ネオンテトラを繁殖させる方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

適切な環境を作る

産卵させる

ネオンテトラの稚魚を育てる

関連記事

参照

ネオンテトラを繁殖させる方法は簡単ですが、適切な環境を整える必要があります。繁殖させるには、まず水槽や水を準備し、昼夜の周期を調整しましょう。また、成魚に産卵させる方法や、生まれた稚魚の世話の方法も知っておく必要があります。

ステップ

パート 1

パート 1 の 3:

適切な環境を作る

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   繁殖用の水槽を準備します。ネオンテトラの繁殖には水槽が2つ以上必要です。1つしか持っていない場合は買い足しましょう。30 x 20 x 20cmの水槽が適しています。この水槽にオスとメスを入れて産卵させ、その後卵をふ化させて、稚魚を育てます。

   • この水槽内の環境づくりとして特別なことは不要ですが、軟水を使うことと、水温と酸性度を適切に保つことを心がけましょう。
2. 
   2
   水を準備します。ネオンテトラを繁殖させるには、水槽の水温を約25℃に保つ必要があります。 また、軟水（ミネラルの含有量が少ない水）で、弱酸性（pH 5～6）の水を使うようにしましょう。これが、自然のネオンテトラの生息環境に最も近い環境となります。水槽内の水がこれらの要件に当てはまらない場合、次の手段をとりましょう。

   • 水槽用の温度計を用意し、水温を観測しましょう。
   • 毎日pH試験紙（ペットショップで入手可）で水の酸性度を測りましょう。
   • 水道水とRO水を１対３の割合で混ぜて軟水を作るか、雨水を使いましょう。
3. 
   3
   水槽にコーナーフィルターを取りつけましょう。ろ過装置をつけると、水中の老廃物やバクテリアが取り除かれ、ネオンテトラの健康維持につながります。バクテリアが減ると、見た目も良くなります。コーナーフィルターは静かなので、繁殖用の水槽に適しています。
4. 
   4
   水槽を暗所または薄暗い場所に置きましょう。ネオンテトラの生息には暗い環境が必要です。そのため、日が当たる窓際等、たくさん光を浴びる場所に水槽を置いてはいけません。完全な暗所である必要はありませんが、あまり光が当たらない場所で飼いましょう。

   • 暗い色の紙で水槽の後ろや横を覆い、遮光する方法もあります。
   広告

パート 2

パート 2 の 3:

産卵させる

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   オスとメスを鑑別します。何匹か一緒に水槽に入れておけば繁殖するので、オスとメスの鑑別は必ず必要なわけではありません。もし鑑別したい場合、オスとメスのネオンテトラには違いがいくつかあるので、それらに従って見分けましょう。

   • 通常、メスの方がオスよりも大きく、太っています。
   • オスの模様は直線なのに対し、メスの模様は曲がっていると言う飼育者もいます。
2. 
   2
   成魚を水槽に入れます。ネオンテトラを繁殖用の水槽に移すのに適した時間帯は夕方なので、日が暮れてから成魚を移動させましょう。生後12週以上の成魚でないと繁殖がうまくいかない可能性があるので、気をつけましょう。

   • 1～2日間、繁殖用の水槽に入れておきます。1～2日ほど経つと、メスが卵を産むはずです。
3. 
   3
   ネオンテトラが繁殖しない場合、環境を調整します。うまく繁殖しない場合、水の酸性度と温度を確認し、硬度を少しだけ下げましょう。そして必要に応じて光の当たる量も調整します。適切な環境作りには、時間と試行錯誤を要するかもしれません。

   • 水の硬度を変えるということは、降雨を真似るのと同じことで、産卵の引き金になる可能性があります。数日経っても産卵しない場合、軟水を多めに水槽に加えてみましょう。
4. 
   4
   成魚を水槽から出します。卵は小さくて半透明なので気づきづらいのですが、水槽内の砂利や植物に付着しているのを見つけられるかもしれません。 卵があるのに気づいたら、成魚を水槽から出しましょう。卵を食べてしまう可能性があるからです。
5. 
   5
   卵がふ化するのを待ちます。60～130個の卵が産み落とされますが、全てがふ化するわけではありません。卵は約24時間でふ化します。 約40～50匹のネオンテトラの稚魚が生まれるはずです。

   • 稚魚たちが水槽の中を泳ぎ回ると、キラキラ光る小さなガラスの破片のように見えます。
   広告

パート 3

パート 3 の 3:

ネオンテトラの稚魚を育てる

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   稚魚は暗所で育てましょう。ネオンテトラの稚魚は、生まれてから約5日間、暗所で飼育する必要があります。生まれたばかりのネオンテトラは光に敏感で、成長するためには暗い環境を必要とします。

   • 水槽に光が入らないようにするため、水槽全体を暗い色の紙で覆ったり、段ボールで遮光したりする方法もあります。
   • 餌をあげるときに弱い光の懐中電灯で上から照らし、中を見ても構いませんが、短時間にしましょう。
2. 
   2
   稚魚用の餌を与えます。稚魚に成魚が食べるのと同じ餌を与えてはいけません。稚魚専用の餌を与えましょう。餌のパッケージに稚魚用だと明記されているはずです。どの餌を与えればいいのか分からない場合は、近くのペットショップで聞きましょう。

   • 数日したら、ベビーブラインシュリンプも餌として与え始めることができます。ベビーブラインシュリンプはペットショップで購入できます。
3. 
   3
   幼魚と成魚を一緒にします。約3か月経ったら、幼魚を成魚と同じ水槽に入れることができます。それより前に一緒にしてしまうと、大人のネオンテトラに食べられたり、傷つけられたり、いじめられたりする可能性があるので、しっかり待ちましょう。

   • どんなにきちんと世話をしても何匹かは死んでしまうことがある、ということを理解しておきましょう。稚魚は病気にかかりやすく、傷にも弱いためです。
4. 
   4
   水約2リットルに対して体長約3cmのネオンテトラ1匹という密度を越えないようにしましょう。これは魚用の水槽の一般的な基準であり、自分の水槽で一度に何匹のネオンテトラを飼えるか考える材料になります。ネオンテトラの成魚は体長約3cmなので、リットル換算した水槽の大きさを2で割ると、その水槽で飼えるネオンテトラの数が分かります。

   • 例えば、50リットルの水槽を持っている場合、25匹まで飼うことができます。
5. 
   5
   増えたネオンテトラの飼い主を探しましょう。1回の繁殖で、自分の水槽で飼える数以上にネオンテトラが増える可能性があります。友達にネオンテトラを飼いたい人がいないか聞いてみましょう。友達が魚を飼うのに必要な道具や環境を用意できるかどうかも確認しましょう。

   • 近隣のペットショップに電話して、買い取ってもらえないか聞いてみるという手もあります。ただし、買い取ってもらえたとしても1匹あたり10円～30円程度にしかならないので、大量に売らない限り大したお金にはなりません。
   広告

ポイント

• 繁殖させる前に成魚が健康かどうか確認しましょう。
• 水槽に使う道具は清潔に保ち、稚魚の水槽で病原菌やバクテリアが繁殖しないようにしましょう。
• 生まれてから1～5日は水槽に光が当たらないようにしましょう。稚魚にとって害となります。

広告