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電化製品のワット数(消費電力)はとても簡単な計算式を用いて算出することができます。アンペア(電流の単位)及びボルト(電圧の単位)の数値があれば計算可能です。出費と消費電力を抑えることにつながるため、ワットを理解することはとても大切です。

方法 1
方法 1 の 3:

ワット数を計算する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 電源のワット数を把握する 
    まず電源のアンペアとボルトを確認しましょう。ワットはシンプルな掛け算の公式で算出します。アンペアとは電気の流れる量、ボルトとは電気を押し出す力を意味しています。
    • ワット数はアンペアにボルトを掛けて計算します。それだけです!つまり、ワット=アンペアXボルトという公式となります。(W)=(A)X(V)と表記することもあります。[1]
    • 例えば、アンペアが3(3A)、ボルトが110Vの場合、3と110を掛け合わせ、330W(ワット)となります。計算式は(P)=(3A)X (110V) = 330 Wとなります。Pとは電力(Power)を指しています。
    • このような仕組みのため、ワットは時にボルトアンペアと呼ばれることもあります。ブレーカーに目を通すと、アンペアは通常ハンドル部分に記載されています。ブレーカーが落ちる前の最大アンペア数を意味しています。また、製品のラベルや取り扱い説明書でボルトとアンペアの双方を確認することができます。標準的な電化製品であれば一般的な値として調べることも可能です。大半の家庭用小型家電製品や照明器具は15~20アンペア、より大きな製品は20~60アンペアの回路が必要となります。ただ、台所の調理器具家電の多くは120ボルトが定格とされ、12アンペア以内で稼働します。レンジや洗濯乾燥機はより多くの電力を必要とし、240Vに配線された回路に接続されており、状況次第では20~40アンペアを要することもあります。北米での一般家庭の配線は通常、120あるいは240Vとなっています。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 同様にアンペアあるいはボルトを計算する 
    上記の掛け算の公式を置き換えてみましょう。例えば「AC電源24-40」という設定で考えてみましょう。これは、24V、40ワットを意味しています。[2]
    • この電源は1.6アンペアを供給します。つまり、公式を使うと40=(A)X 24ということになり、最終的に40を24で割り(A)=1.6という答えになります。[3]
    • 次のような場合もこのような方法が役立ちます。天井備え付けのファンのワット数を知りたいと仮定しましょう。ファンに付随しているラベルには、特定のアンペア数が記載されています。次に天井ファンの一般的なボルト数を(製造元に問い合わせたり、インターネットで調べて)把握します。二つの数値を掛け合わせ、天井のファンを稼働させるために必要なワット数を見積もることができます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 抵抗の消費電力を調べる 
    抵抗のワット数を調べたいのであれば、ボルト(V)および電流(I)の値が必要です。オームの法則と呼ばれている公式です。[4]
    • (W)=(V)X(I)という公式をもとに、ボルトと電流を掛け合わせます。[5]Wの代わりにPで表記されていることもあります。
    • 電力が時間の経過と共に変化していく場合、公式はより複雑なものになります。平均を求めるために期間が必要になります。つまり計算が困難になっていきます。このような計測をする場合は、ワットチェッカーと呼ばれる特別な器具を使いましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

機器を用いてワット数を調べる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 オンラインの計算ツールを見つける 
    インターネット上にはワット数を計算するためのリソースが豊富にあります。私たちの代わりに数値を公式に当てはめて計算をする仕組みです。[6]
    • こうしたオンラインリソースは通常、ボルト数とアンペア数を入力するよう求めます。入力したところで「計算」をクリックし、ワット数を算出します。
    • それぞれの電化製品によって必要電力量が若干異なるので、オンライン上の計算ツールは正確ではないこともあるので注意しましょう。
    • ツールによっては、ワット数を割り出す前に、テレビ、パソコン、といったように電化製品のタイプを入力することを求めるものもあります。また、冷蔵庫から大型ステレオに至るまで様々な電化製品のワット数の一覧を掲載している場合もあります。[7]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 手元の機器を調べる 
    稼働に必要なワット数は、製品の本体等に記載された数値で確認できます。
    • 製品の裏側を調べてみましょう。その製品を稼働させるために必要なボルト数、アンペア数、ワット数が記載されている可能性があります。製品の裏に判が押されていたり、銘板ラベルに記載されていることもあります。[8]
    • ワットチェッカーを電化製品に接続し必要な電力量を正確に把握することもできます。必要ワット数は電化製品が置かれている条件で差が表れることもあります。例えば、ラジオの音量を上げると、その分消費電力も増えます。
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方法 3
方法 3 の 3:

電源についてより深く理解する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 ワット数の重要性を理解する 
    ワットは実際に発電したりエネルギーが消費される量を示しています。電力会社の多くは、ワット数で使用電力量を算出しています。つまりワット数で一つの電化製品がどれほどの電力を必要としているのかがわかります。[9]
    • 定格消費電力量とは、特定の電化製品を稼働させ続けるために必要なワット数を指します。例えば、冷蔵庫1台を稼働させ続けるためには、通常500ワットが必要とされています。省エネを目指しているのであれば、家庭のワット量を確認し、太陽光パネルや自家用発電機を設置しても良いでしょう。
    • 電力にはACとDCの二つの電流があります。ACとは交換電流を指します。電流が頻繁に変化する仕組みとなっていて、家庭やオフィスに用いられています。DCとは直接電流を意味し、一方向のみに流れます。この仕組みは乾電池などに見られます。
    • モーター、コンプレッサーなどが点火されることによって起動する電化製品は、いわゆる「消費電力を超える電力」を消費します。例えば、冷蔵庫のモーターとコンプレッサーは起動時に2000ワットを要することもあります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 より省エネを目指す 
    ワットとは(電力、機械、熱)エネルギーの基本単位です。ワットを理解するとエネルギー効率を高めることができるので重要です。
    • ワット数を下げると、エネルギー効率が高まり、費用を抑えることができます。一例として、電球を買おうとしていて、一つは100ワット、もう一つは23ワットの製品だとしましょう。100ワットの電球のほうが価格が低い場合、そちらを購入した方が得だと感じるかもしれませんが、長期的には23ワットの電球のほうがコスト削減につながります。
    • ワット差を算出するために単純な引き算をしてみましょう。例えば、100ワットと23ワットでは77ワットの差があります。電力会社の多くはキロワット単位で利用料金を決定します。キロワット数を算出するには、既存のワット数を1000で割りましょう。そしてそのキロワットに使用時間を掛けます。これがキロワット/時と呼ばれるものです。このキロワット/時にさらに電気料金を掛けると、年間利用料金になります。
    • 例えば、10個の照明を使っているとします。それぞれが100ワットと仮定すると、10X100で1000ワットとなります。これを1000で割ると1キロワットとなります。計2000時間利用したとすると、1キロワットX年間2000時間で2000キロワットとなります。管轄の電力会社が利用料金をキロワット/時あたり10円と設定している場合、2000キロワットに10をかけ、2万円という試算が出てきます。つまり、これら10個の照明器具の年間電気利用料金となります。
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ポイント

  • 回路やインバーターに接続された電化製品の少量の待機電力にも注意しましょう。電源がオフになっていても電力を消費する製品は少なくありません。とりわけ、オフになっているLED照明にも言えることです。
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注意事項

  • 1台のインバーターに複数の電化製品を接続すると、それぞれの製品に供給される電力が低くなることもあります。製品に損傷を与えたり、強制終了してしまう恐れがあります。
  • 1台のインバーターを経由して過度の電力を供給すると、インバーターが焼けつく恐れもあります。
  • 数値は概算ですので、特定かつ正確なワット数を測定したいのであれば、ワットチェッカーを用いるようにしましょう。[10]
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Daniel Stoescu
共著者 ::
電気技師
この記事の共著者 : Daniel Stoescu. 電気技師のダニエル・ストエスクは、バージニア州ハンプトンにある「Home Tech Solutions, LLC」の経営者兼運営担当者です。一般住宅、商業施設、軽工業の構造物の配線を専門とし、経験は10年以上。創業40年を超える同社は、住宅の電気系統に関するニーズに対する、包括的なソリューションを提供しています。 この記事は54,620回アクセスされました。
カテゴリ: 物理学
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