巴里のアメリカ人

米国のミュージカル映画

巴里のアメリカ人』(パリのアメリカじん、英語: An American In Paris)は、1951年公開のミュージカル映画第24回アカデミー賞で8部門にノミネートされ、作品賞をはじめ最多6部門を受賞した。

巴里のアメリカ人
An American In Paris
ポスター(1951)
監督ヴィンセント・ミネリ
脚本アラン・ジェイ・ラーナー
製作アーサー・フリード
出演者ジーン・ケリー
レスリー・キャロン
ジョルジュ・ゲタリ英語版
音楽ジョージ・ガーシュウィン
撮影アルフレッド・ギルクス英語版, A.S.C.
ジョン・アルトン英語版, A.S.C. (バレエ・シーン)
編集エイドリアン・フェイザン英語版
配給MGM
公開アメリカ合衆国の旗 1951年11月11日
日本の旗 1952年5月2日
上映時間113分
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費2,700,000ドル[1]
興行収入3,750,000ドル(北米配収)
3,231,000ドル(海外配収)[1]
前作可愛い配当
次作悪人と美女
テンプレートを表示
左からジョルジュ・ゲタリ、オスカー・レヴァント、ジーン・ケリー(予告編から)

概要 編集

主演はジーン・ケリーレスリー・キャロンで、監督はヴィンセント・ミネリ、製作・配給はメトロ・ゴールドウィン・メイヤーパリを舞台として、アメリカ人の画家とフランス人の女性の恋を描く。『雨に唄えば』とともに、ジーン・ケリーが主演するミュージカル映画の傑作とされ、その後アメリカ国立フィルム登録簿に保存されている。

映画で使われる音楽はすべてジョージ・ガーシュウィンの作曲、その兄アイラ・ガーシュウィンの作詞によるもの。「アイ・ガット・リズム」「ス・ワンダフル」「わが愛はここに英語版」(以上ジェリーの歌とダンス)、「天国への階段 (ガーシュウィン)英語版」(アンリのソロ)などのナンバーが唄われる。また、アダムの夢想シーンでピアノ協奏曲「ヘ調の協奏曲」が演奏される。クライマックスには、ケリーとキャロンがガーシュウィンの楽曲『パリのアメリカ人』をバックに踊る18分間のダンスシーンがある。

あらすじ 編集

ジェリーはパリで画家として生計を立てようとしているアメリカ人。

ジェリーと同じアパートに住む友人のアダムはピアニストで、有名な歌手アンリの知り合いである。

金持ちのミロは若い芸術家を援助するのが趣味で、ジェリーのスポンサーになろうとするが、ジェリーは酒場で見かけたリズに恋してしまう。

ジェリーとリズは恋仲になるが、アンリはリズと結婚しようとしていた。

キャスト 編集

役名俳優日本語吹替
TBSテレビ朝日PDDVD
ジェリージーン・ケリー江守徹野島昭生佐久田修
リズレスリー・キャロン神保共子土井美加湯屋敦子
アダムオスカー・レヴァント英語版村越伊知郎石森達幸御園行洋
アンリジョルジュ・ゲタリ英語版仲村秀生納谷六朗新垣樽助
ミロニナ・フォック藤波京子北浜晴子中神亜紀
ダンサーThe American In Paris Ballet---

スタッフ 編集

受賞 編集

ノミネート 編集

舞台 編集

2005年にはバレエ版「An American in Paris」が上演された。

2014年12月にはパリシャトレ座の委託でミュージカル版「An American in Paris」が、クリストファー・ウィールドン振付・演出で初演され、2015年3月にはブロードウェイ公演もスタートして絶賛され、トニー賞12部門候補となり5部門を受賞した。大晦日のパーティで終わる内容にふさわしく2017年元旦にクローズするが、その後はロンドンに移り、ウェストエンド公演をスタートする。

日本での公演 編集

2019年より劇団四季による日本でのミュージカル公演も開始[2]。日本版のタイトルは『パリのアメリカ人』となる。

劇団四季上演スケジュール

2018年3月には映画を基にした舞台(ミュージカル)が上演された。

『巴里のアメリカ人』(OSK日本歌劇団)
日程:2018年3月17日 - 3月25日
会場:大丸心斎橋劇場
演出/振付:上島雪夫
音楽:竹内一宏
出演:桐生麻耶(ジェリー) / 真麻里都(アンリ) / 華月奏(アダム) / 城月れい(リズ)

脚注 編集

  1. ^ a b The Eddie Mannix Ledger, Los Angeles: Margaret Herrick Library, Center for Motion Picture Study .
  2. ^ 【詳報:動画追加】最新ミュージカル『パリのアメリカ人』製作発表会見が行われました! - 劇団四季最新ニュース、2018年9月4日。

外部リンク 編集