高校を中退する(米国編)方法

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高校中退という決断はかなり深刻なもので、人生の後半で後悔する危険も十分に考えらます。また、就職や大学進学に高校の卒業証明書が必要な場合が多々あります。ただし、その決断が単に好ましくない状況に対する悲観的な感情に基づくものではなく、自分にとって最善の選択肢だと確信できるなら、正しい手続きを踏んで実行に移しましょう。とは言え、決断の前に中退以外の選択肢を検討したり中退に関する法的規則を調べたりすることも重要でしょう。慎重に検討を重ねた上で中退を決意したなら、この記事を読んで正しい方法で実行しましょう。または信頼できる大人に相談するのも良いでしょう。

パート 1
パート 1 の 4:

中退の動機をよく考える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 中退の理由をよく考える 
    中退の本当の理由を探り理解することで、それが自分にとって最善の方法なのかを確信することができ、またそのために何をすべきかが把握しやすくなるでしょう。よくある中退の理由を次に紹介しましょう。[1]
    • 知的刺激が少ないと感じるため:高校の授業が簡単すぎて毎日の学校生活が退屈だと感じるため、中退して大学や職業訓練校に進学したいと思う。
    • 準備不足だと感じるため、また授業についていけないと感じるため:勉強が難しすぎて内容が理解できないまま先に進んでしまった、また誰からもサポートを受けられないために授業についていけないため、高校を辞めて学業からも完全に離れたいと思う。
    • 学業以外の義務と責任が発生したため:予期せずに親になってしまった、病気の家族を抱えている、家族を養うために働かなければならないなどの理由から、高校を中退して仕事に就くことが唯一の選択肢だと思う。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 中退以外の選択肢があるかどうかを進路指導の先生に尋ねる 
    信頼している進路指導の先生や担任の先生に自分が置かれている状況を説明しましょう。中退せずに済む方法を見つけてくれるかもしれません。
    • 授業が簡単過ぎて刺激が足りないと感じている場合には、知的興味を掻き立てるような難しい授業や上級のクラスを受講できる可能性があるかもしれません。[2]高等教育以上のコースを提供していない高校の中には、高難度の授業をインターネットで提供する教育機関や大学と提携関係を結んでいる場合があります。高校に在学しながら、提携先の上級教育機関に受講登録をすれば、高校卒業時に高校の卒業証書と準学士の卒業証書の2種類が取得できるでしょう。
    • 勉強が遅れていて授業についていけない場合には、相当の努力をして追いつかなければなりません。幸いなことに大抵の高校では、教科の先生の他に全般的な勉強の手助けをしてくれる先生がいます。特に中退を考えている生徒に対しては親身に相談に乗ってくれるでしょう。落とした単位の取り直しについて尋ねましょう。個人指導を受ける代わりに、教室の掃除や整理整頓などの奉仕活動を申し出ましょう。また、受けられる追試試験などがないかを調べましょう。
    • 学校以外で義務や責任が生じた場合には、進路指導の先生に相談しましょう。必要なお金と卒業単位を同時に稼げる高校生対象のワークプログラムを紹介してもらえるかもしれません。若しくは在学中の生徒に財政的援助を提供する財源を教えてくれるかもしれません。高校卒業生の生涯収入は、中退者より50%-100%高いことを覚えておきましょう。[3]長い目で見ると、高校中退はあなたの将来の家族にとって最善の選択ではないかもしれません。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 人のために中退しない 
    親、友人、人生のパートナーなどが中退するようにプレッシャーをかけて来るなら、きっぱりと断りましょう。これは他人が決めるものではなくあなたが決める問題です。高校中退の決断はその後の長い人生に大きな影響を与える可能性があるため、決断には確固たる自信を持って臨みましょう。
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パート 2
パート 2 の 4:

中退を決断する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 理に適った理由を考える 
    中退を決断した後で何度も、また多くの人にその理由を説明しなければなりません。人に説明する前に、決断に至った理由を納得の行くように且つ明確に説明できるように準備しましょう。
    • 例えば「この教育制度の下では自分の目標を達成することが非常に難しいと思う。コースの内容からも先生からも知的好奇心が掻き立てられないし、興味も持てない。だから独自に上級レベルの勉強を追求したい。高校を中退して自分の目標達成に見合った教育機関を見つけたい」などと訴えましょう。
    • または、「現段階では私には中退以外に選択肢がないような気がする。何日も学校を休んでいたために逃した勉強や課題を補うには、もう1年間学校に通わなければならない。成績が低いので、全ての課題を終えたとしても卒業証書を取得することは不可能だと思う。中退してGED(一般教育終了検定)を取得し、就職した方が遥かに自分のためになると思う」などと言うこともできるでしょう。
    • 次のような説明の仕方もあります。「フルタイムで仕事ができるように、高校を辞めることにした。この決断はおそらく人には分からないし意味をなさないと思うけれど、自分と家族の生活費を稼ぐこと、全員が食べて行くために稼ぐことが、将来役立つかどうか分からない学校の勉強よりも遥かに大切だ」。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 その他の教育システムについて考える 
    多くの学区には従来とは異なる教育方法やカリキュラムを採用しているオルターナティブ高校や私立の高校などがあります。これらの教育機関はより柔軟な時間割を採用しており、また従来の教育機関とは異なる考え方に則って授業を進めています。思慮深く、しっかりとした考え方を持つ生徒が多く、働いている人たちもいます。
    • 中退を考える原因が学校環境や他の生徒にあるなら、オルターナティブ高校はあなたのニーズを満たしてくれるかもしれません。
    • またオルターナティブ高校にはコースを早く終了できる制度を整えている所もあります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 将来の計画を立てる 
    中退する前に、その後の人生設計を立てておきましょう。GEDやそれに相当する証書を取る計画を立てているでしょうが、学生気分が抜けない、出来るだけ早い段階で取得しましょう。
    • 高校中退後、大学や専門学校などに通うことを計画している場合には、GEDやその他の高校卒業同等認定書で入学できるかどうかを確認しましょう。
    • フルタイムで働こうと考えているなら、中退する前に就職先を決めておきましょう。1日にまたは週に何時間働けるか、健康保険や歯科保健などの給付があるかも確かめましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 反対意見に備える 
    周りの大人たちから「本当に大丈夫なの?自信があるの?」という質問にベストな形で答えられるようにするには、彼らからの質問を先に考え答えの準備をすることです。自分の決断を伝えた後での会話を想定し、質問に答えられるように考えをまとめておきましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 保護者に相談する 
    既に18歳に達し法的に単独で中退を決断できる場合でも、この時点までに保護者として責任を負ってくれた親などにできれば正式な決定の前に、自分の決断を伝えましょう。理由も伝える必要がありますが、必ずしも即同意してくれるとは限りません。あなたの決断を十分に理解するまで時間がかかるでしょう。良い決断ではないと賛成してくれないかもしれません。しかし、その決断が確固たるもので自信を持って実行に移せることが分かってもらえれば、あなたの意志を尊重してくれるでしょう。
    • 代替案を準備しておきましょう。最悪のシナリオとして高校中退と同時に家を出される可能性があるかもしれません。そういった事態が想定できるなら、一時的であっても生活できる場所を確保しておきましょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 進路指導の先生に相談する 
    学校の進路指導の先生に中退の決断とその後の計画について相談しましょう。辞める理由、将来計画、保護者の反応も必ず伝えましょう。保護者が反対している場合は、特に正直に伝えましょう。
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パート 3
パート 3 の 4:

法的要件を調べる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 学校を中退できる法定年齢を調べる 
    州によって法定年齢が異なるため、合法的に学校を中途退学できる年齢を確認しましょう。16歳での中退を許可する州があれば、18歳になるまで認めない州もあります。また、保護者の同意があれば法定年齢未満でも中退できる州、また保護者の同意があっても18歳になるまで認めない州もあります。中途退学を決める前に州の法律、また学校の規則を確認しましょう。
    • 米国における高校中途退学可能な法定年齢は州により異なります。次のサイトで確認しましょう。ここをクリック
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 突然不登校にならない 
    完全に学校に行くのをやめてしまえば中退とみなされますが、適切な法的手段を取らずに行えば、保護者と本人の両方に法的影響が及びます。
    • 単に学校に通っていない状態は法的には不登校と呼ばれ、本人または保護者、あるいはその両方に罰金が課せられたり社会奉仕活動を命じられたりする場合があるでしょう。
    • 不登校になると、高校卒業資格を証明するためのテストに合格しても認定書を取得できない場合があります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 居住している州の中退の条件を理解する 
    一部の州では法定後見人(保護者や親など)が中退を承認し且つ高校認定試験またはGEDに合格すれば、高校を早期に辞めることが法的に許可される場合があります。自分が住んでいる州の法律を調べましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 必要な提出書類について進路指導の先生や教務担当の先生に相談する 
    州また学区によって本人と保護者が記入すべき書類が異なります。学校で担当者に相談し、記入すべき書類と書類の提出締切日を把握しましょう。
    • 進路指導の先生から考え直すように説得されるかもしれません。決断の理由をきちんと説明できるように準備し、決断に自信を持って話し合いに臨みましょう。
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パート 4
パート 4 の 4:

オルターナティブ高校を選択肢として考える

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 通信制高校や自宅学習などを検討する 
    これらの選択肢の良い点は真剣に取り組めば自分のペースで勉強を続けるこができ、しかも高校生活に伴う義務や負担なしに卒業証書を取得することができる所です。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 職場体験プログラム(ワーク・スタディ・プログラム)を考慮する 
    これは有給の勤務と学業に交互に従事するプログラムで、学校の職員と一緒に作業や仕事に取り組むことができるため、選択肢の1つとして考えるのに十分価値があるでしょう。興味ある仕事がある場合に選択肢の1つとして考えてみましょう。高校を卒業できるだけでなく、卒業と同時に就職の機会が得られるかもしれません。[4]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ゲートウェイ・プログラムから短期大学やコミュニティカレッジへの編入を検討する 
    通っている高校のゲートウェイ・プログラムを通して短大やコミュニティカレッジへの早期入学を考えてみましょう。履修単位を十分に取得していれば、高校によっては短大やコミュニティカレッジへの編入を許可する場合があります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 生計を立てるためにどんな職業につきたいかを考える 
    学校環境が自分には向いていないと確信があるなら、技術を身につけられるように将来計画を立てましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 GEDを取得する 
    GEDは高校卒業認定書と呼ばれることもありますが、高校卒業と同等の資格があることを証明するための試験(または高卒認定証書)を指します。高校を卒業しなくてもGEDを取得すれば、将来の雇用主に高校卒業と同レベルの資格があることを証明できます。[5]
    • 「Certificate of High School Proficiency(高校能力証明書)」は、カリフォルニア州の教育省が、カリフォルニア高校能力試験(CHSPE)に合格した生徒に授与するものです。GEDは17歳以上の高校中退者が対処ですが、カリフォルニア高校能力試験は高校1年生または16歳以上を対象としています。
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ポイント

  • 中退を決断する前に他の中途退学者に話を聞いたり中途退学者の統計を調べたりしましょう。
  • 在学中に自分の現在のスキルと労働意欲で生計を立てることができるか、仕事から満足感が得られるかを考えましょう。卒業しようと決意を改める場合を考えて、働くのは授業の後あるいは週末にし、好成績をキープしましょう。
  • 中退を決めたら、GEDを取得してコミュニティカレッジに入学申請をしましょう。コミュニティカレッジや短期大学の学位を持っていれば、何もないよりは自分に有利に働くでしょう。ただし学位を取るなら追求したい分野のものを目指しましょう。
  • 中退を検討するときには、短期的及び長期的な影響を考えましょう。
  • 高校や大学を卒業した人と話し、それが本人にどのような影響を与えたかを理解しましょう。
  • 考え直すことを恐れてはいけません。学校に留まることに決意を改め、コミュニティカレッジや短大に進むこともできます。
  • 高校を辞めたら専門学校やコミュニティカレッジに行くことを考えましょう。
  • 自宅学習は教育を続けるための素晴らしい方法です。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Desiree Panlilio
共著者 ::
ティーン・ライフコーチ
この記事の共著者 : Desiree Panlilio. ティーン・ライフコーチのデズィレ・パンリリオは、「Encouraging Teens, LLC」の経営者です。10代の若者が自分の役割を明確にし、目標を設定して、学業やセルフケア面の健全な習慣を身につけ、統率力を高めて、人生の道を切り開けるような支援を専門としています。コーチ経験は3年以上。ビクトリア大学にて護学の学士号を取得、リバティ大学にてライフコーチングを中心とした福祉カウンセリングの修士号を取得。 この記事は1,250回アクセスされました。
カテゴリ: 学校・大学
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