津波の被害から逃れる(子供用)方法

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地震が発生したり海底火山が噴火したりすると津波が起こります。それは川に石を投げるとさざ波が立つ現象に似ています。ただし津波の場合は、さざ波とは比べ物にならない程の高い波が非常に速いスピードで海岸に押し寄せ、大きな被害をもたらします。唯一安心できることは破壊的な津波はそれほど頻繁に発生しないこと、また発生前に警告が発せられるので避難するのに十分な時間があることです。あなたも家族も友達も、きちんと津波への対策方法を知っていれば、万一津波が発生しても慌てずに済むでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

津波に備える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 自宅の危険度を判断する 
    津波発生時、海岸近くの低地は非常に危険です。災害が起こる前に自宅がどれくらいの危機に晒されているのかを知っておけば、いざという時に準備できます。両親はあなた達の家が津波危険区域にあるかどうかを知っているはずですが、あなた自身も自宅が海抜何メートルにあるのか、海岸やその他の津波危険地区からどのくらいの距離にあるのかを知っておきましょう。これらの情報を元に自治体や政府機関は住民を避難させます。知っておくと役に立ちます。[1]
    • 津波の危険性がある場所に住んでいるかどうかが判断できない場合は、地区の緊急管理部門のウェブサイトなどを調べましょう。検索エンジンや地図などに自宅の住所を入力すれば津波危険区域にあるかどうかが分かります。
    • 自宅が安全な場所にあるとしても、頻繁に行く場所が危険な場所かもしれません。自分の通う学校が海抜何メートルの地点にあるか、海岸からの距離はどれくらいかを調べましょう。両親も、自分たちの勤務先についてもこれらの情報を把握する必要があります。
    • 海岸の近くはどこでも津波の危険がありますが、太平洋側は特に断層が近くにあるため他の海岸に比べて発生し易いでしょう。[2]
    • 津波は平均して1年に2度発生し、震源の近くに影響を及ぼすだけです。海洋全域に及ぶ破壊的な津波はそれほど頻繁に起こりません。[3]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 非常用品を準備する 
    津波やその他の自然災害の心配をせずに済むなら幸いですが、万一に備えておけば身の安全を守れるでしょう。両親と一緒に非常用品を準備しましょう。津波の際に閉じ込められる、身動きが取れなくなるといった状態に陥っても、食料、水、医薬品が備わっていれば数日間生き延びることができます。持ち運び可能なバッグやリュックサック、または未使用のゴミ箱などに非常用品を詰めておきましょう。[4]
    • 非常用品一式として備える水は、1日1人あたりおよそ12リットル必要です。避難する場合は3日分を用意しましょう。家に閉じ込められてしまった場合は、2週間分あるといいでしょう。[5]
    • また缶詰めの豆などの加工食品も非常用品として確保しましょう。避難時には3日分、家に留まる場合は2週間分の食料品を備えましょう。
    • 懐中電灯や情報収集のための電池式ラジオ、予備の電池も用意しましょう。
    • 怪我に備えて非常用品一式に救急箱も加えましょう。また、家族の持病や特別なケアが必要な場合に備えて医薬品、メガネ、注射器も用意しましょう。これら全てが1週間分確保されていると安心です。
    • 赤ちゃんがいる場合はベビー用オムツ、食料、粉ミルクも準備しましょう。
    • ペットがいる場合は、首輪、リード、ペットフード、ペット用ボウルが必要です。
    • また缶切りなど、多機能を備えたツールも用意しましょう。
    • 携帯電話と充電器、送受信無線機などの通信機器もあると便利です。
    • 津波時またその後で清潔な水が利用できない可能性はありますが、歯磨き粉、歯ブラシ、消臭剤などの衛生用品も準備しましょう。トイレットペーパも数個加えましょう。
    • 緊急用の毛布、寝袋、雨具、家族全員の着替えも重要です。
    • 地区全域が載った地図も非常用品一式の中に入れましょう。避難場所が分からない時などに便利です。
    • 津波が発生したら家の中、避難所などでしばらくの間過ごさなければならないかもしれません。ゲームや本など家族で楽しめ、時間潰しになるような娯楽用品があると気が休まるでしょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 避難経路を確認する 
    低平地に住んでいる場合は、津波時に自宅に留まることはできません。避難経路を予め調べ、津波発生時に速やかに安全に高台に避難できるようにしましょう。海抜30メートル、海岸からおよそ3キロ離れた場所を家族の避難場所に選びましょう。家族全員が避難場所への経路を把握する必要があります。[6]
    • 家族全員が心身ともに準備できているかを確認するためにも、年に数回避難訓練を実施しましょう。避難訓練の目的は実際の津波発生時に、何をすべきか考えずに素早く行動できることです。
    • 津波の危険性がある場所に家族旅行に行く時は、現地のホテルやリゾートが宿泊客用に災害時の避難方針をきちんと整えているかを両親に確認してもらいましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 学校の避難計画を理解する 
    津波の発生時に学校にいるかもしれません。先生や職員が避難計画を説明する時は、注意を払ってきちんと聴きましょう。逃げるべき場所、安全に学校から離れる方法がわかります。[7]
    • 津波が発生すると避難経路が混み合うため、なかなか両親に会えないかもしれません。予め迎えに来てもらう場所をきちんと両親に伝えておきましょう。学校のどの辺りなのか、避難場所のどこなのかを両親と話し合っておきましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 家族との連絡方法を確認する 
    津波が発生すると電話が繋がらないかもしれません。家族が離れ離れになった場合を想定してお互いの連絡の取り方を決めておきましょう。携帯電話のメールが唯一の通信手段になるかもしれないので、家族全員がメールメッセージで連絡し合えるように準備しましょう。また市外に住んでいる人を家族の緊急連絡先に決めましょう。災害場所から離れている人ならば連絡が取り易いかもしれません。緊急連絡先を決めたら電話番号を覚えるか、自分の携帯電話に保存しましょう。[8]
    • 津波発生に備えて家族全員の電話番号、緊急連絡先の番号、その他の重要な連絡先の電話番号を整理して連絡先カードを作りましょう。家族全員が常にカードを携帯するようにしましょう。
    • 警察署、消防署、病院、その他救急サービスの電話番号も書き留めましょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 津波の兆候を知る 
    津波警報はテレビやラジオ、インターネットなどを通して発せられますが、自分でもその兆候が分かると役に立ちます。津波は海面下で起こる地震が原因で発生するので、まずは地面が揺れます。また、潮が沖へ引くために貝や砂、海の生物が一気に露出するかもしれません。更に、津波が近づくと飛行機のエンジン音に似た轟音が聞こえるでしょう。[9]
    • これらの兆候があったら、役所からの指示がなくてもすぐに避難しましょう。
    • 津波警報が発せられるとサイレンやその他の可聴警告が鳴るかもしれません。それらが発せられたら危険が迫っているのだと理解しましょう。
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パート 2
パート 2 の 3:

津波に対処する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 正式な避難指示に注意を払う 
    津波の影響を受け易い場所の住人に対して役所は警告を発します。その際、危険度に応じて区域ごとに避難指示が出るかもしれません。指示には注意を払い、できるだけ素早く行動を開始しましょう。これまでに家族で避難訓練を何度も実施しています。避難場所も避難経路も頭に入っているはずです。[10]
    • 正式の津波警報や避難指示はテレビまたはラジオのニュースでも視聴できます。またインターネットでも情報を入手できます。
    • 自宅から離れ、海岸や低平地にいる時に津波警報が発せられたら、速やかに内陸の方へ避難しましょう。できれば高台へ逃げると津波に巻き込まれません。
    • 津波を観察しようとその場に留まってはいけません。波が見える所にいるのであれば、すぐに逃げなければなりません。
    • 速やかに高台へ逃げられないなら、高くて頑丈な建物の屋上か木の上に登りましょう。木は津波で根こそぎにされるかもしれないので、大きくて強そうな木を選びましょう。[11]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ペットを忘れない 
    避難時、一緒に住んでいる家族全員が揃っているかを確認しましょう。ペットも忘れずに確認しましょう。危険な状況は人間にとってもペットにとっても変わりません。動物には自分を守る手段がありません。必ずペットも連れて逃げましょう。[12]
    • 津波発生時または避難途中、ペットを見失わないようにリードにつなぐか運び易いキャリアに入れましょう。自宅が津波に巻き込まれる危険性があまりないとしても、ペットが迷子にならないようにしっかりと守りましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 自分自身を津波から守る 
    海岸の近くに住んでいる場合は、津波の原因となる地震を感じるかもしれません。地震で怪我をする確率は高いため、20秒以上の揺れを感じたら床に伏せ、机かテーブルの下に潜ってテーブルの足などにしっかりと掴まりましょう。[13]
    • 揺れがおさまったら家族と一緒に避難しましょう。地震の数分後に津波が起こります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 避難時に危険を避ける 
    津波は建物や電線などを破壊する恐れがあります。重い物が崩れ落ちる恐れのある建物には近づいてはいけません。また大きな木も根こそぎにされたり、枝が折れたりする危険があるので側に寄ってはいけません。切れて地上に垂れ下がった電線にも近づいてはいけません。感電死の危険があります。[14]
    • 避難時に橋を渡る際には細心の注意を払いましょう。津波の前の地震の影響で橋が不安定になっているかもしれません。[15]
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パート 3
パート 3 の 3:

津波の余波に対処する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 怪我がないかを確かめる 
    津波がおさまった後で人助けをする場合は、先に自分自身に怪我がないかを確かめてからにしましょう。怪我をしていたら応急処置が必要かを確認しましょう。小さな擦り傷程度なら自分で手当できるでしょう。ただし、骨折などの大きな怪我をしている場合は両親に伝え、すぐに医療専門家の手当てを受けましょう。[16]
    • 怪我で激痛がある場合は動いてはいけません。症状が悪化するかもしれません。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 弟や妹、祖父母を助ける 
    弟や妹がいる場合は津波の後で彼らに怪我がないか、安全かを確かめましょう。祖父母などは自力で動けないかもしれないので手を貸しましょう。家族に大きな怪我をしている人がいたら、すぐに両親に伝えましょう。[17]
    • 救急箱の保管場所を確認しましょう。小さな怪我であれば、抗菌性の軟膏を塗ったり傷口にばんそうこうを貼ったりして手当てできます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 救出が必要な場合は直ちに援助を求める 
    津波で物が倒れて人が動けなくなることがよくあります。家族や近所の誰かが動けない状態になっていたら、自ら助けようとしてはいけません。人々を窮地から安全に救い出す道具と知識を備えた救急隊員を呼びましょう。[18]
    • 誰かを助けようとして怪我をしたり、死に至る場合があります。人助けは素晴らしいことですが、友達や家族を助けようとして自分が危険な状況に陥ってしまう場合があります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 緊急以外で電話を使ってはいけない 
    津波後の緊急活動では隊員らが電話を使って必要な物資を調達するために電話線が大変に混みます。緊急隊員が電話を使えるように、人を救出しなければいけない、医療の支援が必要だといった緊急事態以外での電話は避けましょう。[19]
    • 津波の後で家族や友達の安全確認をする場合は、携帯電話のメールを使いましょう。携帯メールのメリットは、携帯電話が繋がらなくても機能する可能性が高いことです。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 安全を確認してから自宅に戻る 
    津波で避難した後、できるだけ早く自宅に戻りたい気持ちになるでしょう。しかし、戻るのは地区から安全性に関する正式な発表があるまで控えましょう。津波は波が連続して起こり、おさまるまで数時間かかります。1つの波が去ったからといって安全だとは限りません。次の波が押し寄せるかもしれません。[20]
    • 2回目以降後の波の方が大きくて危険な場合があります。津波が全ておさまったことを確認してから自宅に戻りましょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 水の溜まった建物に近づかない 
    津波がおさまり役所から正式に自宅に戻る許可が出ても細心の注意を払いましょう。自宅や建物の中に水が溜まっている場合は、中に入ってはいけません。水の影響で床が割れたり壁が崩れたりする場合があります。そのまま家の中に入ると家族全員が危険に晒されます。[21]
    • 建物の中に水が溜まっているかどうかが分からない時は、窓越しに中を見ましょう。確かめようと中に入ってはいけません。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 自宅で危険な箇所がないかを確かめる 
    家の中に水が溜まっていなければ安心だというわけではありません。他にも危険はあります。水が引いても床が破壊されているかもしれないので足元に注意しましょう。またガス漏れの他、擦り切れたワイヤ、水に浸かったヒューズボックスやブレーカー、また濡れた電気機器など火災の原因になるものがないかも両親に確かめてもらいましょう。[22]
    • まず、大人に家の中の安全を見定めてもらいましょう。大人であれば家の中の安全性を隈なく点検できます。子供達は両親が家中の安全を確認するまで中に入るのを待ちましょう。
    • ガス漏れは匂いや漏れる音ですぐにわかります。ガス漏れだと思ったらすぐに両親に報告し、外に出ましょう。
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ポイント

  • 津波とは海岸に連続して押し寄せる大きな波です。
  • テレビ、地方局のラジオ、インターネットのニュースなどで災害の可能性について情報を集めましょう。
  • 津波に巻き込まれたら、沈まないように近くで浮いている物を見つけて捕まりましょう。
  • 自宅が津波の被害に遭い水浸しになったら、窓やドアを開けて乾燥させましょう。
  • 津波の後、水道水が汚染されているかもしれません。役所が安全性を確認するまで水道の水を飲んではいけません。
  • 地区の住民の津波に関する知識が乏しいようであれば、津波についての意識向上キャンペーンを立ち上げ、津波の危険性や、発生時にすべきことなどを地区全体に知らせましょう。
  • 津波の被害に遭いやすい地域では常に海の状態に注意を払いましょう。
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注意事項

  • 避難の選択肢として木に登るのは、それ以外に方法がない場合のみにしましょう。木は水の圧力を受けて折れてしまうことがあります。どうしても木に登る以外に逃げ道がない場合は、丈夫で背の高い木を探し、できるだけ高い位置まで登りましょう。
  • 津波で毒ヘビなどの危険な動物が建物から逃げてしまう場合があります。破壊物や瓦礫の下に危険が潜んでいないかを棒などを使って確かめながら歩きましょう。
  • 津波が引いた後、水に浮いている瓦礫はとても危険なので避けましょう。
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