ステンレスのキズを補修する方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

小さなキズを磨いて消す

深いキズを研磨して消す

汚れを落とし、ピカピカに磨く

関連記事

参照

ステンレスは、調理器具、キッチン用品、シンク、什器など、家庭や職場でもよく使われています。耐久性と魅力的でモダンな見た目を兼ね備え、汚れやキズもつきにくいのが特徴です。ただし、ステンレスには防弾性があるわけではないので、キズがつくこともあります。キズやへこみ、深い溝など、部品の交換やプロの助けが必要になる場合もありますが、小さなキズなら自分で修理することも可能です。

ステップ

パート 1

パート 1 の 3:

小さなキズを磨いて消す

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   ステンレスの目の方向を見極める　ステンレスの補修では、ステンレスの目と同じ方向に擦ることがとても大切です。よく観察して、表面に見える線がどちらの方向に走っているかを判断しましょう。これがステンレスの目と呼ばれるものです。

   • 目に逆らって作業を進めると、かえってキズを悪化させる可能性があります。作業を始める前にステンレスの目の方向を把握することはとても重要です。
   • ステンレスの目は一般的に左右（水平方向）、または上下（垂直方向）に走っています。
2. 
   2
   研磨剤の入っていないコンパウンドやクリーナーを選ぶ　ごく軽い小さなキズを埋め、表面を滑らかにできるコンパウンドやクリーナーはいくつかあります。以下に挙げた製品を試してみるとよいでしょう。

   • 半練りコンパウンド（ステンレス用）
   • ステンレス用コンパウンド
   • ステンレスクリーナー（ダスキン）
   • ホワイトニング歯磨き粉
3. 
   3
   粉末状のコンパウンドを水と混ぜる　コンパウンドやクリーナーには粉末状のものもあり、ステンレスを磨く際にはペースト状にする必要があります。大さじ1杯（14g）の粉末に数滴の水を加えて混ぜ合わせましょう。かき混ぜながら、滑らかなペースト状になるまでさらに水を数滴加えます。

   • 歯磨き粉程度の滑らかさを目指しましょう。
4. 
   4
   コンパウンドをキズに擦り込む　清潔なマイクロファイバークロスにクリーナーを数滴垂らします。ペーストの場合は、クロスにペーストの約4分の1をすくってのせましょう。ステンレスの目と同じ方向に、コンパウンドを優しく擦り込みます。コンパウンドは研磨剤ではないので、キズの上を何度擦ってもキズはつきません。

   • 必要に応じてコンパウンドを足しながら、キズが消えるまで擦りましょう。
5. 
   5
   余分なコンパウンドを拭き取る　清潔なマイクロファイバークロスを水に浸し、クロスがかろうじて湿っている程度の状態になるまでよく絞ります。余分なコンパウンドを取り除き、光沢を出すために、表面をクロスで拭きましょう。
6. 
   6
   乾いたら表面をチェックする　乾いたマイクロファイバークロスで、表面に残った湿り気を拭き取ります。表面をチェックし、磨いた効果があったか確認しましょう。

   • キズがまだうっすら見えている場合は、もう一度同じ工程を繰り返します。
   • キズがまだかなり目立つような場合は、表面全体にやすりをかけるなど、思い切った方法をとる必要があるかもしれません。
   広告

パート 2

パート 2 の 3:

深いキズを研磨して消す

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   研磨材を選ぶ　浅く細かいキズよりも、やや深いキズの方が修復に手間がかかるものです。キズの補修に使える一般的な研磨材は3種類あります。以下の中から選びましょう。

   • 粗目（エビ茶色）と細目（グレー）の研磨パッド
   • 400グリッド、600グリッドの耐水性の紙ヤスリ
   • スクラッチリムーバーキット（キズ消しとつや出し、専用クロスなどがセットになったもの）
2. 
   2
   研磨材を湿らせる　スクラッチリムーバーキットには潤滑剤やつや出しが付属しているので、それらを粗目の研磨パッドに数滴垂らします。紙ヤスリを使う場合は、400グリットのものを水の入ったボウルに数分間浸しましょう。研磨パッドの場合は、スプレーボトルで表面に水を数回スプレーします。

   • 水またはコンパウンドが潤滑剤となり、ステンレスの表面の研磨もスムーズに行えるでしょう。
3. 
   3
   目の粗い研磨パッドや紙ヤスリで表面を擦る　ステンレスの目に沿って、研磨パッドや紙ヤスリで一方向に擦ります。紙ヤスリまたは研磨パッドに、優しく均一に圧力をかけましょう。細かく動かすのではなく、長めの一定の動きで擦り続けます。

   • 前後に擦ると表面に小さな擦りキズができてしまうので、一方向に擦るようにしましょう。
   • 表面にかかる圧力を均等にするために、研磨パッドや紙ヤスリを木片などに巻きつけて作業します。
   • 表面に見える線が水平に走っているか垂直に走っているかをよく観察しましょう。それがステンレスの目です。
4. 
   4
   表面全体を研磨する　ここまで紹介した手順でステンレスの表面全体を擦っていきます。キズがついた部分だけ研磨すると、その部分が周囲から浮いて見えてしまうので注意が必要です。一部が浮かないよう表面を蘇らせるつもりで、全体に均一に研磨しましょう。

   • 磨かれてキズがほぼ消えるまで研磨しましょう。
   • 作業面積によっては、15分以上かかることもあります。
5. 
   5
   細目の研磨パッドや紙ヤスリで再度研磨する　粗目の研磨パッドでの研磨を終えたら、細目の研磨パッドに持ち替えましょう。研磨剤をつける、600 グリットのサンドペーパーを水に浸す、またはグレーの研磨パッドに水をスプレーするなどして研磨材を湿らせます。長く一定の動きで、優しく均一に圧力をかけながら、表面全体を研磨しましょう。

   • キズがきれいに消えるまで研磨しましょう。
   専門家情報

   

   Filip Boksa

   ハウスクリーニング業者

   フィリップ・ボスカはアメリカに本拠地をおくハウスクリーニングサービス会社「King of Maids」の設立者、そして最高経理責任者です。同社はハウスクリーニングと整理収納のサービスを提供しています。

   

   Filip Boksa
   ハウスクリーニング業者

   スクラッチリムーバーキットは、ホームセンターなどで購入できます。また、キズを消したいときには、ステンレス補修キットを使うのがよいでしょう。補修剤大さじ2杯と水4～5滴を混ぜ合わせ、湿らせたマイクロファイバークロスでキズに擦り込みましょう。

   広告

パート 3

パート 3 の 3:

汚れを落とし、ピカピカに磨く

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   表面のほこりを拭き取る　清潔なマイクロファイバークロスで、研磨した表面を拭きましょう。研磨して出た金属のカスだけでなく、残った研磨剤や水もきれいに拭き取ります。

   • 汚れを拭き取る際も、ステンレスの目に沿って擦ったり、磨いたりすることが大切です。表面の線がどの方向に走っているかをよく観察し、その方向に合わせて擦ることできれいに仕上げましょう。
2. 
   2
   酢で表面全体の汚れを落とす　酢をスプレーボトルに移します。ステンレスの表面に酢を数回スプレーしたら、清潔なマイクロファイバークロスで拭きましょう。

   • 酢を使うことで表面の汚れを落とし、コンパウンドやクリーナーの痕をすべて消し去ることができます。
   • ステンレスの汚れを落とす際には、漂白剤、オーブン用のクリーナー、研磨剤入りのクリーナー、研磨パッドを使ってはいけません。
3. 
   3
   ステンレスを磨く　ステンレスの汚れが落ちたらよく乾かします。清潔なマイクロファイバークロスにオイルを数滴垂らし、ステンレスの目の方向に沿って磨いていきます。鉱油、植物油、またはオリーブオイルを使用しましょう。

   • 必要に応じてオイルを足しながら、表面全体がピカピカになるまで磨きましょう。
   広告

必要なもの

• 研磨剤の入っていないコンパウンド
• 水
• マイクロファイバークロス
• 紙ヤスリ
• 研磨パッド
• スプレーボトル
• 酢
• オイル