英語でエッセイや物語の段落を書く方法

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段落とは複数の文(通常3~8文)で構成されている文の塊です。[1] 段落内の文章はそれぞれが共通のテーマや概念について書かれています。自分の主張を述べるものから架空の物語を伝えるものまで段落には様々な種類がありますが、種類に限らず、読者のことを考えながら考えをまとめ、計画をたてることが大切です。

方法 1
方法 1 の 6:

自分の主張を述べる段落を書く

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 段落の構成を理解する 
    主張を述べる段落は構成が決まっています。学術的な目的で執筆する際は特に気を配る必要があります。どの段落も、エッセイ全体の主題(あるいは全体の主張)を支える根拠とならなければなりません。そして、段落それぞれで新しい情報を提示しながら、自分の主張を読み手に納得させる必要があります。段落には下記のような要素が必要です。
    • トピックセンテンス:その段落が何についての段落なのかを示す文です。エッセイ全体の主張にも通じていて、この段落がなぜこのエッセイに必要なのかを説明した文となります。2~3つの文で成り立っていることもありますが、1文で済ませることが一般的です。[2]
    • 根拠:主張を述べる際、ボディパラグラフ(イントロダクションとコンクルージョンの段落に挟まれた本論にあたる段落)には、自分の主張を支える根拠が含まれます。引用、調査結果、あるいは執筆者自身の洞察など、様々な情報がこの役割を果たします。[3] 段落とは説得力のある方法で根拠を示すための枠です。[4]
    • 分析:優れた段落には根拠だけではなく、なぜその根拠が大切な情報なのか、この情報が何を意味しているのか、なぜこの情報をあえて用いる必要があったのかといった説明も含めることができます。つまり、書き手独自の分析が生まれます。
    • しめくくり、次への転換:分析の後、優れた段落には、なぜこの段落が重要なのか、エッセイ全体のテーマにどのように関連しているのかという説明があり、次の段落へと進むつなぎも含まれています。[5]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 主題文を読み直す 
    自分の主張を述べるエッセイであれば、それぞれの段落がエッセイ全体の主張を支えるように構成されていなければなりません。書き始める前にエッセイ全体の主張、つまり主題文をしっかりと固めておきましょう。主題文とは、自分が主張することと、その重要性を示した1~3つの文を指しています。例えば、自分の主張は「アメリカ国民はよりエネルギー効率の良い電球を家庭で使用すべきだ」というものか、それとも「あらゆる市民は、購入する製品を自分で選ぶ権利がある」というものなのか、実際に書き始める前に自分の立場を明確にしておきましょう。[6]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 根拠と分析をまず書く 
    主張を述べるエッセイを書く際、段落の冒頭よりも中段部分の方が書きやすいということもあります。つまり、段落の書き始めが決まらず苦労しているのであれば、書きやすいだろうと分かっている部分(つまり根拠や分析)から着手してみましょう。より単刀直入に書くことのできる部分から済ませ、トピックセンテンスに移行しましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 主題文を支える根拠を全て書き出す 
    どのような主張をする時でも、読み手を納得させるためには根拠を用意することが不可欠です。根拠には、過去の記録、専門家の引用、科学的な研究の結果、アンケートなどの調査結果、あるいは書き手の洞察など様々な種類が存在します。[7] 段落を書き始める前に該当しそうな情報を全て書き出してみましょう。[8]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 1つの段落にまとめられそうな根拠を1~3つ選ぶ 
    段落は、それぞれに統一感を持たせ、自己完結するよう書かなければなりません。つまり、個々の段落に大量の根拠を詰め込むのではなく、1つの段落につき1~3件を含めることを目安にしましょう。書き出した一覧に目を通し、関連性の高い内容を探してみましょう。関連性のある内容は同じ段落にまとめられる可能性が高いでしょう。[9] 例えば、次のような類似点を参考にしましょう。
    • 共通のテーマあるいは概念
    • 共通の情報源(同じ文書あるいは過去の研究など)
    • 同じ著者
    • 似た論拠(2つの異なる調査であるものの、結果が似ている、など)
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 6つの「W」を元に根拠について書く 
    6つの「W 」とは「Who(誰)」「What(何)」「When(いつ)」「Where(どこ)」「Why(なぜ)」に「How(どのようにして)」を加えた情報を意味しています(5W1Hとして学んだ人も多いかもしれません)。これらの情報は、根拠を支える背景情報となり、読み手の理解を促します。[10]読者目線で内容を考えてみましょう。常に「この情報は何なのか」「なぜ、どのようにして集められた情報なのか」「なぜ重要なのか」といった点を忘れずに説明しましょう。また、下記の点についても注意しましょう。
    • 重要な用語や専門用語を用いる際は、読者には馴染みのない言葉である可能性があるため、必ず定義も加えましょう(What)。
    • (例えば歴史的な文書が署名された場所など)必要に応じて重要な日付や場所を必ず含めましょう(When、Where)。
    • 根拠に用いられている情報の入手方法も説明する必要があります。例えば、科学的研究を用いているのであれば、その研究に採用された調査方法についての説明を添えましょう(How)。
    • 誰によってもたらされた情報なのかについても開示する必要があります。専門家の引用ですか?なぜこの人物を参考にしたのですか?(Who)
    • なぜこの情報が重要なのか、あるいは特筆すべきなのかという点についても説明しましょう(Why)。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 2~3文で根拠を分析する 
    重要な根拠を提示することができたのであれば、次はそれを、より大きな主張に結びつける必要があります。ここでは、書き手自身の分析が必要となります。つまり、ただ並べただけでは不十分です。その重要性をしっかりと示しましょう。下記の点を参考に、分析してみましょう。
    • 根拠を結び付けている要素は何ですか?
    • これらの論拠は、エッセイ全体の主張にどのようにして貢献していますか?
    • 考慮すべき反論や別の説明はありますか?
    • なぜこれらの根拠は重要なのですか?興味深い点、特別な点が含まれているのですか?
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 トピックセンテンスを書く 
    それぞれの段落のトピックセンテンスは、読み手がその段落の内容を把握する際に参考にする重要な「道しるべ」です。イントロダクションには主題文が含まれていて、個々の段落は、この主題に基づいて根拠を積み重ねていくという役割を担っています。読み手は、エッセイを読み進めながら、個別の段落がいかにして主題に貢献しているのか認識します。[11]主題文がエッセイ全体を通して主張する文なのであれば、トピックセンテンスは、主題をさらに細分化することによって主題を証明していくための入り口となる文です。トピックセンテンスで問いかけた議論を、その段落の残りの部分で弁護、あるいは強化します。段落の主な論点を認識し、いわば小さな主題文を書き出しましょう。例えば、エッセイ全体の主題文が「チャーリー・ブラウンはアメリカの4コマ漫画で最も重要な登場人物である」というものであれば、次のようなトピックセンテンスが考えられます。
    • 「チャーリー・ブラウンのスペシャル番組が過去何十年間も高視聴率を記録していたという点から、この登場人物の影響力がうかがえる」
    • 「スーパーマンといったスーパーヒーローの方が重要だと主張する人もいるが、アメリカ人のほとんどは驚異的な力に満ちた宇宙人のスーパーマンよりも運の悪いチャーリー・ブラウンに共感できると感じていることを示す調査結果がある」
    • 「メディア史の専門家によれば、チャーリー・ブラウンが老若男女問わず愛される理由として、決まり文句、特徴的な外見、そして思慮深い賢明さといった要素を挙げている」
  9. How.com.vn 日本語: Step 9 トピックセンテンスとその段落を関連付ける 
    トピックセンテンスを書くことができたのであれば、根拠と分析ももう一度読んでみましょう。トピックセンテンスがその段落のテーマや詳細とつながっているか、自問しましょう。お互いにかみ合っていますか?トピックセンテンスが的外れに感じられませんか?少しでもずれているように感じるのであれば、段落の内容全てを包括するようなトピックセンテンスに書き直しましょう。
    • 複数のテーマが混在しているのであれば、その段落を2つに分けてみましょう。
    • トピックセンテンスが主題文の単純な言い直しになってしまわないよう注意しましょう。個々の段落にはそれぞれ、固有のトピックセンテンスを作りましょう。「チャーリー・ブラウンは重要な登場人物である」という点を全ての段落の冒頭でただ言い直している場合は、トピックセンテンスの焦点を絞りましょう。[12]
  10. How.com.vn 日本語: Step 10 段落をしめくくる 
    エッセイ全体をしめくくるわけではないので、完全な結びを含まない段落もあるでしょう。ただし、やり残していたことを完成させるような要領で、この段落が主題にどのように貢献しているのかを強調する1文を加えると、飛躍的に効果が高まります。しめくくりは、手短に済ませることがポイントです。次の考えに進む前に、ここで述べた主張を強化するようなまとめの1文を書きましょう。「Therefore(従って)」「Ultimately(結局のところは)」「As you can see(お分かりのように)」「Thus(従って)」といった表現が便利です。
  11. How.com.vn 日本語: Step 11 新たな考えに進む際は段落も変える 
    新たな論点や考えに進む時は段落も切り替えましょう。新しい段落を設けることで、内容が少なからず変わるということが読者にも分かります。[13] 次のようなタイミングが訪れた時は、新しい段落が必要だという合図です。
    • テーマや論点が変わった
    • 対照的な論点や反論に移った
    • 異なる種類の論拠に移った
    • 異なる時代、世代、あるいは人物の話題に移った
    • 段落が手に負えない状態になった(例えば、文が増えすぎてしまった時は、1つの段落にテーマを詰め込み過ぎているのかもしれません。その段落を2つに分けるか、編集するなどして読みやすく直しましょう。)
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方法 2
方法 2 の 6:

イントロダクション(導入)の段落を書く

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 読み手の関心を引く方法(Hook)を考える 
    論文やエッセイは、興味深い1文が含まれていると読み手の関心を引き、そのまま全体が読まれる可能性が高まります。関心を引く手法は様々です。ユーモア、驚きの要素、あるいは機微のある語句の引用で興味を惹きつけましょう。これまで色々と調べたなかで出会った引用句、驚かされた統計、あるいは興味深い逸話などがあったかもしれません。下記を参考に考えてみましょう。[14]
    • 逸話:「サミュエル・クレメンスは子供時代にミシシッピ川を進む蒸気船を見て育ち、いつか川船の船長になることを夢見ていた」[15]
    • 統計:「2014年にハリウッドで制作された映画のうち、女性が監督した作品は全体のわずか7%だった」[16]
    • 引用:「『男性が権利を得られるのは喜ばしいことです』とソジャーナ・トゥルースは1867年に言った。『でも女性にも同じ権利を持ってほしいのです。水面が揺れている間に、水に飛び込み、さらなる変化を生みたいと考えています』」
    • 読者への示唆に富んだ問いかけ:「50年後の社会保障はどのような仕組みになっていると思いますか?」
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 汎用的な内容は避ける 
    広義で一般的な文言を冒頭に用いたいと思うかもしれませんが、出だしは自分が書くエッセイの内容に直接通じているものであるほうが好ましいでしょう。下記のような表現はできる限り回避しましょう。
    • 「Since the beginning of time(昔から)」
    • 「From the beginning of mankind(有史以来)」
    • 「All men and women ask themselves(誰もがXXXということを自問する)」
    • 「Every human on the planet(この地球上の誰もが)」
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 エッセイのテーマを説明する 
    出だしを書くことができたのであれば、次は、2~3文を使い、このエッセイのテーマに読み手を導きましょう。社会保障について論じたものですか?それともソジャーナ・トゥルースの生涯についてでしょうか?何についてのエッセイなのか、書いている目的は何なのか、さらに全体の要旨が読み手に伝わるよう、手短な「地図」を提示しましょう。
    • 可能であれば、「このエッセイでは社会保障の無効性について論じる」や「このエッセイは社会保障の無効性に関するものである」といった、ざっくりとしたな文言は避けましょう。代わりに「現在の社会保障の制度は効果がない」といった論点を明白に述べましょう。[17]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 簡潔で分かりやすい文を書く 
    読み手の心をつかみたいのであれば、簡潔で分かりやすい文を書くことが不可欠です。エッセイの導入部分は、読者がつまずいてしまうような長く複雑な文を並べる場ではありません。専門用語ではなく、誰でも分かるような語句を用い、短い平叙文と理解しやすい論理で読者を導きましょう。[18]
    • 書き上げた段落が分かりやすいか、確認するために声に出して読んでみましょう。読みながら何度も息継ぎをしなければならなかったり、声に出して読んでいても内容についていくことが難しく感じられる場合は、文を短くする必要があります。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 主張を論じるエッセイであれば、主題文でイントロダクションを終える 
    主題文とは、エッセイ全体のテーマがまとめられた1~3つの文章を指しています。自分の主張を論じるためのエッセイでは、この主題文が最も重要な要素となります。ただし、エッセイをさらに書き進めていくうちに、内容がある程度変わることも考えられます。主題文には下記のような要素が必要です。
    • 論じる:一般知識や広く知られた事実を単に記述するだけでは不十分です。「アヒルは鳥の一種である」は主題文ではありません。
    • 説得力がある:主題文は根拠と分析に基づくものであることが原則です。[19] 単に大胆さを演出するために故意に型破りな仮説をたてたり、証明不可能な主題を設定しないよう心がけましょう。根拠として用意した情報が導く方向に従いましょう。
    • 課題に合っている:課題に記載されている指示や基準を守りましょう。
    • 範囲に無理がない:主題文は広くなり過ぎないよう注意しましょう。範囲を適度に狭く設定しておくことで、指定されている単語数で自分の主張を論じやすくなります。極端に広義な主題文(「なぜ第二次世界大戦が勃発したのかを示す新たな理由を発見した」)あるいは極端に狭義な主題文(「左利きの兵士は、右利きの兵士とは異なる方法で上着を羽織る」)は避けましょう。[20]
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方法 3
方法 3 の 6:

コンクルージョン(しめくくり)の段落を書く

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 コンクルージョンをイントロダクションの内容とつなげる 
    エッセイの冒頭部分に絡めた内容でコンクルージョンを書き始めることで、イントロダクションに読者を戻しましょう。エッセイを囲う額縁のような締めくくり効果が生じます。
    • 例えば、ソジャーナ・トゥルースの引用でエッセイを書き始めたのであれば、例えば次のようにコンクルージョンを書き始めましょう。「ソジャーナ・トゥルースの言葉はもう150年ほど前のものだが、彼女の考え方は全く古さを感じさせず、現代にも十分に通じるものがある」
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 最後の洞察を添える 
    この一番最後の段落を利用して、エッセイ全体の争点に関する最後の洞察を添えても良いでしょう。また、この場で最終的な疑問を投げかけたり、行動を起こすことを呼びかけましょう。
    • 例えば、「電子タバコと通常のタバコは本当に異なるものなのでしょうか」 といった要領で読者に問いかけてみましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 エッセイを要約する 
    長く複雑なエッセイを書いたのであれば、コンクルージョンを使って、ここまで書いた内容を要約しても良いかもしれません。同時に、重要な点を再度強調することもできます。これによって、あなたのエッセイが、よくまとまっているということが読み手にも伝わります。[21]
    • 「In summary」という語句を使い、「手短に言えば、欧州連合の文化政策は3つの点から国際貿易を推進しているということが分かる」といった書き始めも良いでしょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 今後さらに調査や研究を進めるべき点があるか考える 
    コンクルージョンでは、想像的になり、より大きな全体図を描くことも可能です。たとえば、このエッセイを執筆したことで、さらに調査すべき点が明るみになりませんでしたか?今後追及すべき、より広義な問いかけを残しませんでしたか?このエッセイの範囲を超えた大きな視野で問題を見つめ、コンクルージョンにまとめましょう。
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方法 4
方法 4 の 6:

物語の段落を書く

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 6つのWから物語を考える 
    作品を執筆する際の6つのWとは、「Who(誰)」「What(何)」「When(いつ)」「Where(どこ)」「Why(なぜ)」、そして「How(どのようにして)」を含みます。[22] 架空の物語を創作する際は、これらの要素を明確にしてから書き始めることが大切です。もちろん、あらゆる段落で全てのWに対処しなければならないというわけではありませんが、登場人物が誰なのか、その人物は何をしているのか、いつ、どういった場で行っているのか、そして、それがなぜ重要なのかという点が自分の頭の中で整理されていなければ、書き始めることはできません。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 1つのWから別のWに移行する際は段落を変える 
    文芸作品を執筆する際は、エッセイや学術論文のように段落の構成は厳しく決められていません。ただし、1つのWから次のWへ移行する際は段落も変えるというポイントを守りましょう。[23]例えば、特定の場所から別の場所へ変わるのであれば、段落も変えましょう。異なる登場人物に関する記述に移る場合も、段落を変えましょう。現在ではなく、過去の回想について描く場合も同様です。このように段落を切り替えることで読者も混乱せずに読み進めることができます。[24]
    • 会話の話し手が変わる場合も段落を変えましょう。1つの段落で2人の人物のセリフが混在していると分かりにくくなります。[25]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 段落の長さを変える 
    学術論文やエッセイを執筆する際は、段落の長さを大まかに統一させる必要があります。文芸作品等の場合、1つの段落は1単語でも何百単語でも問題はありません。つまり、その段落を用いて何を創作したいのかを考え、長さも決定しましょう。様々な長さの段落を用いることによって、面白そうな印象を与えることもできます。[26]
    • 長い段落は、人物、場所、対象物の微妙な違いまで細かく描くことができます。
    • 短い段落は、ユーモア、衝撃、あるいはテンポの速い行動や会話等を描く時に適しています。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 段落の目的を考える 
    自分の主張を述べる段落とは異なり、文芸やフィクション作品の段落にはトピックセンテンスにあたるものはありません。ただし、その段落に目的がないというわけではないので、注意が必要です。目的もなく、あるいは自分でもよく分かっていない状態で段落を作らないようにしましょう。この段落を読むことで、読者に何を感じ取ってもらいたいのかという点を考えましょう。例えば下記のような目的が考えられます。[27]
    • 背景的な情報を読者に提供する
    • 物語の筋を進める
    • 登場人物同士の関係を説明する
    • 物語の場面を設定する
    • 登場人物の動機や思惑を説明する
    • 読者の感情(恐れ、笑い、苦悩、情緒など)を刺激する
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 執筆前に練習をする 
    時に効果的な1文を書けるようになるまで下準備や計画が必要になることもあります。執筆前の練習は、書こうとしている物語を自分でもより深く理解できるようになる有効な方法です。また、様々な角度や視点から物語を見つめる機会にもなります。下記のような練習を参考に、段落の着想を得ましょう。
    • 登場人物の1人から、別の登場人物に宛てた手紙を書く
    • 登場人物になりきって日記を2~3ページ書いてみる
    • 物語の設定となる時間(時代)や場所についての資料を読んでみる(どのような歴史的背景に興味を持ちましたか?)
    • 筋を時系列に整理して書き出す
    • フリーライティングを行う:15分をかけて、その物語について思いつくことをすべて書き出します。書き出した内容は後でまとめ直しましょう。
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方法 5
方法 5 の 6:

段落間をスムーズにつなげる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 次の段落につなげる 
    複数の段落を書き進めると、それぞれに異なる目的が生まれます。直前の段落に書かれている内容に基づいて自然に流れるようなトピックセンテンスを考えましょう。[28]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 時系列や順序を分かりやすく伝える 
    何らかの目的で順序だてて段落が並んでいる時は(戦争が勃発した3つの理由など)それぞれの冒頭で、連続して意味を成しているということを読者に伝えられるようなトピックセンテンスを用意しましょう。[29]
    • 例えば、「Firstly(まず第一に)」という単語を挿入してみましょう。次に「Secondly(第二に)」、そして3つ目の段落は「Thirdly(第三に)」、最後に「Finally(最後に)」といった表現を用いてみましょう。
    • その他に、「Eventually(最終的には)」「Ultimately(最終的には)」「At First(当初は)」「In the first place(まず第一に、そもそも)」「In the last place(最後に)」あるいは「Lastly(最後に)」も、とても便利な表現です。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 移行句や転換語を用いて段落の比較対照をする 
    段落を上手に活用し2つの異なるアイデアを比較対照してみましょう。こうした場合、トピックセンテンスの冒頭では、直前の段落の内容を頭の中に思い浮かべながら次の段落に読み進めることを促す語句を用います。こうすることで、読者は書き手の思考を追体験します。[30][31]
    • 「In comparison(比較すると)」「Similarly(同様に)」といった語句で比較してみましょう。
    • その他に「In spite of(XXXにも関わらず)」「However(しかしながら)」「Nevertheless(それにもかかわらず)」「On the contrary(それどころか)」といった語句も、前後の段落でそれぞれ、相反する考えが述べられているということが分かります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 移行句や転換語を用いて、事例が次に登場するということを示す 
    特定の現象について前の段落で述べたのであれば、次の段落では確かな事例を提示するようにしましょう。前の段落で述べた一般的な概念に具体性を持たせるような事例であることが大切です。
    • 「例えば」を意味する「For example」や「For instance」、さらに「Thus(従って)」「More specifically(より具体的には)」といった語句を用います。
    • その他に、例であるということを特に強調することができる転換語もあります。例えば、「とりわけ」という意味で使うことのできる「Particularly」や「Notably」などが挙げられます。「特に注目すべきなのは(Most notably)、ソジャーナ・トゥルースは再建期のアメリカにおける家父長制度の辛口批評家だったという点だ」といった場合に用いることができます。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 特定の内容の受け止め方を読者に示す 
    何らかの状況や現象について説明している段落では、それらをどのような気持ちで受け止めるべきなのかを読者にほのめかしても良いでしょう。生き生きとした説明的な単語を用いて、想像する世界観へ誘導し、書き手であるあなたの視点から物語を読むように促します。[32]
    • 「Fortunately(幸いなことに)」「Luckily(幸運にも)」「Oddly enough(奇妙なことに)」「Unfortunately(不幸にも)」などが例えばとても便利です。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 因果関係を示す 
    段落同士の関連性には、一方の段落に書かれている内容が原因、もう一方の段落に書かれている内容が、その帰結という場合もあります。こうした因果関係は、いずれも「その結果」といった意味合いで「Accordingly」「As a result」「Consequently」「Therefore」「For this reason」などの単語や語句で表すことができます。[33]
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 移行句の末尾にはカンマをつける 
    句読点を正しく用いることも大切です。移行句の末尾にはかならずカンマをつけるようにしましょう。既出の「Finally」や「Ultimately」「Notably」といった移行句のほとんどは接続副詞です。[34]こうした語句は、カンマでそれ以前、さらにそれ以降の文と区切りましょう。
    • 例えば「Sojourner Truth was, most notably, an outspoken critic…(most notably の前後にカンマ)」といった要領で用います。
    • 「Ultimately, we can see...(ultimatelyの後にカンマ)」
    • 「And, finally, the expert witness claimed...(finally)の前後にカンマ」
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方法 6
方法 6 の 6:

ライターズブロック(執筆中のスランプ)を乗り越える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 パニックに陥らない 
    経験豊富なライターでもスランプに陥る時期が訪れます。肩の力を抜き、深呼吸をしましょう。いくつかの簡単な方法で、できる限り不安を早く乗り越えられるよう工夫しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 15分間自由に書く 
    段落が書き進められなくなった時は、15分間脳を休ませましょう。この間、トピックに関してあなた自身が大切だと思うことを全て書き出してみましょう。気になっているのはどのようなことですか?どのような点に読み手の注意を向けさせたいですか?何が段落を面白く、興味深いものにするのか、今一度自分に思い出させましょう。2~3分をかけて(最終稿に含まれない情報であったとしても)自由に書き出してみると、さらに書き進めるための着想が得られるかもしれません。[35]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 別の部分を書く 
    始まりから終わりまで、その通りの順序で書き進めなければいけないという決まりはありません。つまり、イントロダクションが書けず止まっているのであれば、ボディパラグラフの中でも、最も面白い部分を選んで書いてみましょう。止まっていたイントロダクションよりも、実現できそうなタスクに一旦移りましょう。書きづらく思っていた部分を書き進めるためのヒントも得られる可能性があります。[36]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 テーマについて声に出して説明する 
    複雑な文章や概念でつまずいてしまった時は、声に出して自分で説明してみましょう。両親や友達に、その概念について話してみましょう。誰かに電話越しに質問された時どのように返答しますか?苦労せず説明できるようになったタイミングで、その内容を書き出しておきましょう。[37]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 初稿は完ぺきではないと自分に言い聞かせる 
    初稿は完ぺきではありません。これから何度も書き直しながら問題点や、ぎこちない文を修正していけば良いのです。まずは考えを目に見える形に表現することに集中し、追って修正を行いましょう。[38]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 散歩にでかける 
    脳も高いレベルで機能し続けるには休憩が必要です。1段落を書き終えるために1時間以上悪戦苦闘してしまった時は、20分ほどの散歩に出かけ、少し時間を置いて再び取り組みましょう。休憩前よりも書きやすく感じられるかもしれません。[39]
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ポイント

  • 段落の始まりはインデント(字下げ)をしましょう。「Tab」キーを1回たたくか、手書きの場合は左端から0.5インチ(1.3センチ)を空けて書き始めましょう。こうすることで、新しい段落が始まるということが、視覚的にも伝わります。
  • どの段落も関連し合った考えでまとめられているよう心がけましょう。つまり、1つの段落であまりに多くの概念、用語、あるいは人物について説明しようとしている時は、複数の段落に分割しなければならないでしょう。
  • 修正に十分な時間をかけましょう。初稿は完ぺきではありません。まずは考えを書き出して形にすることを優先し、追って修正を行いましょう。
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注意事項

  • 盗作は許されない行為です。自分の研究に用いた情報は、その情報源を必ず引用しましょう。また、他人の案をそのまま使用することはできません。盗作とは、知的財産の侵害行為にあたり、大きな代償を払うことになるかもしれません。
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  1. http://www.dailywritingtips.com/say-what/
  2. http://arts.uottawa.ca/writingcentre/en/hypergrammar/writing-paragraphsc
  3. https://owl.english.purdue.edu/engagement/2/1/29/
  4. https://owl.english.purdue.edu/owl/resource/606/01/
  5. http://writingcenter.unc.edu/handouts/introductions/
  6. http://www.marktwainhannibal.com/twain/biography/
  7. http://womenintvfilm.sdsu.edu/research.html
  8. http://grammar.ccc.commnet.edu/grammar/intros.htm
  9. http://writingcenter.unc.edu/handouts/introductions/
  10. http://www.indiana.edu/~wts/pamphlets/using_evidence.shtml
  11. https://www.esc.edu/online-writing-center/resources/research/research-paper-steps/developing-thesis/characteristics/
  12. http://www.writing.ucsb.edu/faculty/donelan/concl.html
  13. http://www.dailywritingtips.com/say-what/
  14. https://ylvapublishing.wordpress.com/2013/08/18/paragraph-structure-in-fiction/
  15. https://ylvapublishing.wordpress.com/2013/08/18/paragraph-structure-in-fiction/
  16. https://ylvapublishing.wordpress.com/2013/08/18/paragraph-structure-in-fiction/
  17. http://theeditorsblog.net/2011/03/15/writing-basics-the-paragraph/
  18. http://theeditorsblog.net/2011/03/15/writing-basics-the-paragraph/
  19. https://www.msu.edu/~jdowell/135/transw.html
  20. http://www.uefap.com/writing/parag/par_sig.htm
  21. http://www.uefap.com/writing/parag/par_sig.htm
  22. http://www.writing.ucsb.edu/faculty/donelan/para.html
  23. http://www.uefap.com/writing/parag/par_sig.htm
  24. http://www.uefap.com/writing/parag/par_sig.htm
  25. http://www.writing.ucsb.edu/faculty/donelan/para.html
  26. http://www.cws.illinois.edu/workshop/writers/tips/writersblock/
  27. http://www.cws.illinois.edu/workshop/writers/tips/writersblock/
  28. http://www.cws.illinois.edu/workshop/writers/tips/writersblock/
  29. http://www.cws.illinois.edu/workshop/writers/tips/writersblock/
  30. http://grammar.ccc.commnet.edu/grammar/composition/brainstorm_block.htm

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Jake Adams
共著者 ::
家庭教師、テスト対策専門家
この記事の共著者 : Jake Adams. 家庭教師として11年以上の経験を持つジェイク・アダムスは、カリフォルニア州マリブを拠点にSAT・ACT対策と大学受験カウンセリング、また幼稚園から大学の教科科目指導を提供している会社「PCH Tutors」の経営者です。また、カリフォルニア州在住の優れた家庭教師をクライアントに紹介するオンライン家庭教師仲介会社「Simplifi EDU」の最高経営責任者も務めています。ペパーダイン大学にて国際ビジネス・マーケティングの学士号を取得。 この記事は4,435回アクセスされました。
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