セキセイインコの世話をする方法

セキセイインコ、または略してインコは、見ていて楽しく、素晴らしいペットになります。実際、インコは犬や猫に次いで３番目によく飼われているペットです。オーストラリアに生息する鳥ですが、飼うのにそれ程費用がかからず、人間との共同生活に満足できる上、長く飼い続けると飼い主の言葉を真似るようになります。初めてインコを飼う場合は、インコが健康を維持でき、満足できる環境を作りましょう。

パート 1

パート 1 の 4:

インコの生活環境を整える

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インコが羽を伸ばしたり遊んだりできるスペースを作る　インコに理想的な環境を与えるには、光を通すケージを用意しましょう。少なくとも奥行き50センチメートル、高さ60センチメートル、幅80センチメートルが必要です。
- 高さよりも幅が広く、上部が正方形のケージを購入しましょう。セキセイインコはウズラとは異なり、垂直ではなく水平に飛びます。上部に派手な装飾を凝らしたケージは、単にスペースとお金の無駄です。
- インコは羽を広げて別の場所まで一回でスーッと飛ぶことができないため、円形のケージは不適切です。また、円形のケージには身を隠せるコーナーがないため、不安や恐怖を感じるでしょう。
- とは言え、羽を広げて飛ぶ場合もあります。ケージの中におもちゃや、止まり木をたくさん入れたり、何羽ものセキセイインコを１つのケージに収めてしまうと、身動きするスペースが無くなってしまいます。
- いくつかのケージを見比べて、簡単に掃除できるものを買いましょう。ケージの中に手を入れやすいこと、また中でブラシを使えることを考慮に入れましょう。さらに、インコは10分〜15分おきに排泄することを忘れてはいけません。
- もう１羽あるいは２羽欲しくなる場合に備えて、大きめのケージを準備しましょう。
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水浴び用の容器を用意する　インコは頻繁に排泄しますが、体を清潔に保つことも好きです。水遊びをするのも大好きなので、近くのペットショップで、ケージの中に設置できるプラスチック製の安定性の良い小さなバスタブを見つけましょう。インコが中で簡単に水浴びでき、水の補給が楽にできるものが良いでしょう。
- バスタブを水でいっぱいにしてはいけません。インコがバスタブに入る度に、ケージの底に水がこぼれるのは避けたいところです。
- バスタブはインコが体を浸せるように、インコの体とほぼ同じ大きさのものを選びましょう。
- バスタブはインコの飼育に非常に重宝し、インコも喜びますが、ケージの中で大きなスペースをとらないことが重要です。霧状の水を吹きかけるだけでも、インコは自分の体を清潔することができます。バスタブは必需品ではありません。
- バスタブの購入が予算的に難しい、またはペットショップで扱っていない場合は、使わなくなったプラスチック製の容器に水を入れれば、バスタブの代わりになります。インコが体を清潔に保つことができる上、容器のリサイクル活用もできます。
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様々な厚さ、形、質感の止まり木やおもちゃを用意する　天然の止まり木が用意できると理想的です。木片をつなぎ合わせて作った止まり木や、プラスチック製の止まり木に比べれば、天然のものはインコにとって最適で、かつ、見た目も良くなります。止まり木は、インコが怪我をしないように、安定感がなくてはなりません。また、幅が狭いとインコの足を傷つける可能性があるため、広いものを用意しましょう。^{[1]X出典文献}
- インコの遊び道具は多種多様です。はしご、鈴、ボールなどを探しましょう。これらはインコの興味を刺激し、良い遊び道具になります。
- ユーカリなど、鳥にとって安全な天然木を選びましょう。プラスチック製の止まり木や、木片と木工接着剤で作られたものは、足を鍛えるのに十分ではないため、足に問題を引き起こす可能性があります。
- サクラ属の木には青酸グリコシドが含まれている可能性があるため、桜の木を素材に作られた止まり木やおもちゃは避けましょう。また、タンニンや乳白色の樹液が含まれているオークも避けましょう。それらで鳥が死んでしまった例は確認されていませんが、常に安全策を取るようにしましょう。^{[2]X出典文献}
- コンクリートのとまり木も、鳥の足には硬過ぎるため避けましょう。どうしても使う必要がある場合は、できるだけ低い位置に設置しましょう。
- インコにおもちゃや止まり木を与え過ぎてはいけません。１羽に対して種類の異なるおもちゃを２〜３つくらい用意するだけで十分です。ケージ内に不必要なおもちゃがたくさんあると、インコは狭苦しく感じます。ただし、おもちゃは、インコの「精神的刺激」として必要です。おもちゃを与えないと、退屈さから自分の羽根をむしる、毛引きを起こしてしまいます。
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インコを飼う部屋について考える　一定の温度が保てる暖かい部屋でインコを飼いましょう。明るい部屋はインコの精神状態を健全に保ち、インコに満足感も与えられます。また、家族が集まる場所か、その近くにケージを置くと、インコが孤独感を覚えずに済み、飼いならされていないインコでも、人間に慣れて来るでしょう。
- 日当たりの良い窓の近くや、常に開けっ放しにしているドアの隣にケージを置くことは避けましょう。冷たい隙間風や直射日光が過度に当たる場所は、インコにとって致命的です。
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パート 2

パート 2 の 4:

インコを世話する

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適切に餌をやる　餌用の器は金属製を選び、バクテリアが発生しやすいプラスティック製の器は避けましょう。餌としては、主にシード（種）と、新鮮な果物や野菜を与えるのが良いでしょう。インコ用の餌は、ペットショップや食料品店で購入でき、主食として与えることができますが、時折、コリアンダーの葉や、緑の葉野菜などで栄養を補うことも考えましょう。シードのみの食事は肥満につながる可能性があるため、鳥用のペレットも与えましょう。
- アボカド、チョコレート、タマネギ、ニンニク、カフェイン、アルコール、その他の人間が食べるジャンクフードは絶対に与えてはいけません。これらは鳥にとって有毒です。^{[3]X出典文献}
- 常に十分な量の水を用意しましょう。どのくらいの水分を摂る必要があるかは、インコが本能的に分かっています。毎日水を交換してバクテリアの発生を抑えましょう。
- 副食としてカトルボーン（イカの甲）を与えましょう。カトルボーンはインコにとって良い天然のカルシウム源です。液体のビタミン剤やミネラルを与えても良いですが、ビタミンやミネラルは新鮮な果物や野菜からも摂取可能です。カトルボーンには、炭酸カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛が含まれおり、インコの健康にとって非常に重要です。
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少なくとも週に一度ケージを掃除する　週に一度の掃除でインコを病原菌から守ることができます。掃除は中性洗剤と水のみを使い、その他の洗剤は、100％安全性が確保されていない限り、使うのは避けましょう。
- 水を霧状にして吹き付け、インコの体温を低く保ちましょう。
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睡眠に快適な環境を作る　インコが眠る時間になったら、軽いタオルか毛布をケージに被せましょう。十分な換気ができていることも確認しましょう。飼ったばかりのインコを窒息させてはいけません。また、インコの爪が布に引っ掛からないように注意しましょう。
- 毛布はインコが騒がしい時にも役立ちます。毛布はほとんどの音をかき消し、冷たい隙間風の侵入も防ぎます。
- インコが暗闇で怯えている場合は、常夜灯をつけると良いでしょう。インコをパニック状態にさせてはいけません。パニックを起こすとケージ内を飛び回り、怪我をする可能性があります。^{[4]X出典文献}
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インコの健康状態を常に観察する　少なくとも年に一度は獣医師に診察してもらいましょう。インコの行動がおかしい場合や、異常を見つけた場合は、できるだけ早く診察を受けさせましょう。^{[5]X出典文献}
- 異常な呼吸、目やくちばしからの分泌物、羽についた粘液、異常な行動、奇妙な色の排泄物、体重の減少などに注意しましょう。これらの症状のいずれかが発生したら、すぐに動物病院に連絡しましょう。
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パート 3

パート 3 の 4:

新しい環境に慣れさせる

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初めて自宅に連れてきたインコが快適であることを確認する　インコが新しい環境に慣れるまで、しばらく時間がかかります。３〜４日間は少なくとも様子を見ましょう。インコが慣れるまで急がずに待ちましょう。自然に馴染んできます。
- ケージの近くで様子を見ましょう。インコが慣れるまで、静かに優しく話しかけましょう。決して、手でインコに触れてはいけません。数日あるいは数週間経てば、飼い主に慣れてきます。
- 新たにもう１羽飼う場合は、新しいインコを４週間他の鳥から隔離しましょう。病気がないことが確認できたら、他のインコの側にケージを近づけます。先住インコたちの存在に徐々に慣れていくでしょう。
- インコの側で大きな音を出したり悲鳴を上げてはいけません。新しい環境にストレスを感じる可能性があります
- インコに名前をつけ、頻繁に呼ぶようにしましょう。特に餌をやる時に呼ぶと、その名前にインコが慣れて来ます。
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徐々に家族を紹介する　周りに人が多すぎると、インコは圧倒されてしまうかもしれません。大勢の家族がいる場合は、一度に１人ずつインコの側に連れて行き、インコの名前を繰り返し呼ばせましょう。家族にも餌やりを手伝ってもらい、インコから信頼されるようにしましょう。
- 他にもペットを飼っている場合、特に猫や犬を飼っている場合は注意しましょう。猫と犬は捕食動物なので、インコを獲物だとみなす習性があります。猫や犬がインコを餌として考える可能性もあります。犬や猫がいる部屋とインコの部屋とを分け、インコに不必要なストレスを与えないようにしましょう。犬は特に、インコの存在に興奮しがちで、偶然にまたは故意にインコを傷つける恐れがあります。また、犬の鳴き声はインコを怖がらせます。
- 子供がいる場合は、インコを大切に扱うよう教えましょう。小さな子供は、新しいペットを飼うと興奮し過ぎることがあります。子供がインコを観察したり、インコと遊んだりする時は必ず子供を目の前で監視しましょう。子供がケージを叩いたり、インコを掴もうとしたりしないように注意を払いましょう。^{[6]X出典文献}
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インコの信頼を得る　数日経ったらケージの中に手を入れてみましょう。そのまま動かさずにインコの様子を見ます。これを数日間繰り返して、インコが手に徐々に慣れるようにしましょう。
- インコが手に慣れて来たら、次はケージの中で指を伸ばしてみましょう。様子を見て、インコの胸元に指を押し付け、指に上るよう仕向けましょう。この動作を数日間繰り返し行いましょう。
- 指で餌やりをしましょう。指を水に浸し、その上にキビを置くと、キビが指につきます。キビがのった指を、インコのくちばしの近くに移動させましょう。その動きに慣れて来ると、インコはキビを食べるようになります。インコに噛まれても、急に手を引っ込めてはいけません。インコが一連の動作をゲームだと勘違いするかもしれません。
- これを数回行った後で、インコをそっと手の上にのせましょう。最初は手短に行い、徐々に時間をかけて行いましょう。
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最初の２〜３週間は、インコに触れ過ぎない　インコは新しい環境に慣れるにつれて、自然に振る舞うようになり、飼い主のことも、天敵ではなく仲間だと思うようになります。
- インコが自分に早く慣れるようにと焦って行動すると、インコは不安を感じ、怯えてしまうかもしれません。そうなると、インコとの絆を築くのが難しくなります。
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常に愛情と優しさを持ってインコに接する　鳥は本能的に人間の手を怖いと思います。ですから、触れる際には、特に注意が必要です。
- 鳥に不慣れな人には、鳥の繊細さを理解させ、遊んだり触れたりする際には十分な注意が必要であることを伝えましょう。小さな子供に鳥の繊細さを教えるのは難しいかもしれませんが、インコと遊びたい子供には、鳥との遊び方を教えることが非常に重要です。
- インコにキスしてはいけません。人間の唾液はインコに有毒であり、また、鳥の病気が伝染する場合があります。
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パート 4

パート 4 の 4:

インコを飽きさせない

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鏡の設置についてその長所と短所を比較検討する　ケージ内に設置された鏡は、インコにとって刺激となり、何時間も遊び続ける場合があります。鏡に映った自分の姿を見たり、話しかけたりして大いに楽しみますが、鏡が心理的ダメージを与える可能性についての議論があることも覚えておきましょう。
- 鏡の代わりに、もう１羽インコを飼うことを考えましょう。インコは仲間といることが大好きで、新しい仲間を歓迎するでしょう。ただし、互いの存在を心地良く感じるまで、最初のうちは別々にしておく必要があるかもしれません。
- インコは吐き戻しをして、仲間のインコに餌を与える習性があります。鏡があるとオスは絶対確実に、メスも大抵の場合、仲間だと思って吐き戻しを行いますが、自分が戻した餌を食べてそのう炎を起こす可能性があります。鏡に映ったインコ自身は、実際の仲間がしてくれるような反応を返してくれません。
- 鏡を設置する場合はケージにしっかり固定させ、インコに危険が及ばないように気をつけましょう。鏡が落下するとインコを傷つけ、致命的となる場合があります。
インコは仲間とのやりとりや、ゲームが大好きです。また、非常におしゃべりにもなります。インコの前で指を動かしてみましょう。インコが頭を縦に振ったら、機嫌が良く活発である証拠です。
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インコを部屋の中で飛ばす　インコが新しい環境に慣れたら、窓とドアを全て閉めた状態で、部屋の中で飛ばしてみましょう。呼び戻すには、全ての電気をオフにし、１箇所だけ窓のカーテンを開けましょう。ただし、窓が全部閉まっていることを確認しましょう。インコは光に引き寄せられます。開いたカーテンに飛んできたら、そっとインコを捕まえてケージの中に戻しましょう。
- インコの安全を確認しましょう。猫や犬を遠ざけ、飛んで行ってしまいそうな出口がないかも確認しましょう。ケージの外にインコにとって危険なものがないことを確かめ、常に監視しましょう。
- 飼い主や自宅の衛生面を考えましょう。インコが床に排泄する可能性があります。固い表面に糞が落ちていたら、濡らしたキッチンペーパーで拭き取りましょう。カーペットに糞が付着した場合は、乾いた紙で、つぶさないように注意しながらそっとすくい上げましょう。
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ポイント

インコを自宅に持ち帰ったら、落ち着くまで話しかけてはいけません。話しかけると、人間の声とストレスを関連付けて覚えてしまう可能性があります。
インコの胸元を強く握ってはいけません。人間とは異なり、インコの胸は頑丈ではありません。横隔膜がないため、インコを握り締めると簡単に窒息させてしまう危険があります。インコを抑える時は、手をコップの形にして、インコを優しく包み込むようにし、必要な作業を続けましょう。
忙しくて、頻繁にインコに話しかけることができない場合は、自分の声を録音し、外出している時に、家の人に再生してもらいましょう。録音したフレーズや単語を繰り返し聞かせると、インコがそれを覚えて話すようになるかもしれません。
飼い始めは忍耐強く見守りましょう。憤慨しても感情を表に出してはいけません。インコにストレスを与えます。
インコに噛まれるのではないかと不安がある時は、手を覆いましょう。
本の読み聞かせをしたり歌を歌ったりしましょう。インコは気を良くして、すぐに真似て歌い始めるでしょう。自分の１日の出来事を語りかけてみましょう。特別な絆が築けるでしょう。
世話をし忘れないよう、ケージの掃除、水やりや霧吹き、インコとの遊び時間を日課として決めましょう。
指を曲げ手の中に空間を作ってインコを持ちましょう。優しく掴めばインコは心地良く感じます。

注意事項

インコは、怖い時や警告を発したい時に人を噛むことがあります。インコには優しく接しましょう。噛まれても出血することは滅多にないので、心配する必要はありません。優しい穏やかな口調で話しかけましょう。噛まれた瞬間に突然手を引っ込めてはいけません。くちばしを軽く叩くか、軽く息を吹きかけましょう。急に引っ込めるなどの過剰反応を示すと、インコはゲームをしていると勘違いします。
ケージにメスだけを入れておくと、喧嘩が多く発生するため、オス、メスの両方を一緒のケージで飼いましょう。喧嘩の回数が減るでしょう。
インコの世話の経験が豊富で自信がある場合を除いて、インコの羽や爪をカットしてはいけません。骨や血管を壊してしまう危険があります。