湯河原文学賞

湯河原文学賞(ゆがわらぶんがくしょう)は、湯河原文学賞実行委員会(神奈川県湯河原町)が主催する公募の新人文学賞2001年創設。小説部門と俳句部門があり、小説部門の受賞作は『小説NON』(祥伝社)に掲載される。小説部門は2020年をもって終了した。

選者 編集

湯河原町に縁のある作家・俳人が選者を務めている。

受賞者リスト 編集

小説部門 編集

回(年)応募総数受賞作受賞者掲載
第1回(2001年)不明【最優秀賞】「一枚の写真」荻野修司『小説NON』2002年1月号
第2回(2002年)不明【最優秀賞】「追憶 〜冬の蛍〜」平塚碧『小説NON』2003年4月号
第3回(2003年)不明【最優秀賞】「河川敷」鈴木恵子『小説NON』2004年7月号
第4回(2004年)174編【最優秀賞】「朝焼けギムレット」樫田哲平『小説NON』2005年5月号
第5回(2005年)122編【最優秀賞】「梅一夜」平野洋子『小説NON』2006年5月号
【特別賞】「冬の西日」皆川雅代『小説NON』2006年5月号
第6回(2006年)114編【最優秀賞】「夫婦の情景」春野京『小説NON』2007年6月号
第7回(2007年)123編【最優秀賞】「鈍色(にびいろ)の女」鞍智美知子『小説NON』2008年6月号
第8回(2008年)129編【最優秀賞】「ばっきん千円」嶽内しずか『小説NON』2009年6月号
第9回(2009年)193編【最優秀賞】「澪標(みおつくし)」星野有加里『小説NON』2010年6月号
第10回(2010年)163編【最優秀賞】「カメラ」細井麻奈美『小説NON』2011年6月号
第11回(2011年)153編【最優秀賞】「友」花月『小説NON』2012年6月号
第12回(2012年)135編【最優秀賞】「お客さん、どちらまで?」工藤哲『小説NON』2013年6月号
第13回(2013年)112編【最優秀賞】「苺レモネード」青山弥央『小説NON』2014年6月号
第14回(2014年)162編【最優秀賞】「昭和文豪殺人事件」矢間景太郎『小説NON』2015年6月号
第15回(2015年)112編【最優秀賞】「続相州霊異記」藤原圭太『小説NON』2016年6月号
第16回(2016年)129編【最優秀賞】「お稽古日和」森明日香『小説NON』2017年6月号
第17回(2017年)162編【最優秀賞】「武蔵の太刀」鳥とおる『小説NON』2018年6月号
第18回(2018年)99編【最優秀賞】「ウロボロス」真野光一『小説NON』2019年6月号
第19回(2019年)159編【最優秀賞】「直木抄」梅田うめすけ『小説NON』2020年6月号
第20回(2020年)168編【最優秀賞】「行き止まりの百日紅」奥田謙治『小説NON』2021年6月号

俳句部門 編集

最優秀賞のみ記載

回(年)応募総数テーマ受賞作受賞者
第7回(2007年)3714句「海」「海いつも見てゐる暮し布団干す」沼田葉桜子
第8回(2008年)3684句「川・河」「川風を たっぷり入れて 芋煮会」北村純一
第9回(2009年)4533句「風」「風よりも 低く屈みて よもぎつむ」小澤千代子
第10回(2010年)3237句「駅」「終着の 駅に潮の香 夏つばめ」松下美奈子
第11回(2011年)3426句「道」「ぞんぶんに踊りて帰る月の道」折戸啓子
第12回(2012年)3762句「橋」「この橋を 渡れば故郷 祭笛」岩崎美範
第13回(2013年)2258句「香・薫」「梅が香にためらいながら夕日落つ」国武浩之
第14回(2014年)2786句「星・月」「父母の星探しゐる端居かな」井口千枝子
第15回(2015年)3308句「花」「夾竹桃わけても紅き爆心地」池内てるこ
第16回(2016年)2149句「雨」「ひと雨のあと蜩の声揃ふ」清水静
第17回(2017年)2567句「数」「二階にも大声かけて西瓜切る」吉田智恵子
第18回(2018年)3490句「色」「色糸のからむ針山小鳥来る」西川肇子
第19回(2019年)4064句「音」「耕しの一人の音の日暮れかな」小見伸雄
第20回(2020年)2993句「いのち」「長き夜やいのちが話しかけて来る」須藤剛一

受賞作アンソロジー 編集

  • 『湯河原文学賞アンソロジー』(2007年2月、祥伝社、ISBN 978-4396632755
    • 荻野修司「一枚の写真」(第1回最優秀賞)
    • 平塚碧「追憶 〜冬の蛍〜」(第2回最優秀賞)
    • 鈴木恵子「河川敷」(第3回最優秀賞)
    • 樫田哲平「朝焼けギムレット」(第4回最優秀賞)
    • 皆川雅代「冬の西日」(第5回特別賞)
    • 西村京太郎「湘南情死行」

関連項目 編集

外部リンク 編集