ひな鳥を見分ける方法

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巣立ち前なのか巣立った後なのかを判断する

ひな鳥の身体的な特徴と巣を観察する

ひな鳥に正しく接する

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参照

ひな鳥には人の心に訴えかける要素があります。小さく、無防備です。特に、巣の外にいる姿を見ると助けなければ生きていけないのではないかと思ってしまいます。実際は、ひな鳥を見かけても、すぐに近づかず、少し距離を置いて様子を見ることが大切です。ひな鳥の状態がより理解できると、鳥の種類や大まかな年齢の見当がつきやすくなるだけでなく、助けを必要としているかどうかを判断することも可能になります。

ステップ

パート 1

パート 1 の 3:

巣立ち前なのか巣立った後なのかを判断する

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   ひな鳥の羽を見る　ひな鳥は年齢によって巣立ち前と巣立ったばかりのいずれかに分類されます。前者はかなり幼く、まだ羽もあまり生えていません。後者の場合は、羽は生えてきているものの、まだ翼を使って飛ぶことを覚えていません。

   • 巣立ち前のひな鳥は、飛ぶことだけでなく、掴んだり、枝にとまるといったこともできないので、巣の中にいなければ生きていけません。
   • 巣立ち前のひな鳥はまだ親鳥がいなければ生きていくことができず、巣の中にいる必要があります。鳴禽類や木の枝にとまることのできる鳥は晩成鳥として生まれます。
   • 巣立ち直後のひな鳥は、全体的にみすぼらしい見た目であることが多いでしょう。
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   ひな鳥の行動を観察する　巣立ち直後であれば、まだ筋肉や羽の使い方が分からないので跳びはねたり、ちょこちょこと動き回っているはずです。優雅に飛び立つことができないにも関わらず巣の外に出ようとすることがあるので、地面に落ちてしまった可能性があります。

   • 巣立ち前のひな鳥は地面で動き回ることができないものの、口を大きく開いてエサを求めます。あなたがエサを与えないと鳴き声をあげて催促すらするかもしれません。
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   巣立ち前のひな鳥を巣に戻す　鳥の種類を調べる前に、巣立ち前であれば特に、ひな鳥の身の安全のためにも、まず巣に戻しましょう。巣を発見することが出来たのであれば、ひな鳥を優しく持ち上げ（素手でもタオルなどで包んでもよいでしょう）巣に戻しましょう。巣が見つからない場合は即席で用意しましょう。

   • 巣を用意する必要がある際は、靴が入っていた箱や編みカゴを藁や乾燥した葉で満たしましょう。中にひな鳥を置き、地面より高い位置に設置します。親鳥が現れるかもしれないので1時間ほど待ちましょう。
   • 親鳥が現れない場合は、野生動物のリハビリ（再び自然にかえす活動）を行っている団体を探すといった次の手段を考える必要があります。
   • 人間に助けられたひな鳥は親鳥に拒絶されるというのは誤った考えです。
   • ひな鳥の体が冷たい時は手の中で温めてから（即席の）巣の中に置きましょう。冷たいまま戻すと、他の卵やひな鳥まで冷えてしまわないように親鳥に見捨てられてしまうかもしれません。
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   巣立ち直後のひな鳥を枝に戻す　巣から落ちてしまいましたが、巣に戻る必要はありません。巣立った後のひな鳥は自分の足を使ってつかまることが出来るので、人差し指を枝代わりに差し出して、とまるよう促しましょう。ひな鳥が指に乗ったら、低木が生い茂っている場所や木の枝まで優しく運びます。

   • ひな鳥が指に乗ってこようとしない場合は、ふんわりとタオルで包み、地面よりも高い位置まで移動させましょう。
   • 巣立ったひな鳥を巣に戻すと、再び落ちてくる可能性があります。
   • 天敵から守るために地面よりも高い位置に移しましょう。
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パート 2

パート 2 の 3:

ひな鳥の身体的な特徴と巣を観察する

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   鳥の種類を見分けるのは難しいということを認識する　ひな鳥を見ても、簡単にその鳥の種類を見分けることは出来ません。特に羽の色や大きさといった見た目の特徴が成鳥とは異なるということも少なくありません。また、ひな鳥の羽の色や大きさは、たった数日で変化することもあり、断定がより困難になります。

   • こうした難しい点もありますが、最善を尽くして照合してみましょう。野生動物のリハビリを行っている施設に連絡する際は、分かっている範囲の情報を担当者に伝えておくと、どのような鳥がこれから届けられるのか、受け入れる側もより明確に把握できるようになります。
   • このような施設に受け入れてもらう前に、自分で世話する必要がある場合は、種類に関係なく共通の注意点を考慮します。例えば、靴の箱（フタに穴を開けておきましょう）にティッシュを敷き詰め、低温に設定した温熱パッドを箱の下に敷き鳥をの体を温めましょう。エサを与える必要もあるかもしれません。
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   くちばしを観察する　ひな鳥のくちばしは頭に比べると不釣り合いなほど大きいことがよくあります。頭がまだ十分に発達していないためです。今後、頭がくちばしの大きさに追いついていきます。
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   羽の大きさや色を観察する　ひな鳥の羽は一般的に短く、フワフワとしていて、不ぞろいです。特に翼や尾の部分は同じ種類の成鳥と色合いが似ている場合もありますが、天敵から身を守るために成鳥よりも色がくすんでいることの方が多いでしょう。
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   独特な特徴を見つける　鳥の種類は幅広く、身体的な特徴にも様々な差異があります。くちばしや羽の他にも、目の大きさ、かぎ状のくちばし、頭頂部の逆立った羽といった特徴も含まれます。ただし、こうした分かりやすい特徴もひな鳥の場合は見つけにくいという点を忘れないようにしましょう。

   • 足の指の向き（何本が前を向いていて、何本が後ろを向いているか）といった要素も鳥を見分けるうえで役に立つかもしれません。
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   写真データベースを活用する　ひな鳥の写真を何枚か撮り、オンラインデータベースを活用して照合してみましょう。例えばこちらのウェブサイトは英語ではあるものの、ひな鳥の写真が数多く掲載されています。またこちらのウェブサイト（同様に英語）では、クイズ形式で該当する鳥を探すことができます。また、ひな鳥に特化していませんが日本野鳥の会がオンライン野鳥図鑑を運営しています。
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   巣の種類を観察する　巣立ち前、巣立ち後のひな鳥の巣を見つけることが出来た場合は、巣の特徴も観察してみましょう。例えば、スズメの巣は地面に近く、ミソサザイの巣は茂みや低木の奥に隠れています。また、フクロウとミソサザイは古木の幹の穴に巣を作ります。

   • 巣の作り方にも注目しましょう。例えば、コマツグミの巣はコップのような形状をしています。ツバメは泥を使って巣を作ります。ハチドリは地衣類やクモの巣を使って巣を作ります。
   • 巣にも多くの種類があるので、ぴったりと合致するものが見つからなくても落胆しないようにしましょう。野生動物救護の専門家が力を貸してくれるでしょう。
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パート 3

パート 3 の 3:

ひな鳥に正しく接する

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   ひな鳥が救護を必要としているかどうか判断する　ほとんどの場合、ひな鳥にかまわず、そっとしておくことが一番です。 親鳥の姿が付近に見えなくても、あまり離れていない場所にいて、エサを与えに巣（あるいは地面）に恐らく戻ってくるでしょう。ただし、ひな鳥が何らかの怪我を負っている場合（くちばしが損傷している、足がなかったり怪我を負っている、刺創が見られるなど）は、ひな鳥を獣医や野生動物リハビリセンターに連れていった方が良いでしょう。

   • 病気にかかっているひな鳥（体が冷たい、弱っているなど）も助けを必要としています。
   • 巣立ち前のひな鳥の場合、1時間が経過しても親鳥が戻らなければ、受け入れ可能な施設に連れていく必要があります。ただし、人間が巣の至近距離にいると親鳥が戻ってこない可能性もあるので注意しましょう。少なくとも30メートルほどの距離を保って様子をみましょう。
   • 死んだひな鳥がいる巣は見捨てられています。生き残っているひな鳥が助けを必要としています。
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   決して人工飼育をしない　この点は非常に大切です。国や地域によっては認定された野生動物リハビリテーターでなければ、捕獲された状態で野生動物を人工飼育することが許されていません。合法性だけでなく、非常に時間と手間がかかるという問題もあります。巣立ち前のひな鳥の場合、15～20分おきにエサを与えなければなりません。

   • 最善を尽くしたとしても、親鳥や野生動物リハビリテーターのようにひな鳥を育てることは出来ないでしょう。
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   獣医や野生動物リハビリセンターに連絡をする　獣医に連れていくことにした場合は、鳥や野生動物を専門とする病院を探しましょう。こうした野生動物専門の獣医が見つからない場合は最寄りの動物園や動物愛護団体に問い合わせ、相談してみると良いかもしれません。

   • 最寄りの野生動物リハビリセンターを探しましょう。野生動物リハビリテーターによって結成された団体が、異なる名称で活動していることもあります。また「野生鳥獣救護センター」や「野生動物保護センター」などがあるかもしれません。
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   ひな鳥を搬送する　ひな鳥を安全に搬送するための措置として、まず段ボール箱や靴の箱に穴を開けて空気の通りを確保しましょう。そして、鳥がすべってしまわないように底にタオルを敷きます。また、体を持ち上げる際に怪我を負わせてしまわないよう、（頭から足まで）完全にタオルで包みましょう。

   • 箱の底をペーパータオルで満たしても良いでしょう。
   • 出来る限り搬送前にひな鳥にストレスを感じさせないようにするためにも、体にほとんど触れないようにしましょう。
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ポイント

• 巣立ち前と巣立ち後のひな鳥は簡単に見分けることができません。自分だけでは判断がつかない場合は野生動物リハビリセンターに連絡して相談しましょう。
• 巣立ち後のひな鳥の多くは、不必要に救護され獣医や野生動物リハビリセンターに搬送されることが少なくありません。
• 親鳥は地面で飛ぶ練習をしている巣立ち後のひな鳥にもエサを与えます。

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注意事項

• 野鳥はひな鳥も含め、病気を媒介していることもあるほか、深刻な怪我をさせられる可能性があります。
• アライグマ、小型の肉食動物、場合によってはペットの猫といった様々な天敵がいるので、地面から動くことのできないひな鳥の生存確率は高くありません。
• 巣立ち前のひな鳥を巣に戻せないこともあります。例えば、自分の意思で巣から出たのではなく、偶然出てしまった場合（悪天候で巣が壊れた、他の鳥にいじめられて押し出された、など）がこれに該当します。

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