苅部俊二

日本の短距離走者、ハードラー、コーチ

苅部 俊二(かるべ しゅんじ、1969年5月8日 - )は、日本の元陸上競技選手で体育学者。法政大学スポーツ健康学部 教授。横浜市南区出身。横浜市立南高等学校から法政大学経済学部に進学したのち富士通に所属。その後筑波大学大学院→早稲田大学大学院博士課程修了。日本陸連短距離部長。

苅部 俊二Portal:陸上競技
選手情報
フルネームかるべ しゅんじ
ラテン文字Shunji Karube
国籍日本の旗 日本
競技陸上競技
種目400mハードル
生年月日 (1969-05-08) 1969年5月8日(55歳)
出身地神奈川県横浜市
身長184cm
体重71kg
公式サイトKarube BLOG
成績
オリンピック400mH 予選7組5着 (1996年)
4x400mR 5位 (1996年)
世界選手権400mH 準決勝2組3着 (1997年)
4x400mR 予選2組3着 (1995年)
地域大会決勝アジア大会
400mH 優勝 (1994年)
4x400mR 優勝 (1998年)
国内大会決勝日本選手権
400m 優勝 (1993年)
400mH 優勝 (1994, 1997年)
国民体育大会
成年400m 優勝 (1996, 1997, 1998年)
自己ベスト
400m45秒57 (1997年)
800m1分48秒04 (1995年)
400mハードル48秒34 (1997年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
世界室内選手権
1997 パリ400m
アジア大会
1994 広島400mH
1998 バンコク4x400mR
アジア選手権
1998 福岡4x400mR
東アジア大会
1993 上海400mH
1997 釜山4x400mR
1997 釜山400m
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1990年代を代表する陸上競技者として活躍。世界室内陸上競技選手権大会400mで銅メダルを獲得するなどの活躍を見せた。元400mハードル日本記録保持者。

経歴 編集

現在は、法政大学スポーツ健康学部教授、同陸上競技部監督を務めている。また、TBSなどで解説者も務める。

エピソード 編集

  • 大学卒業後は富士通に就職。現役時代から理論派として鳴らし、現役の晩年には指導者への転身を見据えて、学業に専念するためにも契約社員となり筑波大学大学院に学び、コーチング学を修めた。
  • 月刊陸上競技』誌上で「苅部俊二の言いたい放題」というエッセイを連載していたこともある。
  • 早くからホームページを運営するなど、陸上界の情報公開に積極的に参画。ネット上では「かる」の名称を用いる。また、前述の「言いたい放題」の中で、マハーポーシャでのジャンク品の購入をカミングアウトした。
  • テレビレポーターとしても活動を行っており、TBSなどで活躍している。2001年のエドモントン世界選手権では、東海大学陸上競技部OBの高橋照英(芸名・照英)とともにサブトラックのリポーターを務めた。2002年プサンアジア大会でもTBSの解説者として登場している。
  • 横浜市立南高等学校時代、全国選抜合宿で、深夜に走り高跳びの吉田孝久(のちにミズノ)とともにホテルを脱走し、お好み焼きを食べに行ったことがあるという。
  • 1次コール廃止論者として知られている。1990年代中ごろから、一貫して廃止を主張してきた。しかし、現在でも1次コールは残されている。
  • 伊東浩司とは同期で、のちに富士通でチームメイトになった。沖縄が好きで現役時代はよく合宿していた。

ベスト記録 編集

種目記録年月日場所備考
屋外
400m45秒571997年9月6日 東京
800m1分48秒041995年2月26日
400mハードル48秒341997年10月5日 東京日本歴代4位(元日本記録)
4x400mリレー3分00秒761996年8月3日 アトランタ元アジア記録、日本記録(苅部俊二伊東浩司小坂田淳大森盛一
室内
400m45秒761997年3月9日 パリ室内日本記録(元室内アジア記録)
4x400mリレー3分05秒901999年3月6日 前橋アジア記録(高橋和裕、小坂田淳、簡優好苅部俊二

主要大会成績 編集

大会場所種目結果記録備考
1989ユニバーシアード (enデュースブルク400mH準決勝DNF
1991ユニバーシアード (enシェフィールド400m5位46秒49
4x400mR4位3分07秒821走 (1走)
世界選手権東京400mH準決勝49秒94
1993世界選手権シュトゥットガルト400mH準決勝49秒31
4x400mR予選3分02秒43 (2走)ラップ45秒1
1994アジア大会広島400mH優勝49秒13
4x400mR4位3分10秒91 (4走)
1995世界選手権イエーテボリ400mH準決勝DQ
4x400mR予選3分01秒46 (1走)ラップ45秒4
1996オリンピックアトランタ400mH予選48秒96
4x400mR5位3分00秒76 (1走)アジア記録
ラップ45秒88)
1997世界室内選手権パリ400m3位45秒76当時室内アジア記録
世界室内選手権の個人種目で日本人初のメダリスト
屋外と室内の世界選手権を通じ、短距離種目で日本人初のメダリスト
4x400mR6位3分20秒18 (1走)ラップ47秒61
世界選手権アテネ400mH準決勝48秒81
4x400mR予選3分03秒85 (1走)ラップ45秒5
グランプリファイナル (en福岡400mH7位49秒02
1998アジア選手権 (en福岡400m6位46秒22
4x400mR優勝3分02秒61 (3走)
アジア大会バンコク4x400mR優勝3分01秒70 (4走)
1999世界室内選手権前橋4x400mR5位3分06秒22 (4走)ラップ46秒11
予選3分05秒90:室内アジア記録
世界選手権セビリア400mH予選49秒52
2000オリンピックシドニー4x400mR準決勝3分13秒63

著作 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

記録
先代
イブラヒム・イスマイル
(45秒81)
男子400m
室内アジア記録保持者
(45秒76)

1997年3月9日 - 2015年2月19日
次代
アブダレラ・ハルーン
(45秒39)
先代
山崎一彦
(48秒37)
男子400mハードル
日本記録保持者
(48秒34)

1997年10月5日 - 1999年5月8日
次代
山崎一彦
(48秒26)
先代
簡優好
(47秒16)
男子400m
室内日本記録保持者
(46秒76 - 45秒76)

1997年2月8日 -
次代
未定
功績
過去
なし
国際陸連主催シニア世界大会
短距離個人種目日本人メダリスト

ハードル種目を除く
1997年世界室内選手権
2人目
末續慎吾
2003年世界選手権
男子200m銅メダル