自衛隊東京地方協力本部

自衛隊東京地方協力本部(じえいたいとうきょうちほうきょうりょくほんぶ、Tokyo Provincial Cooperation Office)は、東京都新宿区市谷本村町10番1号に所在する[1]自衛隊地方協力本部のひとつ。陸・海・空自衛隊共同の機関だが、通常は陸上自衛隊の東部方面総監の指揮監督下にある。管轄する地域における防衛省自衛隊の総合窓口として東京都管内で活動する。本部長は陸将補の階級にある自衛官が充てられる。

自衛隊東京地方協力本部
JSDF Tokyo Provincial Cooperation Office
自衛隊東京地方協力本部庁舎
種別自衛隊地方協力本部
管轄区域東京
所在地〒162-8850
東京都新宿区市谷本村町10番1号
リンク公式サイト

防衛省市ヶ谷地区内にあった旧本部庁舎は施設の老朽化及び防衛省内の施設再配置計画に伴い取り壊され、同区内の民間企業が運営するビルに移転し業務を行っていたが、2018年6月、市ヶ谷の外務省子弟寮跡地[2][3]に新庁舎が完成し、移転した。

沿革 編集

  • 1956年(昭和31年)8月1日 - 自衛隊東京地方連絡部が編成され[4]、本部庁舎が竹橋に開庁。
  • 1960年(昭和35年)1月22日 - 本部庁舎が檜町に移転。
  • 1962年(昭和37年)12月21日 - 本部庁舎が市ヶ谷に移転。
  • 1978年(昭和53年)5月2日 - 新庁舎に移転。
  • 2006年(平成18年)7月31日 - 自衛隊東京地方協力本部に改編される。
  • 2014年(平成26年)7月28日 - 本部庁舎の老朽化及び防衛省再配置計画に基づき防衛省市ヶ谷地区から新宿区6丁目の新宿イーストサイドスクエアに移転。
  • 2018年(平成30年)6月18日 - 市ヶ谷に新庁舎が完成し移転[5]
  • 2021年(令和03年)4月1日 - 最先任上級曹長が設置[6]

本部 編集

  • 企画室
  • 総務課
  • 募集課
  • 援護課
  • 予備自衛官課
  • 渉外広報室

出先機関 編集

主要幹部 編集

官職名階級氏名補職発令日前職
自衛隊東京地方協力本部長陸将補横田紀子2023年12月22日東部方面総監部幕僚副長
歴代の自衛隊東京地方連絡部長及び自衛隊東京地方協力本部長
(将補たる自衛官または事務官)
階級氏名在職期間出身校・期前職後職
01事務官土田精1956年08月01日 - 1961年06月07日自衛隊中央病院総務部長陸上幕僚監部
02陸将補益田兼利1961年06月08日 - 1962年03月15日陸士46期・
陸大54期
陸上幕僚監部第3部副部長陸上幕僚監部募集課長
03陸将補上妻正康1962年03月16日 - 1964年07月15日陸士47期・
陸大55期
第5師団司令部幕僚長西部方面総監部幕僚長
兼 健軍駐とん地司令
04事務官丸山好雄1964年07月16日 - 1968年03月15日立正大学東部方面総監部退職
05陸将補平林克己1968年03月16日 - 1970年06月30日陸士51期・
陸大58期
陸上幕僚監部第4部副部長中部方面総監部幕僚長
兼 伊丹駐とん地司令
06陸将補大元重夫1970年07月01日 - 1972年03月15日陸士51期・
陸大60期
中部方面総監部幕僚副長陸上自衛隊幹部候補生学校
兼 前川原駐とん地司令  
07陸将補植松貞義1972年03月16日 - 1973年06月30日陸士53期西部方面総監部幕僚長
兼 健軍駐とん地司令
陸上自衛隊高射学校
兼 下志津駐とん地司令
08陸将補大野敏夫1973年07月01日 - 1975年06月30日陸士55期陸上幕僚監部第5部副部長陸上自衛隊関西地区補給処
兼 宇治駐とん地司令
09陸将補川久保太郎1975年07月01日 - 1977年03月15日陸士56期陸上幕僚監部総務課長陸上自衛隊東北地区補給処
10陸将補中川又一1977年03月16日 - 1978年06月30日陸士57期陸上幕僚監部第5部副部長防衛研修所副所長
11陸将補瀧武正1978年07月01日 - 1979年06月30日
※1979年04月06日 陸将昇任
陸士59期陸上自衛隊富士学校普通科部長第9師団
12陸将補松崎久1979年07月01日 - 1981年06月30日軍官校5期陸上幕僚監部人事部募集課長東部方面総監部幕僚長
兼 市ヶ谷駐とん地司令
13陸将補増岡鼎1981年07月01日 - 1983年03月15日名幼47期・
早稲田大学
西部方面総監部幕僚副長第9師団長
14陸将補宮澤作太郎1983年03月16日 - 1984年03月15日中央大学陸上自衛隊高射学校副校長
兼 企画室長
陸上自衛隊高射学校長
下志津駐屯地司令
15陸将補平松幹良1984年03月16日 - 1985年06月30日
※1984年07月01日 陸将昇任
中央大学自衛隊熊本地方連絡部陸上自衛隊東北地区補給処長
16陸将補黒田崧1985年07月01日 - 1987年03月15日拓殖大学第1混成団
那覇駐屯地司令
第4師団
17陸将補小谷章1987年03月16日 - 1989年03月15日防大1期第3施設団
南恵庭駐屯地司令
技術研究本部技術開発官
(陸上担当)
18陸将補川名正浩1989年03月16日 - 1990年07月08日防大5期東北方面総監部幕僚副長東部方面総監部幕僚長
市ヶ谷駐屯地司令
19陸将補大越兼行1990年07月09日 - 1992年03月15日防大7期北部方面総監部幕僚副長統合幕僚会議事務局第5幕僚室長
20陸将補大北太一郎1992年03月16日 - 1993年06月30日防大8期西部方面総監部幕僚副長北部方面総監部幕僚長
札幌駐屯地司令
21陸将補安村勇德1993年07月01日 - 1995年06月29日防大10期東北方面総監部幕僚副長統合幕僚会議事務局第2幕僚室長
22陸将補佐山詔介1995年06月30日 - 1997年03月25日防大11期東北方面総監部幕僚副長西部方面総監部幕僚長
健軍駐屯地司令
23陸将補柳澤壽昭1997年03月26日 - 1999年07月08日防大13期東北方面総監部幕僚副長東北方面総監部幕僚長
仙台駐屯地司令
24陸将補澤山正一1999年07月09日 - 2001年12月02日防大16期中部方面総監部幕僚副長陸上幕僚監部監理部長
25陸将補三本明世2001年12月03日 - 2003年03月26日防大19期陸上幕僚監部教育訓練部教育課長陸上幕僚監部装備部副部長
26陸将補用田和仁2003年03月27日 - 2004年08月29日防大19期中部方面総監部幕僚副長陸上幕僚監部教育訓練部長
27陸将補木﨑俊造2004年08月30日 - 2005年07月27日防大20期中部方面総監部幕僚副長陸上幕僚監部装備部長
28陸将補千葉徳次郎2005年07月28日 - 2006年08月03日生徒15期・
防大21期
東北方面総監部幕僚副長東部方面総監部幕僚長
朝霞駐屯地司令
29陸将補渡部悦和2006年08月04日 - 2007年08月31日東京大学
昭和53年卒
東部方面総監部幕僚副長防衛研究所副所長
30陸将補田邉揮司良2007年09月01日 - 2009年07月20日防大24期・
神戸大院[7]
第5施設団
小郡駐屯地司令
陸上幕僚監部装備部長
31陸将補森山尚直2009年07月21日 - 2010年07月25日防大26期北部方面総監部幕僚副長陸上自衛隊幹部候補生学校長
前川原駐屯地司令
32陸将補小川清史2010年07月26日 - 2011年08月04日防大26期陸上自衛隊研究本部総合研究部長陸上幕僚監部装備部長
33陸将補湯浅悟郎2011年08月05日 - 2013年08月26日防大28期中部方面総監部幕僚副長陸上幕僚監部装備部長
34陸将補高田克樹2013年08月27日 - 2014年08月04日防大29期陸上自衛隊富士学校機甲科部長陸上幕僚監部人事部長
35陸将補竹本竜司[8]2014年08月05日 - 2015年08月03日生徒26期・
防大31期
東部方面総監部幕僚副長陸上自衛隊富士学校特科部長
36陸将補梶原直樹2015年08月04日 - 2016年06月30日防大32期第1特科団
北千歳駐屯地司令
東北方面総監部幕僚副長
37陸将補三宅優2016年07月01日 - 2017年08月01日防大27期西部方面特科隊
湯布院駐屯地司令
退職
38陸将補楠見晋一2017年08月01日 - 2018年07月31日防大33期防衛大学校
教育学群統率・戦史教育室長
兼 防衛大学校教授
中央情報隊
陸上総隊司令部情報部長
39陸将補荒井正芳2018年08月01日 - 2019年08月22日防大34期陸上自衛隊教育訓練研究本部
研究部長
陸上幕僚監部防衛部長
40陸将補岸良知樹2019年08月23日 - 2020年08月24日防大38期陸上幕僚監部人事教育部補任課長中部方面総監部幕僚副長
41陸将補牧野雄三2020年08月25日 - 2021年10月13日生徒34期・
防大39期
陸上幕僚監部監理部総務課広報室長第1特科団長
兼 北千歳駐屯地司令
42陸将補山下博二2021年10月14日 - 2023年12月21日防大34期訓練評価支援隊長東部方面総監部幕僚副長
43陸将補横田紀子2023年12月22日 -防大41期東部方面総監部幕僚副長

脚注 編集

  1. ^ 東京地本公式HP 移転のお知らせ2018年10月3日時点のアーカイブ
  2. ^ 防衛省市ヶ谷地区の隣接地
  3. ^ 自衛隊東京地方協力本部HPアクセスマップ2018年11月4日時点のアーカイブ
  4. ^ 自衛隊法施行令の一部を改正する政令(昭和31年 6月14日政令第180号)”. 国立公文書館デジタルアーカイブ. 2016年6月19日閲覧。
  5. ^ 東京地本公式HP 本部長からの市ヶ谷レターVol.1
  6. ^ “東京地本に最先任誕生”. 陸上自衛隊東部方面隊広報紙「あづま」令和3年7月25日 第1038号. (2021年7月25日). https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/contents/img/aduma/pdf/aduma_1038.pdf 2022年4月20日閲覧。 
  7. ^ 1988年に神戸大学大学院博士課程を修了し、同大学から工学博士の学位を授与される。
  8. ^ 博士(工学)(筑波大学大学院)

関連項目 編集

外部リンク 編集