コンクリート製のオブジェを塗る方法

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庭の飾りやアクセントにコンクリート製のオブジェ(置物)がよく使われます。コンクリートは多孔質(表面に小さな穴が多く開いている)なので、きれいに洗ってから下地と塗料を塗った上にコーティング剤を重ねると美しさが長持ちします。きれいにお手入するとコンクリート製のオブジェがぱっと目を引く特徴的なものになるでしょう。

パート 1
パート 1 の 3:

コンクリート製のオブジェを洗う

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 水を入れたバケツの中にオブジェを浸し大き目のブラシでこすって洗います。
    コンクリートや塗装工程全般に悪影響を及ぼしかねないので、洗剤を使うのはやめましょう。面積の広い部分がきれいになるまでこすって洗います。隅や窪みなど細かい部分は歯ブラシを使って洗いましょう。[1]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 バケツからオブジェを取り出し日に当てて乾かします。
    日差しの強さや温度にもよりますが数分で乾くでしょう。日に当てて乾かすと残ったコケを殺菌できます。日に当てて乾かすと表面からコケがなくなりオブジェが元のきれいな姿に戻るでしょう。[2]
    • 冬に、コンクリート製のオブジェを屋外で乾かすのはやめましょう。表面の穴に湿気がこもり、コンクリートが膨張してひび割れの原因になります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ひび割れをエポキシ樹脂系パテ材で埋めます。
    オブジェと同じ色または似た色のパテ材を選びましょう。白や灰色のオブジェには銀色や灰色のパテ材を使います。パテ材は2種類を混ぜて使います。ひび割れすべてを埋めるのに必要な量のパテ材を用意しましょう。ヘラやナイフで表面が滑らかになるようにひび割れを埋めた後3~4時間乾かします。[3]
    • エポキシ樹脂系パテ材は手芸店やホームセンターで取り扱っています。
    • エポキシ樹脂系パテ材を扱う際は手袋をつけて肌荒れを防ぎましょう。
    • ヘアドライヤーを使うと早く乾きます。
    • つま先などオブジェの欠けてなくなった部分をエポキシ樹脂系パテ材で補充します。エポキシ樹脂系パテ材は乾くと石のように固くなるので、欠けた部分を補い見た目を整えることができます。
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パート 2
パート 2 の 3:

下地を塗る

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 塗料がコンクリートにつくようにオブジェに水をかけて濡らします。
    下地を塗る前にオブジェを濡らしておくと、塗料が表面だけでなく内部にまで浸透します。コンクリートは多孔質なので、水が塗料を内部に引き込み下地材がしっかり定着します。[4]
    • 容器にきれいな水を入れてオブジェを浸します。全体が浸かるくらいの水を用意しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 アクリル系下地材と水を混ぜよく溶かします。
    塗料に水を混ぜるとコンクリートによく浸透します。下地材を水で薄めるとコンクリートに吸収されやすいため、しっかり塗ることができます。[5]
    • 好みに応じた割合で薄めます。
    • オブジェに細かい仕上げやアンティーク仕上げを施す場合、下地には白色を使いましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 まず初めにオブジェの底面に下地材を塗ります。
    底面を最後に塗るとオブジェの上の部分が指紋で汚れてしまいます。最初に底面を塗り横向きに置いて乾かしましょう。
    • オブジェの他の部分にも底面と同じ下地材を使います。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 幅5㎝の刷毛でオブジェ全体に下地材を塗ります。
    下地材にはアクリルラテックス外装塗料を使いましょう。何色でも構いませんが、下地としてよく使われる色は黒、灰色、茶色です。[6]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 下地材を塗って5分間乾かしたらオブジェを確認します。
    手で触って乾いているか確認しましょう。完全に乾いたら上塗りします。暖かい日には塗料が5分間で乾きます。湿気が多いと乾くのに少し長くかかるかもしれません。[7]
    • ペットや子供が触らないように、塗りたてのオブジェに近づけないように注意しましょう。
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パート 3
パート 3 の 3:

中塗りと上塗りを施す

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 アクリルラテックス塗料を使います。
    コンクリート製のオブジェには、コンクリートに浸透しやすく表面だけでなく内部にも色がつく水性のアクリルラテックス塗料が適しています。アクリルラテックス塗料は、油性塗料と異なり乾いて剥がれ落ちる心配がありません。[8]
    • 動物のオブジェを塗る場合は、例えばウサギには白や茶色を使うなど現実的な色を選びましょう。[9]
    • スプレー塗料ではなく刷毛で塗料を塗りましょう。刷毛で塗るとスプレー塗料より長持ちするうえ、仕上がりがきれいです。[10]
    専門家情報
    ケリー・メドフォードはイタリアのローマに住むアメリカ人の画家です。アメリカとイタリアの両国にて古典絵画、素描(ドローイング)、版画製作を学び、現在は主にローマの街頭でen plein air(戸外制作)に取り組んでいます。また、海外各地のプライベートコレクターの委託を受けて依頼地まで足を運ぶこともあります。2012年には「Sketching Rome Tours」を設立し、ローマを訪れる人たちに絵画で綴る旅行記の描き方を教えています。イタリアのトスカーナ州にある美術学校「Florence Academy of Art」を卒業しました。
    How.com.vn 日本語: Kelly Medford

    別の種類の塗料も試してみましょう。 プレネール(戸外制作)画家であるケリー・メドフォードさんは「様々なエナメル塗料やスプレー塗料も常に選択肢の1つです。ストリートアーティストやミューラルアーティストはコンクリートにスプレー塗料を多用していますし、屋外用のエナメル塗料を使うこともできます」と言っています。

  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ドライブラシの手法で上塗りします。
    好みの色の上塗り塗料に刷毛の先5㎝ほどを浸します。その後、刷毛をボール紙でこすって塗料のほとんどを落とします。塗料がほぼ落ちた状態の刷毛でオブジェの細かい部分を前後に軽く掃くように塗りましょう。[11]
    • 毛に覆われた動物のオブジェは、下地材を塗ってからドライブラシの手法で塗料を重ねると毛をふんわり表現できます。黒の下地にドライブラシで茶色を塗り重ねてみましょう。茶色に少し白を混ぜてドライブラシをかけます。[12]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 好みに応じてアンティーク仕上げを施すと、風雨にさらされた雰囲気を表現できます。
    上塗り後、余分な塗料をペーパータオルで拭き落とします。塗って拭き取るを繰り返し好みの状態に調整しましょう。下地の色が透けて見える部分を少し作ると色のくすみを表現できます。[13]
    • 葉の跡をつけたコンクリート製の飛石はアンティーク加工に最適の素材です。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 上塗り後24時間おいて乾かします。
    次の手順に進む前に24時間待って上塗り塗料を完全に乾かします。暖かく乾燥した気候なら屋外で乾かしましょう。[14]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 オブジェの細かい部分を強調します。
    上塗り後細い絵筆で多種の色を重ねて細部を塗ります。オブジェの目、鼻、衣服など細かい特徴を表現していきます。毛やくちばしのある動物や衣服を着けたガーデンノーム(大地の精霊)などにこの手法を用います。
    • 1つの例としてマナティーのオブジェの頬をピンクに塗る場合は、細い絵筆でピンクの塗料を軽くはたくように塗ります。[15]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 UVカットおよび防水効果のあるコーティング剤を塗りましょう。
    砂利や石など通気性の良い地面にオブジェを置いてコーティング剤を塗り、そのまま24時間乾かします。コーティング剤を塗ると塗料が長持ちし、剥離予防効果があります。刷毛で塗るコーティング剤の他スプレータイプのものもあります。コーティング剤は、色のくすみを抑えて水をはじき湿気からオブジェを守ります。[16]
    • 透明なエナメルスプレーを吹き付けて光沢を出す方法もあります。[17]
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注意事項

  • スプレー塗料は長持ちしないうえあまりきれいに仕上がりません。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Kelly Medford
共著者 ::
画家
この記事の共著者 : Kelly Medford. ケリー・メドフォードはイタリアのローマに住むアメリカ人の画家です。アメリカとイタリアの両国にて古典絵画、素描(ドローイング)、版画製作を学び、現在は主にローマの街頭でen plein air(戸外制作)に取り組んでいます。また、海外各地のプライベートコレクターの委託を受けて依頼地まで足を運ぶこともあります。2012年には「Sketching Rome Tours」を設立し、ローマを訪れる人たちに絵画で綴る旅行記の描き方を教えています。イタリアのトスカーナ州にある美術学校「Florence Academy of Art」を卒業しました。 この記事は1,802回アクセスされました。
カテゴリ: 絵画・描画
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