クリアコートの補修方法

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車のクリアコートは、日光や雨風などに過度に晒されることで剥がれてくる場合があります。新しくクリアコートを塗装してもらうには多額の費用がかかるかもしれません。代わりに、クリアコートの補修に挑戦してみるとよいでしょう。まずは、古いクリアコートを研磨することから始めます。古いクリアコートを除去したら、新しいクリアコートを塗ることができます。古いクリアコートに新しいクリアコートを馴染ませる必要がある場合は、塗装箇所をサンドペーパーで軽く研磨し、ポリッシャーで光沢が出るまで磨きます。

パート 1
パート 1 の 3:

古いクリアコートを剥がす

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 補修が必要な箇所を洗う ...
    補修が必要な箇所を洗う バケツに水を入れます。マイクロファイバースポンジなどの柔らかいスポンジを水で濡らします。少量のカーシャンプーをスポンジにつけ、補修箇所に付着したごみや汚れをすべて擦り落としたら、ホースで洗い流します。それから、乾いたマイクロファイバークロスで拭いて完全に乾かします。[1]
    • スポンジ、カーシャンプー、マイクロファイバークロスは、カー用品店で購入できます。
    専門家情報
    How.com.vn 日本語: Angel Ricardo

    Angel Ricardo

    自動車整備士
    エンジェル・リカルドはカリフォルニア州ベニスに本店を置く移動式カーディテーリング(コーティング・細部洗車)サービス会社「Ricardos Mobile Auto Detail」の経営者です。カーディテーリング業界にて10年以上の経験を持ちますが、カスタマーサービス、そしてディテーリング技術の改善をめざして、現在も定期的に専門講座を受講しています。
    How.com.vn 日本語: Angel Ricardo
    Angel Ricardo
    自動車整備士

    この方法は補修範囲が狭い場合に有効です。車の色と塗料を合わせることは非情に難しく、タッチアップ塗料を使うと質感の違いが出てしまいます。小石が当たった跡や小さな傷くらいならば、自分で補修することもできますが、広い範囲を補修しなければならない場合は、車を修理工場に持って行き、その範囲全体を再塗装してもらうのが一番です。

  2. How.com.vn 日本語: Step 2 補修箇所をマスキングテープで囲む 
    研磨が必要なボディパネルの部分から13〜15 cmの位置にマスキングテープを貼ります。パネル間の隙間を細かく切ったマスキングテープで埋め、車の他の部分を保護します。テープを押してしっかりと密着させます。[2]
    • 車のボディは分割されたパネルで構成されています。パネルは通常、ボンネット、右前ドア、右後ドア、屋根などの部分ごとに区切られています。
    • この作業には普通のマスキングテープを使用できます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 不織布製の細目のカースクラッチ修復布で補修が必要な箇所を研磨する 
    しっかりと、かつ均等に力をかけながら補修が必要な箇所を研磨します。クリアコートが剥がれている箇所から5~6cmの範囲にある剥がれていない箇所まで研磨します。この箇所はブレンド領域(新しいクリアコートを古いクリアコートに馴染ませるための箇所)になります。古いクリアコートをできるだけ剥がしましょう。クリアコートが剥がれている箇所の縁と角を必ず研磨しましょう。作業を終えると、研磨した箇所は光沢を失いますが、滑らかになっているはずです。[3]
    • クリアコートが剥がれている部分だけでなくその周囲を研磨することで、古いクリアコートに新しいクリアコートを馴染ませることができるようになります。
    • カースクラッチ修復布はカー用品店で購入できます。一般的に製品の色はグレーです。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 研磨を終えたら補修箇所を洗い流して乾かす 
    柔らかいスポンジを水で濡らします。研磨作業時に発生したほこりやごみを拭き取ります。それから、マイクロファイバークロスで補修箇所を拭いて、完全に乾かします。[4]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 窓と他の部分を新聞紙でカバーする 
    窓および補修箇所付近の板金パネルにマスキングテープを使って新聞紙を貼り付けます。こうすることで、窓や周辺のパネルにクリアコートが付着することを防ぐことができます。[5]
    • 車全体を新聞紙でカバーする必要はなく、補修箇所付近をカバーするだけで十分です。
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パート 2
パート 2 の 3:

クリアコートを塗る

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 屋根があって換気のよい場所に駐車する 
    車庫やカーポートなどに駐車するのが理想的です。屋根は日光や雨風などから車を保護します。車庫内で作業する場合は、クリアコートを塗る最中に、車庫の入り口を開けておきましょう。[6]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 補修が必要な領域とブレンド領域の境界部をリバースマスキングする 
    ブレンド領域の端から2~3cm内側(補修が必要な領域側)に向かって新聞紙を当てます。新聞紙の端にテープを貼って固定したら、新聞紙を後ろに折り返します。[7]
    • リバースマスキングをすることで、新旧のクリアコートの間の境界にできる線を極力目立たなくすることができます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 タッククロスで細かいほこりを除去する 
    細かいほこりはクリアコートのボディへの密着性に影響を与える可能性があります。したがって、クリアコートを塗る前にタッククロスで塗る箇所を擦り、付着している細かいほこりをすべて除去しましょう。[8]
    • タッククロスはホームセンターやカー用品店で購入しましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 防毒マスクを着用する 
    防毒マスクは、塗装作業中にクリアコートの蒸気を吸い込むことを防ぎます。また、ナイロン手袋も着用して手を保護しましょう。[9]
    • 防毒マスクとナイロン手袋はホームセンターで購入できます。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 2Kクリアコートスプレーの2液を混合する 
    缶を2分間振ります。缶の一番上に付いているキャップを外して底に取り付けます。キャップを床面に当て、そのまま下に押し付けてキャップを缶の内部に押し込みます。キャップを缶の内部に押し込むことで、硬化剤とクリアコートが混ざります。缶をもう2分間振ります。[10]
    • 2Kクリアコート製品には硬化剤が付属しており、1Kクリアコート製品よりも耐久性があります。
    • 2Kクリアコートスプレーはカー用品店やオンラインストアで購入できます。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 スプレー缶を塗装面から20cm離して保持する 
    缶を動かしてからスプレーを開始します。一方からもう一方に向かって、クリアコートを一方向にスプレーします。塗布面にスプレーしながら、缶を中速で動かします。缶を止める前に、スプレーのボタンを離します。[11]
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 クリアコートを3層塗布する 
    前の層を塗ったら、10分間乾燥させてから次の層を塗りましょう。各層とも同じ方法で塗ります。最後の層を塗布したら、クリアコートを2~3時間乾かしてからテープを剥がします。[12]
    • クリアコートの乾燥中は車を運転しないようにしましょう。
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 新聞紙とテープを剥がす 
    クリアコートから離れる方向にテープを剥がしましょう。そうすることで、新しく塗ったクリアコートを剥がしてしまうことを防げます。テープをすべて剥がしたら、新しいクリアコートとブレンド領域の境界線が見えます。[13]
    • ブレンド領域をリバースマスキングしておいたため、この境界線を周囲に馴染ませることは簡単です。
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パート 3
パート 3 の 3:

クリアコートを馴染ませる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 48時間待ってから作業を始める 
    可能であれば、2、3日間待ちましょう。そうすることで、新しいクリアコートが完全に硬化し、古いクリアコートに馴染ませる作業を開始できる状態になります。[14]
    • この期間中は車の運転を控えることが一番ですが、運転する必要があるとしても、クリアコートが乾いていれば問題ありません。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 馴染ませる箇所を水で掃除する 
    柔らかいスポンジを水で濡らします。ごみやほこりが付着している可能性があるため、作業する箇所を拭いてきれいに掃除します。続いて、清潔なマイクロファイバークロスで拭いて完全に乾かします。[15]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ブレンド領域をウェット研磨する 
    サンドペーパー(#1500)を水につけます。クリアコートの境界線を優しく研磨します。境界線がほとんど目立たなくなるまで研磨しましょう。研磨が終わったら、マイクロファイバークロスで拭いて乾かします。[16]
    • 新しいクリアコートが剥がれてしまうため、研磨しすぎないように気をつけましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 補修箇所を磨く 
    中目のラビングコンパウンドを3~5滴補修箇所に垂らします。ポリッシャーにウールパッドを取り付けます。ポリッシャーを一番遅い速度に設定します。クリアコートを塗ったのと同じ方向に補修箇所を磨きます。クリアコートが剥がれてしまう恐れがあるため、逆方向に磨かないようにしましょう。補修箇所に光沢が出るまで、3~5分間程度磨きましょう。[17]
    • ラビングコンパウンド、ポリッシャー、ウールパッドはカー用品店で購入できます。
    • ポリッシャーはカー用品店でレンタルできるかもしれません。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 マイクロファイバークロスでボディを拭く 
    マイクロファイバークロスでボディを拭いて、付着したほこりやごみをすべて除去します。車を磨いた後は、洗剤と水が艶出し剤を除去してしまう可能性があるため、洗車を控えるようにしましょう。
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必要なもの

  • バケツ
  • カーシャンプー
  • 柔らかいスポンジ
  • マイクロファイバークロス
  • マスキングテープ
  • 不織布製の細目のカースクラッチ修復布
  • 新聞紙
  • タッククロス
  • 防毒マスク
  • ナイロン手袋
  • 2Kクリアコートスプレー
  • サンドペーパー(#1500)
  • 中目のラビングコンパウンド
  • ウールパッドどポリッシャー

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自動車整備士
この記事の共著者 : Angel Ricardo. エンジェル・リカルドはカリフォルニア州ベニスに本店を置く移動式カーディテーリング(コーティング・細部洗車)サービス会社「Ricardos Mobile Auto Detail」の経営者です。カーディテーリング業界にて10年以上の経験を持ちますが、カスタマーサービス、そしてディテーリング技術の改善をめざして、現在も定期的に専門講座を受講しています。 この記事は6,914回アクセスされました。
カテゴリ: 自動車
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