学校でのいじめに対処する方法

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昔の校庭ではよく、「他人に嫌なことを言われても傷つく必要はない」と言われたものでした。覚えていますか。しかし、今日では、この言葉は全く真実ではありません。4分の3の児童や生徒が学校でいじめを受けたり、からかわれたりしたことがある、と答えています。[1] からかいといじめは似ていますが、両者の決定的な違いは、加害者の意図です。相手の心や体を痛めつけようという意図で繰り返しからかえば、それはいじめになります。[2]いじめは今、学校で最大の問題の1つであり、「少なくとも週に1回はいじめを受ける」と報告する生徒の割合が着実に増加しています。[3]いじめの被害者は心身ともに傷つくだけでなく、恐怖感、孤独、羞恥心、そして寂しさを抱くようになります。加えて、登校を怖がったり、学校に行きたくないと思ったりします。この記事では、学校でのいじめに対処する方法を紹介します。

方法 1
方法 1 の 4:

然るべき人に報告する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 両親や信頼できる人にいじめられている事実を報告する 
    いじめられている場合は、何よりも最初に大人に伝えることが非常に重要です。[4]
    • 受けているいじめについて全てを両親に話しましょう。親は、子供のために何でもする覚悟でいます。また、子供に何が起こっているかを常に把握したいと考えています。親に話せば、親からから学校の先生に、いじめをやめさせるように頼んでくれる場合もあります。担任の先生にいじめについて話すのに抵抗がある場合や、いじめっ子からの仕返しを恐れている場合には特に、親に話すことが重要です。
    • 起こっていること全てを日記につけると役立ちます。日記をつけていれば、親や他の大人に具体的な内容を知らせることができます。[5]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 受けているいじめや虐待行為を学校に報告する 
    担任の先生、校長先生、学校の職員やその他助けてくれそうな人に報告しましょう。[6]然るべき大人には、いじめ問題に介入し、いじめをやめさせる権力があります。 先生にいじめ行為が見つかると、処分が下ることを恐れて、いじめをやめるいじめっ子がいます。
    • いじめを受けている場合、先生は強力な助けになります。いじめられいている生徒を休み時間に教室に留まらせたり、2人1組になって互いに助け合う「バディーシステム」導入したりして、被害者を守ることができます。
    • 同一人物にいじめを受けている生徒が他にもいる可能性があるため、学校にいじめの事実を報告することは非常に重要です。[7]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 いじめについて率直に話す 
    誰かに少しだけいじめられている事実を話すだけでも、心が安らぎます。話す相手としては、生徒指導の先生、兄弟姉妹、友達などが良いでしょう。解決策を提案してくれるかもしれません。しかし、親や先生に報告する代わりとして、彼らだけに話をするのは効果的な手段ではありません。孤独感を和らげる目的でのみ、学校の先生や親以外の誰かに、いじめられている事実を話してみましょう。
    • 仲間同士のカウンセリングプログラムを導入している学校があり、そのプログラムのおかげで救われた、と報告する生徒もいます。[8]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 声に出して言うことを恐れない 
    大人に話すことイコール告げ口ではありません。いじめは我慢すべき問題でも、些細な問題でもありません。いじめは間違った行為です。いじめを受けたり、誰かがいじめられているのを見かけたら、声を上げることが問題解決のために重要です。[9]
    • 自分1人で、いじめに立ち向かうことはできないことを覚えておきましょう。誰も1人では対処できません。大人であってもです。虐待、いじめ、嫌がらせ、暴力に対処する場合は、必ず助けを求めましょう。
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方法 2
方法 2 の 4:

いじめっ子を避ける

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 あらゆる場所でいじめっ子を避ける 
    いじめっ子に出会わないようにして、いじめっ子に自分をいじめる機会を与えないようにしましょう。[10]
    • いじめっ子に常に出くわす場所を考え、そこに行ったり通ったりするのを避けましょう。
    • 自宅から学校までのルートを変えましょう。また、学校内でも移動の仕方を変えましょう。
    • 授業をサボったり隠れたりしてはいけません。あなたには、授業を受ける権利及び教育機会がもたらす利益を享受する権利があります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 そのままの自分に満足する 
    自分を最高の気分にさせるもの、最高の自分に見せるものを考えましょう。自分の強み、才能、目標に焦点を当てましょう。[11]
    • もっと健康的になりたいなら、ソファでテレビを見る時間を減らし、運動の時間を増やしましょう。
    • 気に入っている自分の長所をリストに書き出し、毎朝登校前にそのリストを読み上げて、自信を高めましょう。
    • 自分が好きになれると自信が更に高まり、自尊心を築く助けにもなります。その上、学校でも自信に満ちて行動できるようになり、いじめっ子に出くわすことが怖くなる可能性もあります。[12]
    • 自分にポジティブな影響を与える友達と過ごしましょう。スポーツやクラブ活動は、互いを高め合うポジティブな友情を築くのに役立ちます。[13]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 断固たる態度で落ち着いて振る舞う 
    勇敢に振る舞うだけで、いじめっ子が自分に近づいたり脅迫したりするのを防ぐことができる場合があります。[14]
    • 堂々と頭を高く上げて歩きましょう。「自分に干渉するな」というメッセージを送ることができます。[15]
    • 自分に自信が持て自分を好きになれれば、苦もなく勇敢に振る舞え、実際に自分は勇敢だと簡単に思えるようになります。また、それは訓練で培われます。頭を高く上げて歩き、人々に視線を向け、自分に視線を向ける人には、きちんと挨拶をする練習をしましょう。叫ぶのではなく、大きなかつ明瞭で断定的な口調で話す練習をしましょう。練習は嘘をつきません。覚えておきましょう。 [16]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 バディシステムを使う 
    いじめっ子を避けるには、1人でいるよりも、2人で一緒に行動すると効果的です。友人や友達グループと一緒に登校したり、休み時間にグループで遊んだりしましょう。 いじめっ子に出くわす可能性があると思う時はいつでも、どこでも、友達と一緒に行動するよう努めましょう。[17]
    • 自分を助けてくれる友人(バディ)がいるなら、自分もその友人を助けるバディになりましょう。自分のバディがいじめ問題で悩んでいるなら、力になると伝えましょう。友人がいじめられているのを見れば、それがどんなに辛いことか、あなたは分かっているはずです。大人に報告し、いじめに遭っている友人のために一緒に立ち上がり、いじめっ子にその行為をやめるように言いましょう。[18] いじめを受けている人には、親切な言葉をかけ力になりましょう。[19]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 いじめっ子の言動には耳を傾けない 
    できる限り、いじめっ子からの脅迫を無視するようにしましょう。聞こえないふりをし、すぐにその場から安全な場所に移動しましょう。[20]
    • いじめっ子は常に、誰かをからかって相手の反応を見ようとします。気づかない振りをしまそう。内心どんなに気にしていても、気にしていない振りをしましょう。自分の期待通りの反応がないと分かれば、いじめっ子は「楽しみ」を見出せず、いじめ行為をやめる場合があります。
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方法 3
方法 3 の 4:

自分のために立ち上がる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 いじめられない「権利」があることを認識する 
    嫌がらせを受けているとしても、それはあなたのせいではありません。あなたは、他のみんなと同じように、安心して生活できるのが当然です。[21]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 「やめて!」と言う 
    いじめっ子に「やめて!」と、大きな声でキッパリと言い、必要に応じてその場を去るか、逃げましょう。[22]
    • 「ちょっかい出すのはやめて」と率直に言うのも効果的です。
    • いじめっ子に堂々と立ち向かい「やめて!」う言うだけで、怖がっていないこと、かつ相手の卑劣な行為に甘んじるつもりはないという、断固たる姿勢を示すことができます。いじめっ子がいじめの対象にするのは、一人り立ちできず、虐待に甘んじ、相手の言うことに従いがちな子どもがほとんどです。
    • 数が多いほど強みになることを理解しましょう。友達と組んでいじめっ子に立ち向かい、「ちょっかいを出すのをやめて」「脅かすのをやめて」と言って、一緒に立ち去りましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 自分の気持ちを表さない 
    事前に計画しましょう。どうすれば怒らないように、また動揺していることを示さないようにできるでしょうか。
    • 気を逸らしてみましょう。100から逆さまに1まで数えてみましょう。あるいは、頭の中で好きな歌を歌ったり、言葉を逆から言ったりしてみましょう。状況が改善されるまで、いじめ以外の何かに没頭できれば、気持ちを表に出すことも、いじめっ子の期待通りの反応を示すこともしなくなるでしょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 いじめ返してはいけない 
    自分や友達をいじめている相手に対処しようと、相手を殴ったり蹴ったり、押し倒したりしてはいけません。[23] 反撃すれば、相手の反応を見たくていじめ行為に及ぶいじめっ子をいい気にさせてしまいます。
    • また、反撃は危険な行為です。反撃に出ていじめっ子に勝てば、自分は誰よりも強いと勘違いしてしまい、自分自身がいじめの加害者になる可能性があります。誰かが傷つけば、あなたがトラブルに巻き込まれます。友達と一緒に行動し、身の安全を図り、最も近いところにいる大人を見つけるのが最善です。
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方法 4
方法 4 の 4:

学校からいじめ問題をなくす

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 全員に参加してもらう 
    学校をいじめのない場所にすることを提案し、学校関係者全員(教師、管理者、生徒)に同意してもらいましょう。[24]
    • 学校所属の運転手など、直接学校生活に関与しない人にも、いじめ撲滅運動の支援を求め、運動にも参加してもらいましょう。[25]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 言葉を行動に移す 
    児童・生徒のために学校からいじめをなくすには、集会を開いたり、いじめ撲滅運動の看板を掲げるだけでは不十分です。
    • 生徒1人1人の他の生徒に抱いている考え方を改善しましょう。いじめ撲滅運動には、生徒たちが色々な面で自分とは異なる他の生徒について学び、理解するレッスンプランが必要です。特に、生い立ち、人種、文化が異なる生徒や、特別な学習方法や学習能力を持つ生徒について学べる機会が必要です。[26]または、先生がグループプロジェクトを打ち立てそれを通して、生徒たちに協力の重要性を教えるのも効果的です。グループプロジェクトは、生徒が妥協の仕方や、わがままにならずに自分自身を主張することを学ぶのに役立ちます。[27]
    • いじめに関するルールと、いじめ行為に伴う罰則などを話し合い、話し合いの結果を学校内に掲示し、保護者にも送付し、地元の新聞に記事として載せてもらい、地域全体でいじめ問題に対する意識を高めましょう。そうすることで、大規模な変革を進めることができます。[28]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 より強力な監視システムを作る 
    学校でのいじめのほとんどは、通学路、カフェテリア、トイレ、廊下、更衣室など、大人の目の届き憎い場所で発生します。[29]
    • 学校は、監視員を配備したり、有線監視カメラなどを含む、強力なセキュリティシステムを設定することで、これらの領域に対処する必要があります。[30]
    • 学校はまた、提案箱や、生徒がテキストメッセージやボイスメールでいじめを報告できるホットラインなど、匿名で報告が可能なシステムを確立することもできます。[31]
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ポイント

  • 自分を情けない人間だと思ってはいけません。あなたは十分に素晴らしい人間です。そのままの自分を好きになりましょう。いじめっ子は自分に不安を感じていて、その不安を払拭したいがために、他の人をいじめるのです。
  • いじめられている、と大人に伝えるのは、告げ口行為ではありません。「誰々さんが授業中ガムを噛んでいる」などと自分には関係のないことや、「休憩時間中、誰々さんがぶつかって来た」などと怪我を負わされてはいないのに、それを大人に伝えれば、告口行為となるでしょう。
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  1. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  2. http://www.mayoclinic.org/healthy-living/childrens-health/in-depth/bullying/art-20044918?pg=2
  3. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  4. http://kidshealth.org/parent/emotions/behavior/bullies.html#
  5. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  6. http://www.cyh.com/HealthTopics/HealthTopicDetailsKids.aspx?p=335&np=286&id=1629
  7. http://www.cyh.com/HealthTopics/HealthTopicDetailsKids.aspx?p=335&np=286&id=1629
  8. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  9. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  10. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  11. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  12. http://www.bullyonline.org/schoolbully/tackle.htm#children
  13. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  14. http://kidshealth.org/parent/emotions/behavior/bullies.html#
  15. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  16. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  17. http://kidshealth.org/kid/grow/school_stuff/bullies.html#
  18. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  19. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  20. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  21. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?
  22. http://www.huffingtonpost.com/franklin-schargel/bullying-what-schools-par_b_4103901.html?

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Katie Styzek
共著者 ::
スクールカウンセラー
この記事の共著者 : Katie Styzek. ケイティ・ステイザックはシカゴ公立学校のスクールカウンセラーです。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にて初等教育学の学士課程(数学専攻)を修了。カウンセラーの職につく以前は中学校の数学、科学、社会科教師を3年間務めました。ディポール大学にてスクールカウンリングの修士号を、ノースイースタン・イリノイ大学にて教育リーダーシップの修士号を取得。 イリノイ州カウンセラー承認資格(タイプ73-公務員)イリノイ州校校長就任資格(旧タイプ75)、イリノイ州初等教育教諭資格(タイプ03-幼稚園から中学校まで)を保有。全国専門教育基準委員会よりスクールカウンセリングの全国認定資格を受けています。 この記事は1,163回アクセスされました。
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