テーブルを作る方法

テーブル作りは、木工を始めたばかりの人に最適なプロジェクトですが、経験のある大工のための複雑なプロジェクトにもなります。基本的なテーブルは天板と脚、幕板で構成されていて、これらの部分を作れる木材さえあれば、あなたの希望に合うシンプルなテーブルが作れます。

パート 1

パート 1 の 4:

テーブルをデザインする

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テーブルの写真を見て、どんなテーブルを作るのか決める　世界中には様々な種類のテーブルが存在するので、時間をかけてどんなテーブルにしたいのか考えましょう。インターネットでテーブルの写真を検索し、それぞれのスタイルに注目します。家具のカタログや木工の雑誌からもアイディアを得ましょう。
- テーブルを使う用途やテーブルを置く場所の大きさなど、必要に応じて選びましょう。
- 例えば、大きくて素朴なキッチンテーブルを作るといいかもしれません。もしくは、小さなコーヒーテーブルや寝室に置く優雅なエンドテーブルを作ってもいいでしょう。
専門家情報
"木工を始めたばかりであれば、コーヒーテーブルやエンドテーブルが簡単に作り始められるので良いでしょう"
Jeff Huynh
便利屋
ジェフ・フィンはシアトル広域都市圏にて家屋の改築や修繕、あらゆるホームサービスを提供している会社「Handyman Rescue Team」のゼネラルマネージャーを務めています。サンフランシスコ州立大学にて経営管理学の学士号を、北シアトル大学にて工業電子技術士の資格を取得。ハンディーマン（便利屋）として5年以上の経験があります。
Jeff Huynh
便利屋
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紙にテーブルのおおまかなデザインをスケッチする　鉛筆と定規をつかって理想のテーブルを書き出しましょう。始めのうちは、寸法は気にしなくて構いません。それよりも、最終的にどのようなテーブルにしたいかを考えましょう。取り入れたい特徴を決め、それからサイズを決めます。
- おおまかなデザインができたら、鉛筆で寸法を書き入れます。店頭に記載されている木材のサイズは、実際の木材より1.3cmほど小さいので、全て1.3cm大きめに考えましょう。表記と実際の木材のサイズの違いは、販売店によって異なります。
- どんな種類のテーブルを作るかによって寸法は変わります。例えばダイニングテーブルとベッドサイドテーブルの寸法は異なります。
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必要になる木材を概算する　テーブルを基本的な構成要素に分けてみます。最もシンプルなテーブルには、天板が1つと、脚と、脚をつなぐ幕板があります。テーブルにその他の要素を付け加えようと考えている場合は、そのための木材も必要になります。^{[1]X出典文献}
- 例えば、天板（5.1cm x 30.5cm）を長さ150cmに切った板3つ、脚（10cm x 10cm）を長さ72cmに切ったもの4つ、幕板（5.1cm x 10.2cm）を48cmの長さに切ったもの2つ、幕板（5.1cm x 30.5cm）を120cmに切ったもの2つでテーブルを作ってみましょう。
- テーブルに付け加える要素全ての木材を入手します。例えば、横木を加えて安定性を高めたり、板を追加して天板を大きくしたりできます。
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長持ちするテーブルを作るために、パイン材のような安価で頑丈な木材を選ぶ　パイン材は最も頑丈な木材ではありませんが、初心者には使いやすい木材です。パイン材で何十年も長持ちするテーブルを作ることができます。メープル材や桜の木のような一般的な硬材も、頑丈なテーブルを作るのに適しています。^{[2]X出典文献}
- 他の高価でない木材を探してみましょう。建築用のアメリカ松もテーブル作りに使用できるでしょう。ポプラのような木は家具作りに適していますが、適切に染色するのが難しいでしょう。
- 屋外で使用するテーブルを作る際は、レッドウッド（アメリカスギ）やイトスギ、もしくは圧縮処理されたパイン材などの処理された木材を選びましょう。
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木材を選んで切る　必要な木材が分かったら、ホームセンターに行って購入しましょう。大抵のお店では木材を切ってくれるので、お店の人に頼みます。作業量を減らして、すぐにテーブル作りに取り掛かれるようにしましょう。
- 作業台とクランプ、丸鋸や手鋸があれば、自分で木材を切ることもできます。鋸を使用するときは、必ずポリカーボネート製の保護メガネと保護マスクを着用しましょう。
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パート 2

パート 2 の 4:

天板と幕板を作る

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平らな面に天板用の厚板を並べて置く　天板が均等に並ぶようにできるだけ平らな面に置きましょう。それぞれの板の、テーブルの表面にする面を選びます。それから、表面にする面が下を向くように各板を置きます。設計図に書いた天板の形に板を並べましょう。^{[3]X出典文献}
- 大きいテーブルを作るときは、板を床に並べます。板に傷が付かないように、はじめに布やブルーシートを敷くと良いでしょう。
- 板矧ぎとは、板を並べて接ぎ合わせることを指します。板を他の板と接ぎ合わせる最も簡単な板矧ぎの方法は実矧ぎ継ぎ（片方の側面に凹、もう片方の側面に凸を作り、差し込む方法）ですが、やり方を知っている場合は、ダボを使って突き合わせ継手で繋げても良いでしょう。
- また、天板を作る他の方法として、一枚の板を使用しても良いでしょう。一枚の板を使用する場合は少し高価になったり、板の重みで作業が難しくなったりする可能性があります。費用を抑えるには、硬材の建築用合板の使用を検討しましょう。
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外側の板から内側の板に向けて、ドリルでポケットホールを開ける　板にヒビが入るのを防ぐため、ネジをつける前にドリルでポケットホールを開けます。穴を開けるために、中央の板の側面を測り、約18cmごとに穴を開けましょう。ポケットホールドリルビットと呼ばれる7.6cm程の非常に長いドリルビットが必要になります。18cmごとに、脇の板から中央の板の側面を通るように斜めに穴を開けましょう。^{[4]X出典文献}
- 楽に穴を開けるために、ポケットホールジグ（斜めの穴あけガイド）を使いましょう。ジグの深さを設定して、完璧な穴を開けられます。これで、板に穴を貫通させてしまう可能性を減らせます。
- はじめに板をクランプで留めれば、板を固定しやすくなるでしょう。
- これ以外の方法でも板を繋げることができます。また、脚と幕板を先に組み合わせることもできます。ポケットホールを使って、板を直接幕板に取り付けましょう。
ドリルで穴を開けた箇所それぞれに6.4cmのポケットホールネジを差し込みます。電動ドリルを使って、ネジをポケットホールにしっかりと押し込みましょう。これで木材に切り込みを入れることなく、丈夫な天板を作れます。^{[5]X出典文献}
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テーブルの下面に、幕板の位置の印をつける　幕板を天板と脚の両方に接するように取り付け、テーブルがたわむのを防ぎます。天板の端から約2.5cmの箇所を測りましょう。それから、幕板と天板を繋げる位置に鉛筆で線を書きます。
- 2.5cmの余白を残すことで、幕板が天板の端から突き出すのを防げます。こうすることで、脚のスペースが少し広くなり、全体的な見た目も良くなります。
- まだ幕板を切っていない場合は、天板の長さと幅の寸法を使って幕板を作りましょう。
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クランプと接着剤で幕板を天板に固定する　書いた線の上に幕板を置きます。テーブルの横に短い幕板2本と、縦に長い幕板2本を使います。幕板の下にしっかりと均等に木工用接着剤を広げ、天板に固定しましょう。しっかりと張り付くように、クランプで固定したまま一晩置きます。^{[6]X出典文献}
- 天板にネジで留めて、幕板を取り外せないように固定することもできます。ポケットホールジグとポケットホールネジを使って、木材をしっかり固定しましょう。
- また、先に脚を天板に取り付けてから、ポケットスクリューネジで幕板を脚につけることもできます。その場合は、脚が動かないようにコーナー金具を加えると良いでしょう。
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パート 3

パート 3 の 4:

脚を取り付ける

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脚を必要な大きさに切り整える　脚の取り付けは、多くの場合テーブル作りの中で一番難しい作業です。脚の取り付けが悪いと、安定すべきテーブルがグラグラした仕上がりになってしまいます。まず脚を横に並べます。それから、それぞれの脚の長さを測り、印をつけて、正しいサイズになるように鋸で切り整えましょう。^{[7]X出典文献}
- お店で切ってもらったとしても、わずかに長さが違うこともあります。テーブルに取り付ける前に確認しましょう。
- 自分で木の脚を作る際は、木材を丸鋸か弓鋸で大まかに切断します。それから、クランプで脚をまとめて固定し、同じサイズに切り整えましょう。
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脚を幕板の接合部に接着剤で留める　脚は幕板の接合部に取り付ける必要があります。天板の裏と幕板の内側に木工用接着剤を広げましょう。それから脚をそれぞれの角に立て、クランプで固定します。
- 接着剤が乾くまで待っても良いですが、必須ではありません。ネジを取り付けている最中に緩まないようにクランプできつく固定しましょう。
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幕板と脚にドリルで下穴を開ける　ネジは、それぞれの幕板と脚が合わさる場所の中間に入れ込む必要があります。幕板の外側から作業しましょう。0.64cmのドリルビットを使い、脚にまっすぐ穴を開けます。脚の異なる面の幕板からも同じように穴を開けましょう。全部で8箇所穴ができます。^{[8]X出典文献}
- テーブルに横木をつけたいときは、少し工程が複雑になります。丸鋸を使い、各脚に半分より少し浅いくぼみをつけます。横木を取り付けるそれぞれの面に一箇所ずつくぼみができるように、各脚2箇所ずつくぼみをつけます。
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締め付けネジで脚を幕板にしっかり留める　それぞれの脚に、0.64cmのラグスクリューを使います。ネジを、幕板を通して脚に取り付けましょう。ラチェットを使ってネジをテーブルの脚にねじ込みます。^{[9]X出典文献}
- ラグスクリューはドリルで取り付けないようにしましょう。強い負荷がかかって壊れる恐れがあります。
- ネジで固定する前に、脚が平らで天板に対して正しい角度になっているか必ず確認しましょう。
木工用接着剤の製造元の説明書を読み、乾くのにどれくらい待つ必要があるか確認しましょう。一晩置けば、接着剤は完全に乾くでしょう。通常はそれより早い段階でテーブルを裏返すことができます。
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テーブルを裏返し、安定しているか確認する　テーブルを慎重に裏返しましょう。非常に重い可能性があります。平らな床の上に立たせ、揺らしてみましょう。テーブルが揺れる場合は、適切に脚が固定されていない印です。脚が均等ではない可能性があるので、テーブルを裏返して切り整える必要があります。
- 丸鋸や弓鋸で脚を均等にすることもできますが、切りすぎてしまう可能性もあります。代わりに、80番のサンドペーパーを使って徐々に滑らかにし、220番のサンドペーパーで仕上げましょう。
- 脚の位置も問題になる可能性があります。脚がテーブルの裏と幕板に対して平らになっていることを確認しましょう。脚の位置を変える必要がある場合は、ネジを留め直します。
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パート 4

パート 4 の 4:

テーブルをヤスリで磨き、染色する

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80番のサンドペーパーを使ってテーブルを削る　80番のサンドペーパーは粗粒なのでテーブルを荒く削りますが、問題ありません。完成したテーブルのことを考えましょう。テーブルを近くで見て、木材の木目や線を見つけます。木目に沿って、テーブルの裏側や脚を含む表面全体を磨きます。^{[10]X出典文献}
- ベルトサンダーを使って作業を楽にしましょう。テーブルの表面を一回磨くだけであれば、跡が残ることはないでしょう。
- ヤスリがけと染色は必須ではありません。木そのものの仕上がりが好きな場合は、そのままにします。水気から守るために防水剤だけつけると良いでしょう。
目の細かいサンドペーパーを使って、もう一度テーブルを磨きましょう。忘れずに木目の周りをもう一度磨きます。目の粗い箇所を軽く削り、ステイン（木材用の着色剤）をつける準備をします。^{[11]X出典文献}
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削り屑を拭き取る　今、テーブルの上には通常の環境にある塵に加えてたくさんの木屑が載っています。マイクロファイバー布かタッククロスをぬるま湯でぬらし、テーブル全体を拭いて塵を取り除き、乾くまで待ちましょう。
- テーブルを拭く前に、掃除機で吸い込むと良いでしょう。塵を取り除きやすい付属のホースを使用します。
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ブラシや布を使ってステインを塗布する　ゴム手袋を着用してステインを開け、製造元の説明書に従って混ぜます。それから、スポンジはけもしくは布をステインに浸しましょう。木目に沿って止めずに拭います。テーブル全体に塗布してから、布で余分なステインを拭き取りましょう。^{[12]X出典文献}
- ステインの選択肢はいくつかあります。油性のステインはよく浸透し長持ちします。水性のステインは簡単に塗布できますが、均等に吸収されません。ジェル状のステインは厚みがあり、色がよくつきます。
- ステインを正しく定着させるために、一度に塗るのは1つの面だけにすると良いでしょう。
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ステインが乾き始めたら、2層目を塗布する　更に塗り足す前に、一晩おいて乾かしましょう。はじめのうちは、ステインが少しぼんやりとして不均等に見えるかもしれません。はじめと同じようにテーブルを再び塗り直し、また乾かします。繰り返したら、完成です。^{[13]X出典文献}
- 乾燥する前に余分なステインを布で拭き取りましょう。こうすることで、暗すぎない均等な染め上がりになります。
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ポイント

インターネットでテーブルの設計図を探しましょう。様々で詳細な設計図を購入、ダウンロードできます。
テーブルをカスタマイズしましょう！様々な木材の種類を使えるだけでなく、違う素材を使うこともできます。例えば、パイプで脚を作ったり、金属製のテーブルにしたり、天板をガラスにしても良いでしょう。
家具をネジで留めるときは、必ず下穴をドリルで開けます。特に、板の厚さが2.5cm以下のときは、板が割れるのを防ぐために必ず下穴を開けましょう。
リサイクルされた木材もしくは廃材の使用を検討しましょう。これらの木材は、形を整えて色をつけるのにより一層努力を要しますが、多くの場合素晴らしい仕上がりになります。
木材を組み合わせるときは、ネジ以外のものを使わないようにします。釘はネジよりも弱い上に、木材に裂け目を作ってしまう恐れがあります