたコーヒーをボウルに入れて髪を浸します。髪を絞って水分を出し、1度に1杯ずつコーヒーを髪に流しましょう。大胆に色を付けるためには、インスタントコーヒーとお湯でドロッとした固さのペーストを用意し、髪に塗りましょう。

   • 髪をアップにしてまとめ、ビニール袋で覆って30分待ちます。水で洗い流して、いつものように髪を乾かしましょう。
3. 
   3
   お茶で髪を明るくする　カモミールのリンス液を作りましょう。耐熱ボウルに刻んだカモミール1/4カップを入れて、沸騰したお湯2カップを加えます。冷ましてから茶こしを使って容器に注ぎましょう。このリンス液を保存しておき、洗髪の最後のすすぎとして使いましょう。
4. 
   4
   ジャガイモの皮のリンス液を試す　ジャガイモの皮1カップを使って、白髪を暗くすることができます。ジャガイモの皮1カップに水2カップを加えて、蓋つきの鍋で沸騰させます。その後、5分間煮込んだら、鍋を火から下ろして冷ましましょう。

   • ジャガイモを濾して煮汁を保存し、洗髪時の最後のすすぎに使います。煮汁を空のシャンプーボトルなどに入れれば使いやすくなります。リンス液は洗い流さず、髪をタオルで乾かしましょう。
   広告

ポイント

• 自分で髪染めをしたくない場合は、環境に配慮した製品を扱う美容院を探してみましょう。サロンによっては、毒性が低く、清潔で安全性の高い美容製品を使用しています。
• 汚れた手袋をしたままの手で簡単につかめるように、ウェットティッシュを何枚か手元に用意しておきましょう。こうすれば、髪染めの間に必要に応じて、染毛剤の飛び散りを拭き取ることができます。
• ヘナは温めると染まりやすくなります。頭のペーストが冷えたと感じたら、ペーストが髪についている状態のまま、ヘアドライヤーを使って温めましょう。
• 天然の染毛剤は、最初の2〜3日で色合いが和らいで、なじんでくる傾向にあります。職場や学校で、髪が明るく見えるのが気になる場合は、カラーリングを週の終わりに行えば、週末に色合いがなじんで落ち着くでしょう。
• ワセリンなどの油性の保護剤を髪の生え際に塗って、 肌に染みがつかないようにしましょう。
• 肌に染みがついてしまったら、オリーブオイルやベビーオイルなどで 拭き取りましょう。
• 市販のヘナ液を使う場合は、放置時間は製品の説明書の指示に従います
• 髪染めをする際は、汚れても構わない着古した前開きのシャツを着用しましょう。
• パウダーではなく、実際の植物の葉を使用する場合は、ペースト状にすりつぶし、指示された量のパウダーを使用しましょう。
• ヘナは色が落ちないため、髪が伸びたら、根元を染めるだけで済みます。

広告

注意事項

• 染毛ペーストを、ペットや子供の手の届く場所に放置してはいけません。冷蔵庫に保存する場合は、食品と間違えないように、容器にはっきりと表示をつけましょう。
• ヘナは色が均一にはなりませんが、代わりに髪に様々な色合いを出します。均等に塗り広げるのは、従来の染毛剤よりも扱いづらいでしょう。
• 染毛剤が目に入らないように注意しましょう。
• 料理用のブラシを使って染毛剤を塗る場合は、ブラシは髪染めのみに使うか、使い終わったら処分しましょう。料理の準備に同じブラシを使うのは避けるべきでしょう。
• 流しで染毛剤を洗い流す場合、配管内に染料の塊が入るのを防ぐため、排水口にヘアキャッチャーを使いましょう。
• ヘナは色が非常に長持ちする染毛剤です。色選びは確実に行いましょう。
• ヘナで髪を染めた後でやっぱり化学染料で染め直したくなってもうまく染まらないため、引き受けてくれる美容院を探すのは困難かもしれません。
• ヘナはカールヘアを、ほぐしたり、ストレートにする場合があります。

広告