動かなくなったハムスターに対処する方法

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飼っているハムスターが動かなくなったとき、どうしたらよいでしょう。原因は何でしょうか?ハムスターはときどき冬眠に入ることがあります。こうなると、心臓と呼吸の速度が落ちて深く眠ってしまうため、冬眠中か死んでいるかの見分けが難しい場合があります。こういった状態になったら、下記を参考にしてみましょう。

方法 1
方法 1 の 3:

冬眠かどうかを見極める

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 予期せず動かなくなったのかを考える 
    最近ハムスターの体調が悪い様子はありませんでしたか?手がかりとしては、食べなくなった、食欲がなくなった、いつもより飲む量が増えて寝床を掃除する回数が増えた、においがきつくなった、体重が減った、もしくは回し車で遊ばなくなるなど習慣ががらりと変化した等が挙げられます。こういったサインは健康を害している証拠であり、動かないのは死んでいる可能性もあります。[1]
    • しかし、動かなくなる前は元気な様子で、予期せぬ事態だったとしたら、死んでいる可能性も除外できませんが、冬眠の可能性の方が高いでしょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ハムスターの年齢を考える 
    ハムスターは何歳ですか?ハムスターの平均寿命は18~24ヶ月で、ときどき36ヶ月生きるものもいます。これより長生きしている場合は非常に高齢で、動かないのは死んでいる可能性が高いでしょう。[2]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 外界の温度を考える 
    冬眠は気温に左右されます。ハムスターの生活環境が20°C以上に保たれている場合、冬眠の可能性は低いでしょう。気温の高い日にハムスターのケージをエアコンの近くに置いていなかったか思い出してみましょう。エアコンからは非常に冷たい空気が出てハムスターが冬眠に入ることもあるため、うだるように暑いときでも低温環境の可能性を除外してはいけません。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 ハムスターに食べ物と光を与えていたかを考える 
    ハムスターは生きるために必要なものを入手しにくいときに冬眠に入る傾向があります。こういった状況は気温が低く、日照時間が短いうえに食べ物も不足する過酷な冬を連想させるからです。[3]
    • ハムスターが1日に8~12時間以上日光を浴びていたか、十分な食べ物を食べていたかを考えましょう。食べ物不足、低い気温そして短い日照時間が重なると、冬眠のきっかけになることがあります。[4]
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方法 2
方法 2 の 3:

冬眠かどうかを判断する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 息をしているかを確認する 
    冬眠の可能性があるなら、ハムスターを近くで数分観察して、呼吸をしているかを見てみます。冬眠中は体の組織全体の活動が低下しているため、呼吸数も少なく、2分に1度ほどになっている場合もあります。
    • まばたきしたり、呼吸を見逃さないように、2分以上はハムスターを観察しましょう。2分間だけの観察では、ハムスターが死んでいると勘違いしてしまうことがあります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 心拍を検知する 
    呼吸が確認できないときは、心音を確認します。ハムスターの心拍数は急激に落ちていて、1分に4回もしくは15秒おきに1回程度になっている可能性があります。[5]
    • ハムスターの心拍は非常に小さいため、探し当てるのが難しいことがあります。片手の人差し指と親指を、肘の後ろの胸部の両側に置きます。ハムスターを逃がさないように支え、そして傷つけない程度の力で優しく押しましょう。辛抱強く待って、指先に心拍を感じ取れるか確認しましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 冬眠と死を見分けるのに体温を指針としない 
    ハムスターが冷たくても心配いりません。冷たいからといって必ずしも死んでいるということではありません。冬眠のプロセスは寒さが引き金となり、体温は気温と同等に下がります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 体の硬さをチェックする 
    死を表すものとして死後硬直があります。ハムスターが板のように硬くなっているようなら、死のサインである死後硬直かもしれません。
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方法 3
方法 3 の 3:

冬眠から目覚めさせる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 冬眠していると思われるハムスターを温かい部屋に移す 
    室温は20°C程度が良いでしょう。2~3日待ってみましょう。単に冬眠しているだけなら、2~3日で目覚めるはずです。[6]
    • 目覚めない場合、異臭や死後硬直等のより明確な死のサインが出てくるでしょう。冬眠しているハムスターからは異臭はしません。
    • 専門家によると、ハムスターを目覚めさせるには上記の方法が推奨されています。自然界での目覚めのプロセスに近く、「急激な再起動」に比べて血糖の蓄えに負担をかけにくいからです。
    • 目覚めたハムスターにはたくさんの食べ物と水を用意しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 比較的急激にハムスターを温める 
    暖かい部屋でゆっくりと温めるのではなく、より急激に温めても良いでしょう。ケージに入れたハムスターを衣類乾燥棚のような温かい場所に置きましょう。温度にもよりますが、2~3時間以内には目覚めるでしょう。
    • ハムスターは頑丈な入れ物に入れましょう。段ボールの箱に入れていると、目覚めた後にかじって逃げることがあります。
    • また、お湯の入ったボトルの上にケージを置いて、熱をケージの底に伝えるという方法もあります。
    • 必ず食べ物と水を用意しておきましょう。ハムスターは目覚めるために、貴重な貯蔵エネルギーを使用します。そして、失われたエネルギーを直ちに補給しないと肝臓に悪影響が出る可能性があります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 冬眠は自然のプロセスだと理解する 
    ハムスターが冬眠していたとしても、自然なプロセスで回復もするということを覚えておきましょう。飼い主が心配していない限り、ハムスターが普段の状態に戻り、食べ、毛繕いをし、回し車の中を走っているようなら、特別に動物病院に連れて行く必要はありません。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 ハムスターは比較的短寿命であることを理解する 
    何をしてもハムスターが目覚めない場合、おそらく死んでいるでしょう。ハムスターの寿命は基本的に非常に短く、残念ながら時が来たということなのでしょう。まずは、他の全ての可能性がないことを確認し、ハムスターの死を受け入れましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 将来的にハムスターが冬眠しないようにする 
    再びこうして心配する必要がないように、ハムスターがいる部屋は常に20°C以上に設定し、12時間以上日光を浴びさせて、食べ物と水をたくさん与えましょう。こうすると、ハムスターの体はエネルギーを節約して冬眠する必要がないと認識します。
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ポイント

  • ハムスターのブリーダーは、交配させるハムスターを眠らせないように努めています。年間を通して室温を20~21°Cにし、12~14時間光に当てて(人口の光源でも問題ありません)、食べ物をたくさん与えて冬眠を防ぐのがブリーダー推奨の方法です。こういった環境下では、ハムスターは冬眠の必要性を感じることはなく、冬眠しません。[7]
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出典

  1. Handbook of Rodent and Rabbit Medicine. Laber-Laird & Flecknell. Publisher. Pergamon
  2. Handbook of Rodent and Rabbit Medicine. Laber-Laird & Flecknell. Publisher. Pergamon
  3. British Hamster Association. Hibernation in Syrian Hamsters.
  4. British Hamster Association. Hibernation in Syrian Hamsters.
  5. Handbook of Rodent and Rabbit Medicine. Laber-Laird & Flecknell. Publisher. Pergamon
  6. Handbook of Rodent and Rabbit Medicine. Laber-Laird & Flecknell. Publisher. Pergamon
  7. Handbook of Rodent and Rabbit Medicine. Laber-Laird & Flecknell. Publisher. Pergamon

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Pippa Elliott, MRCVS
共著者 ::
獣医
この記事の共著者 : Pippa Elliott, MRCVS. 獣医であり、Royal College of Veterinary Surgeons(王立獣医師会)のメンバーでもあるエリオット医師は、30年以上にわたり、かかりつけ獣医、そして獣医外科医として獣医療の実践に努めてきました。1987年にグラスゴー大学にて獣医科学と獣医外科学の学位を取得してます。エリオット医師は生まれ故郷の町にある動物診療所に20年以上勤務しています。 この記事は15,161回アクセスされました。
カテゴリ: ペット
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