ビブラートをかけて歌う方法

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ビブラートとは、声を振動させ、音を素早く上げ下げすることで変化をつける歌い方のことです。マイクが登場する以前に、歌手が喉を傷めずに声量を最大にする方法として編み出されました。[1]現代では、歌声に温かみと音色を加え、大人っぽい歌声に仕上げるための技術として取り入れられています。ビブラートの上達を目指すなら、正しい姿勢と深い呼吸を心がけ、体の力を抜いて歌うことで、きれいな声を出せるようになりましょう。練習を重ねれば、より力強くクリアに、ビブラートを響かせることができるようになるはずです!

方法 1
方法 1 の 3:

自然なビブラートを身につける

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 喉の奥を広げる 
    口を開けて、喉の奥の方を出来るだけ伸ばします。力を入れて喉の筋肉をピンと張るのではなく、あくびをする時のように口の奥を広げましょう。[2]
    • 喉が閉じていると声が流れ出ず、温かみのある豊かな音色になりません。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 全身の筋肉をリラックスさせる 
    リラックスした状態でないと、ビブラートをきれいに響かせることができません。歌う前に体の緊張をほぐすエクササイズを行って全身の緊張を解きほぐし、自然なビブラートを出せるようにしましょう。[3]
    • 体の力を抜けば、ビブラートは自然に出せるはずです。口の中や体の他の部分の筋肉の緊張を解くことで、クリアな音が出せるようになるでしょう。
    • 咽頭部分に力を入れることで、歌うときに咽頭が前後に揺れなくなり、ビブラートがかかります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 背筋を伸ばして座る、あるいは立つ 
    良い姿勢で歌うことで、強くクリアにビブラートを響かせることができます。片足を少し前に出して座って(あるいは立って)、首、頭、背中をすべて一直線にしましょう。[4]
    • 座っている場合は背筋を伸ばして椅子の端に座り、顔を真正面に向けます。楽譜を見るときにも下を向いてはいけません。
    • 床に仰向けに寝そべって歌うことで、呼吸を助ける筋肉を鍛えながら、体の力を抜いて背筋をまっすぐに保つ練習をすることができます。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 呼吸を安定させる 
    呼吸が浅いと、自然なビブラートがきれいに響かなくなってしまいます。できるだけ肺を空気で満たし、一定の調子で安定した呼吸をするようにしましょう。[5]
    • 横隔膜を支える腹筋を鍛えましょう。ビブラートを響かせるためには、十分に息が続かなくてはいけません。[6]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 歌う...
    歌うときは横隔膜から声を出す 肺まで深く息を吸いこみ、口を開けて、息を吐きながら歌います。肩を落とさず、胸ではなくお腹の中心に音を集中させるイメージで歌いましょう。[7]
    • 無理な発声で喉が痛くなったりするような場合は、横隔膜から声を出していないということかもしれません。胸から声を出すのではなく、もっと下向きに、お腹のあたりに向けて声を出すようにしましょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 歌いながら声の振動の速さに注意する 
    ビブラートは、声を振動させ、音を素早く上げ下げして変化をつける技術で、声が成熟するにつれて自然にできるようになります。正しい歌い方を身につけ、自分の声の変化を良く聴きましょう。練習を積めば積むほど、ビブラートが上達していくはずです。[8]
    • プロの歌手も含め、すべての人が初めからきれいにビブラートを出せるわけではありません。ビブラートが他の人に比べて弱い、あるいはきれいに響かないという場合は、ビブラートがまだ身についていないだけかもしれません。
    • 他のいくつかの歌唱法とは違い、ビブラートは習うより慣れるものです。正しい歌唱法、呼吸法、姿勢のコツなどを学んで練習を重ねましょう。時間をかけることでビブラートが身についていきます。
    • ビブラートの練習の際は、SpectrogramやSingscopeなどのアプリを利用するとよいでしょう。均等に音が上下しているかどうかがわかり、自然なビブラートが出せているかを確認できます。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 ビブラートが出せない場合の解決策 
    ビブラートが出せない場合は、姿勢や筋肉の緊張具合、呼吸をチェックしてみましょう。それらの状態を整えてからもう一度歌ってみます。[9]
    • 上達には時間がかかるため、すぐにビブラートをかけて歌うことは難しいかもしれません。正しい姿勢や歌い方を練習することで、時間をかけてビブラートを身につけ、自分のものにしていきましょう。
    • 顎に力を入れすぎて、ビブラートが響きにくくなってしまっているパターンもあります。顎の力を抜いて、もう一度ビブラートをかけて歌ってみましょう。
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方法 2
方法 2 の 3:

テクニックを磨く

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 歌う前に喉を温める 
    喉を温めることで、声に無駄な力が入らなくなり、自然にビブラートをかけることができます。歌の練習をする前に、以下のいずれかの準備運動を最低5~10分間行ってみましょう。[10]
    • 低音域の音程でハミングしながらゆっくりと口を開けていき、ハミングからだんだんと、声を出して歌うスタイルに移行します。[11]
    • 上下の唇を合わせて振動させながら息を吐きましょう。息を吐きながら高い音と低い音を交互に発声します。
    • 「赤巻き紙、青巻き紙、黄巻き紙」「生麦、生米、生卵」など、いろいろな早口言葉を練習しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 腹式呼吸...
    腹式呼吸の練習をする 腹式呼吸をすることで呼吸が安定し、横隔膜から声を出せるようになります。胸と下腹部の間に手を置き、息を吐きましょう。お腹の真ん中あたりに力が入るのを感じるはずです。[12]
    • 腹式呼吸を1日5~10分以上練習して、横隔膜から声を出せるようになりましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ビブラート上達のための声のエクササイズを行う 
    声のエクササイズを行うことで、高い音も低い音も安定して出せるようになり、ビブラートを自在にかけられるようになります。以下のエクササイズや、ビブラート上達に役立つその他のエクササイズを、1日に10分~20分以上行うようにしましょう。[13]
    • 両手を胸の下、おへその真上あたりに置き、好きな音を発声します。発声しながら指でお腹を毎秒3~4回程度のペースで押しましょう。
    • 咽頭(喉の中心付近)に指を当てます。一定の音程で発声しながら、咽頭を上下にくねくね動かしてみましょう。ビブラートのように声が揺れ、実際にビブラートを響かせる際に使う筋肉を鍛えることができます。
    • 2つの音(1つの音と半音違いのもう1つの音)を毎秒約6~8回のサイクルで交互に発声します。そのスピードで切り替えるのが難しい場合は、練習を重ね、できる限り速いペースで音を切り替えられるようになりましょう。
  4. 4
    ビブラートをかけながら音量を変える ビブラートをかけながら、声を大きくしたり小さくしたりと、交互に切り替えて歌ってみます。難しい場合は、リップトリルのエクササイズを行い、空気の流れをコントロールする練習をしてみましょう。口を閉じて、シャボン玉を吹いたりブーイングをしたりするときのように、息をフーっと吹き出します。
    • インターネットでリップトリルの練習の仕方や動画などを探して、参考にしてもよいでしょう。[14]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 レッスンを受けて歌声そのものを磨く 
    歌声を磨くことで、自然とビブラートも身につきます。ビブラートを熟知していて、弱点を強みに変えていけるように指導してくれるトレーナーのレッスンを受けましょう。[15]
    • カルチャーセンターなどでも、プロの講師によるボイストレーニング講座が開講されています。
    • 自分にピッタリのボイストレーナーを選ぶために、最低でも3人のトレーナーのレッスンを受けて比べてみましょう。
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方法 3
方法 3 の 3:

よくあるミスを避けるコツ

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 ビブラートをかける際はほどほどにする 
    曲全体をビブラートで歌うと、迫力が出過ぎてしまうことがあります。曲全体ではなく、特定のパートを強調させる形でビブラートをかけ、一曲の中で歌声を多彩に変化させましょう。[16]
    • ボイストレーナーなどに、ビブラートをかけたほうがよいパート、あるいはかけないほうがよいパートを教えてもらいましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ビブラートを選択的に取り入れる 
    ポップス、ミュージカル、クラシックなどの曲の多くは、ビブラートによって魅力的になっていますが、中にはビブラートをかけない方がよい曲もあります。ビブラートをかけるべきかどうか判断できない場合は、ライブ音源などを聴いて、プロの歌手がビブラートで強調しているパートを確認してみましょう。[17]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ビブラートをかける際は顎の力を抜く 
    ビブラートをかける際、顎に力を入れてしまうというのはよくあることですが、これは顎がぐらつく原因になります。顎に力が入っているときは、できるだけ筋肉をリラックスさせ、発声中に顎が上下に動かないようにしましょう。[18]
    • 顎を動かす歌い方は「顎ビブラート」と呼ばれ、ゴスペルシンガーに多いことから「Gospel Jaw(直訳:ゴスペル顎)」と呼ばれることもあります。
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ポイント

  • ビブラートが自然に身につかなくても、自分を責めないようにしましょう。クリアなビブラートを出せるようになるまでには時間がかかります。何ヶ月も練習し歌声を磨いたとしても、真のビブラートをマスターすることは、多くの歌い手にとって難しいことです。
  • ビブラートをかける際にはリラックスすること大切です。声帯に力が入っているときれいにビブラートが響かないことがあります。安定したビブラートが出せるようになるまで練習を続けましょう。[19]
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注意事項

  • ビブラートをかけすぎないようにしましょう。ビブラートの部分で声が大きすぎたり、強すぎたりすると、曲の雰囲気を壊してしまうことがあります。
  • ビブラートの練習は1日に1~2時間以上しないようにしましょう。頑張りすぎると、かえって喉に負担がかかることがあります。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Annabeth Novitzki
共著者 ::
音楽教師
この記事の共著者 : Annabeth Novitzki. アナべス・ノヴィツキーはテキサス州オースティン在住の個人音楽教師です。2004年にカーネギーメロン大学にて音楽学士課程を修めた後、2012年にはメンフィス大学にて音楽(声楽)の修士号を取得しました。2004年から音楽教師を務めています。 この記事は1,372回アクセスされました。
カテゴリ: 音楽
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