1970年イギリス総選挙

1970年イギリス総選挙(1970ねんイギリスそうせんきょ)は、英国議会グレートブリテン及び北アイルランド連合王国議会)の議員を選出するために1970年6月に行われた英国における選挙である。

英国議会議事堂(ビッグ・ベン

概要

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選挙に勝利し、首相に就任したエドワード・ヒース(保守党)
当時の首相、ハロルド・ウィルソン

個人的な人気が高かったハロルド・ウィルソン首相率いる与党労働党の勝利が各種世論調査でも確実視されていたが、予想に反して保守党が僅差で勝利を収め、党首のエドワード・ヒースが首相に就任した。「労働党は2期以上連続して政権維持できない」というジンクスがこの選挙で作られた[1][2]。新たに首相に就任したエドワード・ヒースは、保守党では初めて下院議員による公選で党首に選出され、上流階級出身者が多い同党内では珍しく労働者階級である大工を父に持つ異色の政治家であった。

選挙データ

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選挙結果

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  • 投票日1970年6月18日
  • 有権者数:39,342,013名
  • 投票率:72.0%
  • 候補者数:1,837名
1970年イギリス総選挙、議席数と得票数/率(議席を得た政党のみ記載)
党派得票数得票率候補者数議席数
Conservative保守党13,145,12346.4628330
Labour労働党12,208,75843.1625288
Liberal自由党2,117,0357.53326
SNPスコットランド国民党306,8021.1651
Unity北アイルランド反対連合140,9300.552
Pro Uプロテスタント・ユニオニスト35,3030.121
Rep LP共和労働党30,6490.111
Ind Lab労働党系無所属24,6850.131
合計(Total)630

有効得票数:28,305,534票

脚注

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  1. ^ 林真吾著『これが英国労働党だ』新潮選書127頁。
  2. ^ 後にこのジンクスは2005年トニー・ブレアが3期連続での政権維持に成功して破られることになる。

出典

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関連項目

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