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熱帯性のアンスリウムには数百種もの品種があり、ほぼ一年中色鮮やかな花を付けることから、室内植物としても人気があります。アンスリウムの原産地は中南米の熱帯雨林で、温度や湿度には敏感ですが、室内栽培であれば比較的丈夫で育てやすい植物です。アンスリウムは一般的に切り花や鉢植えで販売されていますが、種から育てることもできます。

パート 1
パート 1 の 2:

アンスリウムの世話をする

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 培養土を準備する 
    アンスリウムは、水はけの良い、目の粗い用土を好みます。同量のパーライト、ピートモス、パインバークを混ぜて培養土を作りましょう。[1]または、培養土とオーキッドバークまたは火山石などの目の粗い用土を、3:1の割合で混ぜてもよいでしょう。[2]1年以上経ったアンスリウムであれば、さらに粗い用土を使うとよいでしょう。砕いた水槽用活性炭、粗めの川砂、または細かく砕いたレンガなどを一握り混ぜましょう。
    • 耐寒性ゾーン(USDA hardiness zone)が11または12(最低気温の平均が4℃以上)の地域であれば、アンスリウムを屋外で栽培できます。耐寒性ゾーンとは、米国農務省(USDA)が植物の耐寒性を示すために作成した指標です。[3]その他の地域では、アンスリウムを鉢植えにして室内で育てましょう。栽培に最適な室温は、15~30℃です。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 培養土を鉢の1/3まで入れ、アンスリウムを植える 
    アンスリウムは、根株より少しだけ大きな鉢に植えます。鉢が大きすぎると、根腐れを起こして枯れることがあります。[4]準備した培養土を鉢の1/3まで入れ、その上にアンスリウムを置きます。そして、根の周りにさらに培養土を入れましょう。通常、根は培養土の表面から出て生長するため、すぐに植え替える必要がないように、最初は培養土を少なめにします。[5]
    • 目が細かい用土、または水はけがあまり良くない用土を使う場合は、鉢底に1、2層の小石を敷くと、水はけが改善されます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 間接光の当たる気温が高い場所に鉢を置く 
    アンスリウムは、日中の気温が27~32℃の場所で元気に生長します。この温度を保つのが難しい場合でも、室温が15℃以上あれば育ちますが、温度が高いほど健康に生長します。[6]葉焼けを起こすことがあるため、直射日光は避けましょう。ただし、開花させるには、明るい場所に置く必要があります。南または東向き(南半球では北または東向き)の窓辺が適しています。[7]
    • 窓から1.5~2.5m離れた柔らかな日差しが入る場所に、鉢を置きましょう。
    • 夜間の気温が5℃以下になる場合は、葉が黄色く変色し、生長が遅れます。気温が0℃以下になると、アンスリウムが生き延びることは難しくなります。[8]
    • 葉焼けを起こす可能性があるため、暖房器具や暖房の吹き出し口の前にアンスリウムを置いてはいけません。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 湿度を高く保つ 
    湿度を80%以上に保ち、アンスリウムの生息地である、熱帯性の多湿の環境を再現しましょう。[9]鉢を水槽に入れるか、浅いトレイに小石と水を入れて鉢を載せると、湿度を高く保つことができます。毎週(乾燥した地域では毎日)、アンスリウムに霧を吹きかけましょう。この際、鉢の縁からはみ出ている茎の部分にも霧を吹きかけましょう。[10]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 培養土は水浸しにせずに湿らせた状態を保つ 
    培養土が乾燥しないように、必要に応じて少量の水を与えます。アンスリウムは根からはあまり水を吸収しないため、気温が高い場合でも、2、3日おきの水やりで十分です。
    • 葉が黄色く変色したら(茶色ではなく萎れていない状態)、水のやりすぎが考えられます。その場合は、次に水やりをする前に、土を完全に乾燥させましょう。[11]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 茎が垂れてきたら、支柱を立てる 
    野生のアンスリウムの大半は「着生植物」ですが、鉢植えで販売されている着生のアンスリウムはごくわずかです。着生植物とは、土ではなく他の植物に根を張って生長する植物です。栽培しているアンスリウムがつる状で、自分自身を支えられない場合は、木の棒などの支柱を立ててつるを這わせます。着生のアンスリウムでも土から出す必要はありません。そのままでも枯れることはありません。[12]
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 肥料は注意して与える 
    植えたばかりのアンスリウムであれば、少なくとも3か月は肥料を与える必要はありません。鮮やかな色にしたい場合や、生長を促す目的で肥料を与える場合は、窒素、リン酸、カリウムが3:1:2の割合で配合されている緩効性肥料を与えます。肥料の説明書に従い、推奨濃度の1/4に希釈して施肥しましょう。[13]
    • 水やり時に1回おき、または必要に応じて肥料を与えましょう。
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 必要に応じて、大きな鉢に植え替える 
    生長したアンスリウムの根が土の表面に盛り上がることはよくあります。1年に1回程度、または水やり後に土がすぐに乾燥する場合は、茎の下部1/2 から2/3の部分をピートモスかミズゴケで覆います。そして、この部分を常に湿った状態に保ち、そこから根が生えて来るのを待ちます。根がピートモスから出てきたら、清潔で鋭利なナイフで茎を根元から切り、根の生えた茎を新しい鉢に植え替えましょう。この際、ピートモスで覆っていた茎の部分を培養土に埋めます。[14]
    • 茎が鉢の縁より下になるように、鉢の1/3 だけ用土を入れましょう。
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パート 2
パート 2 の 2:

アンスリウムを種から育てる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 種の発芽に挑戦する 
    販売されているアンスリウムは、通常は挿し木や接ぎ木で増やします。アンスリウムを種から育てることは可能ですが、親株が交配種であれば、発芽した株は親株と異なる特徴を持つことがあり、栽培も難しい場合があります。また、熱帯地域でなければ、新鮮なアンスリウムの種はなかなか手に入らないかもしれません。
    • アンスリウムの挿し木を育てる場合、または生長した株を栽培する場合は、前述の栽培方法を参照しましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 熟した果実を採取する 
    種を蒔く際、新鮮で湿った種を使う必要があります。[15]アンスリウムを栽培していない場合は、他の園芸家または園芸店に果実を分けてもらいましょう。アンスリウムの果実は他に使い道はありません。中南米の熱帯地域に居住している場合は、野生のアンスリウムを採取できるかもしれません。アンスリウムには何百種類もの品種があるため、地域の原生種が記載された冊子を参照するとよいでしょう。
    • 注意:アンスリウムの果実は、他の部分と同様に毒性があるため食べてはいけません。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 果肉を取り除く 
    種に果肉が付着していると、発芽を妨げたりカビが発生したりする場合があります。指で果肉をできる限り拭き取り、水で満たしたコップに種を入れます。種から果肉が取れて表面に浮き上がるまで、そのまま1、2日おきましょう。[16]
    • 注意:アンスリウムの中には、皮膚に刺激を与える品種もあります。手袋を着用して作用をするとよいでしょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 種蒔き用土を準備する 
    ピートモス、パーライト、パインバークを同量の割合で混ぜます。発芽用の用土は、鉢植えに使う用土と同じものを使います。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 種蒔き用土を鉢またはトレイに入れて種を蒔き、ラップで覆う 
    熱帯地域に原生するアンスリウムには、高温多湿の環境が必要です。この環境を再現するには、次のような方法があります。
    • 用土を10cmの深さで鉢に入れます。それぞれの種に個別の鉢を使い、種を土の表面に撒いて、ガラスのメイソンジャーを鉢に被せます。[17]
    • 浅い陶器のトレイに種蒔き用土を敷き、種を均等に撒きます。そして、土との間に隙間を作ってガラス板またはラッブを被せます。[18]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 用土を軽く湿らせる 
    用土を軽く湿らせ、前述のように透明なカバーをかけて多湿の環境を作ります。また、コケを含む用土を湿らせることで、種が表面下に沈むのを防ぎます。種が沈むと、発芽の確率が低下します。
    • 居住地域の水道水が硬水の場合は、ペットボトルの水を使いましょう。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 直射日光の当たらない暖かい環境を保つ 
    鉢は、間接光または半日陰で室温が27℃以上になる場所に置きましょう。発芽中の種は乾燥に弱いため、用土の湿気を保つことが大切です。種は20~30日以内に最初の根と葉を出します。その後、大きな鉢に植え替えて前述のとおり世話をしましょう。[19]
    • 若い株の根は繊細なため、慎重に取り扱いましょう。移植ゴテを使って根を土ごとすくい、準備した鉢にそっと入れましょう。
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ポイント

  • アンスリウムはハダニやアブラムシの被害を受けることがありますが、これらの害虫は湿らせた布で拭き取ります。この処置を数回繰り返すと、害虫を駆除できるはずです。深刻な寄生であれば、近所の園芸家や園芸専門家に対策を尋ねましょう。
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注意事項

  • アンスリウムはペットや子供の手の届かない場所に置きましょう。ペットや子供がアンスリウムを飲み込んだ疑いがある場合は、獣医師または医師に連絡しましょう。
  • どの品種のアンスリウムも、すべての部位に軽い毒性があります。飲み込むと(特定の品種では皮膚に触れるだけでも)、炎症、ヒリヒリ感、痛みを引き起こすことがありますが、大量に飲み込んだり、嚥下や呼吸に支障がない限り、医療的な処置は必要はありません。[20]
  • アンスリウムの水耕栽培を紹介しているウェブサイトもありますが、この方法はアンスリウムには適していません。[21]
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必要なもの

  • スタイロフォームの鉢
  • ピートモス
  • 水槽用の活性炭
  • 直径が約25cmの鉢
  • 培養土
  • 窒素、リン酸、カリウムが3:1:2で配合された肥料
  • アンスリウムの種または株

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Andrew Carberry, MPH
共著者 ::
フードシステム専門家
この記事の共著者 : Andrew Carberry, MPH. アンドリュー・カーベリーは2008年よりフードシステム(食物の生産から消費に至る過程)関連の仕事をしています。テネシー大学ノックスビル校にて公衆健康栄養と公衆健康計画・管理の修士号を取得しています。 この記事は2,148回アクセスされました。
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