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地震は大きな破壊をもたらす恐れのある自然災害で、特に環太平洋地域はその発生リスクが高い地域です。大地震の後は家が乱雑になり、電気、水道、ガスの供給なしで過ごさなければならない場合もあります。地震が発生しても被害や怪我を最小限に留めるための方法をいくつか紹介しましょう。

  1. How.com.vn 日本語: Step 1 家や職場で災害対策計画を立てる 
    地震時にすべき事を地震の発生前に確認しましょう。家族と一緒に対策計画を立て定期的に話し合いましょう。一番重要なのは、地震発生時に何をすべきかを理解している事です。[1] 計画には次のことを盛り込みましょう
    • 家の中で一番安全な場所を特定する。頑丈な机やテーブルの下、強固なドアの側などが身を守るのに良い場所です。身を防ぐものがない場合は、壁の近くで床に伏せ頭と首を保護しましょう。鏡、食器棚、固定されていない大きな家具、外の壁際や窓の近くは避けましょう。
    • 物の下敷きになった時、物に挟まれた時の救助の求め方を共有する。破壊されたビルでの捜索作業では音が頼りです。3回続けて何かを叩くか、笛を吹いて自分の居場所を知らせましょう。[2]
    • 習慣化するまで練習する。定期的に計画を実践しましょう。実際には計画通りに行かない場合があり数秒間で調整をしなければなりません。[3]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 「姿勢を低くし、体を保護し、動かない」が習慣化するまで練習する 
    地震が発生したら、床に伏せ、強固な机かテーブルの下に潜り、じっと動かないことが一番の防御方法です。揺れや落下物に注意しましょう。家中の全ての部屋で練習しましょう。地震に備えて、どこにいても安全な場所が分かるようにしておきましょう。[4]
    • 外にいる場合は、木やビルなど倒れたり壊れたりするものから離れ、広い場所に逃げましょう。身をかがめ落下物から頭を守り揺れが収まるまで動いてはいけません。[5]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 基本的な応急処置と心肺機能の蘇生方法を学ぶか、家族の1人が知識を身につける 
    緊急時の対処方法については地元の公共団体などが訓練や資料を提供してくれるでしょう。各地域の赤十字では一般的な怪我や緊急時の救助法などの講習会を定期的に開いています。
    • クラスに参加できない場合は、応急処置の仕方を学べる本を購入し、然るべき場所に保管しましょう。また救急箱を用意しましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 地震の後で家族が集合する場所を決めておく 
    建物から離れた場所を指定しましょう。指定場所に行けない場合に備えて一人一人がどうすべきかを予め決めておきましょう。地域で指定された避難場所がある場合は、家、学校、職場に最も近い避難場所を家族全員で確認しましょう。
    • 家族同士が連絡し合えない場合に備え市外の親戚などを連絡先に特定しましょう。何かの理由で家族に電話をかけられない時は、親戚に連絡をとり家族全員が会えるように調整役をお願いしましょう。電話回線は災害時に混雑します。災害用伝言ダイヤル(171)は家族や大切な人にメッセージを残せるサービスです。固定電話、携帯電話、公衆電話、PHS、IPS電話等で幅広く利用できます。家族と共有しておくと地震や災害時に連絡が取り合えるでしょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 電気、ガスなどのスイッチを切る 
    ガスの供給線が壊れるとガスが漏れて爆発する恐れがあります。災害前に電気やガスなどの操作方法をしっかりと覚えておきましょう。ガス漏れにも素早く対処できるでしょう。[6]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 緊急連絡先を共有する 
    家族や職場の関係者全員で緊急連絡先を共有しましょう。安否確認が必要な人全てを押さえ、行方不明になった場合の連絡方法を予め確認しましょう。併せて通常の連絡先と緊急時の連絡先の両方を各人に訊いてリストにしましょう。[7]次の事柄もリストに書き加えましょう。
    • 隣人の名前と電話番号。
    • 大家の名前と電話番号。
    • 健康上の重要な情報。
    • 火事や救急の場合の連絡先、警察や保険会社の連絡先。[8]
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 地震発生後の帰宅方法やその経路を考える 
    地震はいつ発生するか分かりません。職場、学校、バスや電車の中で地震に襲われるかもしれません。地震発生後、長時間に渡り道路や橋が通行止めになったり閉鎖されたりする可能性が高いため、いつでもどこからでも帰宅できるように帰宅経路を何通りか事前に確認しましょう。危険性の高い橋や建物などを避けた経路を確立しましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

緊急地震用に必需品を備える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 非常用品を家族全員が分かる場所に保管する...
    非常用品を家族全員が分かる場所に保管する 地震で家に閉じ込められた場合、家の中で数日間生き延びられるように非常用品を備えましょう。
    • 広い家や4〜5人以上の大家族なら、非常用品一式を余分に揃えて複数の部屋に準備しておきましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 最低でも3日分の食料と水を準備する 
    家族1人につきおよそ4リットルの水が必要です。加えて食料や応急手当用品も用意しましょう。配給に備えて手動の缶切りがあると便利です。また、次のような保存食品も備えておきましょう。
    • 果物、野菜、豆類の缶詰やツナ缶。
    • クラッカーや塩辛いスナック。
    • キャンプ用の食べ物。[9]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 太陽光発電またはハンドル操作で点灯する懐中電灯やラジオ、または通常の懐中電灯と予備の電池を準備する ...
    太陽光発電またはハンドル操作で点灯する懐中電灯やラジオ、または通常の懐中電灯と予備の電池を準備する 家族1人につき1つずつ用意するといいでしょう。また、 携帯用の電池式ラジオも準備しましょう。太陽光または低い動力で起動するラジオは電池の心配が要らないので購入する価値があるでしょう。
    • 予備にケミカルライト、マッチ、蝋燭も準備しましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 応急処置用具を用意する 
    救急用品一式で最も重要な用具です。次の物をすべて揃えておきましょう。[10]
    • 包帯とガーゼ。
    • 抗生物質軟膏と消毒用アルコール。
    • 鎮痛剤。
    • 広域抗生物質の錠剤。
    • 下痢止め(緊急時の脱水症状を止めるために不可欠)。
    • はさみ。
    • 手袋と防塵マスク。
    • 針と糸。
    • 応急副子。
    • 圧迫包帯。
    • 最新の処方箋。
    • 浄水錠剤。[11]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 緊急対策として外に出るための基本道具を揃える 
    レスキュー隊に力を貸すことがあるかもしれません。また、家の中で破壊物に挟まれて身動きが取れない時に、破片を移動しなければならないこともあるでしょう。次の物を準備しましょう。
    • ガス栓用のスパナ。
    • 重厚なハンマー。
    • 作業用手袋。
    • バール。
    • 消化器。
    • 縄ばしご。[12]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 緊急時、快適に過ごせるための用具を準備する 
    これまでに紹介した用具は全て必需品ですが、時間とお金に余裕があれば次の物も揃えておくと便利です。
    • 枕と毛布。
    • つま先部分が覆われた靴。
    • ビニール袋。
    • 使い捨て用刃物類、皿、コップ。
    • お金。
    • トイレ用品。
    • ゲーム、トランプ、子供用のおもちゃ、筆記用具など。[13]
    • 警察無線スキャナがあると周辺の事態が把握でき、警察や消防などのヘルプが必要な時に便利です。
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方法 3
方法 3 の 3:

自宅での被害を最小限に抑える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 大きな家具などを壁やドアに固定する 
    地震発生前に処理しなければならない危険が家の中にたくさんあります。最も大きな危険となるのは落下物ですが、未然の処置で落下物による怪我を避けることができます。
    • 本棚、食器棚など全ての棚を壁にしっかりと固定しましょう。[14]
    • 取り付け用金具を使い、ユニット家具、本棚、その他の背の高い家具を壁の中の間柱にしっかりと固定しましょう。スチール製の取り付け用具は標準的な物でも丈夫で取り付けも簡単です。
    • 大きい物、重たい物は棚の下の段か床の上に置きましょう。地震の時に落下する恐れがあっても、落下する距離が短ければ被害が小さくて済みます。机の上などにねじで固定しておくのもよいでしょう。[15]
    • 金魚鉢、花瓶、生け花、彫像など重心の低いものは滑らないように、滑り止めマットを使用しましょう。
    • 透明のナイロンコードを使って背が高い物、重い物が倒れないように固定しましょう。まず、丸環付きのねじを壁にはめ込み、次に花瓶などの室内装飾品に糸を巻きつけ、巻きつけた糸を壁にはめ込んだねじに固定しましょう。[16]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 窓ガラスが壊れないように窓用フィルムを取り付ける 
    最終手段として、窓ガラスの対角線上にマスキングテープを貼ることで窓ガラスを保護することができるでしょう。[17]地震が発生しやすい地域では、窓にこのような地震対策が必要とされますが確認しましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 瓶、ガラス、瀬戸物などの割れやすい物は掛け金のついた食器棚にしまう 
    食器棚の掛け金をしっかり留めて食器棚が開かないようにしましょう。装飾品、置物、ガラス製品は、粘着タックやプラスチック用パテを使用して棚に固定しましょう。
    • 家具や置物などを固定できるシンプルな耐震パテも市販されています。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 椅子やソファーなど座って休む場所の上や寝室の天井に吊るしてある物をしっかりと固定するか取り除く ...
    椅子やソファーなど座って休む場所の上や寝室の天井に吊るしてある物をしっかりと固定するか取り除く 重い写真や絵画、照明器具、鏡は、ベッドやソファーなど休む場所から遠ざけましょう。従来の絵画用留め金は耐震用ではないかもしれませんが、簡単に修理できます。留め金の曲がっている部分を中に押し込むか、曲がっている部分に詰め物を入れて裏あて材との隙間を埋めましょう。あるいは、重い額に耐え得る強力な留め金とコードを購入しましょう。[18]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 自宅に最新の地震対策が施されているかを専門家、家主、または地域の自治会や都市計画委員会などに確認する ...
    自宅に最新の地震対策が施されているかを専門家、家主、または地域の自治会や都市計画委員会などに確認する 天井や家の土台に深い亀裂がある場合は直ちに修理しましょう。構造上の弱点が見られる場合は、専門家に相談しましょう。自宅の土台、基礎が適切に補強され法律を遵守しているかを確認しましょう。
    • 配管業者に、たわみ継ぎ手(地震などによる振動を遮断するための装置)をガス管に取り付けてもらいましょう。同時に、送水管にも取り付けてもらうといいでしょう。
    • 煙突を固定する場合は、L字金具と紐を使い煙突を壁の天辺、天上板部分、合わせて底辺の基礎部分に固定しましょう。家にクラッド材が使われているなら、L字金具を壁に、そして天井野縁または屋根の垂木にしっかりとボルトで固定しましょう。屋根の上に出ている煙突部分は屋根にしっかりと固定しましょう。[19]
    • 電気やガスの配線、家電を確認しましょう。修復が必要であれば即実行しましょう。たわみ継ぎ手や配線に欠陥があると地震時に火災の危険があります。家電を固定する際は、既存の穴を使用するか、皮革を輪にして家電に貼り付けるようにしましょう。家電に穴を開けてはいけません。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 地域コミュニティーと協力し合って地震時の集合場所、地震対策ワークショップ、支援グループを見つける ...
    地域コミュニティーと協力し合って地震時の集合場所、地震対策ワークショップ、支援グループを見つける 地元に地震対策を推進するグループがなければグループ作りから始めましょう。市民の安全を図るにはまず教育が重要です。
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ポイント

  • How.com.vnでは地震が起きた時の対処法をいくつか紹介しています。非常用品を準備する方法、津波などの自然災害に備える方法などを参照しましょう。
  • ガス栓を完全に止めましょう。また地震発生後は電気をつけてはいけません。
  • 可能であれば、地震の発生しやすい地域の断層線や大きな山の近くに住むのを避けましょう。大きな被害を被るだけでなく、帰宅できない可能性が高くなります。
  • 自宅を自分1人で修理できない場合は助けを求めましょう。隣人や親戚に手を貸してもらう、または安価で修理してくれる修理工に頼みましょう。資格のある評判の高い配管業者や電気技師に修理を頼みましょう。
  • 靴、懐中電灯、エネルギーバーなどをベッドの近くにおきましょう。また職場や学校の机の下にも同じ物を準備しましょう。(職場には、ウォーキングシューズを一足用意しましょう。)
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注意事項

  • ペットの異常な行動に注意しましょう。周囲を漠然と歩く、走り回る、隠れる、隠れた場所から出てこないなどが含まれます。
  • 地震が起きたら、どんなことがあっても決して家を離れてはいけません。家を出るのは揺れが収まってからにしましょう。
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必要なもの

  • プラスチック用パテは金物店、文房具店、スーパーマーケットなどで買えます。またアートギャラリーやアンティークショップなどでパテを販売する所もあります。
  • 滑り止めマットは金具店などで購入可能です。
  • 家具を壁に固定するための金具(壁に取り付ける金具、家具に取り付ける金具)。
  • 懐中電灯と予備の電池。
  • 救急箱。
  • 家族全員に必要な2週間分の保存食品と水。
  • 携帯ラジオと予備の電池。
  • 最低でも3~5日分の洋服。
  • 電源不要のゲーム、本などの娯楽品。
  • 電話が使える場合、緊急サービスや避難所の電話番号。
  • 緊急時に役立つ道具。

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