パソコンをフォーマットする方法

ドライブをフォーマットすると、そのドライブ上のすべてのデータが消去され、新しいファイルシステムが作成されます。ドライブにWindowsをインストールしたり、さらにドライブを取り付けた場合に使用できるようにしたりするには、ドライブをフォーマットしなければなりません。ドライブをフォーマットすると、そのドライブ上のすべてのデータをすばやく消去することができます。また、既存のドライブを縮小し、残りの空き領域をフォーマットすれば、パソコンに別のドライブを作成することも可能です。パソコンを廃棄する場合は、専用ツールを使用してすべてのデータを完全に消去しましょう。

方法 1

方法 1 の 4:

プライマリドライブをフォーマットする

PDF形式でダウンロード

1
重要なデータはバックアップしておく　ドライブをフォーマットすると、そのドライブ上のすべてのデータが消去され、OSも削除されます。重要なファイルは、外付けハードディスクやクラウドなど、別の場所にバックアップしておくようにしましょう。
- ドライブを廃棄する前に、そのドライブ上のデータを完全に消去するには、この記事の「ドライブを完全にフォーマットする」という項目を参照してください。
2
Windowsのインストールディスクを挿入する　ドライブをフォーマットするには、Windowsのインストールディスクを使用します。Windows本体からプライマリドライブをフォーマットすることはできないので、これが一番簡単な方法です。Windowsを再インストールする場合を除き、実際にプロダクトキーを入力することはないので、自分のインストールディスクを使用する必要はありません。インストールディスクが見つからない場合でも、Windowsのバージョンによっては他の選択肢もあります。
- Windows 7：こちらにプロダクトキーを入力して、Windows 7のISOファイルをダウンロードしましょう。その後、こちらから「Windows 7 USB/DVD Download Tool（Windows 7 USB/DVDダウンロードツール）」をダウンロードできるので、それを使用して、このISOファイルを空のDVDまたはUSBメモリに転送します。
- Windows 8：こちらからマイクロソフト社の「Windows 8メディア作成ツール」をダウンロードしましょう。このツールで、Windowsのインストールメディアをダウンロードして、空のDVDまたはUSBメモリ（4GB以上）に作成します。ツールを実行し、画面の指示に従ってインストールメディアを作成しましょう。
- Windows 10：こちらからマイクロソフト社の「Windows10メディア作成ツール」をダウンロードしましょう。このツールで、Windows10のインストールディスクをダウンロードして、空のDVDまたはUSBメモリに作成します。通常、このツールは64ビット版をダウンロードしましょう。よくわからない場合は、「Windowsが32ビット版と64ビットのどちらかを確認する方法」を参照してください。
3
インストールドライブからパソコンが起動するように設定する　インストーラーを実行してインストールドライブをフォーマットするには、パソコンがハードディスクではなく、そのドライブ（DVDまたはUSBメモリ）から起動するように設定しなければなりません。この手順は、パソコンがWindows 7（およびそれ以前）を搭載しているか、またはWindows 8（およびそれ以降）を搭載しているかによって異なります。
- Windows 7（およびそれ以前）：パソコンを再起動し、初回起動時に表示される「BIOS（バイオス）」、「SETUP（セットアップ）」、「BOOT（ブート）」のいずれかのキーを押します。最も一般的なキーはF2、F11、F12、Delです。BOOTメニューを開き、インストールドライブをプライマリ起動デバイスとして設定しましょう。
- Windows 8（およびそれ以降）：「スタート」画面またはメニューの「電源」ボタンをクリックしましょう。⇧ Shiftを押しながら「再起動」をクリックすると、「高度なスタートアップ」メニューで再起動します。「トラブルシューティング」、「詳細オプション」の順に選択したら、「UEFIファームウェアの設定」をクリックして、BOOTメニューを開き、インストールドライブをプライマリ起動デバイスとして設定しましょう。
セットアップファイルが読み込まれ、インストールプロセスが開始されますが、次に進む前に言語の選択と利用規約の同意を求められます。
これで、インストール中にハードディスクをフォーマットすることができます。
6
フォーマットしたいパーティションを選択する　初期インストール画面に進むと、すべてのハードディスクとそのパーティションが表示されます。通常、パソコンにはいくつかのパーティションがあり、OSパーティションや回復パーティション、そして追加で作成したパーティションやインストールしたドライブがあります。
- 同じドライブ上のパーティションを削除して、すべてのパーティションを1つの未割り当てパーティションにまとめましょう。その場合、パーティション上のデータはすべて消去されます。「ドライブオプション」ボタンをクリックすると、パーティションの「削除」オプションが表示されます。
- パーティション上のデータをすべて消去した場合は、新しいパーティションを作成しないとフォーマットすることができません。未割り当て領域を選択し、「新規」をクリックして、新しいパーティションを作成しましょう。パーティションのサイズは、利用可能な空き領域から設定することができます。ただし、通常、1つのドライブに4つ以上のパーティションを作成することはできません。
パーティションまたはドライブを選択したら、「フォーマット」ボタンをクリックしましょう。「フォーマット」ボタンが表示されない場合は、「ドライブオプション」ボタンをクリックすると表示されます。フォーマットを実行すると、そのパーティション上のすべてのデータが消去されることを警告するダイアログボックスが表示されるので、同意するとフォーマットが自動的に行われます。ただし、フォーマットが完了するまでにはしばらく時間がかかるかもしれません。^{[1]X出典文献}
プライマリドライブをフォーマットするとOSが削除されるので、OSを再度インストールするまでパソコンを使用することはできません。ドライブをフォーマットした後は、Windowsのインストールを進めることも、Linuxなどの別のOSをインストールすることもできます。Windowsをインストールする場合は、フォーマットが完了したら、セットアッププロセスの指示に従って操作を進めましょう。Linuxをインストールする場合は、Linuxのインストールメディアが必要になります。Linuxの各バージョンをインストールする方法については、「Linuxをインストールする方法」を参照してください。
広告

方法 2

方法 2 の 4:

セカンダリドライブをフォーマットする

PDF形式でダウンロード

1
「ディスクの管理」ユーティリティを起動する　新しい外付けハードディスク接続したり、新しい内蔵ハードディスクを取り付けたりした場合は、フォーマットしないとWindows Explorerには表示されません。これは、「ディスクの管理」ユーティリティを使用して行うことができます。
- ⊞ Win+Rを押してdiskmgmt.mscと入力すると、「ディスクの管理」を起動することができます。Windows 8またはWindows 10の場合は、「スタート」ボタンを右クリックして「ディスクの管理」を選択しましょう。
- 取り付けられているハードディスクがすべて表示されるまで、しばらく時間がかかるかもしれません。
- ドライブのデータを完全に消去してから廃棄する場合は、この記事の「ドライブを完全にフォーマットする」という項目を参照してください。
2
必要に応じて新しいドライブのパーティションを分割する　新しいドライブを取り付けた後に初めて「ディスクの管理」を起動すると、おそらくディスクを初期化するように促されます。このウィンドウが表示されなくても心配する必要はありません。
- 新しいディスクが2TB以上の場合は「GPT」、2TB以下の場合は「MBR」を選択しましょう。
3
フォーマットしたいドライブを選択する　「ディスクの管理」にすべてのドライブとパーティションが表示されます。また、新しいドライブを取り付けたばかりの場合は、おそらく「未割り当て」というラベルの付いた別の行に表示されるはずです。「状態」列を展開すると、各パーティションに関する詳細情報が表示されます。
- Windowsの「ブート」パーティションは、Windowsがインストールされているパーティションなので、フォーマットすることはできません。
- ドライブをフォーマットすると、そのドライブ上のすべてのデータが消去されるので、絶対に間違えないようにしましょう。
ドライブが「未割り当て」の場合は、そのドライブを右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択しましょう。画面の指示に従って、「未割り当て」領域からパーティションを作成します。
「フォーマット」ウィンドウが表示されます。
ドライブに新しい名前（ボリュームラベル）を付けたり、ファイルシステムを設定したりすることができます。Windowsの場合は、互換性を最大限に高めるためにファイルシステムを「NTFS」に設定しましょう。また、クイックフォーマットを実行するかどうかを選択することもできますが、ドライブの破損が心配な場合は、このオプションのチェックを外しましょう。
設定内容に問題がなければ、「フォーマット」ボタンをクリックしましょう。ただし、フォーマットの処理には数分かかるかもしれません。フォーマットが完了すると、ドライブにファイルを保存したり、ソフトウェアをインストールしたりできるようになります。
広告

方法 3

方法 3 の 4:

既存のドライブを縮小する

PDF形式でダウンロード

1
「ディスクの管理」ユーティリティを起動する　既存のドライブを縮小すると、そのドライブ上の空き領域を新しいパーティションに変換することができます。これは、ドライブに十分な空き領域があり、メディアなどの特定のファイル専用のドライブを作成したい場合に便利です。
- ⊞ Win+Rを押してdiskmgmt.mscと入力すると、「ディスクの管理」ユーティリティをすばやく起動することができます。また、Windows 8またはWindows 10の場合は、「スタート」ボタンを右クリックして、メニューから「ディスクの管理」を選択しましょう。
空き領域のあるパーティションであれば、どのようなものでも縮小することができます。新しいパーティションを有効活用するには、少なくとも数GBの空き領域があるものを選択するとよいでしょう。特にブートパーティションの場合は、必ず既存のパーティションに十分な領域を確保しておきましょう。Windowsでは、パーティションの20%以上の空き領域があれば、最高のパフォーマンスを発揮します。
「ディスクの管理」で、新しいパーティションの作成に使用できる容量が決まると、新しいウィンドウが表示されます。
ウィンドウには、既存のドライブの縮小に使用できる容量がメガバイト（MB）で表示されます。なお、1024MBは1ギガバイト（GB）に相当します。ドライブを縮小したいサイズを入力しましょう（そのサイズの新しいパーティションを作成します）。
「縮小」をクリックすると、既存のドライブに指定した領域が切り出され、「ディスクの管理」で、古いパーティションと同じドライブの「未割り当て領域」として表示されます。
未割り当て領域を右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択すると、シンプルボリュームウィザードが起動します。
未割り当て領域のうち、新しいパーティションに使用する領域を設定することができます。また、ドライブ文字の割り当ても行います。
ウィザードの途中で、パーティションをフォーマットするかどうかを尋ねられますが、今すぐファイルシステムでフォーマットすることも、前述した方法の手順に従って後でフォーマットすることもできます。
広告

方法 4

方法 4 の 4:

ドライブを完全にフォーマットする

PDF形式でダウンロード

1
DBANをダウンロードする　DBANは、データを復元できないように完全に上書きすることができる無料のハードディスクフォーマットツールです。パソコンやドライブを寄付、販売、リサイクルする場合は、個人情報の盗難を防止できるように、これをダウンロードするとよいでしょう。
- DBANはdban.orgからダウンロード可能です。通常は無料版でよいでしょう。
- DBANでは、ソリッドステートドライブ（SSD）を完全に消去することはできないので、Blanccoなどの有料ソフトを使用しなければなりません。
　DBANはファイルサイズが小さいので、空のCDやDVDに書き込むことができます。Windows 7以降の場合は、ダウンロードしたISOファイルを右クリックして「ディスクイメージの書き込み」を選択すると、ドライブ内の空のディスクに書き込むことができます。
3
DBANディスクからパソコンが起動するように設定する　DBANを起動するには、光学ドライブからパソコンが起動するように設定しましょう。
- Windows 7（およびそれ以前）：パソコンを再起動して、メーカーのロゴ画面に表示されているBIOS、SETUP、BOOTのいずれかのキーを押します。通常、キーはF2、F11、F12、Delのいずれかです。BOOTメニューを開き、光学ドライブをプライマリ起動デバイスとして設定しましょう。
- Windows 8（およびそれ以降）：「スタート」画面またはメニューの「電源」ボタンをクリックしましょう。⇧ Shiftを押しながら「再起動」をクリックすると、「高度なスタートアップ」メニューで再起動します。「トラブルシューティング」、「詳細オプション」の順に選択したら、「UEFIファームウェアの設定」をクリックして、BOOTメニューを開き、光学ドライブをプライマリ起動デバイスとして設定しましょう。
起動順序を設定したら、パソコンを再起動してDBANを起動しましょう。DBANのメイン画面で↵ Enterを押すと、ソフトウェアが起動します。
方向キーで消去したいハードディスクをハイライト表示し、Spaceを押して選択します。一度始めてしまうと元には戻れないので、残しておきたいデータがある場合は、ドライブの選択に注意しましょう。注意しないと、Windowsのインストールを簡単に消去できてしまいます。
6
を押してデータ消去を開始する　DBANのデフォルト設定でデータが完全に消去されます。このデータ消去を実行した後にデータを復元することはほぼ不可能です。 DBANのデフォルトのデータ消去が完了するまでには数時間かかる可能性があります。
- すべてのデータを完全に消去したい場合は、選択したドライブでMを押して、「DoD 5220.22-M」または「Gutmann Wipe」を選択しましょう。これらは完了するまでにかなり時間がかかりますが、データ消去の完全性はさらに高まります。^{[2]X出典文献}
広告