唇の火傷を治す方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

早急に火傷の手当を行う

火傷した唇を手入れする

関連記事

参照

唇に火傷を負うと痛みを伴い、対処が厄介な場合もありますが、軽い火傷であれば自宅で治療する方法があります。誤って唇に火傷を負った場合は、まず最初に患部をきれいに洗って冷やし、感染症のリスクを軽減しましょう。初期治療後は、市販の薬やジェルなどで唇を保湿して痛みを和らげます。適切に治療すれば、1週間以内に火傷が治癒するでしょう。重度の火傷や状態が悪化した場合は、早急に医師の診察を受けましょう。

ステップ

方法 1

方法 1 の 2:

早急に火傷の手当を行う

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   水ぶくれがある場合や患部の色が濃い場合は医師の診察を受ける　見た目で火傷の状態を確認します。赤い、または少々腫れている場合は第1度熱傷を負っている可能性がありますが、自宅で簡単に治療が可能です。一方で、唇の皮膚が黒ずんでいたり、水ぶくれやしびれがある場合は、第2度、第3度熱傷の可能性があるため、医師の診察が必要になります。可能な限り早めに受診して適切な治療を受けるようにしましょう。 

   • 水ぶくれは自分でつぶすと感染症にかかる可能性が高いため、つぶしてはいけません。
   • 口の中を火傷した場合も、医師の診察を受ける必要があります。
2. 
   2
   液体石けんまたは生理食塩水できれいに洗って消毒する　早急に患部をぬるま湯か冷水で洗い、痛みを和らげます。液体石けんを唇の上で優しく泡立て、きれいにします。患部に石けんをつけた際に痛みを伴う場合は、生理食塩水をスプレーすることもできます。その後は、石けんまたは生理食塩水をぬるま湯で洗い流しましょう。

   • 生理食塩水を塗ると、少々しみる場合があります。
   • 石けんを泡立てる際に強く押さえると痛みが増す恐れがあるため、注意しましょう。
3. 
   3
   湿らせた冷たい布を唇にあて、炎症を抑える　清潔な洗面タオルなどを冷水で濡らし、余分な水を絞り出します。用意した布の冷湿布を火傷した唇に直接あて、20分間そのまま押さえて痛みを和らげるようにします。冷湿布が温かくなってきたら再度冷水で湿らせてから、再び唇にあてましょう。

   • 不衛生な布を使用すると感染症にかかる可能性が高まる恐れがあるため、使用してはいけません。
   • 患部が腫れるのを防ぐため、できる限り頭を上げたままにしましょう。

   注意事項：患部に氷をあてると皮膚組織にさらにダメージを与える恐れがあるため、絶対に氷を使ってはいけません。
4. 
   4
   白色ワセリンを唇にすり込んで潤いを保つ　白色ワセリンは潤いを閉じ込め、火傷の感染症防止に役立ちます。唇にワセリンを優しく薄くすり込み、患部全体を覆います。必要なだけずっとワセリンをつけたままにして、1日2～3回塗り直しましょう。

   • 白色ワセリンは、地元のドラッグストアや薬局で購入できます。
   • 白色ワセリンは摂取しても安全なため、誤って飲み込んでも問題ありません。
   • 重度の火傷にクリームや軟膏を塗布すると状態が悪化する恐れがあるため、使用は避けましょう。
   広告

方法 2

方法 2 の 2:

火傷した唇を手入れする

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   必要以上に唇に触れない　火傷を負った唇の患部に触れると感染症にかかりやすくなり、痛みが生じる可能性があります。患部には触れず、自然に治癒するのを待ちましょう。唇に触れる必要がある場合は、事前に手をきれいに洗って細菌を全て落とすようにしましょう。

   • 火傷の治癒過程に喫煙してはいけません。痛みが増す可能性があります。
2. 
   2
   市販の鎮痛剤を服用し、火傷の痛みを和らげる　痛みを感じる場合は、イブプロフェン、ナプロキセンナトリウム、アスピリンを服用して和らげます。薬の包装に記載されている推奨用量のみを服用し、30分程度待って効果が現れるかどうか様子を見ます。6～8時間後にまだ痛みを感じる場合は、鎮痛剤を再度服用しましょう。

   • 薬の包装に記載されている服用方法に従いましょう。大半の薬は、1日に4～5回のみの服用が推奨されています。
   • 痛みが激しい場合は医師に相談して火傷の重症度の診断を受け、場合によってはより強力な鎮痛剤を処方してもらいましょう。
3. 
   3
   患部にアロエジェルを塗布し、灼熱感を和らげる　アロエジェルには治癒効果があり、火傷による痛みを効果的に和らげることができます。ジェルを唇に薄く塗り、患部全体を覆います。ジェルを塗ったままに皮膚に浸透させ、患部の治癒を促進します。それでも唇周りに痛みやヒリヒリ感が残っている場合は、1日に2～3回塗り直しましょう。

   • 事前に医師の許可がない限り、重度の火傷にアロエジェルを使用してはいけません。

   注意事項：アロエジェルに添加物が含まれていないことを確認しましょう。添加物が含まれている場合、口周りでの使用は安全ではない可能性があります。
4. 
   4
   症状が改善されない場合や悪化した場合は医師の診察を受ける　約1週間後に鏡で患部を確認し、治癒具合を確認します。患部が小さくなったようであれば、火傷の跡が消えるまで同じ方法で治療を続けます。状態が変わらない場合や以前よりも悪化したようであれば医師に相談し、治療に影響している別の原因がないかを確認してもらいましょう。

   • 医師の診断によっては、抗生物質や鎮痛剤を処方してもらえるかもしれません。
5. 
   5
   晴れの日に外出する場合は、SPF50のリップクリームを使用する　太陽が出ている時に外出すると、熱によって痛みが生じたり皮膚の損傷が悪化する、または日焼けする可能性があります。日焼け防止効果のあるリップクリームを購入し、患部に薄く塗ります。日光のあたる場所に外出してから1～2時間後にはリップクリームを塗り直し、継続的に唇を保護しましょう。

   • それでも痛みを感じる場合は、帽子を着用したり日傘をさして唇が日光にあたらないようにしましょう。
   • SPFのリップクリームがない場合は、天然成分由来の日焼け止めを唇に塗布します。BPA、パラベン、香料を含まない酸化亜鉛由来の日焼け止めを探してみましょう。一部の天然由来の日焼け止めには、アロエベラやヒマワリ油などの植物由来の鎮静成分も含まれています。 
   広告

ポイント

• 熱いものを食べると痛みを感じやすいため、可能であれば主に冷たい食べ物を食べるようにしましょう。
• 軽度の火傷は多くの場合、初期治療後に追加で治療する必要はありません。
• 火傷の治癒過程では、辛い食べ物やアルコール類の摂取は控えましょう。このような食品や飲料を摂取すると、さらに痛みが生じる可能性があります。
• 可能な限り水分補給をして治癒を促進し、皮膚へのダメージを抑えましょう。
• 日光の下で過ごす際にはツバの広い帽子を着用して顔を覆い、最低でもSPF30以上のリップクリームを塗り、今後の唇の火傷を防ぎましょう。曇りで風が強い天候、または高地にいる場合は特に注意します。このような状況では、唇に火傷を負うリスクが高まる可能性があります。

広告

注意事項

• 医師の指示がない限り、重度の火傷にはクリームや軟膏を塗布するのは控えましょう。
• 唇にひどい腫れや水ぶくれがある場合、または患部の色が濃く見える場合は重度の火傷の可能性があるため、早急に医師の診察を受けましょう。
• 火傷に氷をあてると皮膚にダメージを与える可能性があるため、氷を使用してはいけません。

広告

必要なもの

• 液体石けんまたは生理食塩水
• 洗面タオル
• 白色ワセリン
• 鎮痛剤
• アロエジェル
• SPF50のリップクリーム