オカメインコを飼い慣らす方法

オカメインコを訓練すると、撫でたり遊んだり、また音楽に合わせて踊らせたりできて楽しいものです。ただし、そこまで出来るようになるまでは、時間と努力が必要です。オカメインコを手なずけるときに大切なのは、ゆっくりと進めることと、訓練は静かな場所で行い、短時間に留めることです。インコが若いほど、うまく手なずけることができ、覚えも早いでしょう。

パート 1

パート 1 の 4:

オカメインコを人に慣らす

PDF形式でダウンロード

新しい環境に数週間順応させるまでは、訓練を始めてはいけません。インコは静かで落ち着いた場所に置きましょう。
落ち着いた声で話しましょう。ボリュームを突然変えたりしない限りは、何を話しても構いません。大きな声は避け、ささやくように話します。ケージより背が高い場合は、インコの目線の少し上になるくらいにかがんで、服従の姿勢を見せず、かといって脅迫的な態度にならないようにしましょう。これを数日繰り返してから、手なずける練習をしましょう。
そのうちにインコはあなたの声に慣れて、近くに座って話しかけると近づいて来るようになります。こうなると、訓練を始めてもよいですが、ゆっくりと進めましょう。^{[1]X出典文献}
4
インコにおやつを与える　鳥は基本的に食べ物に目がありません。オカメインコを訓練するのによく使用されるのは粟の穂ですが、適した餌なら何でも構いません。少量を与えましょう。ケージの隙間から与えますが、インコの顔に突きつけてはいけません。むこうから飼い主に近づくように仕向けます。おやつを持つ手は安定させ、インコが教えたとおりの行動を取ったときに、1、2回ついばむ程度、もしくは最長5秒間与えましょう。
- 粟の穂か、自分で選んだもののみをご褒美として与えましょう。オカメインコは、頑張らなくても同じものが食べられると、やる気をなくすかもしれません。
5
毎日の日課として繰り返す　毎日インコのそばに座って話かけます。この時、手はインコの近くに置いて動かさず、落ち着いたらおやつを与えます。練習は1日に1～2回行い、1回につき10～15分以上時間を取るのは避け、インコを不安にさせないようにします。毎回の練習で、インコが手に近づいてからおやつを受け取るようにしましょう。
- ひな鳥の場合、練習を楽しんでるように見えても、1回の練習は15分以上続けてはいけません。ひな鳥はケージに戻って頻繁に餌を食べて休む必要があるからです。
広告

パート 2

パート 2 の 4:

噛みつきに対処する

PDF形式でダウンロード

1
噛まれたときに反応しないようにする　オカメインコに噛まれたら、出来るだけ反応しないようにします。乱暴に手を引っ込める、大声を出す、または練習を中止するなどすると、インコは再び噛んでくるでしょう。とは言え、噛まれると痛いため、反応しないようにするのは難しいこともあります。そのため、そもそも噛まれないようにするために、インコがシューっと威嚇している、冠羽を広げているもしくは冠羽を頭にぴったりとつけているときは、近づかないでそっとしておきましょう。
- 何度も噛まれる場合は、厚手のガーデニング用手袋をつけるとよいでしょう。
オカメインコは、飼い主が罰を与えようとしても、何をしているのか基本的に理解していません。大声で叱る、ケージに戻す、その他好ましくない行動に反応したりすると、それを楽しむようになるかもしれません。罰を与えるのではなく、よい行動を褒めることに集中するか、インコを無視したり、キラキラしたおもちゃをつついている時に少し引っ張ったりする等の、重くない罰を与えます。
冠羽やくちばしのみなら撫でても問題ないというオカメインコがほとんどですが、どこであっても触られることを嫌うインコもいるでしょう。ゆっくりと撫で、インコがシューっと威嚇する、噛みつく、冠羽を寝かせるようならゆっくりと手を引っ込めましょう。
広告

パート 3

パート 3 の 4:

オカメインコに手のりを教える

PDF形式でダウンロード

1
インコが不安を感じていないときにのみケージを開ける　飼い主が近くにいることにインコが苦痛を感じなくなると、近づいても落ち着いていて、手から直接おやつを食べるかもしれません。ここまで来るのに、人間に慣れていない成鳥の場合、数週間から数ヶ月かかるでしょう。ここまで来ると、ケージの外に出すことができるでしょう。ただし、あまり人との接触をせずに成鳥になったインコは、自分からは出てこないこともあります。
- ケージを開ける前に、部屋の窓や出入口が閉まっていて、他のペットがいないことを確認しましょう。
インコが近づいてきて手から食べるようになったら、手に何も持たずに指を2本水平に突き出して、同じように近づけます。インコが落ち着くまで手は動かさず、そのまま落ち着いていられたらご褒美を与えましょう。この練習も10～15分に留め、1日に1～2回行いましょう。
最終的に手を直接止まり木まで持って行くか、インコの足に当てます。そのまま手を置いておいてもインコが動揺しなくなったら、指でインコの胸の下辺りを優しく押しましょう。バランスを崩して片足を指に乗せるように、軽く押す程度で十分です。
4
行動を促す　インコが乗り移ろうとするときは、「乗って」等の短い指示を口に出して言います。そして、ご褒美としておやつを与えます。インコが両足を乗せたらもう一度ご褒美を与えます。1回の練習は数分にして、毎回嫌な印象が残らない感じで終えましょう。
- オカメインコは指が安定しているかどうかくちばしでテストすることがあります。くちばしが指に触れたときに手を引っ込めないようにしましょう。
5
指から下りたり階段上りを教える　指示で指に乗るようになったら、同じ方法で別の止まり木に移ることを教えましょう。^{[2]X出典文献}左手から右手、そしてまた戻るように「階段」や「乗って」と、繰り返し指示して教え、行動を促します。^{[3]X出典文献} ご褒美がなくても指示通りにこの行動を取るようになるまで、毎日訓練しましょう。
- 階段上りに特別な指示は必要ありません。「乗って」という指示を繰り返すだけでよいでしょう。
広告

パート 4

パート 4 の 4:

他の芸を教える

PDF形式でダウンロード

1
クリッカートレーニングを試す　訓練が複雑になっていくと、インコはなぜご褒美をもらっているのか分からなくなってきます。インコが指示通りに動いたときは、クリッカーを使用するか、もしくはペンで何かを軽く叩いて短くてはっきりした音を出します。こうして、ご褒美を用意する間にインコの注意を引きます。よく訓練されたインコは、クリッカーやペンの音だけで動きますが、そうなるまでは訓練の中でご褒美を与えるという行為は非常に重要になります。
- クリッカーや特徴のある音は口頭での指示よりよいとされています。毎回同じ音であるうえ、訓練以外のときで耳にすることがあまりないからです。
クリッカートレーニングはペットを訓練するのに非常に好都合です。オカメインコに新しい芸を教え始める際は、指示通りに動いたときにクリッカーやペンをコツコツ叩きます。そして、そのあとすぐにおやつを与えます。クリッカーの音だけで指示に従うようになるまで毎日練習しましょう。
インコがケージの外で不安を感じなくなったら、練習のときに床に白かベージュのタオルを敷いてその上に乗せます。そして、タオルの隅をゆっくりと持ち上げます。このときインコが暴れたりしたらすぐにやめましょう。落ち着いていられたらご褒美を与え、インコの体を完全にタオルで覆えるようになるまで毎日この練習を繰り返しましょう。この練習をすると、インコを動物病院に連れて行くときや、危険な状況から引き離すときにスムーズに事が進みます。
4
おしゃべりを教える　インコがリラックスしていて機嫌がいいときに、生き生きとした表情と声でフレーズを数回繰り返します。インコがそれを見て、首をかしげたり瞳孔を広げたりといった反応をするなら、その言葉に興味を示しているということです。頻繁にその言葉を繰り返しましょう。ただし、インコが飽きてきたらやめましょう。言葉をまねようとしたら、ご褒美を与えましょう。
- オスのオカメインコはメスの気を引くためにより複雑な声を出すため、メスより多彩な音を発することができます。メスのオカメインコもおしゃべりをすることはできますが、それほどはっきりとした声は出せないでしょう。
- ほとんどのオカメインコは生後8ヶ月ほどでおしゃべりができるようになります。ただし、インコが興味を示しているようなら生後4ヶ月からおしゃべりを教えても構いません。しゃべるのに慣れていない成鳥におしゃべりを教えるのは難しい場合があります。
インコを見ながら、音楽に合わせて安定したリズムで頭を振ったり、指を前後に揺らしたりします。インコが前後に体を揺らし始めたら、クリッカーの音とおやつのご褒美を与えます。これの練習を続けていくと、インコのお気に入りの曲がかかると、より激しく体を揺らして羽を広げたりするでしょう。^{[4]X出典文献}同様に、このダンスの練習の際に口笛を吹くと、インコが自分で口笛の音を出すようになるでしょう。
広告

ポイント

訓練をするときは、出来るだけ気が散らないように、インコと2人きりの静かな場所で行いましょう。
オカメインコは興味を持ったものに対して、くちばしや舌で試してみる傾向があります。冠羽が半分ほど立っていて、くちばしはしっかりと閉じているのではなく探るような動作をしているようなら、興味を示しているサインです。敵意を示しているのではありません。
インコに噛まれたとしても、それはインコのせいではありません。辛抱強く耐えて、インコを責めてはいけません。鳥が噛むのは、飼い主であるあなたのやり方が悪かったり、進め方が早すぎるのが原因です。大抵の鳥は正しい訓練を行えば、懐いてよいパートナーになるでしょう。
インコに鏡を見せてはいけません。他に鳥がいると勘違いしてしまいます。
健康的な食生活を保つために、ご褒美のおやつの与えすぎには気をつけましょう。