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今、手元に本物かどうか判別がつかない紙幣があるなら、以下の方法で本当の価値を調べよう。偽造紙幣は所有、生産、使用ともに違法である。もし意図的に詐欺をしようとしていたことが証明されれば、連邦法によって罰金と最大20年の懲役を科されかねない。偽造紙幣を入手した場合は、担当機関に提出しなければならない。
ステップ
- 紙幣の感触を確かめる。偽造紙幣は真札とは明らかに手触りが違うことが多い。
- 真札は綿と麻の繊維でできている。その感触は、木材を原料とする通常の紙とはかけ離れている。真札は丈夫で年を経てもカサカサしている。普通の紙は時間が経つにつれ、破けたり柔らかくなる。
- 紙幣を印刷する紙は商業的には売られていない。また、紙とインクの化学組成は機密である。偽造紙幣を見分けたことがなくても、感触の違いは明らかに分かる。
- 真札は陰刻を用いているため、インクのところが少し盛り上がっている。新札であればなおさら、この盛り上がりは顕著だ。
- 爪で肖像の上着をなぞっててみよう。線がいくつも入っているのが分かるはずだ。偽造紙幣では、このざらざらした感触は再現できない。
- 厚さを確かめる。真札は偽札よりも薄いことが多い。
- 紙幣が印刷される過程では、何百キロという圧力がかけられる。その結果、真札は普通の紙と比べ、薄くパリッとした触感になる。[1]
- 偽造紙幣が最も真札に近い感触をだすためには、薄いラグペーパー(綿繊維等を使用した最上質紙)を使うしかない。こちらは、たいていのオフィス用品店で手に入るが、それでも真札よりは厚く感じられるだろう。
- 紙幣を通貨単位やシリーズが同じものと比べてみる。通貨単位が違うものはデザインが異なるため、同じ額の紙幣を用意しよう。
- それでもまだ紙幣の質が疑わしいなら、本物であることがはっきりしている紙幣の隣に並べてみれば分かりやすい。
- 1ドルと2ドル紙幣以外のすべての単位通貨は、1990年移行に最低一度はデザインが変わっている。そのため、同じシリーズか発行時期の紙幣と比べるといい。
- 時と共に通貨の見た目が変わっても、特徴的な感触はほとんど変わっていない。50年前に製造された紙幣も真新しいものと変わらない感触があるだろう。
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- 印刷の質を見る。偽造品は比較的平らで詳細にかけがちだ。通貨の製造過程は極秘であるため、似せるのは困難を極める。ほとんどの場合、偽札製造者は間に合わせで済ませるしかない。
- 本物の米札はオフセット印刷やデジタル印刷(最も一般的な偽造手段)では真似ができない技術で製造されている。ぼやけている部分、特に境目などの細部にぼやけている箇所がないかを確かめよう。
- 紙幣に織り込まれた色付きの繊維を見てみよう。全ての米札には赤と青の細かい繊維が紙に織り込まれている。偽札製造者はまれに紙の上にこのような繊維を印刷したり、書いたりすることで、真札に似せようとする。結果として、赤と青の繊維は紙の一部というより、紙の上に印刷されたように見える。
- 枠線を見る。担当機関の職員によると、外側の枠線は「はっきりしていて線が途切れていない」という。[2]
- アメリカ財務省の印のギザギザの縁は、はっきりしていて見分けがつきやすいはずだ。偽造紙幣はギザギザが非対象で、丸くなっており、不完全であることが多い。
- インクのにじみを確認しよう。印刷の仕方が違うため、偽造紙幣の方は枠線にインクが滲んでいることがある。
- 肖像画を観察する。紙幣に描かれている人物に注意しよう。偽造紙幣には特徴的な違いがある。
- 偽造紙幣の肖像にぼやけやにじみが見られ、平坦であるのに比べ、真札は線がはっきりしていてデザインが細かい。
- 真札は、肖像画が背景から浮き上がっているように見える。偽造紙幣では、肖像画が背景となじんで見える。
- 拡大鏡で肖像の縁を観察しよう。「THE UNITED STATES OF AMERICA」という文字の羅列が端に並んでいるはずだ。裸眼では、一本の線に見えるほど細かい。文字が小さく細かいため、この特徴は業務用のコピー機やプリンターでは特に真似するのが困難だ。[3]
- 紙幣の通し番号を調べる。肖像画の両脇に2つの連続した番号があるはずだ。紙幣をよく見て、この通し番号が合っているかを確かめよう。
- 通し番号と財務省の印の色を比べよう。色が合っていなかったら、おそらくそれは偽札だ。
- 偽造紙幣の中には、通し番号の間が均等でないものや、きちんと列になっていないものがある。
- 何枚も疑わしい紙幣を持っているなら、その紙幣の通し番号がすべて同じかどうかを確認しよう。偽札製造者は通し番号を変えるのを怠ることがある。通し番号が同じなら、偽造紙幣だ。[4]
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- 光に紙幣をかざす。1ドル札と2ドル札以外の紙幣には、縦に糸(プラスチックの線)が入っているはずだ。
- この糸は(印刷ではなく)紙幣に織り込まれていて、財務省の印の左側の空白部分に縦に走っている。真札であれば、光にかざせば簡単に見つけることができる。 [5]
- 通貨の単位の後に、「USA」と印刷されてあるはずだ。通貨単位は、10ドルや20ドルの場合はアルファベットで書いてあり、5ドル、50ドル、100ドルの場合は数字で書いてある。少額の通貨が漂白されて高額の通貨として偽造されるのを防ぐため、糸は単位通貨ごとに違う位置にある。
- 刻印は表からでも裏からでも読めるはずだ。また、刻印は光にかざさないと読み取れない。
- 紫外線(ブラックライト)を糸に照射しよう。高額紙幣に組み込まれたプラスチックの線は、特定の色に光る。
- 5ドル紙幣は青、10ドル紙幣はオレンジ、20ドル紙幣は緑、50ドル紙幣は黄色、100ドル紙幣はピンクに光るだろう。
- ブラックライトを当てても色が白いままなら、偽造紙幣である可能性が高い。
- 透かし模様を調べる。自然光を使って、紙幣に肖像画と同じ絵が映るかどうかを調べよう。
- 透かし模様を見るために光にかざしてみよう。肖像画と同じ絵は、1996年以降に発行された10ドル、20ドル、50ドル、100ドル、1999年以降に発行された5ドル紙幣に透かし模様として映る。
- 肖像の右横にある透かし模様は裏からも表からも見える。
- 紙幣を傾けて変色インクを調べる。変色インクは紙幣を傾けると色が変わるように見える。
- 変色インクは、1996年以降に発行された100ドル、50ドル、20ドル、1999年以降に発行された10ドルに使われている。
- 5ドル以下の金額の紙幣はこのような特徴がない。元は緑から黒に変色するようにしてあったのだが、最近は銅色から緑に変色するようになっている。
- 小さい印字を調べる。拡大鏡を使わなければ見えないほど小さい文字や数字のことだ。
- 1990年代初期、5ドル以上の紙幣の特定の部分に極めて細かい印刷が加えられた(時折変えられている)。
- 場所は選ばなくてもいい。この印字はとても再現が難しいため、通常偽造紙幣には見られない。
- あったとしても、文字や数字が滲んでいることが多い。真札の印字は、鮮明ではっきりしている。
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- 担当機関の偽造紙幣報告書を記入する。偽造紙幣の提出時には、国土安全保障省の偽造紙幣報告書の記入が義務付けられている。こちらが報告書だ。URLは http://www.secretservice.gov/forms/ssf1604.pdf.[16][17]
- 偽造紙幣と共に報告書が提出されたら、真札と判断されない限り偽札であるとみなされる。
- 偽造紙幣1枚につき、報告書一通の提出が必要になる。
- この報告書は銀行からの報告向けにできているが、個人でも使用した方がいい。銀行の職員が偽造紙幣を発見した場合は、上司に報告し、雇用先の指示に従って報告書を記入する。
- 紙幣を当局に預ける。通貨を身元のはっきりした警察官や担当機関の専門役員に提出しよう。質問されたら、渡された人やその人の連れ、思い出せることはなんでも話そう。[18][19]
- 偽造紙幣を提出しても、払い戻しは受けられない。これは偽造によって、偽札製造者が不当に利益を得るのを防ぐための措置である。
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ポイント
- 最近の「不審な紙幣」は少額紙幣が漂白されて高額紙幣として印刷し直されたものであることが多い。このような紙幣は、光にかざした時に見える糸の位置(有無)や透かし模様の種類によって容易に見分けがつく。それでも確信がもてなかったら、同じ額の紙幣と見比べてみるといい。
- 担当機関や財務省は、店舗で使われるような偽造紙幣の判別のためのペンライトに頼ることは勧めていない。このようなペンライトでは、真札に使われる紙と違う種類の紙が使われているかしか見分けられないからだ(でんぷん質の有無に反応するだけ)。反応するかもしれないが、巧妙に作られた紙幣は見破れないうえに、洗濯されてしまった真札にまで誤って反応するかもしれない。
- 正真正銘の肖像は、生きているように明確に背景から浮かび上がって見える。偽造紙幣の肖像は、たいてい生き生きとしたところがなく、平らだ。肖像が背景と馴染んでしまい、暗すぎたりまだらになっていたりする。
- 前述したように、1ドル札や2ドル札は他の紙幣に比べて見分けられる特徴が少ない。しかし、小額の紙幣はめったに偽造されることがないため、問題にならない。
- 指でこすってインクが付いたら偽造紙幣であるというのはよくある迷信だ。インクがつかない偽造紙幣もある。
- 米紙幣を作る際に用いられるインクは、磁気を帯びているが、偽造の判断材料にはならない。磁気は非常に弱く、自動の通貨カウンターでしか反応しない。ネオジム磁石のような非常に強力な磁石を持っていれば、真札を持ち上げられるかもしれない。それでも、テーブルから離れるほどには持ち上げることはできないが、真札であるということは分かるだろう。
- 真札の線は明瞭でほころびがないが、偽札では縁や細かい線が滲んでおり、不明瞭だ。
- 類似ではなく差異をみよう。よくできた偽造紙幣は類似点が多い。だが、1か所でも違っていたら、偽造紙幣だろう。
- 2008年に、5ドル紙幣の透かし模様が数字の「5」になり、糸も肖像の左から右へ移った。
- 新しい100ドル札には、ベンジャミン・フランクリンの上着の襟に「the United States of America」と細かく印字されている。これはアメリカ合衆国造幣局でしかできない技術だ。
- 2004年初めに、色の変化を始め、10ドル、20ドル、50ドルは見た目を変えた(上の50ドルの絵を見てみるといい)。特筆すべきなのは、ユーリオンで、ある記号の配列(この場合、数字)がコピー機の動作を停止させるようになっている。
- 偽造紙幣は水につけてこすればバラバラになってインクが流れ落ちる。他に渡されないようになっているのだ。真札は水には影響されない。
- 陰刻は金属のプレートで作られる。印刷では、インクが沈んだところにたまり、平らな面のインクは拭き取られる。湿った紙を貼ったプレートはローラープレス機を通される。紙はくぼみに押し付けられてインクを吸う。大規模な商業用陰刻は、ほとんど紙幣製造以外ではお目にかかれない。[20]
- まだ不確かであれば、弁護士を呼ぼう。
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出典
- ↑ http://money.howstuffworks.com/counterfeit3.htm
- ↑ http://247wallst.com/special-report/2013/04/30/eight-ways-to-spot-counterfeit-money/2/
- ↑ http://www.secretservice.gov/money_design_features1990.shtml
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- ↑ http://www.treasury.gov/about/organizational-structure/offices/Treasurer-US/Pages/if-you-suspect.aspx
- ↑ http://www.secretservice.gov/money_design_features1990.shtml
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- ↑ http://char.txa.cornell.edu/media/print/print.htm
- ↑ http://www.criminaldefenselawyer.com/resources/can-i-be-charged-with-using-counterfeit-money-if-i-di
- ↑ http://www.criminaldefenselawyer.com/resources/can-i-be-charged-with-using-counterfeit-money-if-i-di
- MoneyFactory.gov U.S. government site introducing the 2004 redesigns
- SecretService.gov U.S. Secret Service tips for identifying counterfeit bills
- SecretService.gov U.S. Secret Service, "Know Your Money"
- USTreas.gov U.S. Treasury, "If you suspect a counterfeit"
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