布製品のカビを落とす方法

カビは真菌の1種で、布製品や家の様々な場所に発生すると嫌なにおいがして厄介です。また、稀ではありますが危険なカビも存在します。^{[1]X信頼性の高い出典文献Federal Emergency Management Agency出典を見る} カビは、換気の悪い湿った場所を好んで繁殖します。衣類、布張り家具、カーペットなどのカビを防ぐ最善の方法は、日ごろから清潔で乾燥した状態を保つことですが、カビが生えてしまっても通常はいくつかの簡単な方法で落とせるでしょう。

方法 1

方法 1 の 4:

タオル、衣類、シーツなどのカビを落とす

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ぬるま湯か熱い湯2リットルにホウ砂400gを入れて溶かしましょう。布製品のカビを落とすためにホウ砂に浸けて下処理し、その後で洗濯します。最初に湯1リットルあたりホウ砂200gの割合で混ぜ、必要に応じて湯とホウ砂を足しましょう。清潔なバケツや浴槽を使います。
- ホウ砂は手に入りやすく、洗濯に使われる製品です。薬局やドラッグストアで販売されています。
- ホウ砂がなければ、布製品に安全な塩素系以外の漂白剤か普通の洗濯洗剤を使いましょう。
- 一般的に、水より湯を使うほうが汚れ（カビを含む）が落ちるので、洗濯には湯が最適です。ただし、生地の種類によっては湯を使えないこともあります。その場合は、ホウ砂を溶かした湯を冷まして使いましょう。ホウ砂は水に溶けにくいので、湯に混ぜる必要があります。
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カビが生えた布製品をホウ砂液に入れ、5～10分浸けましょう。棒やスプーンでかき混ぜます。カビが生えた部分だけでなく、布製品全体を浸けましょう。
- 布製品が浮いてしまう場合は、瓶などを載せて沈めましょう。
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普通の洗濯洗剤を付けてブラシでそっとこすります。ホウ砂液に浸けた布製品を取り出し、シンクや排水口の上で軽く絞って水気を切りましょう。次に、カビが生えた部分に普通の洗濯洗剤を少量付け、柔らかい毛のブラシ（古い歯ブラシなど）でカビをこすり落とします。
- できれば、生地の裏側からカビをこすりましょう。こうすると、カビを生地に押し付けるのではなく押し出すことになります。また、こすった跡もあまり目立たないでしょう。
専門家情報
Dario Ragnolo
ハウスクリーニング業者
ダリオ・ラグノロはカリフォルニア州のロサンゼルスにあるハウスクリーニングサービス会社「Tidy Town Cleaning」の設立者・経営者です。同社では一般住宅や商業施設を対象に清掃サービスを提供しています。ダリオ・ラグノロはイタリアにてハウスクリーニング事業を営む両親のもとで育ち、ハウスクリーニングに関する専門的な知識と経験をもつ、二代目ハウスクリーニングエキスパートです。
Dario Ragnolo
ハウスクリーニング業者
専門家からひと言：湯と洗濯洗剤を付けてカビをこすり落とすのは非常に簡単な方法ですが効果的です。カビの範囲が広い場合は、その部分に洗濯洗剤と湯を混ぜた溶液をかけましょう。数分おいてから、歯ブラシでカビをこすり落とします。
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できるだけ高い温度で洗濯しましょう。下処理が済んだ布製品を洗濯します。一般的に、布製品には高温の湯を使い、強い水流で長時間洗濯するのが最も効果的です。ただし、生地の種類によっては傷むこともあるので、洗濯表示に従ってコースを設定しましょう。
- 下処理をしたので、カビ汚れがひどい場合を除いて他の洗濯物と一緒に洗ってもかまいません。他の洗濯物にカビ汚れが広がる心配はないので、同じような生地の洗濯物があれば一緒に洗いましょう。
- 白物には漂白剤を加えても良いでしょう。色柄物には、色移りの心配がない色柄物用の漂白剤や洗剤を使いましょう。
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布瀬品を干して乾かし、必要に応じて繰り返しましょう。洗濯が終わったら、干して乾かします。乾燥機で乾かすと、カビを含めた汚れが定着してしまうのでやめましょう。布製品が乾いたら、きれいになったか確認しましょう。カビが残っている部分があれば、手順を繰り返します。
- できれば日光にあてて乾かしましょう。日光にはカビを殺菌する作用があります。
- 乾燥機で乾かす必要がある場合は、冷風に設定しましょう。
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方法 2

方法 2 の 4:

布張り家具のカビを落とす

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初めに、カビが生えた部分に掃除機をかけましょう。これから紹介するのは、消毒用エタノールの洗浄力を利用して、布張り家具にしみついたカビを落とす方法です。最初に、できるだけ多くのカビを掃除機で吸い取りましょう。ほとんどの掃除機には隙間ノズルなどのアタッチメントが付いているので、手が届きにくい隙間のカビも吸い取れるでしょう。
- カビを吸い込むと危険なので、できれば風通しの良い屋外に家具を移動してから掃除機をかけましょう。
- この手順を行う際は、目に見えない小さなカビの胞子を吸い込まないように防塵マスクをつけましょう。
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カビに消毒用エタノールと湯を付けて、そっとこすります。消毒用エタノール1カップと湯1カップを混ぜ、そこにスポンジを浸しましょう。スポンジを絞って水気を切り、布張り家具のカビが生えた部分をそっとこすります。布張り家具には、水分をあまり浸み込ませないように気を付けましょう。生地を濡らすのではなく、軽く湿らせる程度に抑えます。
- 消毒用エタノールを使うと傷む生地もあるので注意が必要です。生地が傷まないか確認してからこの方法を行いましょう。生地が傷まないか確認するには、消毒用エタノールと湯を混ぜた溶液を目立たない部分に少量付けて15分おきます。その部分が変色したり生地が傷んだりしたら、この記事で紹介する別の方法（方法1のホウ砂に浸ける方法や、方法4の洗浄剤を手作りする方法など）でカビを落としましょう。
カビが生えた部分全体に消毒用エタノールと湯の溶液を付けたら、30分ほど（もしくはそれ以上）おいて消毒用エタノールが作用するのを待ちましょう。消毒用エタノールが生地にゆっくりと浸み込み、カビが殺菌されるでしょう。
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消毒用エタノールを落として乾かし、必要に応じて繰り返します。スポンジや雑巾をきれいな水で湿らせ、カビを軽く叩いて消毒用エタノールを部分的に落とします。その後、乾いたペーパータオルでできるだけ多くの水分を吸い取りましょう。カビが完全に落ちていれば、家具を乾かします。カビが残っているようなら、消毒用エタノールと水の溶液を付けて繰り返しましょう。
- できれば布張り家具を屋外に出し、日光にあてて乾かしましょう。それが難しければ、窓を開けるか扇風機を回して室内を換気します。家具を乾かす際は換気が重要です。換気が悪いとカビが再発する可能性が高まるでしょう。
- 家具に水分がたっぷり浸み込んでしまったら、湿式掃除機で吸い取りましょう。
- 円を描くように掃除機をかけ、水分を吸い取ります。
残念ながら、落とせないカビもあります。家具の表面だけでなく奥深くまでカビが広がった場合やどうしてもカビが落ちない場合は、元のきれいな状態に戻すのは難しいでしょう。その場合は、危険なカビの胞子が家中に飛び散らないように、その家具を捨てる必要があるかもしれません。専門業者に洗浄を依頼する方法もありますが、それなりの費用がかかります。
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方法 3

方法 3 の 4:

カーペットや敷き物のカビを落とす

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カビが生えた部分をほうきで掃きましょう。カーペットや敷き物にカビが生えた場合は、最初にほうきで掃いたり叩いたりして、詰まった繊維の間からできるだけ多くのカビを取り除きます。必ず防塵マスクをつけ、できれば子供やペットのいない屋外で行いましょう。カビを吸い込むと健康を害する恐れがあります。
- さらにしっかりカビを落とすには、ほうきの代わりに掃除用ブラシを使いましょう。前述の布製品と比べてカーペットや敷き物のカビを落とすのは難しいので、毛が硬めのブラシを使います。ただし、あまり強くこすりすぎるとカーペットの繊維が傷む可能性があるので注意しましょう。
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掃除機をかけましょう。前の手順で繊維の奥から出てきたカビを掃除機ですべて吸い取ります。普通の掃除機でもかまいませんが、ヘッドにパワーブラシやローラーが搭載された掃除機を使うとしっかり吸い取れるでしょう。
- カビを吸い取った後は、掃除機の中のごみを捨てましょう。掃除機の中にカビが残っていると、次に掃除機を使う時にカビの胞子が空気中に舞い上がる恐れがあります。^{[2]X出典文献}カビを吸い込むと健康を害する恐れがあるので、屋外の換気が良い場所で掃除機のごみを処理しましょう。
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湯に溶かした洗剤を付けて軽く叩きましょう。湯と洗濯洗剤を混ぜ、スポンジか小さな布を浸します。スポンジや布を絞り、カビが生えていた部分を軽く叩いて洗剤を浸み込ませましょう。スポンジや布でカーペットをこすったりひっかいたりするのはやめましょう。カビの胞子が繊維の奥に入り込んでしまいます。
- スポンジや布は、必ず絞ってから使いましょう。カーペットがびしょびしょに濡れてしまうと、カビの繁殖に最適な環境を作り出すことになります。カーペットを水洗いするのではなく、繊維をやさしく洗浄します。
洗剤を付けたら、余分な水分を取り除くためにもう1度さっと掃除機をかけます。水分を完全に取り除くのは難しいかもしれませんが、できるだけ多くの水分を吸い取っておくとカーペットが乾きやすいでしょう。
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カーペットを乾かす間は、できれば除湿器を使いましょう。種類にかかわらず、カビは湿気が多い暗くじめじめした場所を好みます。湿度を抑えるとカビが生えにくくなるでしょう。たとえば、カーペットに洗剤を付けた後は除湿器を使います。こうすると、カーペットを乾かす際に湿度の上昇を抑えられます。湿度が低いほど、カビが長期的に生き残る可能性は低くなるでしょう。
- 除湿器は安くありませんが、夏の終わりから秋にかけては値引きされて最安値になるかもしれません。セールや割引クーポンもうまく利用しましょう。
- 乾燥した地域に住んでいる場合は、窓を開けましょう。湿度の高い地域に住んでいる場合は窓を閉め、扇風機を回します。扇風機を回しても湿度は下がりませんが、カーペットの乾燥に必要な換気が促されます。
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カビの被害が深刻なら、カーペットを取り除くことも検討しましょう。一般的な方法でカーペットのカビが落ちない場合は、カーペットを取り除いて捨てるか専門業者に洗浄を依頼するという大掛かりな手段を用いる必要があるかもしれません。敷き込みカーペットを剥がすには、バールやカーペット用カッターのような特別な工具が必要になるかもしれません。インターネットで敷き込みカーペットを剥がす方法を探してみましょう。一般的に、この作業では安全のために防塵マスクをつける必要があります。
- 敷き込みでないカーペットなら丸めて屋外に持ち出し、換気の良い場所で干すことができます。この場合は、カビの繁殖を心配することなく徹底的に洗浄できるでしょう。
- カーペットの下のクッション材にもカビが生えていないか確認しましょう。クッション材にカビが生えていたら必ず捨てましょう。放置すると、その上に敷く新しいカーペットにもカビが生えやすくなります。^{[3]X出典文献}
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カビのにおいを消すには、カーペットシャンプーやホワイトビネガーを使いましょう。カーペットのカビを落としても、カビ臭さが残るかもしれません。カビのにおいを消す方法はいくつかあります。最も簡単な方法はカーペットシャンプーを購入し、使用方法に従って使うことです。製品にもよりますが、通常はカーペットにシャンプーを付けてこすり、少しおいてから掃除機で吸い取ります。
- 家庭用品を使った別の方法として、ホワイトビネガーをスプレーしましょう。スプレーボトルに少量のホワイトビネガーを入れ、においがする部分に吹き付けて10分おきます。その上に重曹を振りかけ、ホワイトビネガーと重曹が反応したら掃除機で吸い取りましょう。この方法の具体的な手順は、方法4を参考にしましょう。^{[4]X出典文献}
- 重曹を使わずにホワイトビネガーだけを使う場合は、ホワイトビネガーと湯を1対3の割合で混ぜて使いましょう。
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方法 4

方法 4 の 4:

洗浄剤を手作りする

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天然成分で洗浄するには、レモン果汁と塩を使いましょう。これまでに紹介した方法はほとんどのカビに有効ですが、家庭用品でカビを落とす方法もいくつかあり、効果が期待できるかもしれません。たとえば、天然の布用洗浄剤にも使われるレモン果汁は、塩と組み合わせると穏やかな研磨作用がある洗浄剤として使え、生地が傷む心配もありません。具体的な手順は次の通りです。
- 希釈されていないレモン果汁80mlに塩を適量加え、緩いペーストを作ります。
- 布製品のカビにこのペーストを付けましょう。
- 柔らかい毛のブラシでそっとこすります。
- 布製品を洗濯機で洗うか、掃除機でペーストを吸い取って自然乾燥させましょう。
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過酸化水素と水を混ぜ、穏やかな漂白剤を作りましょう。白い布製品のカビを落とす場合は色落ちや色あせの心配がないので、色柄物よりも多くの選択肢があります。薬局などで安く販売されている過酸化水素を使った天然の漂白剤は、白い布製品にしみついたカビ汚れを落とすのに最適です。具体的な手順は次の通りです。
- 綿棒や清潔な布に過酸化水素を含ませ、カビを軽く叩きます。
- カビに過酸化水素を浸み込ませ、15分おきましょう。
- 普段通りに洗濯しましょう。普通の洗濯洗剤の他に過酸化水素80～160mlを加えると洗浄力が増します。
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重曹とホワイトビネガーを混ぜて泡立った洗浄剤を作ります。前述の通り、酢には天然の洗浄剤や消臭剤としての働きがありますが、この方法にはホワイトビネガーを使いましょう。リンゴ酢やバルサミコ酢などは色が付いているのでシミになる可能性があります。ホワイトビネガーでカビを落とす手順は次の通りです。
- 小さなボウルに湯とホワイトビネガーを1対1の割合で入れて混ぜましょう。
- 清潔な布にこの溶液を含ませてカビに付けるか、スプレーボトルにこの溶液を入れてカビに吹き付けます。
- ホワイトビネガーが浸み込むように10分おき、その上に重曹をたっぷり振りかけて酢を中和します。
- 衣類は普段通りに洗濯して乾かします。布張り家具やカーペットは、掃除機で重曹を吸い取ってから乾かしましょう。
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布製品を日光にあてて乾かしましょう。日光には汚れを落とす作用があります。日光が降り注ぐ晴天に恵まれたら、布製品に生えた厄介なカビを簡単に落とせるかもしれません。洗濯後に乾燥機を使うのではなく日光にあてて干すだけで、シミが大幅に薄くなることが証明されています。物干しざおや物干しスタンドに干しましょう。
- ただし、色柄物を干す場合は注意が必要です。日光にあてたまま長時間放置すると色があせるかもしれません。
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