怒っているときに配偶者に話をする方法 夫婦間の不満を解消するコツ

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怒っているときに、配偶者と話をするのは難しいかもしれません。夫婦喧嘩をしている場合でも単に機嫌が悪いだけでも、不満を抑えて理性的に話をすることができないと感じることもあるでしょう。しかし、怒りに任せて喧嘩をする必要はありません。冷静になって自分の気持ちを見つめなおし、気になっていることを相手に話して解決策を見つけましょう。

  1. How.com.vn 日本語: 冷静に対応することが重要です。
    咄嗟に反応すると食って掛かかるような強い口調になることが多く、相手を怒らせてしまいます。[1] すぐに反応するのではなく、まずは深呼吸をしたり穏やかな景色を思い浮かべたりして落ち着きましょう。冷静さを取り戻して、とげとげしい態度を取らないようにします。[2]
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怒りが激しくて話せる状態でなければ少し時間をおく

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  1. How.com.vn 日本語: 怒りを抑えられない場合は、配偶者から離れましょう。
    怒っている理由をうまく説明できないときや頭に血が上って冷静に話せないときには、建設的な話をすることができません。しばらく時間をあけて冷静になってから話をしたいと伝えましょう。 その場ですべての問題を解決する必要はありません。たとえば、次のように伝えます。[3]
    • 「頭に血が上っているから、落ち着くまで待ってくれ。1時間後に話そう」
    • 「今は冷静に話せないと思うの。1晩考えて、明日になってから話し合いましょう」
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理由を考える

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  1. How.com.vn 日本語: どうして怒っているのかわからないこともあります。
    自分の気持ちを確認し、「本当の」理由は何か考えましょう。恐れ、寂しさ、孤独などの感情が根底にありませんか? 配偶者の行動に以前から不満を感じたり腹を立てたりしていましたか?もしくは、まったく別のことに腹を立てて八つ当たりをしているだけなのかもしれません。自分を悩ませているものの正体がはっきりすれば、それについて話しやすくなるでしょう。[4]
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怒っている理由をはっきりと伝える

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  1. How.com.vn 日本語: 怒っている理由を冷静に伝えましょう。
    感情を抑え込んだり相手を無視したりしても解決策は見つかりません。しかし、理由を伝えるために怒鳴る必要もありません。声を荒げると、理由ではなく怒りそのものが問題になってしまいます。「私が怒っているのは……」と冷静に伝えましょう。[5]
    • たとえば、「私が怒っているのは、玄関先に塩を撒いてって頼んだのにあなたが忘れたからなの。赤ちゃんを抱えて帰ってくるのに、足を滑らせて転んだら2人とも怪我をしたかもしれないでしょ」などと伝えます。
    • 声のトーンとボディランゲージに気をつけましょう。これらは、相手の反応に影響を及ぼします。感情が高ぶって声が大きくなってきたら話を中断し、深呼吸をするか気持ちを落ち着かせるために少し時間をおきましょう。[6]
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できるだけ具体的に話す

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  1. How.com.vn 日本語: 怒っている理由をすべて話すことが重要です。
    「私が怒っているのは……」と言っても、問題の表面だけしか話していないことがよくあります。怒りの根底にある問題や行動パターンがあれば、それについても伝える必要があります。こうすると、不満の原因をすべて理解してもらえるでしょう。[7]
    • たとえば、「私が怒っているのは、あなたがお義母さんを家に呼んだから」と言うと、理由がはっきりわかりません。「私が怒っているのは、お義母さんがあなたの目の前で私を侮辱したのにそれでも家に呼んだから」と言って、根本的な問題をはっきり伝えましょう。
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「私は……と感じている」という言葉を使って自分の気持ちを話す

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  1. How.com.vn 日本語: 自分の気持ちを打ち明けて理解してもらいましょう。
    「どうして怒られるのかわかるでしょ」などと言うと、気持ちが伝わらないだけでなく相手を怒らせてしまうかもしれません。しかし、「私は……と感じている」という表現を使うと、非難されていると相手に感じさせることなく、自分の気持ちを伝えたり配偶者の言動に不満を感じている理由を伝えたりすることができるでしょう。「あなたが……したから私は……と感じた。理由は……だから」と話してみましょう。[8]
    • たとえば、「あなたがお義母さんを家に呼んだのがすごくショックだった。お義母さんは、私のことが嫌いだってはっきり言ったのよ。そのお義母さんを家族のイベントに呼ぶなんて、私がお義母さんにされたことをあなたは全く気にしていないみたいで悲しい」などと言いましょう。
    • 配偶者の言動に腹を立てている場合は、本人ではなくその言動について話しましょう。「あなたは失礼だ」ではなく、「私が帰宅してもテレビを観たままこっちに顔を向けないなんて、無視されている気がする」と言うようにします。[9]
    • 「いつも」や「絶対に」などの極端な表現を使わないようにしましょう。相手は、拒絶されていると感じてしまうかもしれません。[10]
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思いやりを忘れない

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  1. How.com.vn 日本語: 怒っていても、相手への思いやりを忘れないようにしましょう。
    皮肉、侮辱、「離婚」という言葉は、夫婦関係を傷つける言葉の暴力です。配偶者に話をするときには、どんなに怒っていても常に思いやりを忘れないようにしましょう。[11]
    • あなた自身も配偶者の思いやりのない態度に我慢をする必要はありません。必要に応じて、「喧嘩をしても失礼な態度を取らないでね。ひどい言葉を使うようなら落ち着くまで話をしない」などと伝えて、受け入れられることと受け入れられないことの境界線を設定しても良いでしょう。
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配偶者の考えを聞く

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  1. How.com.vn 日本語: 相手も自分の考えを話す必要があります。
    腹を立てていると、配偶者に嫌がらせをされていると思い込んでしまうかもしれません。しかし、配偶者の気持ちや意図を本当に理解できているのか自問してみましょう。頭に血が上って、嫌がらせだと決めつけているだけかもしれません。[12] 相手の考えや気持ちを尋ね、口を挟んだり話を遮ったりせずにきちんと耳を傾けましょう。[13] こうすると、お互いを理解しやすくなります。
    • たとえば、配偶者が残り物を保存しないで捨てていることに腹を立てているとします。この場合は、食べ物を無駄にしていると決めつけるのではなく、理由を聞きましょう。保存するという方法があることを知らないのかもしれません。
    • 問い詰めるのではなく、落ち着いてやさしく尋ねましょう。「何でこんなことしたの?」と聞くのと「きっと理由があるのよね。教えてくれる?」と聞くのとでは大きな違いがあります。[14]
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批判を受け入れる

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  1. How.com.vn 日本語: 配偶者が問題を持ちだしたら、耳を傾けることが重要です。
    相手の話をきちんと聞き、それに対処する必要があります。話をきちんと聞かずに「しょうがなかったんだよ」「しつこいな」 などと言うと、相手は無視されたと感じるでしょう。配偶者の言っていることを受け流したり非難したりするのではなく、 きちんと聞いて相手の気持ちに理解を示しましょう。[15]
    • たとえば、「あなたが友達と遊んでばかりいるのが不満だ」と言われたら「嫉妬して束縛しようとしている」と決めつけるのではなく、配偶者が心配する理由を尋ねましょう。
    • 配偶者が言ったことが気に障ったのなら、その理由を考えてみましょう。たとえば、監視されているように感じたのかもしれません。もしくは、本当は自分が間違っているのがわかっていても認めたくないのかもしれません。[16]
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解決策を見つけることに目を向ける

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  1. How.com.vn 日本語: 結婚生活は、夫婦の共同作業です。
    しかし、お互いに相手のすべてに同意できるわけではなく、必ずしも同じ意見を持っているわけでもありません。そのため、お互いが納得できる解決策を見つけることを目標にする必要があります。共通の目標を見つけて同意し、お互いが納得できる解決策について話し合い、それを実現するための方法を考えましょう。[17]
    • たとえば、配偶者が食料品にお金を使いすぎているのが不満な場合は、お互いが納得する予算を立ててクーポンや特売情報を一緒に探しましょう。また、配偶者が割り当てられた家事を忘れるのが不満なら、家事の一覧表を作ること、習慣をつける方法、リマインダーを設定することなどについて話し合いましょう。
    • ただし、自分が考えた解決策を配偶者に押し付けるのはやめましょう。お互いが納得できる解決策を一緒に考えるようにします。[18]
    • 妥協することが重要です。配偶者に「勝つ」必要はありません。「常に自分が正しくないと気が済まない」、「最後の一言を言ってやらないと気が済まない」などと感じる場合は、すこし時間をおきましょう。[19]
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配偶者にぶっきらぼうな態度を取ったりきつい言葉を使ったりした場合は謝る

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  1. How.com.vn 日本語: 夫婦だからといって失礼な態度が許されるわけではありません。
    配偶者に腹を立てることは珍しくありませんが、そうしてしまった場合は、自分の態度を反省して謝る必要があります。 「イライラしていて八つ当たりしちゃった。ごめんね」などと言って謝りましょう。[20]
    • 「君がそう感じたならすまなかった」や「全部俺が悪いんだろ」などと言うのはやめましょう。これは、見下されていると感じさせる言葉であり、謝罪ではありません。[21]
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不満を明らかにして問題に対処する

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  1. How.com.vn 日本語: 不満をほのめかしたり冷たい態度を取ったりしても問題は解決しません。
    受動攻撃的行動を取ると配偶者は疎外感を覚え、冷たい態度を取っても不満の理由は伝わりません。不満を打ち明け、配偶者の言い分も聞き、建設的な解決策を見つけることを目標にしましょう。[22]
    • どうしようもないことや過去のことを持ち出すのはやめましょう。それについて今できることは何もなく、今起こっている問題の解決にもなりません。[23]
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怒りによって夫婦関係が悪化する場合は、専門家に相談する

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  1. How.com.vn 日本語: 激しい怒り、爆発的な怒り、暴力的な怒りに自分1人で対処するのは難しいかもしれません。
    肉体的、または感情的に配偶者を傷つけたいという衝動に駆られる、定期的に配偶者に腹を立てる、お互いに怒鳴り合うなどの場合は、第三者に助けを求めましょう。[24] 怒りのコントロールを扱う専門家に相談して、怒りに対処する方法を教えてもらいます。[25] 夫婦関係の修復とコミュニケーションの改善のために、夫婦でカップルカウンセリングを受けても良いでしょう。[26]
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ポイント

  • 場合によっては、状況を和らげるためにユーモアが役立つかもしれません。ただし、配偶者を嘲笑したり皮肉を言ったりするのはやめましょう。[27]
  • 配偶者の機嫌が悪いときには、怒るのではなく気にしないようにしましょう。共感できることに目を向けるようにします。[28]
  • 夫婦間のすべての問題について喧嘩や口論をする必要はありません。話し合うべき問題と、そうでない問題を賢く選びましょう。[29]
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  1. https://www.apa.org/topics/anger/strategies-controlling
  2. https://www.psychologytoday.com/us/blog/couples-thrive/202104/feeling-angry-your-spouse-lets-talk-about-it
  3. https://www.apa.org/topics/anger/control
  4. https://www.psychologytoday.com/us/blog/some-assembly-required/201703/how-have-difficult-conversations
  5. https://www.psychologytoday.com/us/blog/feeling-it/201709/6-ways-the-most-emotionally-intelligent-people-handle-anger
  6. https://www.apa.org/topics/anger/control
  7. https://www.psychologytoday.com/us/blog/couples-thrive/202104/feeling-angry-your-spouse-lets-talk-about-it
  8. https://www.apa.org/topics/anger/control
  9. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/relationship-help.htm
  10. https://www.nbcnews.com/better/lifestyle/chore-war-how-stop-fighting-about-housework-get-cleaning-done-ncna1039916
  11. https://www.psychologytoday.com/us/blog/fixing-families/201806/after-argument-the-right-way-make
  12. https://www.npr.org/2021/06/02/1002446748/youre-apologizing-all-wrong-heres-how-to-say-sorry-the-right-way
  13. https://www.psychologytoday.com/us/blog/couples-thrive/202104/feeling-angry-your-spouse-lets-talk-about-it
  14. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/relationship-help.htm
  15. https://www.apa.org/topics/anger/help
  16. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/anger-management.htm
  17. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/relationship-help.htm
  18. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/anger-management.htm
  19. https://ideas.ted.com/3-ways-to-help-you-be-your-best-self-in-your-relationship/
  20. https://www.helpguide.org/articles/relationships-communication/relationship-help.htm

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Kelli Miller, LCSW, MSW
共著者 ::
心理療法士
この記事の共著者 : Kelli Miller, LCSW, MSW. ケリ・ミラーはカリフォルニア州ロサンゼルス在住の心理療法士、著者、テレビ・ラジオ番組司会です。 家族・夫婦関係、鬱病、不安症、性別の在り方、育児に関する個人カウンセリングを専門に行うかたわら、ヴィラ治療センターにてアルコール・薬物依存症およびアンガーマネジメントのグループカウンセリングを開催しています。「ケリ教授が教える夫の探し方」の著書でもあり、多動性障害をとりあつかった本「多動性障害ともに育つ—子供用問題集」は新世代インディー本賞を獲得しました。 LA Talk Radio放送の「The Examiner」では人間関係を専門とするの司会者としても活躍し、世界に向けメッセージを発信。YouTubeチャンネル<https://www.youtube.com/user/kellibmiller>や、Instagram-アカウント名@kellimillertherapyにこれまでの業績を投稿しています。フロリダ大学にて社会学・健康学の学士号を、ペンシルバニア大学にて社会福祉学の修士号を取得。 この記事は4,561回アクセスされました。
カテゴリ: 家庭生活

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