この記事の共著者 : Natalie Punt, DVM. 獣医師のナタリー・パント博士は、「mPet」の創設者兼CEOです。小動物の救急医療、一般医療、獣医開業の経済的側面を専門としています。カリフォルニア大学デービス校にて生化学・分子生物学の理学士号を、バッファロー大学にて生化学の理学修士号を、ウェスタン健康科学大学で獣医学博士号を取得。
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猫のノミ駆除を始める前に、猫にノミがいるかもしれないと疑うに至った理由を考えてみましょう。猫の身体や家の中にいるノミを見つけたのであれば、確実に猫専用のノミ駆除剤を使う必要があります。しかし、猫の被毛の中や家の中でノミを見たことすらないのに、ノミの被害に悩まされることもあり得ます。その場合は猫が毛皮に棲むノミの成体を自分で駆除してしまったのかもしれません。今は見当たらなくても、猫の身体から落ちたノミの卵が数週間後に孵化するかもしれません。どちらにしても、まず猫にノミがいるかどうかを確認することが肝心です。
ステップ
- 猫の身づくろいに注意する 敏感な猫は、ノミに対してアレルギー反応を示すことがあります。ノミの唾液に対してアレルギーではない猫も、刺された部位にかゆみや刺激を感じて過剰なまでに身体をなめるようになります。頻繁に身づくろいをすることで、猫は自力でノミをすべて駆除することもあります。ノミは猫の身体に飛び移って血を吸い、また飛び降りるため、一時的にしか姿を現しません。そのため、ノミがいても飼い主には見つけられないことがあるのです。[1]
- ノミの発生を示す兆候は、猫の健康状態、ノミの数、その他の要因によって異なります。
- 貧血の症状に注意する 猫の身体にノミが大量発生している場合、被毛にたくさんのノミがいるだけでなく、失血し、貧血を発症する場合があります。その場合は、無気力、極度の疲労、歯茎の退色、筋力低下などの症状が表れます。また、白いタオルを濡らして糞をチェックし、ノミの存在を確認しましょう。ノミの有無に関わらず、貧血の症状があれば動物病院を受診しましょう。[7]
- ノミによる貧血は、子猫や高齢の猫に多く見られます。
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- 猫を固定する 猫を白いシーツか枕カバーの上に乗せます。白い布を敷くと落ちたノミやノミの糞がよく見えます。猫を膝に乗せてノミ取り櫛で梳く場合は、まず膝に白い布をかけましょう。
- ノミは体長約3、4ミリの濃い茶色の虫で、羽はありません。 [8] 櫛で梳いていくとノミが跳んで逃げるのが見えるでしょう。猫の脚の間のお腹の被毛にノミが生息しやすいので、毛をかき分けて調べましょう。
- 被毛をノミ取り櫛で梳かす 頭からしっぽまで櫛で梳かしながら、被毛と露出した皮膚をよく調べます。首の後ろ、しっぽの付け根、脚の内側は特に注意してチェックしましょう。ノミはこういった場所を好んで隠れ場所にします。[9]
- ノミ取り櫛は歯の間にノミが引っかかるように作られています。歯の間が非常に狭いので、ノミは逃げられず、櫛の表面に姿を現します。
- ノミ取り櫛をチェックする ピョンピョンと跳ぶノミは見つからなくても、ノミの卵や糞は見つかるかもしれません(塩と胡椒に似ています)。何か怪しいものを見つけたら、濡らしたペーパータオルの上に乗せてみましょう。ノミの糞は血液を含むため、濡れると暗赤色に変わります。[10]
- ノミの糞が見つかれば、猫のどこかにノミがいます。
- ノミの糞を調べる 櫛についた埃や猫の毛を一緒に白い紙の上に振り落とすと、黒い粒が見えるでしょう。ただの埃とノミの糞を区別するには、粒の上に水を散らします。ノミの糞であれば粒が赤茶色やオレンジ色に滲んできます。[11]
- 猫を白いタオルやシーツに乗せて櫛で梳くと簡単に確認できます。
- 脱毛や抜け毛を探す ノミが猫の抜け毛の原因になるのはいくつかの理由があります。ノミにしつこく刺される猫がイライラして被毛を引っ掻くために、脱毛や抜け毛の原因になることがあります。あるいは、ノミの唾液にアレルギーがある場合、皮膚がチクチクして猫が過剰に引っ掻くこともあります。[12]
- 皮膚への刺激が、ノミ以外のものに対するアレルギー反応の可能性もあります。ノミが見つからないのに猫が常に身体を掻いているようなら、動物病院に連れていきましょう。
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- ノミの治療薬を見つける ノミが見つからなくても、今いるノミを駆除し、さらに予防もできる薬剤の使用を検討しましょう。最近のノミ予防薬は安全で非常に効果的です。予防薬には市販のものと獣医師の処方が必要なものがあります。
- 犬用の製品は猫にとって有害な成分を含むため、猫専用の薬剤を選びましょう。獣医師に相談して愛猫に合った薬剤を選んでもらいましょう。
- 毎月ノミ駆除・予防の治療をする 薬剤を与える際は、製品の外箱に記載された用量、もしくは獣医師に指示された量を守りましょう。治療をすると、将来的に猫がノミに悩まされる心配はなくなり、猫の不調はノミが原因だったかどうかがわかります。治療後に症状がなくなれば、その姿を確認できなかったとしても、おそらくノミが原因だったと言えます。
- 月々の予防治療薬には経口薬、注射薬、外用薬といったタイプがあります。[13]
- 室内でのノミの生息を防ぐ カーペット、ラグ、ソファやクッションなどに毎日掃除機をかけます。ノミが再び室内に侵入しないよう、掃除機で集めたごみは必ず屋外のごみ箱に捨てましょう。ペット用の寝具はお湯で洗濯し、ノミを駆除します。
- あまりにもノミが蔓延し、手に負えない場合はくん煙式殺虫剤(バルサン)を使用する必要があるかもしれません。これはノミと卵を殺す薬剤を放出しますが、子供やペットにも有害な可能性があります。使用の前に、注意書きや効能などをよく読みましょう。[16]
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ポイント
- 家庭に複数のペットがいる場合、1匹でもノミがいる疑いがあれば、他のペットもすべてチェックしましょう。
- ノミは猫の皮膚病の主な原因ですが、一般的に診断と治療は最も簡単です。
- ノミが繁殖しやすい地域では、必ず猫に予防治療をしてノミの被害を防ぎましょう。
- 猫にノミの寄生歴があれば、条虫の駆除が必要かを獣医師に相談しましょう。
- 猫の被毛にはノミの糞だけでなく、ノミの卵(白い粒)が見つかることもあります。
- あまりにもノミの蔓延がひどい時は、害虫駆除業者に連絡しましょう。
出典
- ↑ http://pets.webmd.com/cats/guide/cats-and-compulsive-scratching-licking-and-chewing
- ↑ Sue Patterson, Manual of Skin Diseases of the Dog and Cat, (Chicester: Wiley-Blackwell, 2009), 123-129.
- ↑ http://www.vet.cornell.edu/FHC/health_resources/CW_Fleas.cfm
- ↑ Patrick J. McKeever, Tim Nuttall and Richard G. Harvey, A Colour Handbook of Skin Diseases of the Dog, Second Edition, (London: Manson/Veterinary Press, 2009), 41.-42
- ↑ http://www.catchannel.com/ten-signs-your-cat-has-fleas.aspx
- ↑ http://healthypets.mercola.com/sites/healthypets/archive/2012/04/04/feline-hyperesthesia-symptoms.aspx
- ↑ http://pets.thenest.com/tell-cat-fleas-dry-skin-11385.html
- ↑ William J. Foreyt, Veterinary Parasitology Reference Manual (Ames, Iowa: 2001), 40.
- ↑ https://www.aspca.org/pet-care/cat-care/fleas
- ↑ https://www.aspca.org/pet-care/cat-care/fleas
- ↑ http://www.petmd.com/cat/parasites/evr_ct_does_my_cat_have_fleas
- ↑ http://pets.thenest.com/can-fleas-cause-bald-spots-sores-cats-8815.html
- ↑ http://www.petco.com/Content/ArticleList/Article/13/2/1863/Flea-and-Tick-Prevention-for-Cats.aspx
- ↑ https://www.petcarerx.com/article/combining-flea-treatments-what-you-need-to-know/140
- ↑ http://vetmedicine.about.com/cs/diseasesall/a/befreeoffleas_2.htm
- ↑ http://www.petmd.com/cat/slideshows/parasites/10-ways-to-stop-biting-fleas-on-cats
- ↑ McKeever, Nuttall and Harvey, A Colour Handbook of Skin Diseases of the Dog, Second Edition, 41-42.http://www.merckvetmanual.com/mvm/integumentary_system/fleas_and_flea_allergy_dermatitis/overview_of_fleas_and_flea_allergy_dermatitis.html
- ↑ McKeever, Nuttall and Harvey, A Colour Handbook of Skin Diseases of the Dog, Second Edition, 41-42.
このHow.com.vn記事について
猫にノミがいるかを確かめるには、膝の上に白い布をかけてから、猫をのせます。次に、小さな茶色いノミがいるかどうかを目視で確認しながら、ノミ取り櫛で猫の毛を梳かしていきます。服に飛び移るノミもいれば、ノミ取り櫛に引っ掛かったり、猫にくっついたままのノミもいるかもしれません。いないように見えても、猫と白い布の上をよく調べて、塩と胡椒のように見えるノミの卵と糞がないかどうかを確認しましょう。 症状や治療法について、この記事の共著者である獣医師からアドバイスがあります。読んでみましょう!
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