大分ケーブルテレコム
大分ケーブルテレコム株式会社(おおいたケーブルテレコム)は、大分県大分市に本社を置き、放送法の定義する一般放送(有線一般放送)に基づく有線テレビジョン放送(ケーブルテレビ)1局(1施設)を運営し、放送(テレビ、ラジオ)、通信(インターネット、IP電話)を業務する、JCOM(J:COM)の連結子会社である。会社および局呼称は「J:COM 大分」。
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 日本 〒870-1193 大分県大分市松が丘3丁目1番12号 |
設立 | 1989年(平成元年)6月13日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 5320001000078 |
事業内容 | 有線テレビジョン放送事業 有線ラジオ放送事業 電気通信事業 |
代表者 | 上村 忠(代表取締役社長) (2020年(令和2年)3月1日現在) |
資本金 | 7億2000万円 |
売上高 | 106億1200万円 (2023年3月期)[1] |
営業利益 | 14億2500万円 (2023年3月期)[1] |
経常利益 | 13億9400万円 (2023年3月期)[1] |
純利益 | 9億6700万円 (2023年3月期)[1] |
純資産 | 67億5000万円 (2023年3月期)[1] |
総資産 | 103億3500万円 (2023年3月期)[1] |
従業員数 | 170名(2020年3月1日時点) |
主要株主 | JCOM株式会社 |
主要子会社 | ジェイコム大分エンジニアリング株式会社 臼杵ケーブルネット株式会社 株式会社ビクトリア通信 |
外部リンク | https://wwwjcom.oct-net.ne.jp/corporate/ |
概要 編集
大分市内では、明野団地地区における共同受信設備集約を目的として大分ケーブルネットワーク(略称:OCN、旧:明野ケーブルテレビ)が先行して事業を開始していたが、市内全域をカバーする都市型ケーブルテレビ局は無かった。そこで平成になってから、大分市と地元企業の合弁により設立され事業開始。
その後、隣接する大分郡挾間町(現:由布市)に事業エリアを拡張したほか、県内各地の自治体から共聴施設の管理・運営委託を引き受けている。
2014年(平成26年)2月1日から、九州通信ネットワーク(BBIQ光テレビ)と提携し「OCT光テレビ with BBIQ」のサービスを開始。当初は大分市と由布市挾間町の一部で提供[2]。同4月より左記対象地域のほぼ全域に拡大した[3]。
沿革 編集
- 1989年(平成元年)6月13日 - 大分ケーブルテレビ放送株式会社として設立。
- 1991年(平成3年)6月4日 - 有線テレビジョン放送施設設置許可取得。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 開局。
- 2000年(平成12年)3月1日 - 第一種電気通信事業開始。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 商号を大分ケーブルテレコム株式会社に変更。
- 2007年(平成19年)4月1日 - KDDIのプライマリIP電話サービス「ケーブルプラス電話」を開始。
- 2012年(平成24年)6月8日 - ソフトバンクのプライマリIP電話サービス「ケーブルライン」を開始。
- 2016年(平成28年)6月28日 - ジュピターテレコムの連結子会社となり、J:COMグループに参画[4]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)3月1日 - 自治体運営エリアの豊後大野市および玖珠郡九重町において、J:COMサービスラインナップを導入。J:COM統一サービス名称として『J:COM TV』、『J:COM NET』および『J:COM PHONE』を制定し展開。[7][8]。
事業所 編集
- 本社・事務所
- スタジオ
- 松が丘スタジオ - 大分県大分市松が丘3丁目1番12号(本社内)
- J:COMホルトホールスタジオ - 大分県大分市金池南1丁目5番1号(ホルトホール大分1階)
提供区域内自治体 編集
- 自主運営
- 運営支援・管理受託
★はOCT光テレビ with BBIQも提供。
◎はJ:COMサービスラインナップ導入済み。
○は旧OCTサービスのテレビ、インターネット、J:COM PHONEプラスを提供。
●は旧OCTサービスのテレビ、インターネットプロバイダ、J:COM PHONEプラスを提供。
▲は旧OCTサービスのインターネット、J:COM PHONEプラスを提供。
△はインターネットプロバイダ、J:COM PHONEプラスを提供。
業務内容 編集
- 統一サービス
- J:COM TV(テレビ放送サービス[注 1])
- J:COMチャンネル大分(第一コミュニティチャンネル)
- ホルトチャンネル(第二コミュニティチャンネル)
- J:COM NET(インターネット接続サービス)
- ZAQ(インターネットサービスプロバイダ)
- J:COM WiMAX 2+(4G(WiMAX)サービス[注 2])
- J:COM PHONE(固定電話(CATV電話)サービス)
- J:COM PHONE プラス(VoIP方式(プライマリ電話)サービス[注 3])
- J:COM 電力
- J:COM MOBILE(4G(LTE)サービス[注 4])
J:COM TV 編集
- 「OCT光テレビ with BBIQ」も一部共通内容である。(ただし光テレビについては一部利用不可のサービスあり[注 5])
地上デジタル放送 編集
- 地上波テレビ放送のアナログ方式は、2011年(平成23年)7月24日から2015年(平成27年)3月10日までの期間で「デジアナ変換」による再送信を実施していた。
- 表中、「伝送方式」欄の部類に関しては下記を参照。
- 表中、『記号』に関しては下記を参照。
- 「●」は視聴可能。
- 「×」は視聴不可。
- 「?」は不明。
リ モ コ ン キ | ID | 三桁 チャンネル | 放送局 | 伝送方式 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
PT | TM | ||||
1 | 011 012 | NHK総合・大分 | ● | ● | |
2 | 021 022 023 | NHKEテレ大分 | ● | ● | |
3 | 031 032 | 大分放送 | ● | ● | |
4 | 041 042 043 | テレビ大分 | ● | ● | |
5 | 051 052 053 | 大分朝日放送 | ● | ● | |
5 | 051 052 | 福岡放送 | ● | ● | 区域外再放送 |
7 | 071 072 | TVQ九州放送 | ● | ● | 区域外再放送 |
8 | 081 082 | テレビ西日本 | ● | ● | 区域外再放送 |
11 | 111 | J:COMチャンネル大分 | ● | ● | |
- | 112 | 不動産情報チャンネル | ● | ● | |
12 | 121 | ホルトチャンネル | ● | ● |
BSデジタル放送 編集
リ モ コ ン キ | ID | 三桁 チャンネル | 放送局 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 101 102 | NHK BS1 | |
4 | 141 142 143 | BS日テレ | |
5 | 151 152 153 | BS朝日 | |
6 | 161 162 163 | BS-TBS | |
7 | 171 172 173 | BSテレ東 | |
8 | 181 182 183 | BSフジ | |
9 | 191 | WOWOWプライム | 3チャンネルセット |
- | 192 | WOWOWライブ | |
- | 193 | WOWOWシネマ | |
10 | 200 | スターチャンネル1 | 3チャンネルセット |
- | 201 | スターチャンネル2 | |
- | 202 | スターチャンネル3 | |
11 | 211 | BS11 イレブン | |
12 | 222 | BS12 トゥエルビ |
専門チャンネル 編集
- コース欄
- 『●』『○』は該当コースで視聴可能チャンネル。
- 『▲』『△』はオプションチャンネル。
- デジタル放送は大分県デジタルネットワークセンター(DNC)からの信号供給を受ける。システムは基本的に日本デジタル配信(JDS)を利用している。
FMラジオ放送 編集
MHz | 放送局 | 備考 |
---|---|---|
79.4 | NHK大分-FM | |
80.0 | FM福岡 | |
80.6 | FM愛媛 | |
81.2 | FM大分 |
J:COM NET 編集
コース名 | 最大速度 | 備考 | |
---|---|---|---|
下り | 上り | ||
光10Gコース | 10 Gbps | 10 Gbps | 光回線によるサービス(FTTH)。 大分市・由布市・津久見市の各エリアの一部(集合住宅は光導入済み物件のみ)、国東市・九重町・宇佐市。 |
光5Gコース | 5 Gbps | 5 Gbps | |
光1Gコース | 1 Gbps | 1 Gbps | 光回線によるサービス(FTTH)。 |
光320Mコース | 320 Mbps | 320 Mbps |
プラン名 | 最大速度(FTTH) | 最大速度(HFC) | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | ||
ハイパー100プラン | 100 Mbps | 100 Mbps | - | 光回線(FTTH)またはケーブルテレビ回線(HFC)によるサービス。 ホームゲートウェイあるいはケーブルモデム利用料1台分含む。 | |
ハイパー160プラン | - | 160 Mbps | 5 Mbps | ||
ハイパー30プラン | 30 Mbps | 30 Mbps | 30 Mbps | 5 Mbps | |
スーパープラン | 10 Mbps | 10 Mbps | 10 Mbps | 5 Mbps | |
ブロードバンドプラン | 2 Mbps | 2 Mbps | 2 Mbps | 512 kbps |
主なサービス 編集
J:COM PHONE 編集
コミュニティチャンネル 編集
J:COMチャンネル大分 編集
デジタル111ch(リモコンキーID11)で放送している自主放送チャンネル。県内の一部ケーブルテレビ局ではこのチャンネルそのまま放送している。
デジタル放送は1080iのハイビジョン放送で、パススルー方式のため市販のデジタルチューナー、デジタルテレビでも視聴可能である。
主な番組 編集
- ひるドキッ!おおいた
- 月曜~土曜で生放送しており再放送もある。また、県内ケーブルテレビ各局にも配信している。
- 2013年7月20日よりホルトホール大分内のOCTホルトホールスタジオから放送している。また同日より土曜日の生放送を開始した。
- 週間ケーブル7
- 毎週金曜日に生放送している。DNCに属する県内ケーブルテレビ各局の共同制作だがOCTが幹事局である。
- もぎたてプラス~OITAタウン情報~
- ホルトホール大分内のOCTホルトホールスタジオから放送している。
- OITA元気ッズ
- 草野忠重のGolf clinic
- ママわかるっチュ♡
- あなたの街箱~すてきなものはすぐそばに
- おおいたの町角情報 てれびチラシ
他にも独立UHF局で放送されていた番組やNHK大河ドラマの再放送、特番などが放送されている。
毎年8月に行われる大分七夕まつりの初日に行われる府内戦紙(ふないぱっちん)は会場から全国の主要ケーブルテレビ局に衛星生中継をしている。
不動産情報チャンネル 編集
不動産情報チャンネルはデジタル112chで放送されている大分市内を中心とした不動産情報を配信しているチャンネルである。但し大分市議会が行われているときはこのチャンネルで市議会中継が放送される。
デジタルでは480iのSD画質での放送である。
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
- ^ a b c d e f 大分ケーブルテレコム株式会社 第34期決算公告
- ^ OCT光テレビ with BBIQ、平成26年2月サービス開始時の提供エリア
- ^ 平成26年4月エリア拡大時の提供エリア
- ^ “ジュピターテレコム、大分ケーブルテレコムの経営権を取得し連結子会社化”. 株式会社ジュピターテレコム (2016年5月23日). 2016年5月23日閲覧。
- ^ “大分ケーブルテレコム、ブランドを「OCT」から「J:COM」へ〜J:COM サービスも導入し、新生大分ケーブルテレコム誕生〜”. 株式会社ジュピターテレコム (2017年2月22日). 2017年2月23日閲覧。
- ^ “OCTテクノロジ-株式会社、OCTクリエイト株式会社の合併、及び社名の変更に関するお知らせ”. 株式会社ジュピターテレコム (2017年2月23日). 2017年2月23日閲覧。
- ^ “「J:COM NET光」 2018年3月より豊後大野市で提供開始 -「J:COM TV」「J:COM 電力」も提供-” (PDF). 大分ケーブルテレコム株式会社 (2018年2月20日). 2018年4月18日閲覧。
- ^ “2018年3月より九重町で「J:COMサービス」を導入 -新たにハイビジョン放送や電話、電力も提供開始-” (PDF). 大分ケーブルテレコム株式会社 (2018年2月27日). 2018年4月18日閲覧。
関連項目 編集
- 大分県デジタルネットワークセンター
- ケーブルテレビ局の一覧
- ケーブルテレビ
- 一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟
- 一般社団法人日本CATV技術協会
- 一般社団法人日本ケーブルラボ
- AKB48 27thシングル選抜総選挙 - 開催時テレビ大分はNNS編成だったため生放送できず、テレビ西日本の再送信映像をパブリックビューイング会場に供給し、フジテレビジョンの中継に協力した。地元出身の指原莉乃が制した翌年もやはりテレビ大分がNNS編成の影響で深夜録画放送となったことから、同様の対応をとった。
外部リンク 編集
- 大分ケーブルテレコム(日本語)
- 大分ケーブルテレコム株式会社 (pages/大分ケーブルテレコム株式会社/371214932960259) - Facebook