上京して大学に行く方法

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東京都は22年連続の転入超過となっていて、[1] 毎年多くの新大学生が、進学をきっかけに東京へと移り住み、初めての一人暮らしを開始します。平成28年度学生生活調査によると、国立大学で68.1%、公立大学で59.9%、私立大学で35.3%の学生が下宿、アパート、寮などで親元を離れて生活をしています。[2] また、全国の大学生のうち、5人に1近くの約18%が23区で学んでいます。[3] 上京する際には引越しが必要ですが、引越すときには諸手続きが必要で、部屋探しの開始時期も早ければ早いほど良く、いざ引越しを済ませてもやることはたくさんあります。

パート 1
パート 1 の 3:

引越しに関する手続きを調べる

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    1カ月の生活費を見積もる 親元を離れて東京の大学に進学することが決まったら、まず住む家の家賃を決め、そこから1カ月分にかかる生活費の見積もりを立てましょう。東京の物件の家賃は大体6万円以上はかかります。[4] そのほかに毎月かかる固定費用として光熱費、水道代、携帯電話代、インターネット代、食費、教材費があります。これら固定の支出から、1カ月に自分はどれくらいお金を使うのか仮の想定を立てましょう。
    • 親から仕送りをしてもらえる学生は、仕送りの額から家賃を決めると、無理のない生活費が設定できます。
    • 1カ月分の生活費の想定を立てておくと、仕送り額に加えて月にどれくらいアルバイトで稼げば生活を成り立たせられるのかも割り出せます。
    • 東京の大学に通う子どもへの仕送り額の平均は95000円です。[5]
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    引越しにかかる費用を計算する 想定する家賃の額を決めたら、その想定額を元に大体の初期費用を割り出しておきましょう。賃貸物件に引越す際には初期費用がかかり、その金額は家賃を元にさまざまな費用が上乗せされて決まります。家から家具を持っていく場合は、引越し業者の荷物輸送料金もかかってきます。どれくらいの費用がかかりそうか、親と計算して払ってもらえる額を割り出しましょう。その金額内で物件探しをします。
    • 賃貸契約の際にかかるお金は敷金・礼金(それぞれ家賃1カ月分)、前家賃(1ヶ月分)、日割計算家賃、仲介手数料(家賃0.5〜1カ月分)、火災保険料(1.5万円)、保証料(家賃+共益費0.5カ月分)です。
    • 鍵の交換代、害虫駆除代、消臭費用もかかる場合があります。
    • 初期費用は大体1カ月分の家賃の4.5〜5倍になります。 [6]
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    住民票の手続きを調べる 実家から居を別の場所に移すときは、必ず住民票の異動手続きをする必要があります。住民票を実家のままにしておくと、引越し先で公的書類が必要になったときに不便になりますし、居住実態がないことになってしまいます。元の住所とは違う市区町村に引越しをする場合は役所に「転出届」を出し、「転出証明書」を受け取ります。転居後に引越し先の市区町村に「転入届」を出します。
    • 転出届の提出期間は引越しの2週間前から手続きが可能です。[7]
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パート 2
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進学先が決まったらすぐ部屋探しを始める

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    進学先の近くの不動産屋に行く 推薦入試、一般入試など時期はそれぞれですが、東京の進学先が決まったら、すぐに親と一緒に都内に行って物件探しを開始しましょう。1月から3月は引越しシーズンで、[8] 同じように部屋を探しに来た新入生と争奪戦となるので、良い部屋はすぐに埋まってしまいます。大学のあるところにはその大学に通う学生の部屋探しのための不動産屋が必ずありますので、進学先の近くの不動産業者を訪ねましょう。
    • 大学構内でも入学予定者対象に部屋探しのサポートをしてくれる場合もあります。
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    紹介してもらった物件を内見する 不動産屋で家賃や初期費用などの条件を言うと、それに見合ったお部屋をスタッフが選んでくれます。気に入った部屋があったら、内見と言って実際にスタッフにその物件まで連れて行ってもらって、部屋を見させてもらいましょう。自分が実際に住む部屋なので実際に訪れて部屋をチェックすると、暮らすイメージが広がります。内見の際には様々な場所をチェックしましょう。
    • 玄関から居間、バス・トイレなどの動線は、ちゃんと荷物を持って歩くスペースが確保されているか
    • シューズボックスは棚にどれだけ入るか(棚間が狭いとハイカットスニーカーやブーツはきちんと収まらなくってしまう可能性もある)
    • 扉は隙間がないか、スムーズに開閉するか
    • 防犯性の高い鍵になっているか
    • 日当たりや通気性は良いか
    • 収納スペースはどれくらいあるか
    • ベランダに洗濯物を干せるスペースがあるか
    • キッチンは調理スペースが十分か
    • 洗濯機や冷蔵庫はどこに置くか
    • 家具・家電の配置を意識し、測れる部分を測定しましょう。
    • 物件には不動産業者の用意した車に乗って移動しますが、その際に店から物件までの道のり、周りの景色を車窓からチェックしましょう。[9] 
    • 内見は1つの物件だけで終わらせず、複数の物件に行きましょう。1回の引越しの際の内見の数は平均3回となっています。[10] 
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    部屋の周辺環境を調べる 部屋探しの際には、コンビニやスーパー、駅、学校の場所など、住んだら必ず利用する周辺施設についても不動産業者に聞きましょう。学校からどれくらいの距離までなら離れても授業に遅れなそうか、コンビニやスーパー、駅は遠くないかなど、生活を送る上での利便性を考えて部屋を決めます。部屋にずっといるわけにはいかないので、周辺環境は部屋自体と同じくらい重要な要素です。女子学生の場合は特に、治安の悪い場所はないかなどにも細心の注意を払いましょう。
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    申し込みと契約を済ませる 内見をして納得の行く物件が見つかったら不動産屋に戻って、入居申し込みをしましょう。申し込みをすると入居審査があり、大体3日〜1週間ほど時間かかります。大学生の場合は親の経済状況が入居審査の対象になりますが、入居審査が通ったら迅速に契約をしましょう。契約を済ませて、ようやく部屋が決まります。[11]
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パート 3
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入学式前日までに上京をする

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    実家から持っていく荷物をまとめる 実家に戻ったら、実家から新居に持っていく荷物をまとめましょう。思い出の品や記念品など、故郷を思い出すことのできる物を持っていくなら、引越し直前になって慌てることのないよう、早めのうちにバッグなどに詰めましょう。初めての一人暮らしなら家具も大抵現地で買うことになるので引越し業者の手配は要りませんが、実家から家具を移す場合は、引越し業者を手配する必要があります。持っていく家具はきれいにしたり、棚などは中身を空にしておきましょう。
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    ライフラインの開通申し込みをする 引越し先の部屋に入るに、水道・ガス・電気、この3つのライフラインの開通手続きが必要です。水道は引越しの3〜4日前に東京都水道局に使用開始の申し込みをします。[12] 電気は、早めに電力会社に使用開始の連絡をインターネットから入れます。[13] ガスも早めに利用開始の手続きを東京ガスにインターネットから申し込みましょう。ガスに関しては使用開始の際に部屋での立ち合いが必要なので、引越した当日から使えるよう、引越し日を伝え、立ち合い時間を確保しましょう。[14]
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    インターネットの開通申し込みをする 部屋でインターネットを使えないと、今の大学生にとっては学業に支障が出ます。インターネット使用料が無料で、入居してすぐにインターネットが使える部屋もありますが、多くの部屋はインターネット使用にはプロバイダーとの契約が必要です。まずは引越し先のインターネット回線が光インターネットか、無線回線かを家主に聞きます。回線がわかったら、そのサービスを提供しているプロパイダーからインターネットのプランを選び、契約手続きをなるべく早く済ませましょう。[15]
    • 光回線を開通する場合、工事が必要になり、立ち合いが必要です。
    • 工事から開通までには大体2週間かかるので、それまでの期間はネットカフェや大学でインターネットを利用しましょう。
    • 以前その部屋に住んでいた人が光ケーブルを引き込んでいた場合は、工事不要です。プロバイダーから新しいモデムを受け取れば、ネットは使えます。[16] 
    • すぐにネットを使いたい場合は、ポケットWi-FiやWiMAXなどの Wi-Fi回線を契約しましょう。ルーター端末一つでネットが使えます。[17]
    • Wi-Fi回線を使う場合は、規定のデータ通信量(5GB、7GBなど)を超えると速度制限がかかってしまいます。
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    東京に着いたら部屋の鍵を受け取り入居する 諸々の手続きを済ませて東京にやって来たら、まず不動産業者や家主から部屋の鍵を受け取りましょう。鍵を受け取ったら部屋に入居します。水道と電気は立ち合いなしで使えるようになっているので、水が出るかどうか、電気が点くかどうかを確かめ、ガス業者がやってくるのを待ちましょう。ガス業者の立ち会いを済ませ、開通確認ができたら、入居完了です。
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    家具を買いに行く ガスの立ち会い手続きが終わったら、すぐに家具を買いに行きましょう。ベッド、冷蔵庫、洗濯機など必ず必要なものから順次、購入します。翌日以降に配達されることになるので、この日はホテルなどを取っておき、翌日改めて部屋に行って、購入した家具がやってくるのを待ちましょう。
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    住民票の異動をする 家具選びと並行して、住民票の移動手続きを済ませましょう。新しい住所のある市区町村の役所に行き、「転入届」を提出します。転居後14日以内に、手続きを済ませましょう。14日を超え、超過理由が悪質と見られた場合には、裁判所から過料を課されます。[18]
    • 運転免許証をすでに持っている新入生は、最寄りの警察署に免許の住所の変更に行きましょう。大学生が車を運転する機会はなかなかありませんが、たとえ車を運転する機会がなくても、免許証は身分証明証として便利で、生活をサポートしてくれます。
    • 運転免許証の住所変更には、住民票、マイナンバーカード、健康保険証など本人確認書類が必要です。[19]
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    引越した町を散策する 落ち着いたら入学式の日までに町を歩いて、周辺に何があるかを実際に確認しましょう。物件探しの際には見つけられなかったスーパーやコンビニ、カラオケ店など遊べそうな場所も見つかります。繁華街にも足を延ばしてみましょう。散策すると、春からの新生活のイメージがつきやすくなり、アルバイト先の候補となる店が見つかることもあります。
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ポイント

  • 賃貸物件によっては敷金、礼金のいずれか、もしくは両方ともかからない物件もあり、そのような物件は初期費用が安く済みます。
  • 仲介手数料がかからない物件もあります。
  • 大学生の一人暮らしは、学業と普段の生活のバランスをいかに上手に取っていくかが成功の秘訣です。
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注意事項

  • 良い部屋に住みたくなるのは当然ですが、無理な家賃設定は生活が崩壊する原因となりますので、設定した1カ月の生活費の範囲内に収めましょう。
  • ライフラインの手続きを引越しの前に済ませないと、引越した日に「水が出ない」「電気が点かない」などの状況に直面します。必ず引越し前に手続きを済ませましょう。
  • 憧れの東京での一人暮らしで、親からの監視の目が少なくなったからといって、羽目を外すのはやめましょう。
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このHow.com.vn記事について

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カテゴリ: 学校・大学
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