スターリングシルバーかどうかを見極める方法

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スターリングシルバーは純銀ではなく、銀92.5%と他の金属7.5%との合金です。大半のスターリングシルバー製品には、純度を示す品質マークが目立たない場所に刻印されています。このマークの種類には、「.925」、「925」、「S925」、「Sterling」などがあります。品質マークに加え、製造者マークも刻印されていなければなりません。品質マークが付いていない場合、自宅で様々なテストを行うか、専門家に相談することで、スターリングシルバー製かどうかを判断できます。残念ながら、「.925」と刻印されていてもスターリングシルバー製品であるとは限らないため、疑わしい場合はテストが必要です。

方法 1
方法 1 の 3:

一般的な簡易テストを行う

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 スターリングシルバーの品質マークを探す 
    貴金属には、その種類、純度、真正性を示す品質マークや1つ以上の記号が刻印されています。スターリングシルバーの品質マークが刻印されている製品には製造者マークも刻印されているはずです。米国では、貴金属に品質マークを刻印する義務はありませんが、品質マークがある場合には、必ず製造者マークを一緒に刻印する必要があります。イギリス、フランス、アメリカでは、それぞれ独自の刻印システムを採用していますが、日本では任意の制度があります。
    • アメリカのスターリングシルバーには、「925」「.925」「S925」のいずれかのホールマークの刻印があります。「925」は、銀が92.5%、その他の金属が7.5%含まれていることを示しています。[1]
    • 英国製のスターリングシルバーには、ライオンの刻印があります。英国製の製品には、この刻印の他にタウンマーク(どの街で作られたかを示す)、デューティーマーク(納税を示す刻印)、デイトレター(アルファベットと盾の形の組み合わせ)、メーカーマーク(製造メーカーの刻印)などがあります。これらのマークは製品によって異なります。
    • フランスでは現在、スターリングシルバーの製品にミネルバの頭(92.5%以下)または花瓶(99.9%の純銀)のマークが付いています。[2]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 鐘のように響くかを確認する 
    スターリングシルバーを軽く叩くと、鐘のような高音が1~2秒ほど響きます。音を確認するには、スターリングシルバー製品を指や金属製のコインなどで慎重に叩きます。本物のスターリングシルバーであれば、鐘のような高音が響くでしょう。高音が鳴り響かない場合、その製品はスターリングシルバーではありません。
    • 叩くときは、へこみやくぼみができないように細心の注意を払いましょう。[3]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 においを嗅ぐ 
    シルバーからにおいが発生することはありません。鼻を近づけて少しの間、慎重ににおいを嗅いでみます。においが強い場合は、銅が多く含まれている可能性が高く、スターリングシルバーではないかもしれません。
    • 銅はスターリングシルバーに使用される一般的な合金ですが、スターリングシルバー925には、においがするほどの量の銅は含まれていません。[4]
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 製品の可鍛性を調べる 
    シルバーは柔らかく、曲げやすい金属です。手持ちの製品がシルバーかどうかを判断するには、手で製品を曲げてみます。簡単に曲がるようであれば、純銀またはスターリングシルバーである可能性が高いでしょう
    • 製品が曲がらない場合は、純銀またはスターリングシルバーである可能性は低いでしょう。[5]
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方法 2
方法 2 の 3:

製品を詳しくテストする

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 酸化するかどうかをテストする 
    シルバーは空気に触れると酸化します。シルバーが酸化すると、時間の経過とともに金属が変色し、黒い色合いになります。酸化状態を調べるには、白い布が必要になります。きれいな白い布を製品に当ててこすり、布の状態を確認しましょう。
    • 布に黒ずみが付着している場合は、その製品は銀またはスターリングシルバー製です。
    • 布に黒ずみが付着していない場合は、スターリングシルバー製である可能性は低いでしょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 磁力があるかどうかを確認する 
    金やプラチナと同じく、銀は非鉄金属であるため、磁力がありません。強力な磁石を製品に近づけてみましょう。製品が磁石に引き寄せられなければ、非鉄金属からできています。製品に含まれる非鉄金属の種類を確認するには、追加のテストが必要な場合があります。
    • 製品が磁石にくっついてしまう場合は、スターリングシルバー製ではありません。恐らくその製品は、純銀に見えるように高度に研磨されたステンレススチール製である可能性が高いでしょう。[6]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 アイステスト(氷を用いるテスト)を行う 
    シルバーは、よく知られている金属の中で最も熱伝導率が高く、熱が非常に速く伝わります。製品が銀製かどうかを見極めるには、この知識を利用するとよいでしょう。アイステストには、下記の2種類の方法があります。
    • 平らな場所に製品を置きます。製品の上に氷を1つ置き、作業台にも氷を置きます。銀製の場合、製品の上に置いた氷は、テーブルなどの作業台の上に置いた氷よりもはるかに早く溶けるはずです。
    • 氷をボウルに数個入れ、3cmほど水を入れます。次に、銀製品と同じ大きさの銀以外のものを氷水の中に入れます。銀製品の場合、約10秒で冷たくなるはずですが、銀以外のものは、この時点でそれほど冷たく感じないでしょう。
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方法 3
方法 3 の 3:

銀製品の鑑定を専門家に依頼する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 鑑定を依頼する 
    家庭で実施したテストでは判断がつかない場合は、専門家に相談して手持ちの製品が純銀、スターリングシルバー、銀メッキのどれであるかを判断してもらう必要があります。様々な専門家が存在し、鑑定能力にも差があります。経験豊富かつ評価の高い公認の専門家を選ぶようにしましょう。
    • プロの鑑定士は、高度な訓練を受けた上で経験を積んでいます。アメリカでは、評判のよい鑑定士の大半は、米国鑑定士協会の認定を受けています。公認の鑑定士としての仕事は、商品の品質と価値を査定することです(一般的に日本の宝石鑑定士は、民間の機関から資格を与えられた人を指します)。
    • アメリカでは米国宝石学会で専門教育を受け、認定資格を取得できます。こうした宝石専門家は熟練した芸術家であると同時に、ジュエリーの修理経験も豊富です。また、製品の材質を鑑定することも可能です。[7]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 専門家に硝酸テストの実施を依頼する 
    硝酸が金属に接触すると、本物か模造品かが判明します。専門家は製品の目立たない部分に小さな傷をつけ、そこに硝酸を一滴たらします。その部分が緑色に変色した場合は銀製ではありません。一方で、クリーム色に変色すれば、銀製です。
    • 検査キットを購入して自宅でテストで行うことも可能です。硝酸を扱う際には、常に保護手袋と保護眼鏡を着用し、細心の注意を払う必要があります。[8]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 専門機関などに製品を送付し、詳しい鑑定を依頼する 
    追加の鑑定が必要な場合は、専門の高度な技術を持つ宝石鑑定機関または金属検査機関に送付するとよいかもしれません。信頼できる地元の宝石店に検査機関を紹介してもらうか、高度な技術を持つ評判のよい金属検査機関をインターネットで検索しましょう。検査機関では専門家が様々な検査を行い、製品に含まれる化学組成を調べます。下記のような検査方法があります
    • ファイヤーアッセイ法:金属のサンプルを溶かし、化学的な分析を行います。
    • ハンドヘルド蛍光X線(XRF)分析装置の使用:製品にX線を通し、金属の純度を検査します。
    • 質量分析法:物質の分子構造や化学構造を検査します。
    • 詳しい比重検査:水置換検査を実施します。[9]
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ポイント

  • 刻印がない製品がスターリングシルバーかどうかを判断するには、酸検査の実施や蛍光X線(XRF)分析装置を使用する必要があるかもしれません。
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注意事項

  • 手持ちの製品をスターリングシルバーとして販売するには、事前にその製品が確実にスターリングシルバーであることを確認しておく必要があります。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Kennon Young
共著者 ::
熟練宝石鑑定士
この記事の共著者 : Kennon Young. ケノン・ヤングは米国宝石学会(GIA)認定の宝石鑑定士、米国鑑定士協会(ASA)認定の熟練宝石鑑定士、そして米国ジュエリー専門家協会認定のベンチジュエラー技術士です。2016年に宝石鑑定業界にて最も権威のある認証、「ASA Master Gemologist Appraiser」の資格を授与されています。 この記事は2,946回アクセスされました。
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