革ブーツの音鳴りを止める方法

歩くたびにブーツがキュッキュッと音を立てると耳障りで、特に部屋に入るときには、目立ちたいわけでもないのにみんなの視線を集めてしまうかもしれません。幸い、革ブーツの音を止めるのはとても簡単です。初めに、ブーツのどこから音が出ているのかを特定しましょう。ブーツの内側から音が聞こえる場合は中敷きが原因の可能性が高いので、タルカムパウダーを使います。ブーツの底から音が聞こえる場合は、柔軟剤シートかサンドペーパーでこすって音を止めましょう。ブーツの上部や横から音が聞こえる場合は、サドルソープやレザーオイルで革を手入れして、問題を解決します。

方法 1

方法 1 の 4:

タルカムパウダーで摩擦を和らげる

PDF形式でダウンロード

1
ブーツの内側から音が聞こえる場合は、タルカムパウダーを使いましょう。ブーツを履いて歩いたときに内側から音が聞こえる場合は、ゴムの中底と中敷きの摩擦が原因かもしれません。歩くときに、中敷きとその下のゴムがこすれると音が出ます。中敷きと中底の間にタルカムパウダーを振りかけると摩擦が和らぎ、音が出にくくなるでしょう。^{[1]X出典文献}
- 買ったばかりのブーツなら返品しましょう。新品のブーツの内側から音が聞こえる場合は、内部がきちんと接着されていない可能性があります。音を止めようとして中敷きを外してしまうと、保証が適用されなくなるかもしれません。
中敷きとは、ブーツの中底に敷いてあるクッションのことです。ブーツの中に手を入れ、指先で中敷きを持ち上げましょう。中敷きの端が持ち上がったら軽く引っ張り、ブーツから取り出します。中敷きが持ち上がらない場合は、ブーツの中底に接着剤で固定されている可能性があります。^{[2]X出典文献}
ポイント：ブーツの中底に接着されている中敷きを剥がし、合成接着剤で貼り直してもかまいませんが、接着されている中敷きが音を立てることは滅多にありません。また、中敷きを剥がした場合は、貼り直さずに敷くだけでも快適に履けるでしょう。
3
ブーツの内側にタルカムパウダーを振りかけましょう。中敷きを取り出したらタルカムパウダーの小さな容器を持ち、ブーツを片方ずつ持ち上げます。タルカムパウダーの容器をひっくり返して、大さじ2杯（50g）ほどをブーツの中に振りかけましょう。ブーツを前後に揺すり、底全体にタルカムパウダーを広げます。^{[3]X出典文献}
- 好みに応じて、タルカムパウダーの代わりにココナッツオイルを塗ったり、薄いペーパータオルや紙ナプキンを敷いたりしてもかまいませんが、タルカムパウダーには湿気を吸収してにおいを軽減する効果もあるので、音を止める以上のメリットがあるでしょう。
4
ブーツの中に中敷きを戻しましょう。左右のブーツにそれぞれの中敷きを滑り込ませます。中敷きの端を押さえて、元の位置に戻しましょう。ブーツを履いて少し歩き、中敷きの位置に違和感がないか確認します。^{[4]X出典文献}
- 接着されていた中敷きを剥がした場合は、接着剤で貼り直さずに敷くだけにしておいたほうが便利です。接着剤で貼り付けなくても、気持ち良く履けるはずです。
タルカムパウダーが湿気で分解されてなくなると、中底のゴムと中敷きがこすれて音がまた出始めるかもしれません。その場合は、もう1度中敷きの下にタルカムパウダーを振りかけましょう。^{[5]X出典文献}
広告

方法 2

方法 2 の 4:

柔軟剤シートやサンドペーパーで音を止める

PDF形式でダウンロード

1
ブーツの底から音が聞こえる場合は、底をこするか滑らかにしましょう。ブーツの外側で音が聞こえ中敷きが全く動いていない場合は、ブーツの底に問題があるかもしれません。ブーツの底のゴムが硬い場合は、歩くときに床にこすれて音を立てることがあります。ブーツの底を滑らかにするかざらざらにすると音を止められるでしょう。^{[6]X出典文献}
- 草や土のように地面が柔らかい場所を歩いたときにもブーツが音を立てる場合は、原因はブーツの底ではありません。
2
濡れた布でブーツの底を拭き、汚れや泥を落としましょう。清潔な布を温水で濡らして絞ります。ブーツを片方ずつ持ち上げながら布で底をこすり、大部分の汚れを落としましょう。指に布を巻き、溝の間もきれいにこすります。^{[7]X出典文献}
- 音を止めるためにブーツの底の汚れを完全に落とす必要はありませんが、大部分は拭き取りましょう。
清潔な布で乾拭きし、残った汚れを拭き取ります。指に布を巻いて溝の間も拭きましょう。ブーツの底を前後にこすりながら、水分を吸い取ります。^{[8]X出典文献}
ポイント：乾拭きする代わりに、自然乾燥させても良いでしょう。この方法で音を止めるには、ブーツの底をしっかり乾かしておく必要があります。急ぐのでなければ、1～2時間おいて自然に乾くのを待ちましょう。
4
ブーツの底から出る音を止める一般的な方法は、柔軟剤シートでブーツの底をこすることです。平らな場所を歩いたときにブーツの底が音を立てる場合は、柔軟剤シートを使いましょう。柔軟剤シートを平らに広げて手に持ち、ブーツのゴム底をしっかりこすります。ブーツの底を前後にこすり、柔軟剤を全体に広げましょう。反対側のブーツも同じようにこすりましょう。^{[9]X出典文献}
- 柔軟剤シートの成分がブーツの底に付き、少し滑らかになります。この程度なら滑る心配もなく、音も出にくくなるでしょう。
5
滑らかな場所を歩くときに音が出る場合は、粗目のサンドペーパーでブーツの底をこすりましょう。ジムの床や滑らかなセメントの上を歩くときに音が特にひどくなる場合は、柔軟剤シートでは音を止められないかもしれません。床をしっかり踏みしめられるように、＃60～＃120の粗目のサンドペーパーを使いましょう。サンドペーパーを手のひらに載せ、ブーツの底を軽くこすります。こうすると、底が少しざらざらになるので、つるっとした床を歩いても音が出なくなるでしょう。^{[10]X出典文献}
- ブーツのゴム底に溝を作ると、底をこすらなくても音を止められますが、ブーツの底を改造することになるので、その後は返品できなくなります。
広告

方法 3

方法 3 の 4:

サドルソープを使う

PDF形式でダウンロード

1
ブーツのタン（ベロ）と紐がこすれて音がする場合は、サドルソープを使いましょう。サドルソープは、馬の鞍を手入れするために作られた皮革製品専用の潤滑剤です。ブーツの上部から音が聞こえる場合は、タンとブーツの側面がこすれている可能性があるためサドルソープが役立ちます。靴店やネットショップでサドルソープを購入しましょう。^{[11]X出典文献}
- タンがこすれて音を立てるのは、新しい靴によく起こる問題です。少しの間音を我慢できるなら、数週間ブーツを履いていれば革が柔らかくなり、音もしなくなるでしょう。
2
左右のブーツから紐を外しましょう。ブーツの紐をほどいて外します。ブーツの紐がほつれないように、タンの上からブーツの先に向かって順番に外していきましょう。^{[12]X出典文献}
- サドルソープの中には、活性化させるために水が必要なものもあります。その場合は、サドルソープの蓋を開け、水を数滴垂らして柔らかくしましょう。
ポイント：サドルソープを塗る前にブーツを何回か履いた場合は、毛の硬いブラシでタンの汚れを落としておきましょう。
3
マイクロファイバークロスを使って、革にサドルソープをすり込みます。清潔なマイクロファイバークロスにサドルソープを付けましょう。サドルソープを活性化させるために水が必要な場合は、マイクロファイバークロスを濡らしておきます。利き手ではないほうの手をタンの裏側にあて、マイクロファイバークロスで円を描くようにしっかりこすりましょう。サドルソープが革に浸み込んで滑らかになるように、上下に4～5回タンをこすります。反対側のブーツのタンも同じようにこすりましょう。^{[13]X出典文献}
- ブーツのタンを滑らかに整えて保護するために、サドルソープをたくさん使う必要はありません。ブーツ片方につき500円玉くらいの量で十分です。
- 好みに応じて、ブーツ全体にサドルソープをすり込んでもかまいませんが、音を止めるのが唯一の目的なら、必ずしもその必要はありません。
広告

方法 4

方法 4 の 4:

レザーコンディショナーを使う

PDF形式でダウンロード

1
ブーツの革全体から音が聞こえる場合は、レザーコンディショナーを使います。元々革が硬くて音を立てやすい場合は、レザーコンディショナーを使いましょう。革が柔らかくなるので大きな音が出にくくなると同時に、革を保護する効果もあります。靴店やオンラインショップなどでレザーコンディショナーを購入しましょう。^{[14]X出典文献}
- レザーコンディショナーは、レザーオイルやブーツオイルという名称で販売されている場合もありますが、すべて同じような効果があります。
左右のブーツの紐をほどき、上から下に向かって外していきます。毛の硬いブラシを使って、ブーツの汚れやほこりを落としましょう。^{[15]X出典文献}
ブーツの紐を外したら、レザーコンディショナーの蓋を開け、清潔な布をこすり付けてコンディショナーを少量取ります。利き手ではないほうの手をブーツの内側にあて、ブーツの横、タン、後ろにコンディショナーをすり込みましょう。布が乾き始めたら、その都度コンディショナーを足します。反対側のブーツにも同じようにコンディショナーをすり込み、革を滑らかに整えます。^{[16]X出典文献}
ポイント：最初はブーツが少し油っぽく感じるかもしれませんが、乾かす間にコンディショナーが革に浸透します。
広告

必要なもの

タルカムパウダーで摩擦を減らす

タルカムパウダー

柔軟剤シートやサンドペーパーで音を止める

水
清潔な布
柔軟剤シート（任意）
サンドペーパー（任意）

サドルソープを使う

サドルソープ
ブラシ（任意）
マイクロファイバークロス
清潔な布

レザーコンディショナーを使う

レザーコンディショナー
ブラシ
マイクロファイバークロス
清潔な布

ポイント

ブーツの底が剥がれて音を立てる場合もあります。底のかかと部分が剥がれていると歩くたびにパタパタ音がして、革がきしむ音と勘違いすることがあります。合成接着剤を塗って底のかかと部分をしっかり貼り付けるか、靴の修理専門店に修理を依頼しましょう。
革ブーツは一般的に底がゴム製ですが、底も革製の場合は、底と本体の革がこすれ合うのでどうしても音が出やすくなります。この場合は、何をしても音が止められないかもしれません。レザーコンディショナーやサドルソープを底に塗ることもできますが、歩くとすぐに効果がなくなってしまうでしょう。^{[17]X出典文献}