ジェイソン・ロジャーズ (陸上選手)

ジェイソン・ロジャーズ、またはジェイソン・ロジャースJason Aliston Rogers1991年8月31日 ‐ )は、セントクリストファー・ネイビスサンディポイント出身の陸上競技選手。専門は短距離走100mの自己ベストはセントクリストファー・ネイビス歴代2位タイの10秒01。2011年大邱世界選手権男子4×100mリレーの銅メダリストである。

ジェイソン・ロジャーズPortal:陸上競技
選手情報
ラテン文字Jason Rogers
国籍セントクリストファー・ネイビスの旗 セントクリストファー・ネイビス
競技陸上競技短距離走
種目60m, 100m
生年月日 (1991-08-31) 1991年8月31日(32歳)
出身地セントクリストファー・ネイビスの旗 サンディポイント・タウン
身長173cm
体重69kg
成績
オリンピック100m:予選4組5着(2012年
4x100mR:予選1組6着(2012年
世界選手権100m:準決勝2組7着(2013年
4x100mR:3位(2011年
地域大会決勝パンアメリカン競技大会
4x100mR:2位(2011年
自己ベスト
50m5秒74(2014年)
60m6秒52(2014年)
100m10秒01(2013年)
9秒98w (2015年)
獲得メダル
陸上競技
セントクリストファー・ネイビスの旗 セントクリストファー・ネイビス
世界選手権
2011 大邱4x100mR
パンアメリカン競技大会
2011 グアダラハラ4x100mR
中米カリブ選手権
2008 カリ4x100mR
2011 マヤグエス4x100mR
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経歴 編集

2011年 編集

8月の大邱世界選手権男子4×100mリレーに出場し、初めてシニアの世界大会を経験した。予選と決勝で1走(ロジャーズ、キム・コリンズアントワーヌ・アダムスブリジェッシュ・ローレンス英語版)を務めると、予選で38秒47のセントクリストファー・ネイビス記録(当時)を樹立し、タイムで拾われて決勝に進出。決勝では予選でマークしたセントクリストファー・ネイビス記録に迫る38秒49をマークし、ジャマイカ(37秒04)、フランス(38秒20)に次いで銅メダルを獲得した[1]世界選手権でセントクリストファー・ネイビスが獲得したメダルは全種目を通じてこれが4つ目で、2005年ヘルシンキ大会の男子100mでキム・コリンズが銅メダルを獲得して以来6年ぶり、リレー種目でのメダル獲得はオリンピックを含めても史上初の快挙だった。

2012年 編集

7月の北中米カリブU23選手権英語版男子100m決勝をセントクリストファー・ネイビス歴代2位(当時)の記録となる10秒06(+0.9)で制した[2]

8月のロンドンオリンピック男子100mと男子4×100mリレーに出場し、初めてオリンピックを経験した。男子100mは10秒30(+0.4)の組5着で予選敗退[3]、男子4×100mリレーでは2走(レストロッド・ロランド英語版、ロジャーズ、アントワーヌ・アダムス、ブリジェッシュ・ローレンス)を務め、予選で38秒41のセントクリストファー・ネイビス記録を樹立したものの決勝には進めなかった[4]

2013年 編集

6月16日のセントクリストファー・ネイビス選手権男子100m決勝において、アントワーヌ・アダムスと共に10秒01(+2.0)をマークした[5]

8月のモスクワ世界選手権男子100mと男子4×100mリレーに出場。男子100mは予選を10秒19(-0.2)の組3着で突破し、シニア世界大会の個人種目で初のセミファイナリストとなったが、準決勝は10秒15(+0.4)の組7着で敗退した[6]。2大会連続のメダルを狙った男子4×100mリレーは予選で2走(レストロッド・ロランド、ロジャーズ、アントワーヌ・アダムス、アリスター・クラーク英語版)を務めたが、38秒58の組5着で決勝には進めなかった[7]

2014年 編集

5月の世界リレー男子4×100m予選で1走(ロジャーズ、アントワーヌ・アダムス、レストロッド・ロランド、ブリジェッシュ・ローレンス)を務めた。決勝に進出(入賞)すれば2015年北京世界選手権の出場権を早期獲得できたが、結果は38秒76の組3着に終わり、着順で決勝に進出できた組2着とは0秒06差で決勝進出を逃した[8]

2015年 編集

5月の世界リレー男子4×100mで1走(ロジャーズ、ブリジェッシュ・ローレンス、レストロッド・ロランド、アントワーヌ・アダムス)を務めると、予選で38秒68の組3着に入り、タイムで拾われて決勝に進出。決勝は38秒85で6位入賞を果たし、2016年リオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得した[9]

8月に行われる北京世界選手権男子100mの参加標準記録(10秒16)を突破できず、男子4×100mリレーも出場権を獲得できなかったので出場できなかった。

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目記録年月日場所備考
屋外
100m10秒01 (+2.0)2013年6月16日 バセテールセントクリストファー・ネイビス歴代2位タイ
9秒98w (+3.0)2015年8月7日 サンホセ追い風参考記録
室内
50m5秒742014年1月31日 サスカトゥーン
60m6秒522014年2月15日 トロント

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会場所種目結果記録備考
2006カリフタゲームズ (en (U17) レザビーム100m予選11秒26 (+0.4)
200m予選23秒46 (-0.1)
4x100mR6位44秒23 (4走)
中米カリブジュニア選手権 (en
(U17)
ポートオブスペイン100m予選11秒64 (+1.0)
4x100mR5位42秒87 (1走)
2008カリフタゲームズ (en (U20) バセテール100m準決勝10秒58 (+4.7)
200m準決勝21秒95 (-1.1)
4x100mR7位77秒94 (1走)
4x400mR6位3分19秒13 (3走)
リーワード諸島ジュニア選手権
 (en
ロードタウン100m優勝10秒67 (+0.4)
200m2位22秒33 (0.0)
4x100mR2位43秒62 (2走)
中米カリブ選手権 (en カリ100m予選10秒81 (+1.0)
4x100mR3位40秒81 (1走)
英連邦ユース競技大会 (en プネー100m3位10秒52 (-0.1)
200m4位21秒43 (+0.2)
2009カリフタゲームズ (en (U20) ビュー・フォール200m準決勝21秒69 (+2.3)
4x100mR4位41秒04 (4走)
4x400mR6位3分18秒23 (4走)
中米カリブ選手権 (en ハバナ100m予選10秒68 (+0.1)
200m予選21秒85 (-0.3)
2010カリフタゲームズ (en (U20) ジョージタウン100m2位10秒48 (+0.8)
中米カリブジュニア選手権 (en サントドミンゴ100m2位10秒66 (-1.4)
世界ジュニア選手権 モンクトン100m6位10秒49 (-0.7)
中米カリブ競技大会 (en マヤグエス4x100mR7位39秒43 (1走)国内記録
英連邦競技大会 (en デリー100m1次予選10秒92
2011中米カリブ選手権 (en マヤグエス4x100mR3位39秒07 (1走)国内記録
世界選手権 大邱4x100mR3位38秒49 (1走)
パンアメリカン競技大会 (en グアダラハラ100m準決勝10秒44 (-1.9)
4x100mR2位38秒81 (1走)
2012北中米カリブU23選手権 (en イラプアト100m優勝10秒06 (+0.9)大会記録
オリンピック ロンドン100m予選10秒30 (+0.4)
4x100mR予選38秒41 (1走)国内記録
2013中米カリブ選手権 (en モレリア100m5位10秒24 (+0.5)
4x100mR6位39秒82 (2走)
世界選手権 モスクワ100m準決勝10秒15 (+0.4)
4x100mR予選38秒58 (2走)
2014世界室内選手権 ソポト60m準決勝6秒62
世界リレー (en ナッソー4x100mRB決勝39秒07 (2走)
英連邦競技大会 (en グラスゴー100m準決勝10秒30 (0.0)
4x100mR予選DNF (2走)
パンアメリカン
スポーツフェスティバル (en
メキシコシティ100m優勝10秒08 (-1.3)
200m8位20秒84 (+0.6)
中米カリブ競技大会 (en ハラパ4x100mR4位39秒35 (1走)
2015世界リレー (en ナッソー4x100mR6位38秒85 (1走)
パンアメリカン競技大会 (en トロント4x100mR予選39秒10 (1走)
北中米カリブ選手権 (en サンホセ100m6位10秒29 (-0.1)
4x100mR6位39秒20 (1走)
2016オリンピック リオデジャネイロ4x100mR予選39秒81 (1走)
2018英連邦競技大会 (en ゴールドコースト100m6位10秒24 (+0.8)

脚注 編集

外部リンク 編集