この記事の共著者 : Anthony Stark, EMR. アンソニー・スタークはカナダのブリティッシュコロンビア州在住の認定救急救命士です。救急搬送サービスを提供する会社「British Columbia Ambulance Service」を経て、現在では「Mountain View Safety Services」に勤務しています。ジョージア工科大学にて電気・電子工学および通信工学の学位を取得。
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棘(トゲ)はどれほど小さくても、皮膚に刺されば痛みを覚えます。また、皮膚の奥まで入り込んだ棘を抜くのは簡単ではありません。棘の大きさや種類によっては、本格的な医療処置が必要になります。しかし、小さな棘であれば、多少の痛みや不快感は伴いますが、みなさん自身で抜き取ることができます。ここでは、棘抜きの方法をいくつか紹介するとともに、傷口の処置についても説明します。
ステップ
- アルコールでピンセットを殺菌消毒します。使用前にピンセットを消毒用アルコールで消毒し、感染のリスクを減らすとともに、傷口への細菌の侵入を防ぎます。傷口に侵入した細菌は感染症を引き起こします。[3]
- 消毒用アルコールでピンセットを消毒するには、消毒用アルコールを入れたボウルにピンセットを2、3分間浸すか、または滅菌処理をした綿球に消毒用アルコールを浸み込ませてピンセットを拭きます。
- 消毒用アルコールは薬局や各種医療品店で購入できます。食料品店やスーパーでも見かけるでしょう。
- 棘が奥まで入り込んでいる場合は、皮膚を破って持ち上げる必要があります。棘が表皮の下まで入り込んでいれば、消毒した針で皮膚に穴を開け、下から表皮を持ち上げます。まずは針を消毒用アルコールに浸すか、またはアルコールを浸み込ませた綿球で拭いて殺菌消毒しましょう。その後、針を使って棘に被さった表皮に穴を開け、表皮を持ち上げます。そうすれば、棘をつまんで抜き取りやすくなります。[6]
- 棘がさらに奥深くまで入り込み、表皮に穴を開けただけでは棘を確認できない場合は、病院へ行くか、主治医に診てもらい、怪我のリスクを減らしましょう。
- ピンセットで棘をつまみます。棘の先が顔を出したら、ピンセットを使って、なるべく皮膚の表面に近い位置で棘をつまみます。刺さった角度に合わせて、慎重に棘を引き抜きましょう。[7]
- 皮膚の奥までピンセットを入れないと棘を掴めない場合は、無理をせず、主治医に抜いてもらいましょう。
- 棘が途中で切れた場合は、医師に診てもらうか、もう一度ピンセットでつまみましょう。[8]
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- テープを用意します。植物の棘や繊維ガラス(ファイバーグラス)など、細い棘を抜く場合にはテープが効果的です。マスキングテープ、ダクトテープ、絶縁テープなど、棘抜きには様々な種類のテープが使えます。短い断片を用意できれば十分です。
- テープを貼る前に、必ず棘の周辺箇所は清潔にして、しっかりと乾かしておきましょう。
- 作業の前に手を洗って乾かしましょう。
- テープの断片を棘の上に貼ります。患部にテープを貼ったら、しっかりと押さえて棘に粘着面を貼り付けます。その際、押さえつけた勢いで棘が皮膚の奥まで入り込まないように注意しましょう。とりわけ、棘の侵入口を強く圧迫してはいけません。[9]
- テープを剥がします。粘着面が棘に接着したことを確認し、皮膚からテープを剥がします。棘が侵入した方向に沿って、ゆっくりと剥がしましょう。[10] テープが剥がれるにつれて、粘着面に貼り付いた棘が抜けるはずです。
- テープをチェックします。テープを剥がし終わったら、粘着面に棘が付着しているかを確かめます。さらに患部を見て、切れた棘が皮膚に残っていないかをチェックします。棘が抜けない場合や、棘の一部が皮膚に残っている場合は、もう一度この作業を繰り返すか、別の方法を試してみましょう。広告
- 患部につけた接着剤を乾かします。棘をしっかりと接着させるために、接着剤は剥がす前に完全に乾燥させなければなりません。30分から1時間ほど、接着剤を皮膚につけたままにします。時折、乾いたかどうかをチェックしましょう。完全に乾かないうちは、接着剤は生乾きでべたついているはずです。
- 接着剤を剥がします。完全に乾いたことを確認したら、接着剤の端をつまみ、棘が侵入した方向に沿って引っ張ります。ゆっくりと一定の力で引っ張りましょう。接着剤が剥がれるにつれて、接着した棘が抜けるはずです。
- 棘をチェックします。接着剤を剥がし終わったら、接着剤に棘が付着しているかを確かめます。さらに患部を見て、棘の一部が皮膚に残っていないかをチェックします。棘が皮膚に残っている場合は、もう一度この作業を繰り返すか、他の棘抜き法を試してみましょう。広告
- 皮膚を優しく両側から圧迫して傷口を絞ります。首尾よく棘を抜いたら、慎重に、多少出血するまで傷口を絞ります。そうすれば、棘によって傷口に入り込んだ雑菌をある程度は排出できます。[14]
- 力を入れ過ぎてはいけません。軽く押さえただけでは出血しないのであれば、そのままにしておきましょう。抗菌軟膏の使用など、傷口から細菌や病原菌を洗い流す方法は他にもあります。
- 傷口を1分間温水で洗い流すだけでも、患部の洗浄には効果的です。
- 傷口に絆創膏を被せます。止血と傷口の洗浄が終わったら、患部に絆創膏を貼って傷口への細菌の侵入を予防します。絆創膏を貼るか、または患部にガーゼを被せて医療用テープで固定しましょう。絆創膏やテープによる圧迫は、出血のコントロールにも役立ちます。[22]広告
ポイント
- 棘抜きの前に、棘の周囲に氷を擦りつけて患部の痛みを和らげることもできます。ただし、直接傷口に氷を当ててはいけません。棘を抜く前に、患部を乾かしましょう。
- 皮膚を押さえると、表皮は下に圧迫される一方、表皮の下の真皮は押し上げられるため、ピンセットや甘皮切り(キューティクルカッター)で棘を抜き取りやすくなります。
- 患部を温水に浸けてから棘を抜きましょう。
- 患部に少量のプリザエース軟膏を塗ると、赤みや腫れを抑えるとともに、不快感を最小限にすることができます。
- 患部に塩を塗り、その上から、しばらくの間氷を押し当てましょう。
注意事項
- 常に患部を清潔にして感染のリスクを減らしましょう。
出典
- ↑ http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid/basics/art-20056604
- ↑ http://www.mayoclinic.org/first-aid/first-aid/basics/art-20056604
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- ↑ http://www.seattlechildrens.org/medical-conditions/symptom-index/splinter/
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- ↑ http://www.whattoexpect.com/toddler/childhood-injuries/splinters-in-children.aspx
- ↑ http://www.peoplespharmacy.com/2014/06/30/household-glue-offers-remedy-for-easy-splinter-removal/
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