この記事の共著者 : Michael Corsilles, ND. コーシレス医師はワシントン州に住む自然療法医、そして医師助手です。2003年に自然療法と心理学の専門大学、「Bastyr University」にて自然療法医学の医療訓練課程を修了しています。2010年にはワシントン大学にて医師助手の認定資格を取得しています。
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自分や自分の家族が高血圧や低血圧の場合、自宅用に手動の血圧計を備えておくとよいでしょう。手動の血圧計で血圧を測定できるようになるには少し練習が必要ですが、習得してしまえばとても簡単に測定できるようになります。測定時に装着する道具、測定時間、正しく測定する方法、測定結果の見方を学びましょう。少し練習するだけで収縮血圧(最高血圧)と拡張血圧(最低血圧)の値から自分の現状を知ることができます。
ステップ
- 血圧が上昇する要因を避ける ある条件下では血圧は一時的に急上昇します。正しく測定するためには、測定する際は血圧が上昇しやすい状況を避けなければいけません。
- 血圧が上昇する要因には、ストレス、喫煙、運動、低い気温、満腹感、尿意、カフェインの摂取、特定の薬の服用などがあります。
- 血圧は時間によって変動します。患者の血圧を継続して観察する場合は、毎日ほぼ同じ時間帯に測定しましょう。
- 静かな場所で測定する 拍動音を聞き取るため、静かな場所で測定しましょう。静かな部屋では心を落ち着かせることができるため、寝室など人が休む部屋で測定するとストレスがなく、リラックスすることができます。こうすることで、正確に血圧を測定することができます。
- 心を落ち着かせる 身体的ストレスが血圧測定値に影響するため、自分自身または患者の心が落ち着いた状態である必要があります。例えば、測定する前にはトイレを済ませておきます。また、体を温かくしておきましょう。部屋は温めておくか、部屋が寒い場合は、何か1枚羽織って温かくしましょう。
- このほか、頭痛や体の痛みがある場合は、測定前に痛みを抑えておきましょう。
- 袖がきつい服は避ける 左の袖をたくし上げます。できれば、上腕までめくれる服を着ましょう。血圧は通常、左腕で測定するため、左上腕部に袖がかからないようにします。
- 5~10分安静にする 測定前に安静にすると心拍数と血圧が安定します。
- 血圧測定に適した快適な場所で測定する テーブルの横に座ります。左上腕部をテーブルの上に置きます。左上腕部を置く高さは心臓の位置と同じ高さにし、手のひらは上に向けます。
- 背筋を伸ばして座ります。足を組まず、椅子の背にもたれて座ります。
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- 拍動を探す[3] 人差し指と中指をひじの内側に置きます。その部分を軽く押すと、上腕動脈の拍動を感じることができます。
- なかなか拍動を確認できない時は、聴診器(ゴム管の先にある丸い部分)を同じ場所に当て、拍動音を聞き取ります。
- 腕にカフを巻く 金属ループに沿ってカフの端を巻き、カフを上腕に移動させます。ひじから約2.5cm上の所にカフをぴったり巻きます。
- カフを安全に巻くため、カフの締め付け具合が強すぎないか確認しましょう。カフには丈夫なマジックテープが付いているため、しっかりと腕に巻き付けることができます。
- 2本の指をカフに入れて、カフの締め付け具合を確認する カフと腕の間に指先を2本入れて指先を動かすことができても、全部の指は入らない状態なら、ちょうど良い締め付け具合です。指が全部入るようなら、カフを開いてもう少しきつめに巻き直しましょう。
- カフの下に聴診器を置く 聴診器の先端部(チェストピース部)は、面の広い方を肌に当てます。上腕動脈のある部分に聴診器を直接当てると、すぐに拍動を聞き取ることができます。
- 聴診器のイヤーピースを耳に装着します。イヤーピースは前向きで、先端が鼻の先に向いているかを確認しましょう。
- メーター指針と送気球の位置 メーター指針は見やすい所に置きます。[4] 自分の血圧を測定する時は、メーター指針を左手で軽く握ります。誰かの血圧を測定する際は、メーター指針が見えやすい位置にあればどちらの手で持ってもかまいません。送気球は右手で持ちます。
- 必要に応じて、送気球のねじを時計回りに回して空気弁を閉めます。
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- カフを膨らませる[5] 聴診器から拍動音が聞こえてこなくなるまで送気球を使ってカフを素早く膨らませます。普段の血圧より30~40mmHg高い値まで加圧します。
- 普段の血圧がどのくらいかわからない場合は、160~180mmHgまで加圧します。
- カフの空気を抜く ねじを時計と反対に回して緩めながら、少しずつカフの空気を抜きます。
- 目盛りを1秒ごとに2mm(2目盛り)づつ下げていきます。
- 最高血圧の拍動音を聴き取る 拍動が再び聞こえてきた時の目盛りを記録します。この時のメーター指針の数字が最高血圧です。
- 最高血圧は血液が動脈壁に対してかける圧力の強さを表しています。[6] 心臓が収縮した時の血圧です。
- 最低血圧の拍動音を聴き取る 拍動音が聞こえなくなった時の目盛りを記録します。この時のメーター指針の数字が最低血圧です。
- 最低血圧は心拍と心拍の間の、心臓から血液が送り出される前の血圧です。[7]
- 安静にしてもう一度測定する カフの空気を完全に抜きます。数分後に、同じ手順でもう1度測定しましょう。2回目の血圧も高い場合は、もう片方の腕で測定し結果を比べましょう。
- 慣れていないうちは、正しい数値が出ないこともあります。このため、2回測定して結果を比較しましょう。
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- 正常血圧を知る 成人の正常血圧は、最高血圧は120 mmHg以下、最低血圧は80 mmHg以下です。[8]
- 測定値がこの範囲内であれば血圧は「正常」です。食事や運動など健康に気をつけて、この範囲内の血圧を維持しましょう。
- 高血圧予備群の兆候を読み取る 高血圧予備軍は危険な状態というわけではありませんが、将来高血圧になる可能性があります。成人では高血圧予備軍の血圧は、最高血圧が120~139 mmHG、最低血圧が80~89mmHgです。
- 食事や運動で血圧を下げたい時は、健康の専門家に相談しましょう。
- I度高血圧の兆候を読み取る 軽度高血圧とも呼ばれ、最高血圧は140~159mmHg、最低血圧は90~99mmHgです。
- 高血圧は医師による治療が必要です。医療機関を予約し、適切な高血圧治療を受けましょう。
- Ⅱ度高血圧(中等症高血圧)かどうかを判断する Ⅱ度高血圧はすぐに治療が必要な深刻な状態です。血圧は、最高血圧が160mmHg以上、最低血圧が100 mmHG以上です。
- 低血圧を理解する 普段の最高血圧が85mmHg、最低血圧が55mmHg前後の人は低血圧の可能性があります。[9] 低血圧では軽い頭痛、失神の発作、脱水、集中力の低下、視覚障害、吐き気、けん怠感、うつ状態、速い呼吸、冷や汗などの症状がみられます。
- 病院で低血圧の原因を調べ、血圧を正常にする方法を聞きましょう。
- 高血圧や低血圧の疑いがある場合は医師に相談する 医師は、あなたが測定した血圧が正しいかどうか確認するため、もう一度血圧を測定します。その結果、高血圧または高血圧予備軍だった場合、医師は生活習慣を見直して血圧を下げるよう指導します。もうすでに高血圧の薬を服用している人でも、生活習慣の改善は必要です。
- 特に血圧の薬を服用している人の場合、他に高血圧の原因となる疾病がないかを検査することもあります。
- すでに血圧の薬を飲んでいる人には、薬以外の治療や薬がきちんと効かない原因を調べる検査が考慮されます。
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必要なもの
- 血圧測定用カフ
- 付属の送気球
- メーター指針
- 聴診器
出典
- ↑ http://blog.suntechmed.com/blog/32-bp-measurement/220-10-steps-to-accurate-manual-blood-pressure-measurement
- ↑ http://www.adctoday.com/learning-center/about-sphygmomanometers/how-take-blood-pressure
- ↑ http://my.clevelandclinic.org/disorders/hypertension_high_blood_pressure/hic_checking_your_blood_pressure_at_home.aspx
- ↑ http://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/high-blood-pressure/multimedia/how-to-measure-blood-pressure/vid-20084748
- ↑ http://www.webmd.com/hypertension-high-blood-pressure/guide/hypertension-home-monitoring
- ↑ http://www.heart.org/HEARTORG/Conditions/HighBloodPressure/AboutHighBloodPressure/Understanding-Blood-Pressure-Readings_UCM_301764_Article.jsp
- ↑ http://www.heart.org/HEARTORG/Conditions/HighBloodPressure/AboutHighBloodPressure/Understanding-Blood-Pressure-Readings_UCM_301764_Article.jsp
- ↑ http://www.heart.org/HEARTORG/Conditions/HighBloodPressure/AboutHighBloodPressure/Understanding-Blood-Pressure-Readings_UCM_301764_Article.jsp
- ↑ http://www.heart.org/HEARTORG/Conditions/HighBloodPressure/AboutHighBloodPressure/Low-Blood-Pressure_UCM_301785_Article.jsp
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