低音に最適なイコライザー設定は?(さらに、それ以外の音域の設定方法も)

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音楽は、可能な限り最高のサウンドで聴きたいと誰もが思っているでしょう。しかし、イコライザー(EQ)設定はかなり複雑で、どうしたらいいかわからないかもしれません。低音の効いた音楽で理想的なEQ設定をするには、濁らず鮮明なサウンドに設定する必要があるため、特に難しいかもしれません。しかし、オーディオマニアも一般のリスナーも、EQを使いこなしてリスニング体験を本当に向上させることができるのです。EQ設定は、あくまでも個人の好みの問題であり、オーディオ機器によっても変わることが多いため、色々試してみて自分に合う設定を探しましょう。この記事では、低音に最適なEQ設定を見極める方法や、様々なジャンルの設定について解説しています。

方法 1
方法 1 の 2:

低音に最適なイコライザー設定

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 低音の周波数帯域はおよそ20Hz~200Hzである 
    Hz(ヘルツ)は可聴周波数を測定し、全てのイコライザーに使用されている共通の測定単位です。それぞれの音符は、それぞれの周波数に対応しています。低音の効いた音楽を最大限に生かしたい場合は、20Hz~200Hzの範囲内でデシベル(dB)をブーストして(上げて)イコライザーを調整する必要があります。[1] もちろん、この範囲はかなり広いため、以下では音楽的なニーズに応じて、より詳細な説明をしています。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ヒップホップのベースラインは60Hzから始まる 
    EQの60Hz付近のデシベルを上げると、お気に入りのヒップホップ・ミュージックを最大限に楽しんだり、独自のビートも作ることができます。これは通常、重厚なキックドラムやベースギターと共に、低音の効いたシンセパッドが使われる位置です。
    • 高品質のサブウーファーを持っていない限り、50Hz以下では音が濁りやすいため、周波数をカットするか下げた方が良いでしょう。この「サブベース」領域は、一般的にはSF映画やアクション映画で喉から絞り出すような不気味な音に使われます。[2]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ピアノと弦楽器は200Hz帯域である 
    アコースティックギターやピアノなどの弦楽器で深い音域を出したい場合は、低音域のデシベルを高く設定しましょう。低音が強い金管楽器やボーカルでも、200Hz台のデシベルを上げると強調することができます。 [3]
    • この範囲内でいくつか違う設定を試すようにしましょう。楽器によっては、それほど調整を必要としないものもあるため、音に濁りや歪みが生じないよう、適宜調整をしましょう。
    • パラメトリックイコライザーを使用している場合、一般的にはEQ設定をブーストするよりは、全ての周波数スライダーを低音域よりも下げて、低音域が比較的大きくなるように調整するのが最適です。この方法でクリッピングによる音の歪みを回避することができます。
    • カットよりブーストをしたい場合は、EQのクリッピング・インジケーターに注意しましょう。通常はソフトウェア、またはハードウェアのEQに搭載されています。インジケーターのランプが点滅する場合は、ブーストした低音を下げる必要があるでしょう。
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方法 2
方法 2 の 2:

その他のジャンルに最適なイコライザー設定

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 アコースティック音楽には中低域の周波数が最適である 
    イコライザーは低音により迫力を出すのに優れた方法ですが、その設定が全てのジャンルで上手く機能するわけではありません。アコースティックな楽曲では、こうした低周波数を避け、250Hzから約1500Hzの「ローミッド」(中低域)と呼ばれる周波数で作動させましょう。[4]
    • アコースティック音楽用に中低域を調整するには、細心の注意と正確さが必要です。楽器のほとんどの低音がこの範囲にあるため、過度のブーストやカットはノイズが多くなったり、音が大きくなり過ぎる原因となります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 ポップ・ミュージックは中高域の周波数に属する 
    ポップ・ミュージックでは特にボーカルが強調されやすく、ボーカルの多くは1500Hz付近から4kHz付近までの中高域にあります。
    • 他のジャンル同様、ポップ・ミュージックも試行錯誤を重ねる必要があります。中高域は範囲がかなり広いため、自分の耳に1番合うサウンドが見つかるまで、様々な設定を試してみると良いでしょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 エレクトロニック・ミュージックではプレゼンスに微調整が求められる 
    プレゼンスとは、4kHzから7kHzに及ぶ超高音域のEQ範囲を指します。プレゼンスの調整により、多くの楽曲に独特な鮮明感をもたらし、特定のサウンドを際立たせることができます。もちろん、全てのジャンルでこのような鮮明さが得られるわけではありませんが、ボーカルが控えめでデジタルサウンドが強調されたエレクトロニック・ミュージックは、適切なプレゼンス設定によって最大の効果を発揮します。
    • エレクトロニック・ミュージックとは幅広い種類の楽曲を指し、その多くは低音が強調されています。エレクトロニック・ミュージック用にEQを最適化する場合には、プレゼンスと低音設定の組み合わせを試すと良いでしょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 ロック・ミュージックは中高域と中低域との組み合わせである 
    ロックはエレキギターが中高域で、ドラムや低いボーカルが中低域に位置することが多いため、EQ設定を最適化するのが難しいジャンルと言えます。これまでどおりに試行錯誤を繰り返し、自分にとって最高のサウンドを見つけましょう。
    • ロック系ギタリストは、最適なEQ設定で形成される特有の曲線を「ロックカーブ」と呼ぶことが多いようです。 [5] ロックの曲作りにイコライザーを使用している場合、このカーブは最適かもしれませんが、単に音楽を聴くだけなら異なるEQ設定が必要かもしれません。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Jason Williams
共著者 ::
AV製品・セキュリティスペシャリスト
この記事の共著者 : Jason Williams. AV製品・セキュリティのスペシャリスト、ジェイソン・ウィリアムズは、「Williams AV & Security」のオーナーです。ホームオートメーションとホームシアターシステムのインストールを専門として経験は35年以上。AVIXA認定テクノロジースペシャリスト、CEDIA認定ケーブル・インフラ構築技術者、Pakedge認定ネットワーク管理者。ジョージア州低電圧無制限免許保持者。 この記事は2,428回アクセスされました。
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