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人間の歯は丈夫につくられていますが、状況によっては、壊れる、欠ける、折れるなどの外傷を受ける場合があります。歯の損傷には重度の痛みや細菌感染が伴うこともあるため、直ちに歯科医の診察を受ける必要があります。しかし、歯科医の治療を受けるまでの間に痛みを緩和させる応急手当や損傷した歯の保存の方法があります。

パート 1
パート 1 の 4:

歯の損傷を見分ける

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 衝撃を受けたり硬い物をかんだ後の痛み 
    歯が破折した後は、重度の痛みを感じます。痛みの様子を観察し、破折した歯の有無を確認しましょう。[1]
    • 破損した歯がまだ口の中に残っている場合もあるので注意しましょう。誤って飲み込んだ際に食道内を傷つけないように、口の中から歯を取り出します。歯の破片が見つかったら、保存しておきましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 不規則な痛みが続く 
    損傷がひどくない場合はすぐに痛みは感じませんが、不規則な鈍痛が続く場合があります。噛むと痛みを感じたり、熱いものや冷たい物が歯にしみる時には、さらなる経過観察が必要です。[2]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 破折やダメージを受けた歯の経過観察をする 
    破折した場所が見つかったら、損傷した箇所を観察しましょう。[3]
    • 奥歯の損傷は見えにくい場合が多いので、舌で触れて場所を確認します。ギザギザした感触がある場所が損傷している箇所です。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 腫れや炎症などの有無を調べる 
    損傷した場所が分からなければ、歯茎の様子を見てみましょう。歯茎の腫れや赤みはそこに傷があることを示しています。[4]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 歯科医の予約をとる 
    歯が損傷して痛みがある場合は、すぐに歯科医院に予約を入れましょう。損傷した歯は治療が可能なため、さらなるダメージを避けるために、すぐに歯科医の診察を受けるべきです。治療を受けるまでの間は、口を保護し、痛みを抑える方法を試しましょう。[5]
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パート 2
パート 2 の 4:

歯科医の治療を受けるまでの応急手当

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 損傷した歯を保存する 
    損傷した歯を再度接着することもできるので、歯は保存しておくことが大切です。損傷を受けた歯が傷まないように牛乳や唾液を入れた容器に保存し、歯科医院に持参しましょう。[6]
    • 損傷を受けた歯を自ら接着しようとしてはいけません。治療は適切な治療器具を使ってしかできず、自分で接着しようとすることによって神経に触れ、極度の痛みが出る場合があります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 塩水で口をゆすぐ 
    口腔内には細菌が充満しており、患部が炎症を起す場合もあるので、塩水で口をゆすぎながら患部を殺菌します。[7]
    • 大さじ1杯の塩を1カップのぬるま湯に溶かします。
    • 塩水で30秒から60秒間口をゆすぎましょう。特に損傷を受けた箇所の周辺に集中して口をゆすぎます。
    • 塩水を飲み込まないように気をつけましょう。
    • 毎食後にこれを繰り返します。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 鎮痛剤を服用する 
    歯に重度の損傷を受け、極度の痛みがある場合は、歯科医の治療を受けるまでの間に市販の鎮痛剤を服用しましょう。[8]
    • バファリンなどのイブプロフェンを服用しましょう。イブプロフェンはアセトアミノフェンより痛みに効くだけでなく、腫れを抑える効能も持ちます。イブプロフェンが手に入らなければ、タイレノールなどのアセトアミノフェンでかまいません。[9]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 損傷を受けた箇所に歯科用ワックスを塗る 
    歯ががギザギザしていると、舌や歯茎を傷つける恐れがあります。口腔内を傷つけないように、損傷を受けた箇所に歯科用ワックスを塗るとよいでしょう。ワックスは薬局の口腔ケアコーナーで販売されています。[10]
    • その他には、シュガーフリーガムで損傷箇所を覆うこともできます。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 歯医者で治療を受けるまでは食べ方に注意する 
    損傷を受けた歯を治療するまでに数日かかる場合は、食べ方に注意しましょう。食事は下記の方法でとると痛みが和らぎ、更なるダメージを軽減させることができます。[11][12]
    • やわらかい物だけを食べましょう。損傷を受けた歯は弱くなっているため、ダメージを受けやすい状態です。硬いものを食べると損傷が激しくなり痛みが出やすくなるので、治療を受けるまでの間は、プリンやスープなどのやわらかい食べ物をとりましょう。
    • 熱いものや冷たいものを避けましょう。損傷を受けた歯は温度差に極度に敏感なため、熱いものや冷たいものを避けて痛みの悪化を防ぎましょう。損傷を受けた箇所を刺激しない常温の食べ物を食べるようにします。
    • 損傷した歯を避けながら食事をしましょう。傷ついた歯はさらなるダメージを受けやすいため、その歯を避けながら食事をします。
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パート 3
パート 3 の 4:

歯の治療の選択肢

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 歯の補修 
    破折した場所がそれほど大きくない場合は、歯を補修することができます。歯を削ったり、磨いたりすることで、損傷した場所のギザギザ感や摩擦をなくします。これは簡単な治療で、痛みも少なく、一回の治療で終了します。[13]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 欠けた箇所を詰める 
    歯に穴がある場合は、虫歯の治療と同じように、アマルガムやプラスチックを使用して穴を詰めます。歯の詰め物は穴に異物などが入ることや穴が大きくなることを防ぎます。[14][15]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 クラウンによる修復 
    歯の大きな穴はクラウンで修復します。クラウンは金属製またはセラミック製で、歯の外観を復元し、歯を丈夫にします。[16][17]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 根幹治療 
    歯が大きなダメージを受けており、神経や歯髄が露出した場合は、歯を温存するための根幹治療が必要になります。炎症を起している根管内の清掃や洗浄、消毒などを行い、抜歯に至らないようにします。[18][19]
    • 根幹治療の後は、歯を保護するため、後にクラウンを被せる場合もあります。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 抜歯をする 
    歯が重度のダメージを受けている場合は、抜歯が必要になります。歯根破折した場合は、修復が不可能で、痛みや重度の炎症を避けるためにも抜歯が必要となります。[20]
    • 抜歯した箇所を補う処置は、歯科医のアドバイスを仰ぎましょう。
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パート 4
パート 4 の 4:

歯の破損を防ぐ

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 硬いものを噛まない 
    氷やペンなどの硬いものを噛む癖のある人が多く見られます。歯は丈夫に見えますが、硬いものを噛んだりすると歯が少しづつ砕かれていきます。硬いものを常に噛んでいると、歯が弱くなり、損傷の原因となるので、硬いものを噛む癖を直すことが大事です。[21]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 歯ぎしりをしない 
    睡眠中の歯ぎしりは、歯に極度の負担をかけ、時間とともにエナメル質が損傷して歯を傷つけます。[22]
    • 歯ぎしりは睡眠中にするため、その癖を直すのは困難です。歯ぎしりが原因で起こる歯の問題があるならば、睡眠中の歯の保護を目的とした歯ぎしり用マウスピースを使用するとよいでしょう。マウスピースについては、歯科医師の勧めを聞きましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 スポーツ時にはマウスピースを使用する 
    スポーツ時に歯が折れたり抜けたりする外傷が多く見られます。サッカーなどのコンタクトスポーツや野球のように硬いものが顔などに当たる危険性がある球技は、歯を損傷しないようにマウスピースを装着して行いましょう。[23]
    • マウスピースには様々な種類があります。
    • 適したマウスピースが見つからない場合は、歯科医のアドバイスを仰ぎましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 歯の手入れ 
    口腔ケアを怠ると、歯が弱る原因となり、ダメージを受けやすくなります。自ら率先して口腔ケアを行い、定期的に歯科検診を受けることによって、お口の健康を維持することができます。[24]
    • 正しい歯磨きの方法を知るために、正しく歯を磨く方法を参考にしてください。
    • 歯磨きの後には、歯垢や食べカスを除去するためにデンタルフロスを使用しましょう。
    • 歯科検診は1年に2回定期的に受け、歯の清掃などを行なってもらいましょう。
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ポイント

  • 歯が抜けた場合は、抜けた歯をミルクに浸し、直ちに歯科医院または緊急処置室で治療を受けましょう。歯が抜けた後の1時間で、歯を修正できるかどうかが決まります。
  • 損傷した歯は自ら治療することはできません。食べ物や室温の変化で知覚過敏の症状が出る場合は、歯科医のアドバイスを仰ぎましょう。慢性的な痛みは、損傷した箇所が神経や歯髄細胞を傷つけている場合もあるので、適切な治療が必要です。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Ken Miyazato, DDS
共著者 ::
口腔外科医
この記事の共著者 : Ken Miyazato, DDS. ミヤザト医師はサンフランシスコベイエリアのサンタ・クララ・バレー医療センターに勤務する歯科医です。2013年にザ・パシフィック大学で歯学博士号を取得後、2014年にルーサラン・メディカルセンターにて臨床研修を修了しています。 この記事は2,132回アクセスされました。
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