鷲宮町

日本の埼玉県北葛飾郡にあった町

鷲宮町(わしみやまち)は、かつて埼玉県の北東に存在していたである。「鷲宮神社」の鳥居前町である。2010年平成22年)3月23日、同県久喜市南埼玉郡菖蒲町北葛飾郡栗橋町新設合併して消滅した。現在でも旧鷲宮町域を総称して鷲宮地区という。

わしみやまち
鷲宮町
鷲宮神社(旧大鳥居)
鷲宮神社(旧大鳥居)
鷲宮町旗鷲宮町章
鷲宮町旗鷲宮町章
1955年3月制定
廃止日2010年3月23日
廃止理由新設合併
鷲宮町、久喜市、南埼玉郡菖蒲町北葛飾郡栗橋町 → 久喜市
現在の自治体久喜市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方関東地方
都道府県埼玉県
北葛飾郡
市町村コード11462-6
面積13.90 km2.
総人口36,544
推計人口、2010年2月1日)
隣接自治体埼玉県加須市、久喜市、幸手市、北葛飾郡栗橋町
町の木月桂樹
町の花コスモス
鷲宮町役場
所在地340-0295
埼玉県北葛飾郡鷲宮町鷲宮六丁目1番1号
外部リンク旧鷲宮町ホームページ
座標北緯36度06分01秒 東経139度40分02秒 / 北緯36.10031度 東経139.66725度 / 36.10031; 139.66725座標: 北緯36度06分01秒 東経139度40分02秒 / 北緯36.10031度 東経139.66725度 / 36.10031; 139.66725

鷲宮町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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近年開設された東鷲宮駅周辺で「東鷲宮ニュータウン」の開発が進められており、人口は現在も増加傾向にある[1]東京都区部への通勤率は20.4 %(平成17年国勢調査)。旧・南埼玉郡(武蔵国埼玉郡)、のち北葛飾郡旧桜田村と合併後は北葛飾郡に属した。

地理 編集

関東平野のほぼ中央部に位置し、低地が中心の地形である。東武伊勢崎線が南東部から北西部へと縦断し、JR東北本線宇都宮線)が南北を縦断する。また、東北新幹線が東部を通過する。町の面積は埼玉県内で3番目に狭かった。

地名 編集

河川 編集

池沼 編集

旧鷲宮町 編集

注意:ここに記した旧鷲宮町は1955年昭和30年)1月1日合併以前の町域を対象としており、桜田地区に関しては桜田村の項を参照されたい。

以下は各大字に対する小字地である。

鷲宮(わしのみや) 編集

大字鷲宮は明治合併以前、鷲宮村(わしのみやむら)であった。

上内(うえうち) 編集

大字上内は明治合併以前、上内村(うえうちむら)であった。

葛梅(くずめ) 編集

大字葛梅は明治合併以前、葛梅村(くずめむら)であった。

中妻(なかづま) 編集

大字中妻は明治合併以前、中妻村(なかづまむら)であった。

久本寺(くほんじ・きゅうほんじ) 編集

大字久本寺は明治合併以前、久本寺村(くほんじむら)であった。

歴史 編集

町名の由来 編集

古墳時代の土師部の居住地の宮「土師宮」の転訛である「鷲宮」(わしのみや)を合併(桜田村との昭和時の合併)の為、地方公共団体の名称として読みを「わしみや」としたもの。こういった事情から駅名や神社名などは現在でも「わしのみや」の読みが使われている。なお、町内の地名「鷲宮」については住居表示が実施されている鷲宮一丁目から鷲宮六丁目では「わしみや」、未実施の大字鷲宮では「わしのみや」が正式な読みとなっており錯綜していたが、久喜市ほか2町との合併後は全て「わしのみや」に統一された[2]

沿革 編集

平成の大合併における動向 編集

久喜市幸手市と合併協議を行い、2005年に「桜宮市」となる予定であったが2004年9月11日住民投票で久喜市において反対票が上回り、合併は白紙になった。その後、町長は市町村の合併の特例等に関する法律(新・合併特例法)の効力を失う前に久喜市を中心として合併したい旨2007年9月、定例会で表明した。2008年8月、第4回1市3町合併協議会で2010年3月までに久喜市、南埼玉郡菖蒲町、北葛飾郡栗橋町、当町の1市3町での合併を目指すこととし、新しい市名は「久喜市」とすることと決定した[4]

2009年5月28日に1市3町の首長が合併協定書に調印。2010年3月23日、新たに「久喜市」の発足により鷲宮町は消滅した。

行政 編集

保守系の新成会が絶対過半数を握り、議会の実権を握っていた。

広域行政 編集

経済 編集

産業 編集

商業 編集

主な商業施設 編集

工業 編集

金融機関 編集

電話番号 編集

市外局番は町内全域が「0480」。同一市外局番の地域との通話は、市内通話料金で利用可能(久喜MA)。収容局は鷲宮局、久喜局(大字西大輪の一部のみ)。

郵政 編集

郵便番号は町内全域が「340-02xx」(郵便事業久喜支店)である。

姉妹都市 編集

地域 編集

健康 編集

  • 平均年齢:41.6歳(男=41.1歳、女=42.1歳。2006年1月1日現在)
  • 公共下水道普及率:70.0 %(2008年度末)

学校 編集

小学校 編集

  • 鷲宮町立上内小学校
  • 鷲宮町立桜田小学校
  • 鷲宮町立砂原小学校
  • 鷲宮町立東鷲宮小学校
  • 鷲宮町立鷲宮小学校

中学校 編集

高等学校 編集

公共施設 編集

  • 鷲宮運動場
  • 福祉センター
  • 保健センター
  • 中央公民館
  • 町民温水プール
  • 桜田運動公園
  • 図書館
  • 郷土資料館
  • 児童館
  • コミュニティ広場
  • 鷲宮町体育センター
  • 農業センター
  • 弦代公園
  • 沼井公園
  • 花と香りのふれあいセンター
  • 東コミュニティセンター さくら
  • 西大輪運動広場
  • デイケア施設「趣味の家」
  • デイケア施設「ゆう・あい」
  • 西コミュニティセンター おおとり

警察 編集

消防 編集

交通 編集

鉄道路線 編集

鷲宮駅東口駅前

路線バス 編集

タクシー 編集

タクシーの営業区域県南東部交通圏で、春日部市草加市越谷市久喜市八潮市などと同じエリアとなっている。

道路 編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

鷲宮神社鳥居

出身有名人 編集

名誉町民 編集

  • 大木義一(初代町長)
  • 小倉富治(元町長)
  • 渡邊正義(前町長)

脚注 編集

  1. ^ 平成27年(2015年)国勢調査と令和2年(2020年)国勢調査より。
  2. ^ 鷲宮町の合併に伴う住所変更について
  3. ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、73頁。ISBN 9784816922749 
  4. ^ 合併1市3町の名前は「久喜市」 埼玉MSN産経ニュース、2008年8月29日02時32分。
  5. ^ 「らき☆すた」が町おこしに一役 埼玉・鷲宮町。産経ニュース、2007年12月1日14時52分。
  6. ^ 「らき☆すた」特別住民票の臨時交付(頒布)について。鷲宮町公式サイト、2008年5月16日。

関連項目 編集

外部リンク 編集