サッカーアメリカ合衆国代表

アメリカの男子サッカーナショナルチーム

サッカーアメリカ合衆国代表(サッカーアメリカがっしゅうこくだいひょう、: United States men's national soccer team)は、アメリカ合衆国サッカー連盟(USSF)によって構成される、アメリカ合衆国サッカーナショナルチームである。

サッカーアメリカ合衆国代表
国または地域アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
協会アメリカ合衆国サッカー連盟
FIFAコードUSA
愛称USMNT
The Stars and Stripes
The Yanks
監督アメリカ合衆国の旗 グレッグ・バーホルター
最多出場選手コビ・ジョーンズ(164試合)
最多得点選手クリント・デンプシー
ランドン・ドノバン(57得点)
ホームカラー
アウェイカラー
初の国際試合
 スウェーデン 2–3 アメリカ合衆国 
(ストックホルム, 1916年8月20日)[1]
最大差勝利試合
 アメリカ合衆国 8–0 バルバドス 
(カーソン, 2008年6月15日}
最大差敗戦試合
 ノルウェー 11–0 アメリカ合衆国 
(オスロ, 1948年8月6日)
FIFAワールドカップ
出場回数11回(初出場は1930
最高成績3位 (1930)
CONCACAFゴールドカップ
出場回数19回
最高成績優勝 (1991, 2002, 2005, 2007, 2013, 2017, 2021)

概要 編集

アメリカ代表はFIFAワールドカップ第1回大会に出場したチームの1つであり、3位に入賞した。これは北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)所属および欧州・南米以外の代表チームにおける最高成績となっている。また、メキシコ代表との対戦は北アメリカダービー(または北中米ダービー)と呼ばれている。

歴史 編集

1950年大会ではイングランド1-0で破る「FIFAワールドカップ史上最大の番狂わせ」を演じるもグループステージ最下位で敗退した。その後暫く予選敗退が続いたが1990年大会で10大会ぶりに本戦出場を果たし、自国開催となった1994年大会ではベスト16に進出し、2002年大会ではベスト8へ進出した。FIFAコンフェデレーションズカップ2009では準決勝で連勝と連続無敗の世界記録を更新中だったスペインを破って準優勝(決勝でブラジルに敗退)した。

2010年大会ではグループリーグで優勝候補のイングランドと同組になるも、そのイングランドを抑えて首位で通過、決勝トーナメント1回戦ではガーナに敗れるも2大会ぶりにベスト16へ進出する。2014年大会ではドイツポルトガルガーナと全チームがワールドカップベスト8以上を経験する死の組になったが、1勝1敗1分の2位でグループリーグを突破した。決勝トーナメント1回戦では大会屈指のタレント集団であったベルギーと対戦し延長戦の末に敗れるも、2大会連続でベスト16の成績を収めた。

FIFAワールドカップには、1990年イタリア大会から2014年ブラジル大会まで7回連続で本大会出場を果たしていた。2018年ロシア大会北中米5次予選では出だしで躓き、開幕節のメキシコ戦と次節のコスタリカ戦に連敗して暫定最下位となった。ここで代表監督のユルゲン・クリンスマンが解任され[2]、元代表監督のブルース・アリーナが後任となると、北中米5次予選で徐々に順位を上げ、最終節直前の時点では予選通過圏内の3位となっていた。だが、アメリカは最終節でアウェーのトリニダード・トバゴ戦に敗れ、同時刻キックオフの最終戦にそれぞれ勝利したパナマホンジュラスに順位を逆転されて5位に転落し、本大会出場を8大会ぶりに逃した。アリーナは敗退の責任を取って代表監督を辞任した[3]

しかし、2022年の北中米カリブ海予選では3位につけ、2大会ぶり11回目の本大会出場を決めた。本大会ではグループBに入り、イングランド、イランウェールズと同じグループに入った。初戦のウェールズ戦では1-1、2戦目のイングランドとは0-0の引き分け、3戦目のイラン戦では1-0で勝利し、グループリーグを2位で通過した。ノックアウトステージ初戦ではグループAを1位で通過したオランダ代表と対戦し、1-3で敗退した[4]

成績 編集

FIFAワールドカップ 編集

開催国 / 年成績
19303位320176
19341回戦敗退100117
1938不参加(参加辞退)
1950グループリーグ敗退310248
1954予選敗退
1958
1962
1966
1970
1974
1978
1982
1986
1990グループリーグ敗退300328
1994ベスト16411234
1998グループリーグ敗退300315
2002ベスト8521277
2006グループリーグ敗退301226
2010ベスト16412155
2014411256
2018予選敗退
2022ベスト16412134
合計 出場11回3798204066

FIFAコンフェデレーションズカップ 編集

開催年結果試合勝利引分敗戦得点失点
19923位210155
1995不出場
1997
19993位530253
2001不出場
2003グループリーグ敗退301213
2005不出場
2009準優勝520389
2013不出場
2017
合計4/10156181920

CONCACAFゴールドカップ 編集

開催年結果試合勝利引分敗戦得点失点
1963不参加
1965
1967
1969予選敗退
1971不参加
1973予選敗退
1977
1981
1985グループリーグ敗退421143
1989準優勝843163
1991優勝5410103
1993準優勝540155
19963位430183
1998準優勝430162
2000ベスト8321062
2002優勝541091
20033位540134
2005優勝6420113
20076600133
2009準優勝6411128
2011640296
2013優勝6600204
20154位6321124
2017優勝6510134
2019準優勝6501152
2021優勝6600111
合計18/269773131118262

NAFC選手権 編集

開催年結果試合勝利引分敗戦得点失点
19473位2002210
19492位4112815
19903位200202
19912位211021
合計4/4102261429

オリンピック 編集

歴代監督 編集

  • トーマス・ケーヒル 1916-1924
  • ジョージ・バーフォード 1924-1925, 1927-1928
  • ナット・アガー 1925-1927
  • ロバート・ミラー 1929-1933
  • デビッド・グールド 1933-1934
  • ビル・ロイド 1934-1937
  • 監督不在 1938-1946
  • アンドリュー・ブラウン 1947-1948
  • ウォルター・ジースラー 1948-1949
  • ビル・ジェフリー 1949-1952
  • ジョン・ウッズ 1952-1953
  • エルノ・シュワルツ 1953-1955
  • ジョージ・マイヤー 1957, 1965
  • ジム・リード 1959-1961
  • ジョン・ハーベルガー 1964
  • フィル・ウースナム 1968
  • ゴードン・ジャーゴ 1969
  • ボブ・キーホー 1971-1972


歴代選手 編集

W杯の大会メンバー 編集